なべて世はこともなし
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2004年02月10日(火) 多忙

ちょっと訳ありで更新がままならない状態が続いています。次回の更新は多分日曜日。その代わりといっちゃあ何だけど、デジカメをもって出かけるので次回更新はべたなアイルランドの風景写真が見られるかも...。

では。

あ、そうそう、ストリップに行った彼女、ストリッパーとツーショット写真を撮って来てました。

なぜかポラロイド。

ストリッパーの写真はポラロイドと相場が決まってるんですか?(意味が分からないという方、身近でストリップ劇場に行かれる方がいれば聞いて見てください。)


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2004年02月06日(金) ちょっとズレてるSnigelの帰国

いやー、笑ってしまった。この写真。(Yahooはリンク切れが早いので切れていたらこちらのページを参照)。


自衛隊員さん、イラクへ「指さし」持参。地元住人と笑顔でコミュニケーションを図る…の図。


うーん、これ以上に指さしの宣伝になる写真はないのでは。これでアイルランド版を持っていってくれていれば…(イラクにアイルランド版を持って行ってどうするとかいうツッコミは不要)。


写真を見るからにはちゃんと意志の疎通が図れていそうですね。ほらほら、アイルランドに来られる皆様、「指さし・アイルランド」版をお忘れなく。アイルランド人と楽しいコミュニケーションが図れますよ。


…宣伝はこのくらいにしまして。(ちょっと真顔で:自衛隊員さんたちが無事に帰還されること祈っております)


日本に行くたびに思うのですが、自分があからさまに「ガイジン」化しております。要はだんだん日本の常識とかを忘れてしまって日本人の目から見ればややもすると奇異な行動をしているという…ま、どちらかといえば否定的な話ですね。


実例その1。


ひでかすといっしょに帰国してきたひでかすの同僚、そして私の3人で行って全国チェーンの某居酒屋に行って来ました。だいたいアイルランドでも顔を合わせているのになんで日本でも会わなきゃいかんのだという気がしなくてもないですが、まあそれはおいておいて、ひでかすとその同僚の二人は成田から直行ということで3人は上野で会いました。で、そのままたった1週間ぶりの再開を祝して乾杯。


で、3人で2時間も居酒屋にいたのにさらにジョッキ3杯づつ開けたのにひとり2000円も払ってない。その理由…


食べてない。


ひでかすの同僚が「お腹が空いた」とチャーハンなどをぱくついてましたが、私にいたっては箸を割さえしませんでした(ご飯を食べたばっかだったということもあるんだけどさ)。そう、アイルランドの常識からすると、パブは食べるところではなく飲むところなのです。自宅でも毎晩親と一杯やっていたのですが(けっこう親子関係はいいのです)、私は食べずに飲むばかり。ちょっとこの辺の感覚がずれてしまってます。しかもいい年こいたオッサン3人がスーツ以外の姿(しかもなぜか二人は背中にリュックをしょっている)で上野をうろついているのも人目をひいていたかもしれないなあと思います。


実例その2。


その翌日、ひでかすとふたりでアキバに行きました。アキバの駅で待ち合わせをした。で、ひでかすは駅を出るなりいつもの癖でたばこをふかしはじめます。彼がすい終わると同時に私の目に飛び込んできたもの。


「路上禁煙。千代田区」


…あ、そういえばこの辺は路上禁煙でしたね。どうりでだれもたばこを吸ってないんだ。


この件に関しては知らぬこととはいえまことに非常識でした。ひでかすになりかわり不愉快に思われた方に陳謝いたします。


そうそう、タバコといえば指さしに「2月からアイルランドの公共の場所での喫煙が禁止されます」と訳知り顔で書きましたが、どうやら延期される模様です。ちゅうかさあ、一時期ラジオとかでしつこいくらいに話題になったのに潮がひくかのごとくだれも語らなくなったのはどういうことよ?「2月から禁煙」と書いて本を出してしまった私の立場はどうなるのよ?…ま、いい加減アイルランド王国でこんなクレームをつけるだけ無駄ですが。


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2004年02月03日(火) かなり強烈。アイルランド版The Full Monty

おことわり:日本のことの続きを書くつもりでしたが、緊急で予定変更しました。


私の斜向かいの席に座る同僚が私の机にやってきて言うのだ。


「木曜日にここに出かけるの」


と見せてくれたチラシ。


(注意:この先の日記を楽しんでいただくためにこのあほなチラシを1分かそれ以上凝視していただけると幸いです)





…アイルランド版The Full Monty


いやー、The Full Montyは映画の世界だと思ってましたが本当にあるんですね。イギリスだけでなくアイルランドでも。


ただでさえ男のいないうちの会社。あっという間に女性陣が集まってきました。そして言いたい放題言いはじめます。いわく


「なにこいつらサイテー」
「うわっ、ブサイクじゃん」
「この人、うちの近所で見たおまわりさんに似てるわ」



…ん?言われてみるとこいつらアイリッシュのようですな。アメリカの旗に騙されかけてしまった。ともあれ、悪口は加速していきます。


「うわ、何でこいつら体にオイルぬりまくってるの。キモいよ」
「なんでまあ胸毛が1本もないの」



…ホントだ。全然気がつかなかったけど、こいつら、きれいに除毛してますな。胸毛はともかく足のスネ毛まで。ある意味不自然だわ。それにしてもなかなかの観察力です。


騒ぎを聞きつけてゲイの同僚までやってきます。


「サイテー。この乳首のピアス」
「このタトゥーなんとかならないの」



う、うるさい!おまえら人の机で井戸端会議すな。散れ!散れ!


言われるまでまったく気がつかなかったのですが(何せ男の裸など興味ないもので)、このチラシ、ツッコミ所が満載です。その主なものは上の通りですが、良く見れば最近巷で良く見る「なんちゃって漢字」の意味不明タトゥーや、どこか近所で見たことあるような兄ちゃんたちや…なんだかすごいです。


それにしてもこれを見に行くやつが身近にいるとは驚きです。

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2004年02月02日(月) Lost in Translationを見て新宿に行く

たまに帰る日本っていいですね。たった1週間ですが楽しかったです。


日本に帰国する本の数日前にLost In Translationという映画を見てきました。最近何とかとかいう賞を取ったようですし、評判もいいので御存知の方もいらっしゃると思います。この映画、一言で言うとアメリカのちょっと落ち目の俳優がCMの撮影のために東京を訪れます。


そこで言葉の壁、文化の違いに思いっきり戸惑い、さらにダンナに連れられてやってきた、でもダンナが忙しくて相手にしてもらえない女性と出会い…。書き方が悪いのでこう書くとただのできそこない失楽園のようですがそうではないのです。まともな書き方をした私の言いたいことが半分くらい書かれている朝日新聞のコラムはこちらへ。


まず面白いのは、この映画の半分は大げさだけどかなり多くのシーンで日本語が話されている点。それには字幕も何もついてません。つまり日本語を話さない観客には何がなんだかさっぱり分からない。かくしてこの単身日本に渡った俳優と同じ気分が味わえるわけです。


さらにこのテの「ガイジンが見た日本」という視点の映画は日本文化の変わった部分が恣意的に強調されたり、ややもすると話されている日本語がルフトハンサの日本語の機内放送並みに不自然だったりして、日本人は冷めた目で見てしまうことがあると思うのですがそれがない。ほらルフトハンサの「ごきげんよう。さようなら」なんて誰も言わんぞと突っ込みたくなるような放送は英語など日本語以外で書かれた原稿を無理矢理日本語に直訳するからだと思われます。


ともあれ、話されている日本語はすごく自然ですし、撮影された東京の新宿や渋谷は「確かにこんな街」だと納得できます。あともう一つ、映画の終わり方も例えばハリウッド映画なら私が期待した方向のハッピーエンドに終わりめでたしめでたし…となるのですが、その期待を見事に裏切ってくれます。


私は友人に「ラストサムライとLost in Translationどっちが見たい」と聞かれて迷わず「Lost in Translation」と答えた「いつでも少数派」ですが今回はその選択がいい方向になりました。


何が言いたいかというとですね、この映画を見て撮影された夜の新宿に行って来たんですよ。夜の歌舞伎町に。…あ、と言っても怪しいフーゾク店などに行って来たわけではありません。出版社の方・イラストレーターさんと飲み屋さんでお会いしてきたのです。その話は別の機会に譲るとして(私信:お礼メールまだ書いてません。すいません)あの新宿のきらびやかな夜を見て「ああ、日本ってヨーロッパとはまったく違う国だな」と再確認させられました。そしてあの映画の通りの街に思わず笑ってしまうと同時にLost in Translationの完成度の高さにうなってしまいました。機会があればぜひどうぞ。


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2004年01月20日(火) 誰だ?アイルランドが先進国とか言ったやつ

昨日の日記、午前5時くらいに更新しました。もともと前の晩の8時くらいに更新予定だったものです。そうなったのにも理由がありまして。そう事件が発生したのです。


話は月曜日の夜にさかのぼります。この日も残業を3時間して(最近よく働くなあ…なのにビンボーなのはなぜだ?)疲れ果てて家に帰って来たのが午後7時30分。そのままとりあえず日記の更新をしようとコンピュータの電源を入れる。で、インターネットへ。と同時に何も食べるものがなかったから冷蔵庫の中に残っていたハムとチーズと冷凍してあったパンでホットサンドイッチなるものを作ることに(わびしい)。で、ホットサンドイッチ用のトースターの電源を入れる。で、パンを入れて二階の自分の部屋へ。


で、日記の更新を始めた瞬間


部屋の電気が消えた。


で、その2秒後今度は


コンピュータの電源が消えた。


ん?ブレーカーが落ちた?


そう思ってふと窓の外を見ると…あれ、むかいの家の電気も消えている。


私の頭の中になぜか東京電力のキャラクター「でんこちゃん」が出てきて


「じゃん。停電でぇーす」


と言ってすぐ消えた。


まあ、停電なら1-2分も待てば復旧するべえ…と思い、1-2分待つが…何も起こらない。


もう一度窓の外を見ると確かにここら一帯の電気は消えているが、夜空は結構明るい。つまりこの停電は局地的なものらしい。で、良く見ると向かいの家の窓の向こうにはうっすらと明かりが点っている。


あ、ろうそく


リビングルームにろうそくがあるのを思い出してろうそくを点けるべくリビングルームに向かうことに。あ、でもその前にライターがいる。


ライターが見つからない。


ならばガスこんろで火をおこそうとキッチンへ。バスコンロの点火スイッチを押すが…


点火スイッチは電気がないと作動しない。


…何のためのガスコンロなんだよ。こらっ(って停電まで考えてないんだろうなあ)


仕方ないので手探りでライターを探す。 見つからない。ふっと思いついてケータイのバックライトを懐中電灯代わりにしてようやく机の中に数年前からほったらかしになっていたマッチを発見。それでようやくろうそくに火をつける。


部屋がぼおっと明るくなった。


そこでようやくひとごこちついた私。ふと気がつくと当然といえば当然トースターの電源は切れている。


腹へった。


仕方ないのでマッチでガスコンロのオーブンをつける。


今度は部屋がやたら寒いことに気がつく。ヒーティングの電源が切れている。中庭にあるオイルヒーティングのタンクの脇のスイッチを確認。


ブラボー。電源が入らない。


どうやら電気なしではオイルヒーティングの電源すら入らないらしい。

…何のためのオイルヒーティングなんだよ(ほとんど八つ当たり)。


そう、電気がなくなっただけで何もできなくなることに気がついた私。これで彼女でもいればそのまま次の間へゴー…とでもなりそうだが、独りなのでそうもいかない(実際比較的大きな地震の10ヶ月後にミニベビーブームが起きるらしいですね)。


仕方がないのでようやくできたまずいホットサンドイッチを食べつつ本を読んでいるとだんだん寒くなってきたので結局そのまま午後10時を待たずしてふて寝。ちなみに電気が戻ってきたのは私がぐうぐう寝ていた午後11時ごろらしい。つまり3時間の停電。…嵐でもなんでもない月が出ていた夜なのに。


で、これが12月に引き続いて2回目の停電となると…。もはや私のコメントなど無意味ですね。


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