なべて世はこともなし
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2004年05月28日(金) Snigelのだだっ広い家紹介

オフ会告知


実を言うと…などと秘密めいて書くこともないんですが、Snigel家は結構広いです。ロフトの部屋も含めて全4寝室(Four Bedrooms Houseというやつです)。この家を4人でシェアしている訳ですが、ドイツ人の二人は彼氏の家に通い同棲(というかそのうちのひとりは完全に同棲)しているので、このだだっ広い家で実質ひでかすと私の二人暮らしです。こうなると、ますます広い。で、今日のように家に誰もいないとなるとその家のだだっ広さがますます感じられるわけです。特に、階下(1階)のリビングルームとレセプションルーム(予備室をなぜかこういう言い方をします)は誰も使っていないだけにますます広い。


その反面。自分の部屋は狭い。…いえ、決して狭くないのです。が、私には性格上に致命的な欠陥があるのです。


モノを捨てることができない。


そう、部屋は8畳くらいあるのにモノが多すぎる。で、ふと気がついたのです。


どうせ誰も使ってない部屋なら自分のものを持ち込んでやれ。



何せ8畳くらいあるレセプションルームは実際のところ洗濯を干すためだけの部屋のいわば洗濯室になっており、座りごこちのよいソファーも、ダイニングテーブルもまったく使われておりません。正確に言えばソファーは洗濯物の山置き場になってます。



かくして自分の部屋の本を思いきりサイドボードに詰めてみました。


…思いがけず自分の部屋が片付きました。



お隣りのリビングルームも何ともいえない状態です。3人がけのソファーと二つのアームチェアー。テレビは衛星放送でプレミアチャンネルまで含めて相当なチャンネルがあるらしいのですが、未だに私はこのテレビのつけ方を知りません(テレビの電源を入れて、衛星放送のチューナーの電源を入れてチャンネルをなんたらかたら…という説明を聞いたが忘れてしまった)。月に60ユーロの無駄遣い。



で、サイドボードにはSnigelの洋酒(ちゅうかヨーロッパに住んでるんだからそりゃ洋酒になるわな)コレクションが並んでいるのだが、私はたまにここにやってきて酒をグラスについで部屋に帰るという生活。このリビングルーム、だーれも使ってません。


私が階下で唯一使っているのはキッチン。



この写真、一部の方には見覚えがあるのでは。そう、「指さし」のキッチンのモデル写真は私の家だったのです。


…というわけで、オチも何もありませんが、これがアイルランドでの飾らない生活です。ちなみに家賃は月1600ユーロ。近隣の4ベッドルームハウス(4寝室の家)の相場が1400ユーロなので、高いです。この違いの200ユーロは使われていないレセプションルームならぬ洗濯室のために消えています。…激しく無駄遣いだなあ。


蛇足ですが、今、私の同僚がアパートを探してます。彼女、市内じゃないと嫌らしい。街の中心部から徒歩圏にある2寝室のアパート(日本的に言うと「マンション」)の相場は1200ユーロ。場所がいいと当然のように家賃も上がります。わたしなんか喧騒とした町中よりも、うちのようにちょっと郊外(街から約5キロ)の住宅地に庭付きの家を借りるほうがよっぽどシアワセなのですが。




27日は給料日でした。御存知の通り、残業に次ぐ残業および、それに伴うボーナスで、今月は毎月の平均より10万円ほどの増収になりました。これに味を占めた私は今週、土曜・日曜も出勤です。かくして、金に魂を売り渡した私にはメールのお返事の時間がなかなかとれません。昨日お返事したのはなんと1ヶ月遅れ。…申し訳ない思いでいっぱいです。とか言いつつ明日も明後日も仕事をしているやつ。

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2004年05月27日(木) いい加減王国アイルランド。Motor Tax Office編

オフ会告知


毎年1回、motor tax、日本で言えばたぶん重量税、これ、年に一度Motor Tax Officeに行って支払いをすることになります。ちなみに私の1.3リッターの車で290ユーロ。高いのだが、聞いたところによると、イギリスではこの税金の相当するものがない代わりに、そのぶんガソリンに値段が転嫁されているそうな。どちらがいいかは一概には言えませんが。


この税金を払うのはちょっとした苦労話になります。いつMotor Tax Officeに行っても窓口は混んでおり、順番待ちのチケットをもらってから自分の順番が来るまで最低1時間は待つ羽目になる。


ともあれ、わざわざ並んでまで払いたくはないけど払わなければいけないこの税金。「納税のお知らせ」が来るはずなのだが来ない。5月の末に更新しなきゃいけないのに、来ない。…落ちついて考えてみるとそりゃそうだ。だって、住所変更を通知してないもん。


ところで、つい最近になってMotor Tax Officeがネットでのサービスを始めたらしい。これを使うとMotor Tax Officeにて行列をしなくてもいいとのこと。すごく魅力的な話なのだが、この「納税のお知らせ」に印刷されているPINコード(暗証番号)がないとこのサービスは使えない。


かくして、「いったいどうしたら良いのでしょうか」とお伺いを立てるべくMotor Tax Officeに午後2時ちょっと前に電話してみた。


電話の相手:「ぼそぼそぼそぼそ」


どうやらテープで何かの案内をしているようだが消え入るような声でほとんど聞き取れない。しばらくするとかろうじて


テープ:「カスタマーサービスにおつなぎします。しばらくお待ちください」


と聞こえる。


呼び出し音。


するとやはり消え入りそうな声で


テープ:「営業時間は午前9時から午後1時。午後2時から午後5時です」


テープで勝手にたらい回しにしておいてこれかよ。よく「日本の役所はお役所仕事だ」とか聞きますけど、アイルランドも決して負けてないと思う。…というかお役所なんて洋の東西を問わずこんなもんなんだろうか。


で、30分後、再度電話。


電話の相手:「ぼそぼそぼそぼそ」


しばらくすると、


相手: 「はい、Motor Tax Officeです」


いきなり訛った大声を出されて私は電話を取り落としそうになる。


私:「納税のお知らせが来てないから税金払えない。住所変更してない」
相手: 「住所変更してないならお知らせが届くわけないでしょう」


…ごもっとも。だけど怒んなくたっていいじゃん。


私:「じゃあ、どうやったら住所変更できるのよ」
相手:「あなたの住所はXXXじゃないの?」
私:「ちがう。引っ越した」
相手:「なら、暗証番号をあげるからウェブサイトに行って住所変更して、それから画面にしたがってクレジットカードで税金を納付して。暗証番号は123456ね」



で、その暗証番号を使ってオンラインで住所変更を済ませ、クレジットカード番号を入力して納税完了。5日以内に車のフロントガラスに貼らなければいけないステッカーが届くとのこと。


まだステッカーが来ていないので油断は禁物ですが、これで本当に済んだならめっけもの。でも、この話、何か問題があるように思いません?だって電話で私の名前を確認するわけでもなく、いきなり


相手:「あなたの住所はXXXじゃないの?」

と言ってくるんですよ?これを利用すれば、たとえば盗みたい車が走っているのを見たらここに電話すれば住所(車の置き場所)がすぐに分かってしまう。はたまた、ストーカー行為だってできちゃうような。さらに、電話の相手が誰だか分からないままに暗証番号を教えてしまうって、暗証番号が暗証番号の役割を果たしていないような気がするのですが。


いい加減王国アイルランド。個人情報の取り扱いもいい加減ですな。


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2004年05月26日(水) こんなエアリンガスに誰がした?

オフ会、多数の参加申込ありがとうございます。最小催行人員の15名まであと少しです。皆様の参加申込を心よりお待ち致しております。私としても催行を早めに決定したいので参加申込はどうかお早めに。あ、初参加、大歓迎ですよ。別に中に入りづらい「アイルランド真実紀行仲良しクラブ」があるわけじゃないので、初参加の方も大歓迎ですよ。オフ会についての詳細はこちら


そう、ひでかすが代打日記に書いていたとおり、私、ドイツにいたんですよ。いえいえ、それ自体、月に一回の割で行っているので別に日記のネタにするまでもないのです。ただ、今回はちょっとしたパーティーがあったということ、それからブリティッシュミッドランドを使わなかったことがちょっとしたネタになるかも。


そう、ハノーバーではなくデュッセルドルフに飛んだのです。(蛇足ですが、私、「ハノーヴァー」などと「ヴ」を使うことに発音がより近いのですが、なぜか抵抗があるのでこのサイトでは「ハノーバー」にしてます。…で、ここまで書いたらひでかすが「ハノーファー」だろと突っ込んできました。)デュッセルドルフと言えば、そう、エアリンガス。1年以上ぶりに乗ってみましたよ。一年前と比べていろいろ変わってました。


まず、ダブリン空港のチェックイン。日本の航空会社に遅れること5年、なにやら自動チェックイン機が導入されたようなので新し物好きの私としては当然チャレンジ。


まず、たぶん無効になっているんじゃないかと思うエアリンガスのフレクエントフライヤーズカードを入れると…やっぱり動かない。で、クレジットカードを入れると、おお、動いた。で、いろいろやっていると、パスポートを挿入しろとのこと、で、それにしたがってパスポートの一番下の記号の部分を機械に読ませる。すると、おお、ちゃんと搭乗券が出てきた。まあ、パスポートの記号の部分をちゃんと読ませるのは保安という観点から間違ってないと思うよ。でもねえ、



こんなもんを読ませて一体何になるのかわかる人は教えてくれ。


で、搭乗ゲートで形ばかり、係がパスポートをチェックして搭乗。私の席3C…ってここ、ビンボー人が憧れるビジネスクラスじゃないの?確かエアリンガス(に限らずヨーロッパの多くの航空会社のヒコーキは)最低でも前3列がビジネスクラスだったような。


で、乗ってみると、やっぱり金持ちとビンボー人を仕切る魔法の布切れ…別名カーテンは私の席の後ろにあった。…って、ここ本当にビジネス?自動チェックインの機械がバカでここに間違ってアサインした?


この謎は間もなくして解けました。なんとこのヒコーキビジネスクラスの設定なし。ゆえに、みんなエコノミー。ついでに言うと、コーヒー1.5ユーロ、ビール2.5ユーロ、ワインおよびサンドイッチ3.5ユーロとみーんな有料!私がいつもの調子でサンドイッチを食べてワインとソフトドリンクを頼もうものなら、8.5ユーロかかる計算になるわけですな。


ああ、アイルランドのナショナルフラッグのエアリンガス。誇り高きあなたをこんな会社に誰がした?



(犯人は言うまでもなくこいつですな。イメージ画像ですが)


これなら、同じ値段で食べ物飲み物が無料でで出るいつものブリティッシュミッドランドで行くことにしよう。さようなら、エアリンガス。

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2004年05月23日(日) -ひできすの代打日記− ある日の痛いゴールとは。

こんにちは。同居人のひできすです。Snigelは例のごとくドイツです。


ひできすはというと、最近天気のいいアイルランドでバレーボールやサッカーなどをして体を動かしています (ひできすは、何を隠そう小さいころサッカー少年だったのです)。


木曜日のことでした。ひできすは相手のゴール前、6−7人くらいの男が何とかボールを取ろうと攻め守りがぐちゃぐちゃに寄り集まっている中の一人でした。


ここからはスローモーションでご覧ください。

(ゴール前の混沌)あっとひできすの目の前にボールが、しかしゴールとの間には敵が多数。これはシュートできそうもない。パスをしようにもボールをキープしようにも敵が多すぎて、うまくいかない。

あーっとひできす、足をとられて転んだ。その間にも、ボールは敵味方入り混じる狭い空間を行ったり来たりしている。

早く起き上がるんだ、ひできす。

そのときだ、横たわっているひできすの黄金の右足の前になんとボールが「はい、シュートしてください」とばかりに転がってきた。あなたならここでどうします?そりゃ、蹴りますよ。

目線は地面に近いのでシュートコースがよく見える。

コースが開く一瞬の間を逃さず、こん身の力を込めて...



シューーーート!!!(僕ってヒーローなのかも)




ガン!(鈍い音)




ぐがあああああっ。




...鈍い音の元はひできすの足のつま先。黄金の右足は、ベッドの横にあるラジエータ(暖房器具)をこん身の力で蹴飛ばしていたのです。


何で木曜日の、しかも7時出勤の早番の日の朝5時半にサッカーの夢を見てしかも怪我をしなければいけないんだ?しかも、一瞬で目が醒めてしまったひできすは、夢の続き(つまり、ゴーーーーール!という感動の瞬間)にも浸れず、恐る恐るシーツをはがして見た黄金の右足は皮がむけて赤く腫れ上がり、愕然としているうちに遅刻しそうだと気づいて朝飯にもありつけず、半泣きで腹を空かして会社に行かなきゃ行けないんだ?痛い、あまりにも痛い。


会社にびっこを引きながら到着し、同僚にこの怒りをぶつけると、一日中笑いものになったひできすは、ああかわいそう。かわいそうだよねえ(誰か同情して)。


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2004年05月19日(水) オフ会。やります。

オフ会企画はこちら


やりますよ。3月に流れたバスオフ。どうか、親類縁者縁故関係知人友人愛人隣人みなさまお誘いあわせの上ご参加ください。






そーれにしても。最近のガソリンの値上がりはほとんど泣きたくなるものがあります。いつも入れているガソリンスタンド。つい最近までリッター80セント(正確には79.9セント)だったのが、あれよあれよという間に94セント(正確には93.9セント)。14セントの値上げということは、日本円にすれば18円の値上げ。どう考えても日本よりも値上げに対しては敏感と思うのは私だけ?


この値上げって、満タンにした時にだいたい5ユーロくらいの値上げになった感覚です。昨日もお伝えしたようにビンボーな私には辛い。今日の新聞によれば、ダブリンの一部のガソリンスタンドでは、ついにリッター1ユーロの大台に乗ったところがあるとかないとか。






去年就労許可証の更新で痛い目に遭った私は、今年は早くから動きました。5月末に切れるのを見越して、2月の末に就労許可証の更新の申請をして、新しいビザがついたのは何と4月の初め。所要6週間。なんなんだ。この早さは。でもさ、この早さは異常。5月末の期限のほぼ2ヶ月前。こううまくいくとなんだかオチがありそうな気がする…と思った。


ともあれ、聞いたところによればあまり早くにビザの更新をしても断られることもあるとかないとか。かくして今日まで放置しておいたわけ。で、今朝、退社後イミグレーションオフィスに行くことを狙って、パスポート持参で会社に行きました。


で、HR(総務)での担当者との会話。


私:「今日、イミグレに行ってくるから、就労許可証貸して」
総務:「ちょっと待ってて、今、取ってくるから」



待つこと10分。


総務:「えへっ、ない」


ないじゃないだろ。ないじゃ。


私:「んじゃ、退社前にもう一度来るから探しといて」


で、退社時間に総務に行くと、担当者は、文字通り机の周りを全部ぶちまけて探しものをしている様子。


…見つかってないのね。


いくらいい加減王国のアイルランド人でも就労許可証をなくすか。フツー?


こうして、やっぱり私の人生はギャグになっていく。


ちなみに月曜日までドイツに行ってますので次回更新は火曜日です。よい週末を。

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