なべて世はこともなし
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2003年09月14日(日) ベッドの下から出てきたモノ

部屋の掃除をせっせとしております。で、もうすぐ引っ越さねばならないので久しく放置しておいたベッドの下も掃除することに。すると出てくる出てくるおげれつな本


…というのは男子中学生の部屋の場合でむろん私の場合じゃありません(ちゅうかインターネット全盛の今時、ベッドの下におげれつな本を画しているやつなんていないか)


私の場合、こんなもんを発見して唖然としてしまいました。





ええ。靴ですね。靴。その靴が何が問題かというと。


新品。


新品の靴があって何が問題かという方。


私はこの靴の存在を忘れてました。


というのはちょっと正確さにかける表現ですね。実は写真左の靴、夏のバーゲンの時にArnottsで清水の舞台から飛び降りたつもりで買ったんですよ。で、今の靴をもう少し頑張って履いてもう少し経ったら履こうと思ってベッド下に保管。


で、どうも同じことを去年の夏か冬のバーゲンの時にして、右の靴をベッド下に推定一年間(か半年)大事に保管してその存在自体をすっかり忘れ去っていたのです。で、買った靴はそりゃいくら仕事用とはいえ何の変哲もない革靴。どうせ買うなら全然違うタイプの靴にすりゃいいものを。


オレって馬鹿だなあ。


そんなことを感じた秋の気配を感じる午後でした。
で、私がただの馬鹿ではなく究極の馬鹿と思われる理由は


再びこの靴をベッド下にしまいました。


ま、引越しの時に気がつくでしょうが(引っ越した先のベッド下に保管する可能性が高いが)。こうしてClarksの靴がSnigelのベッド下に何足もたまる日もそんなに遠くないと思われます。


ちなみに私、靴に関してはちょっとこだわってまして、買う時はほぼ必ずClarksの靴です。履きやすいし長持ちする。で、日本で聞いて驚いたのですが、このClarksの靴、実は日本ではブランドもん扱いなんですってね。聞いたところ1足2万円するとかしないとか。なるほど、調べてみると、定価で2万円。Yahoo!のオークションでも12800円とか。


そっかー。オレは何気なくブランドものを身につけているのか。


アホな寝言は放置して先を急ぎますが、ともあれ、ダブリンでClarksの専門店で買うと、むろん種類にもよりますがだいたい80-90ユーロくらいです。で、私が買う時はバーゲンの時ですので値段は50-60ユーロ。つまり7000円くらいで買ってるんですよね。ずいぶん得してるんだなあと気がつかされました。


で、いつもClarksの靴を買う時に謎に思うのですが、私の足のサイズはきわめて日本人の平均的に26.5センチです。なのにClarksの靴を買う時はサイズ7、つまり25を買ってぴったしなんですよね。他の靴は25なんてとてもきつくて履けません。原因不明。


でもこの足のサイズ、ずいぶん得をします。というのも、バーゲンが終わる頃に靴屋に行ってもこのサイズ7(25センチ)の靴って結構残ってるんですよね。やっぱり売れ筋はサイズ8とか9前後のようでして。


話は突然さくっと変わります。


金曜日、つまりおととい映画を見てきました。かの「千と千尋の神隠し」を。こちらではなぜかSpirited Awayとかいうタイトルになってますが。金曜日のIFI(いつの間にやらIFCじゃなくなってた)というマニアックな映画ばかりやる映画館。初日、金曜日の夜の上演。映画館は最前列の数列を除いてほぼ満席でしかも映画が終わっても立ちあがらない人多数。観客がすごく満足しているのが手に取るように分かりました。


何だかんだ言って、実は私も初めて見たので感激しました。うーん、感激ってのは正しい言葉じゃないかな。すごく素朴に楽しめたというかわくわくしっぱなしだったというか。ダブリンご在住でまだ見ていないという方はぜひどうぞ。

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2003年09月13日(土) ワンダホー。ダブリンのローカル広告

冷蔵庫の中が空っぽだったのでTescoに買い物に行きました。出口のところで何やら怪しい雑誌を発見。




CITY ADS FREE MAGAZINE


タイトルよりも


FREE


の文字の方が目立ってます。どうせ中も広告だらけなんだろうと思い(タイトルのまんまですもんね)通り過ぎそうになったが、なぜか気が向いて手に取ってしまった。


うーん。なかなかにして香ばしい広告が揃ってます。例えばドアの広告にとなりにあるもの。




The Viagra Stallions


バイアグラの種馬(直訳)


なんですかこれは?Full Montyの世界なんですか?


そうかと思うと、




Roddy DoyleのThe Van(バリバリのダブが主人公の映画)に出てきたようなオッサンが何を勘違いしたかポーズを決めてるし、なかなかのそこはかとない脱力感を醸し出しております。


で、本日の脱力大賞の紹介です。




なんとなく水着姿のオバサン(とか言うとあんまりかな)が白い水着姿で悩殺ポーズをしようと努力しているようですが(その努力が実っているかは別次元の問題として)、この広告も見れば見るほど味があります。まず…




ん?脇毛?


んなこたあないですね。髪の毛が垂れているだけですね。とはいえ絶妙の場所から絶妙の角度で垂れているので一瞬脇毛かと思ってしまいます。


編集のときに塗りつぶせよ。(←ひでかすのツッコミ)


で、このSunbed RentalはEuropean Saftey Standardsに合格している…ん?何か変だぞ。Snigelお得意の誤植?


もう一度写真を見ると…




Saftey Standards


頼むから気がつけよ。


ただですね、最近のイギリスのどっかの大学の研究によると、英単語の最初と最後の文字さえあっていれば後は順番が間違っていても問題なく読める…らしいんですよ。例えばね…


All bdes psas the Eepruon sftaey sartdands

(All beds pass the European standards)



ね?意外と読めるでしょ?なんでも人間の目って最初と最後の文字を中心に追ってるんだって。


このほかにもツッコミ所満載のCITY~ADSスーパーに行くと置いてあるようなのでおヒマな方はぜひどうぞ。

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2003年09月10日(水) East Midlandとはこれいずこ?(後編)

昨日の日記の続きです。「タダ」という甘美な響きに騙されて、East Midlandなるmiddle of Nowhereへの航空券を買ったはいいが、そのさきのことを全く考えていない。


案の定といえば案の定、問題が発生。


まずEast Midlandから最寄りの町Derbyまで、バスは日中一時間に1本しか出ていない。まあ1時間に1本出ていればいい方で、帰りの日曜日にいたってはバスは3時間に1本程度。ちょうどバスが着く頃にヒコーキが出る時刻のため、下手をすると空港で3時間待ちとかいうヒサンな事態になりそうな気配。


さらに、Derbyから先は長距離バスはなく、列車で移動しなくてはならない。で、その列車がなんと


線路の保守点検のため数週間運行を停止中。代替バス運行中。


で、この「代替バス」とやらの時刻がまさにいい加減そのものでして。結局、Kさんの住む某マンチェスター郊外の町までいったいいつたどり着けますやらという状態。ここで


「ま、いっか」


なんてやってしまうと、空港からタクシーでひとり100ユーロとかいう事態になりかねない。チケットが只だったのにタクシーを払うなどまさに本末転倒。かくして困り果てた私は猫なで声でKさんに電話。


Kさん:「Derbyまでなら迎えに行っていいけど、空港まではやだ」
私:「なんで?」
Kさん:「だって空港の近所ってごちゃごちゃしててよくわかんないんだもん」



…あんたの言うことの方がよく分からんぞ。どう思います。空港と町の中の駅やバスターミナル。どっちの方がたどり着くのが大変でしょうか。町中の駅やバスターミナルだと私は思うのですが。何せ空港へはあちこちに案内標識が出ています。反面町中の駅というのはなかなか見つけるのが難しいということがままあると思うのですが。特に大きな町の場合。


ともあれせっかく迎えに来てくれるというのですがお願いしないテはありません。かくして土曜日の朝、バスにて空港に向かった私とひでかす。8時30分発のヒコーキは定刻通りにEast Midland着。それにしてもこのbmibabyなる会社、低コストへの取り組みがRyanair以上です。コーヒー等が有料なのは当たり前として、私が驚いたのはスッチーさんおよび、地上職員の制服。なんとTシャツ。しかもパンツは(推定)自前。うーん、すごい。


ともあれ、ヒコーキは定刻通りに着き、1時間ほど待ったもののバスもちゃんとやってきて、DerbyではKさんがちゃんと迎えに来てくれ、帰りはKさんが空港まで送ってくれ(私が運転したんだけどさ)空港には定刻のなんと2時間前に到着。すべてがカンペキ。…わたしが旅行してすべてがここまでうまくいったということはない。どうせどこかで大ゴケするべ…と思っていると案の定こけました。最後の瞬間に。


ダブリン行きヒコーキ3時間遅れ。


3時間ですよ。3時間。飛行時間は45分とかなのに。


小さな空港のこと、やることはありません。おかげでひでかすと私はパブと訳のわからんスロットマシーンでさんざん散在してしまったのでした。


さすがはNo-frillを標榜するだけあってbmibabyさん、3時間の遅れにも拘らず水1杯出ませんでした。ま、「タダ」の乗客が文句を言うなど差し出がましいので何も言いませんでしたが。


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2003年09月09日(火) East Midlandとはこれいずこ?(前編)

週末、Englandに行ってきました。と言うと、Londonにでも行ってきたのかと思われるでしょうが、人智を超越したアホタレの私はEast Midlandへ行ってきました。


East Midlandという町は存在しません。空港の名前です。この空港がまさにMiddle of Nowhereにある空港でして、近くにこれといって大きな町はありません。強いて言えばNottinghamやDerbyに近い…らしいのですが、いずれにせよ私には馴染みのない地名です。ゆえに読者さんにも馴染みのない地名だと勝手に決めつけます。


なんでこんなところに行く気になったかというと…単純。


航空券が安かった。

…それ、だけ、です。純粋に。


何気なく登録したBritish Midland Babyのニュースレター。忘れた頃にやってくるのですが、7月に来たメールはなかなか強烈。


No kidding! Over 250000 Seats Given Free!


すでにRyanairがやっているので確かにあまり驚かないのですが、考えてみると異常事態です。タダですよ。タダ。なんでこんなことをするのか私には分かりません。確かに税金は払います。が、税金は航空会社の取り分にはならないわけで。確かにこうやって私がホムペに書くことで宣伝効果はあるでしょうが、それにしてもタダというのは…。かくして


タダ


という甘い文句に躍らされた私は二人分の航空券を購入。なぜ二人分かというと、


ひでかす強制参加。


彼の都合も聞かずにチケットを買ったのでした。


この日記の昔からの読者さんなら御存知かもしれませんが、Manchester近郊に、うちの元住人でかつ私がくっつけてしまったというカップルのマークちゃんとKさんという人が住んでいます。で、地図で見たところ彼らが最近買った家までこのEast Midlandからおおよそ5-60キロ程度。あ、これなら遊びに行けるなあと思ったのがこのチケット購入の決定的な理由なのですが。


ただ、この場合Recklessという言葉がぴったしでして。何せ「その先」を考えていなかった。


例えばこんな話。


私の同僚の友人(つまり又聞きの話ですね)の野郎共約10名。結婚前のStag Party(結婚前に新郎とその友人の男のみで行う乱痴気騒ぎパーティ)をAmsterdamでやることにしたそうな。彼らがAmsterdamで何をしたかはあまり考えないことにして話を進めますが、ともあれ、この中のひとりがチケット購入係を買って出た。


で、エアリンガスのAmsterdam行きなどをいろいろ調べたがチケットが高い。うーん、どうしようかと思っていたところにやってきたRyanairのセール。なんとBrussels(近郊の訳のわからん空港)まで何と税抜き片道5ユーロ。地図で見る限りBrusselsからAmsterdamまでそんなに遠くなさそうだ。


で、彼は何も考えずにBrusselsまでの航空券を10枚買ったそうな。で、BrusselsからAmsterdamまでの地上の交通はまあ「電車のチケットをその場で買えばいいべ」と放置(この辺がアイリッシュというツッコミも出来ますが)。で、これが間違いの始まり。


でStag Partyということもあり、ダブリン空港で、そして機内で(有料ながら)しこたま飲んですっかり出来上がってたどり着いたBrussels郊外の空港。ここから航空券とほとんど値段の変わらないRyanairのバスに乗ってBrussels市内へ。ここで一同、真っ青になる事実に直面。


ベルギー国鉄。本日ストライキにつき運行してません。


しかし酒を飲んだときの勢いといのはある意味恐ろしいものです。一同


F**k Belgian Rail!!タクシーじゃタクシー!

…と、なんと10人でタクシーでAmsterdamまで向かったそうな。BrusselsからAmsterdamまで結構遠いです。今地図を見たところではダブリンからコークくらいはありそうです。そんな距離をタクシーで向かうというのはまあ…ある意味ご立派ですわな。数時間後無事にAmsterdamに到着。



…ひとり200ユーロかかったそうな。

翻って私の場合。この話を聞いた後、調べてみると困った事実がいろいろ出てくるのだが、長くなったので次回に続く。


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2003年09月04日(木) え?知ってた?パスポートのお話

「仕事の効率を15%上げるするにはどうすればいいか」


最近会社でそんなプロジェクトの担当者になりひとりで頭を痛めています。で、こういうプロジェクトというのは掛け声やポーズだけというのが相場ですが(私がそう決めましたが何か?)どうも私の勤める会社はそうは思っていないらしく、今日も2時間30分以上にわたる会議に参加して喧々囂々やってました。で、その会議の後は失われた2時間30分を取り戻すべく血眼になって仕事をして…はっ、


こんなくだらん会議をしてなきゃ仕事の効率が上がったのに


…と、まあアイルランドくんだりまで来て何のことはない単なるリーマンをしている私。


私の現在の実現が不可能ではないと思われる夢は「出張がある仕事をすること」。はい。出張をしょっちゅう強いられている方は今ごろ「アホか!」とお怒りでしょうが、でも毎日8時間、ずっとコンピューターの前に座っているとたまにはヒコーキに乗ってどこかに出張に行きたくなる。考えてみると、ヒコーキに乗っている時間も「勤務時間」とみなされるなんて夢のようです。願わくばは日本まで年に4回くらいビジネスクラスで出張してビジネスラウンジでふんぞり返ってみたい。


で、海外出張といえばパスポートが必要ですが(かなり無理のある話題転換)、なにやら日本大使館が在留邦人にメールを送っているらしいです。(ただしちゃんと在留登録をしている私のところには届いてませんが…ちょっと日本大使館さん聞いてます?)なんでもその内容はパスポートに関することだそうで。


なんでも来月からアメリカの法律が変わって、MRPではないパスポート保持者はアメリカ入国に際してビザが必要になるそうな。(正確な情報は外務省のページより)MRPとはMachine Readable Passportの略だそうな。フツーのパスポートはこのMRPらしい。が、ごくまれにこのMRPではないパスポートを持っている人がいるらしい。見分け方は極めて単純明快でパスポートの最初のページ(写真が載っているページ)の一番下に>というマークと数字、アルファベットで何か2行にわたって書いていたらMRP。もしMRPではない場合、ここに


THIS JAPANESE PASSPORT IS NOT MACHINE READABLE


と書いてあるそうな。


で、私のパスポートには光り輝く


THIS JAPANESE PASSPORT IS NOT MACHINE READABLE


の文字。


…あらま、私は今後アメリカにビザなしでは行けないのね。


私のパスポートは在アイルランド日本大使館で発行されたもので、パスポートははっきり言ってちゃちい。まずTHIS JAPANESE PASSPORT IS NOT MACHINE READABLEと書かれているのもさることながら、顔写真自体もなんと写真そのものを貼り付けてその上からラミネート加工している。おかげでたまにパスポートがニセモノだと疑われることもある。


で、今回のアメリカの決定により、日本大使館は便宜を図ってパスポートを無償で交換してくれると思いきや…しっかり15000円(相当額)を取るそうで。


私のパスポート、残りページがあと3ページしかないのでこれを機会にパスポートを交換しようかと思ったが、なんと今後数年のうちに「電子化された生体情報が搭載」(在アイルランド日本大使館が出したお知らせより転載)されたパスポートに切り替えが進むとかで、つまり今回MRPに変えても数年のうちに再びパスポートを更新しなければならないことになりそうで。


結論。放置。


ひでかすいわく、パスポートの残りページがないと入国拒否されても文句を言えないそうな。あと数ヶ月で残りページがなくなる私は結局大使館に行かねばならないのかな。今度の選挙のときにでもいっぺんに済ませることにしよう。


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