なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2003年09月02日(火) |
アイルランドでの入院費用。はうまっち? |
ごめんなさい。
のっけから謝ってしまいます。…私、この「アイルランド真実紀行」の読者さんを見くびってました。何の話かって。前回の日記のクイズですよ。私の予定としては…
クイズを企画する ↓ 1000ユーロだの2000ユーロだの やたらと高い答えが掲示板に寄せられる ↓ 「そんなに高くないんだよ」と諭す ↓ 読者の皆様の目からうろこが落ちる ↓ 読者さんが感心して更に読者さんが増える ↓ ウマー(゜д゜)
なのに!
何ですかこの答えは。
350ユーロ(after8さん) 200ユーロ(めりーさん) 198ユーロ(えむさん) 128ユーロ(nanaさん)
ちょいとあんたら、ここやここ(必見)のページを見てみい。盲腸で1週間入院するとニューヨークでは243万円かかるんだぞ!ロンドンですら114万円かかる。そりゃあたしゃ盲腸じゃなかったよ。だけどあたしゃ4日間も入院したんだよ。なのに、1万5000円だの5万円だの、ちょっとあんたら何も分かってないんじゃないの?
…言葉づかいが興奮のため汚くなってきたのでちょっとワインでも飲んで落ち着きましょう。
ともあれですね、ちょっとインターネットを検索しただけで、
「海外での医療費はこんなに高い!だからウチの海外傷害保険を!」
というページを見つけることが出来ます。こんなページを見ていたら、確かに保険に入っておかねば…という気分になりますね。
翻って私のケース。「盲腸疑い」で4日間入院。で、これが注目の請求書。あ、すでにVHIが払ったから正しくは「領収書」 ですが。
請求書
Snigel殿
入院費 120ユーロ 専門医費用 167.57ユーロ 専門医費用 27.82ユーロ 専門医費用 16.37ユーロ 専門医費用 16.37ユーロ 専門医費用 12.26ユーロ
計:360.39ユーロ。 |
かくして、after8さんの350ユーロがほぼどんぴしゃの正解。after8さん、今度おごりますね。そう。読者様はちゃんとアイルランドでの入院 費用を見切っていらっしゃったのです。
もう一度おさらいしましょう。ロンドンで盲腸で1週間入院した場合。114万2千円
ダブリンで盲腸疑いで入院した場合 5万円
この差はどこから来るんですか?どこから?
この保険を売ろうとしている人たちの肩を持つとこの114万円。まんざら嘘でもないのです。例えばロンドンに日本人向けの医療機関が3つほどありますが、ここ風邪を引いてちょっと医者にかかっただけでも120ポンド(およそ2万円)くらい請求されます。で、イギリスで盲腸にかかった場合の請求書は次のようになると思われます。
請求書
病室 300ポンドx7日間 2100ポンド 執刀医 700ポンド 麻酔医 500ポンド 手術費用 1000ポンド
計: 4300ポンド (75万円) |
まあ114万円は大げさですが、これくらいはかかるでしょう。で、入院費用のもっとも大きなウエイトを占めるのが病室代。たとえばロンドンにSt Mary’s Hospitalという公立病院がありますが、ここにLind Wingという病棟があるのですが、ここの入院費用は一晩あたりおよそ10万円。ヒルトンホテルもびっくり。こんなことに1週間もいれば、そりゃ114万もかかるわな。
日本で言えば、川崎市立病院に盲腸で入院するのと山王病院に入院するのじゃそりゃ費用は違ってくるわな。まあ驚くには値しないけど、保険会社のホムペは「考え得る最大の費用」を紹介していますな。
翻って私の請求書。ツッコミ所満載です。
まず専門医費用。はっきり言うと例のミスターアイルランド。私のベッドサイドに来て二言三言交わしただけで170ユーロ。これってあんまりじゃあないだろうか。ろくずっぽ見てもいないくせに。
反面、4日分のベッドおよび食事が120ユーロというのは安すぎる気がする。4日間病院にいて5万円というのは…安いよなあ。
念のために申し添えますが、私、海外傷害保険が無駄だとはいうつもりはありません。実際何が起こるか分からないし。と同時に、アイルランドで4日間入院して5万円しかかからなかったというのもれっきとした事実です。とどのつまりは「案ずるより産むが易し」ってことなんでしょうね。
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2003年08月30日(土) |
金返せ!くされカタログショッピング店との空しい争い(後編) |
で、10日間の夏休みが終わり、究極に鬱な気分でうちに帰ってきた私。そこには新しいマットレスがあって、それを敷いて古いのを捨てて…などとやるのは面倒くさいなあと思って自分の部屋のドアを開けると…そこにはマットレスはなかった。
同居人に聞いてみた。
私:「あれ、日曜日、配達に来なかったの?」 同居人:「来なかったよ」
じゃあ金曜日に来たのかといえば、…そのような書き置きもメモも何も届いておらず。
つまり、こいつら配達に来なかったのね。
月曜日は忙しかったので、火曜日Blanchardstownにある某カタログショッピング店へ。用件は簡単。
「マットレスのデリバリーできんのなら金返せ」
で、万が一にも「もう注文から1ヶ月経ってるからキャンセルできんよ」とか言いだした暁にはケンカしてやろうとちょっと戦闘モードに入っていた。で、サービスカウンターに行くと…
私:「この注文、キャンセルしたいんですけど」 店員:「わかりました。すぐに返金いたします」
肩すかし。何の質問もなし。無条件に返金に応じてくれた。
店員:「それでは明日返金の手続きをいたしますので。クレジットカードの方に返金しておきますね」
と、まああまりに簡単に返金に応じてくれたので少し驚きつつもその日は店を後にする。
で、3日後の金曜日。クレジットカードの口座をチェックするが、案の定といえば案の定、お金は返金されていない。
速攻で店に電話。
店員:「え?返金?通常8から10日かかりますよ。え?翌日にやるって言った?それは手続きを始めるという意味でして。私じゃ分からないので、本社に電話してください」
で、言われた「本社」とやらに電話。
社員:「え?それはこちらでは分かりかねます。店の方で確認していただかないと」
ぶちっ。完全な責任転嫁たらい回しの図。
私:「ふざけんな!何でみんながみんな言うことが違うんだよ!」
…と怒ってみたものの、返金に8−10日かかるという事実は変えられない模様。で、先週の火曜日からすでに10日以上たってますが、むろん返金はされてません。今月末までに返金がされない場合にはクレジットカードの支払いを止めてやろうと思っております。
ああ、いい加減王国アイルランド(いつものことですが)。
そうそう、いい加減といえば(この枕詞を使えば、アイルランドのいずれのネタもうまくつなぐことができるとても便利な枕詞ですが)、2ヶ月前にした「無意味入院」。それ以来病院からもVHI(保険会社)からもまったくの音沙汰なしでいったい何が起こっているのか謎でしたが、昨日になってようやくVHIから手紙が届きました。まさか「保険は使えないから金払え」とかいう内容でもあるまいとは思いつつ、いい加減王国アイルランドでは何が起こるか分からないのでちょっとどきどきしながら封を切ると…
この前の入院の費用、直接の支払いが済みました。詳細は以下の通りです。
あ、今思いついた。この続きはちょっとしたクイズにしたいと思います。
問題
SnigelのBeaumont Hospitalにおける入院費用はいったいいくらだったでしょう。
ヒント
6/20から23までの3泊4日の入院です。 治療という治療は受けておりません。 入院費用、医師の回診等一切を含んだ費用です (ただし私が自腹を切った駐車場の料金、売店での買い物等は除く)
ご応募はいつも通り掲示板にて。正解にいちばん近い方には次回オフ会時にSnigelより敬意をこめて一杯おごらせてもらいます(←それだけかい!)。逆に、正解にいちばん遠く、かつあまりに正解からかけ離れた解答の方には次回オフ会時、強制参加の上たかりますのでご注意ください(←あまり本気にしないように)。ご回答はアイルランド時間で明日月曜日の午後7時まで。正解は月曜日7時以降の更新で発表いたします。
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2003年08月29日(金) |
発見。アイルランドで歯ブラシが安売りされない理由 |
アイルランドの荒い道路と荒い運転のために私の車のタイヤ、20000キロで丸坊主になってしまいました。で、前だけ換えようと思っていたのですが、某修理工場で
工員:「あんた、よくこんなタイヤで走ってたね。前だけじゃなくて後ろも即交換だよ」
かくして200ユーロの手痛い出費に。
で、そのタイヤ交換を待っている間に久しぶりにIrish Independentを読んでました。日本ではいつも定期購読して新聞記事をかなり隅から隅まで読んでいたのですが、アイルランドではまず、アイルランドの国内ニュースにとんと興味がないという点、さらには一部1.5ユーロもするという点、さらには主要ニュースはインターネットからでも入ってくる…などの理由からほとんどアイルランドでは新聞を読んでません。で、暇だったのでいろんな記事を読んでいたのですが、この記事が私の目に止まりました。

考えよう。わずか44%の国民しかしか定期検診を受けていないという点。
というタイトルで始まるこの記事(翻訳のセンスがなくてすいませんね)。ひとことで書くと、
「コークのある歯科学校の研究によるとわずか44%のアイリッシュしか歯科医による定期検診を受けておらず、60%近くの高所得者が定期検診を受けるのに対し、低所得者は35%しか受けていない」
という話。「低所得者は歯科医の定期検診を重要視していない」らしい。で、私の目に止まったのはこの一文。
「アイリッシュは4ヶ月に一度変えるべき歯ブラシを年に一度しか変えない」
ウソでしょ?というのが私の印象。
私、歯はきれいとはいえませんが、少なくとも一日2度は歯を磨きます。で、歯ブラシも多分少なくとも2から3ヶ月に一度はちゃんと変えます。…なのに、アイリッシュの皆様は年に一度しか歯ブラシを変えていないんですか?
…なぜ歯ブラシの値段が妙に高いか分かった気がした。この国、歯ブラシや洗剤などいわゆる「日曜消耗品」の値段が他に比べて妙に高い。日本でやっている歯ブラシ98円といった感じのセールにとんとお目にかからない。その理由はなんとなく分かった。売れないからだわ。年に一度しか歯ブラシを買わないなら別に安売りしてなくてもいいよなあ。うん。妙に納得してしまいました。
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2003年08月25日(月) |
金返せ!くされカタログショッピング店との空しい争い(前編) |
7月の半ばの夕方、会社で嫌なことがあったのではやばやとひとり晩酌をしつつネットサーフィンをしていた私。午後8時くらいになって、階下からSamanthaが息を切らせてやってきた。
彼女:「大変!大家が来た!」
大家…と言ってももちろん大家政子ではなく(字が違うような…)うちの持ち主。家主。彼女、数年前になにやら大病を患ったらしく、それを機会にどこだかイナカに引き込んでしまった。と言っても推定50になるかならないかのおばさん。ともあれ、ダブリンに住んでいないものだからめったにうちにやってくることもない。だいたいテナントに無断で大家が突然たずねてくるなど違法なのだが、大家は神様。そんな文句は恐れ多くてとても言えません。
私はウオッカまで飲んで酒くさい息で階下に降りると、おお、椅子の座面からケツがはみ出しつつも大家が台所の椅子に座っている。
で、ああだこうだ大家は小一時間滞在したのだが、要点は一つ。
大家:「えへっ。悪いんだけど、10月末までに出ていって」
青天のへきれき。馬の耳に冷や水(創作諺)。酔いが醒めた。
かくして現在住んでいるところから10月末に追い出されることに。
で、家を探さなければならないのですが、その話はとりあえず置いておいて、同時進行で別の問題が発生。
マットレス。
これまた7月の半ばの話。私の部屋と別の住人のベッドのマットレス(計2枚)があまりにひどいので大家に交渉したところ新しいのを買ってもいいとのこと。(とかいいつつその数日後に「出ていって」という大家も考えてみると典型的アイルランド人的行き当たりばったりだが)。ともあれ、そのマットレスは未だ配達されておらず。カタログショッピングでおなじみの某社(アイルランドにお住まいの方はもうピンと来ているでしょうが)、会計時に
「配達日に関しては近日中に連絡しますね」
と言いつつ、いつまでたっても連絡してこない。で、私もこうなったらキャンセルすべえとか思いつつ忙しいこともあってすっかり忘れていた。すると注文から約1週間後の日曜午後に
「8/8に配達します」
との連絡。で、その日は私はちょうどドイツに行く日。これがすでになめた話。「配達は通常2週間以内に行います」などと言いつつ、その言ってきた配達日は購入日から数えて2週間以上先。キャンセルしようと別のマットレスを心待ちにしている同居人に言ったのだが、彼女、どうしても新しいのが欲しいとのこと。彼女のマットレス、試しに横になってみるとほとんど針のむしろ状態でこりゃひどい。あんたが8/8に受け取るならそれでいいよということで話はまとまった。
ところが数日後、その同居人は
同居人:「ごめん!8/8は社内で試験がある日でどうしても仕事を休めない!」
とほざき出す。あ、これはまさにこっちの都合なのだが店に相談すると、
店:「8/11に配達できますよ」
とのこと。で、同居人は8/11に偶然年休を取っており完璧なタイミング。かくして、私がドイツから帰ってきたらそこに新しいマットレスが配達されている…はずだった。
むろんそう話が行かないことはアイルランドでは驚くには値しないのですが。後半に続く。
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2003年08月21日(木) |
ダブリンで頑張る同じアジア人の同胞...なのか?こんな中国人のお話 |
冷蔵庫の中に何もなかったので、やむなく買い物に。金のない私はとにかく値段で勝負のLIDLに行く。
LIDLのレジ。私の知る限りでは全店のレジっ娘(大学時代にバイトをしていた某店ではレジ担当者をこう呼んでました)のうち8割以上は中国人。人件費が安いからなんだろうけど、レジにずらっと並ぶ中国人を見ると自分がどこにいるかを忘れさせてくれます。
で、この日行った某所のLIDL。この日もまたレジっ娘はひとりを除いてみんな中国人でして。で、当然の帰結として私が並んだレジの担当も中国人。並んだ瞬間私は後悔する。
…動きがとろいんだわ。
日本の常識からは考えられませんが、アイルランドの(あるいは知る限りではヨーロッパ全体の)レジっ娘はみんな椅子に座って仕事をしています。ゆえに動きがとろい。例外的にドイツ系スーパーのLIDLとALDIのレジっ娘の動きは驚くほど素早いのですが、彼女は例外。トロい。要領が悪い。
なんとなく過去日記に書いた記憶があるけど、例えば同じ商品が3つあった場合。レジで 3xと打ってからひとつの商品をスキャンするか、ひとつの商品をスキャンしてリピートキーを2回打てば、同じ商品を3回スキャンするよりもはるかに早い。ま、(私も含めて)レジっ娘の経験のある人に言わせれば常識ですな。なのにこの新人と思われる中国人はひとつひとつレジを打つ。
しかもバーコードのついていない商品(例えば野菜など)のコードを覚えていないものだから、いちいちとなりのレジっ娘に「ウルラリラ?」(推定訳:「キャベツの部門コードって何番?」)と聞いている。誰にでも初めてがあるから仕方ないけど、でもその初めてに私がつきあう義務はないわけで。結構多くの人が同じことを考えているような気もするけど、いつも私はスーパーのレジで一番遅いとこに並ぶような気がする。
で、えらく長い時間待たされてようやく、私の番が来る。私の顔を見るなり、
レジっ娘:「あなた韓国人?」 私:「日本人だけど」 レジっ娘:(中国語で)「ウルラリラ!」 私:「だから日本人なんだって。人の話聞いてよ」
すると彼女は手を止めて、じっと考え込んでいる。で、ひとこと。
レジっ娘:(日本語で)「ありがとうございます」
…手を動かそうね。口はいいから(←子供の頃によく言われていた言葉)。
で、会社の近所にSPARがあるのですが、ここにたまにやむなく昼ご飯を買いに行きます。やむを得ないときとは例えば前日冷蔵庫が空でお昼ご飯を作れなかったとか、お昼ご飯を作ったのに朝慌てていて忘れたときなど。白状すると、今日もご飯をせっかく作ったのに忘れてしまいSPARに行く羽目に。何だかんだでたぶん週に1回はSPARに行っていると思われる。
で、ここのSPARもご多分に漏れずやはり中国人の店員さんがいる。ここではレジっ娘ではなくてサンドイッチなどを作ってくれるデリカウンターで働いている。色白でけっこう笑顔がかわいいと思う。私を見るといつもにこっと笑ってサンドイッチを作ってくれる。いい感じ。
ところが。彼女、会社内の同僚にすこぶる評判が悪い。数週間前のこと。この日も私は彼女が作ってくれたサンドイッチを食べていた。
同僚:「見て、私のサンドイッチ。こんなちっちゃいのに4.3ユーロも取るのよ。サギだわ」
他もたいがいそうですが、サンドイッチ、肉(チキンとかハムとか)に野菜(サラダなど)で、2.8ユーロ。で、野菜のトッピングひとつにつき50セントとかそんな感じ。で、同僚が頼んだサンドイッチは、ホワイトブレッド(早い話が8枚切りくらいの食パンを思い浮かべてね)に薄っぺらいハム、チーズ、コーススローにミックスサラダ。つまり、基本の2.8ユーロに2つのエクストラトッピングで4.3ユーロなり。つまり計算自体は正しい。だけど、ほんの気持ちしか入っていないコールスローに50セントはあんまりという気もする。
私:「オレの2.8ユーロだったよ」
翻って、私のサンドイッチ、チキンチッカにコールスローにレッドオニオン。これ、私がいつも食べている定番サンドイッチ(「マヨネーズべちょべちょやな」とかいうツッコミ不要)。ベースのパンは普通のホワイトブレッドではなくバゲット(アイルランドではなぜか「ロール」と呼ばれている早い話がフランスパン)。
こちらの方がパンがはるかにでかいのでお腹が空いているときにはこちらの方が得。ゆえにバケットは50セント増しという店もけっこうある。だけどなぜか会社の近所のSPARはホワイトブレッドもバケットも値段は同じ。あれ、肉+2トッピングで3.3ユーロのはずなのになぜか2.8ユーロしか取られていないぞ。しかも中身の量が半端じゃないくらい多い。客観的に見て、同僚のサンドイッチより私のサンドイッチの方がはるかにボリュームがあって私のやつの方が高そうに見える。同僚のサンドイッチ、中身のボリュームが妙に少ない気がする。
同僚:「あのSPARの中国人の店員が作るといつも小さいのよね。中身をケチって。しかも愛想も悪いし」
え?私とまったく逆意見だぞ。私は中国人の店員にあたるとすごく嬉しい。何せ中身がはちきれんばかりのサンドイッチを作ってくれるから。しかも値段を間違えたのか50セント安かったし。
私:「ええ?あの中国人の店員ってすごくサービスよくない?いつもにこにこしているし」
このあと私は他の同僚から集中砲火を浴びたのでした。あの中国人はけちだなんだって。私のせいじゃないのに。
で、この日以来、私は気をつけてみていたのですが、彼女がサンドイッチを作ってくれると、なぜか50セント安いし、しかも(なんかのカレーじゃないけど)具が大きい。で、彼女は私にはちきれんばかりの笑顔をくれるものだから、私も思いきり笑顔で「ありがとう」なんて自然に言ってしまう。
うーん、彼女、私のことを中国人と思っているのか、それとも日本人と分かっていても「ダブリンで頑張る同胞アジア人」としてサービスしてくれているのかな。まあ、いつもアイリッシュにいじめられてるんだからこれくらい逆ひいきがあってもいいよね…などと思いながら今日も彼女が作ってくれたサンドイッチを平らげたのでした。
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