なべて世はこともなし
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2004年06月05日(土) The day after tomorrow…金返せとまでは言わないけど…

オフ会告知


The day after tomorrowとかいう映画を見てきました。Independent Dayとかいう映画を作った監督だそうです。感想を一言で書くと


やっちまった


…という映画です。あ、以下、ネタばれは極力避けながら書くので、これから見に行く予定のある方も安心してお読みくださいませ。


だいたい私がアホタレなのです。アメリカのハリウッド映画など好きでもないくせに前評判と広告に惑わされて映画館まで足を運んだのが間違い。確かに映像のインパクトはすごかった。それは認めます。なにせどっかの野球チームと同様カネにモノを言わせてますからね。だけど、とにもかくにも


内容がない


いい映画には複線が張ってあるものですが、この映画、伏線の張り方が小学生が作った砂場の落とし穴よりもわかりやすい。つまり伏線が伏線になってない。


で、最後に程近い、感動となるはずのシーン。あの台詞の芸のなさには私はあきれるを通り越して唖然としてしまいました。あれくらいの台詞なら、私ですら風呂で鼻歌を歌いながら作れます。


最後の最後に、アメリカ映画のメイブツ(「惑な」の略)、スピーチがあるわけですが…え?わからん?ほら、あるじゃないですか、どの映画でも主人公、もしくはそれに準じる俳優さんが映画の主題とも言うべきことをほざくあのシーンですよ…ともあれ、この映画にもありました。誰が言ったかをいうとネタばれになるので書きませんが、とある登場人物がスピーチをタレたわけですが、これが


陳腐


という以外形容のしようがない。あのスピーチに感銘にして、自分の日々の生活に影響を与える人がいるなら私に教えてほしい。


とにもかくにもですね、この映画、疲れ果てて、脳ミソをつかうことなくぼーっとスクリーンを見ているだけでいいような映画が見たい…という方にはわりかしオススメです。何せ、予想した通りに話は進んでいきますから。でもね、私は、どうせメジャーどころを見るならハリーポッターを観にいけばよかったととことん後悔いたしました。


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2004年06月04日(金) いつ終わる?アイリッシュの彼氏を持った彼女の引越し

またぞろ、残業残業残業休日出勤休日出勤休日出勤で忙しいSnigelです。どうも。


最近、ほぼ毎日会社から帰宅するときに途中まで送っていくスペイン人の女の子がいます。けっこういい性格をした女の子です。実は、彼女、アイルランド人の彼氏と同棲しているのですが、今週末、引越しをしなければいけないとのこと。で、今日の帰宅途中、車の中で


彼女:「実は、今日、引越しなんだよね」
私:「あっそう。人手は足りてるの?」
彼女:「彼が準備を済ませているはずだからなんとかなる」
私:「引越し用の車とかは確保してるの?」
彼女: 「それが…」
私:「別にいいよ。手伝ってあげるよ」



と、人のいい私は彼女の引越しを手伝うことに。で、彼女は嬉々として車内から彼のケータイにさっそく電話。


彼女:「もしもーし?いまどこ?え?パブ?………飲んでるの?………え?今まさに帰ろうとしてたとこ?………引越しの準備はできてるの?ちゃんと荷造りをした?………え?家に帰ったらはじめるとこ??………いや、会社の同僚のSnigelさんが手伝って………」
私:「悪いけど帰る」
彼女:「やっぱ、そう…だよね」



アホかい。今から荷造りを始めて…とか言ってたら引越しが終わる頃には日付が変わってしまうわい。明日8時から仕事なのに、そんなアホなことにつきあってられるかい。こちとら、今朝6時から起きてんだぞ。そりゃ彼女には一筋の光明を与えたという意味で悪いことをしたけど、とてもつきあってはおれないのでさっさと家に帰ることにしました。


それにしてもアイルランド人には金曜日にはパブに行かなきゃ行けない法律でもあるのか?確か今の家、明日には確実に明け渡さないといけないといってたよね?引っ越し終わるの?


こういう言い方をするのはよくないとは思いますが、このいい加減さは典型的な…ですよね。私は自分の彼女がこういうDNAを持ち合わせた人でなかったことを心から感謝してます。






さて、件のオフ会です。


とある筋からの認可を前提としておりますが、旅程としては次のようなものを予定しております。


午前11時。市内の某所(O'Connnel Street周辺)に集合。その後、市内の定番ルートを「再発見」すべく、ぐるっと1周します(これだけで15ユーロの元は取れる計算になってます)。そして、某所のパブで日曜の定番ランチを食べた後に、郊外の某所へ行きます。つまり、昼食を挟んで、観光名所巡りと、某所への遠足という一粒で二度おいしい企画となっております。


ちなみにこの郊外の某所、3ユーロ程度の入場料金がかかります。これは15ユーロに含まれてませんのでご了承ください。ただし、参加者が30名を超えた場合は余剰金を利用して主催者側で負担します。昼ご飯も当然といえば当然ですが15ユーロには含まれておりません。


解散は午後6時くらいを予定しております。もう一度書きますが、これで15ユーロはかなり安いです。決して損はさせませんので、まだ参加表明をされていない皆様、ぜひお気軽にご参加ください。お待ちしております。

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2004年06月01日(火) Save Leitrim!(アイルランド版町村合併)

最近、日本ではやたらと市町村合併が行われているそうで。政府が「平成の大合併」と称して全国の市町村を1000まで減らそうとしてるとかしてないとか。この動きは私の地元のQ州にも当然及んでまして、来年あたりに実家に行ったら自治体の名前が変わっていることが多分に考えられます。


で、アイルランドにも合併の憂き目に遭うのではないか…という郡(county)があります。北西部のLeitrim(リートリム)と呼ばれるスライゴに程近い郡がそう。実際ここ、イナカなんですよ。中心となる町はCarrick-on-Shannon(キャリックオンシャノン)という町で人口はわずか2000人(日本で言えば村ですな)。それ以外にあるのは「集落」とでも呼ぶべきところでして、郡全体の人口もわずか2万5千人程度。


ここがどれだけのイナカかをあらわす新聞記事が数日前のIrish Independentに載ってまして。ひとりで私は吹き出してしまいました。




タブロイド版の半ページを使ったこの記事の内容をひとことで書くと


「アイルランドで最小の郡Leitrimの郡都Carrick-on-Shannonに郡初の信号機が設置されてそれが交通渋滞を引き起こしている」


というもの。


アイルランドの「イナカ」と呼ばれる地域がいかにイナカかをあらわすいい例ではないかと。信じられます?信号すらひとつもなかった郡。そういえば私の地元O分県に姫島村という離れ小島の村があるのですが、やっぱりここも人口が2000人強(一説によれば2800人程度)で、この島には信号機がたったひとつしかないとか。ただ、信号機の設置の理由が「本来、交通量の少ない姫島ではあまり必要がないのですが、島を出た子どもが困らないように
交通ルールの教育のために設置」だそうでして(参考サイト)。うーん、この調子だと、Leitrimがなくなる日も近いかも。

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2004年05月31日(月) Ryanairのさらなるコストカットの仰天手段とは?

オフ会告知

催行は決定しましたが、やるならこういう企画ですから多くの人とわいわいやりたい。前回(あるいは前前回)オフ会に参加されて今回参加の意思を表示されてない方。どうかお気軽にご参加ください。




せーっかく早く会社に来たのに、システムがダウンしていて仕事にならない。というわけで、本日は会社から日記の更新です。実は堂々とサボれて給料がもらえるとひそかに喜んでたりして。


おととい(土曜日)と昨日(日曜日)、しっかり仕事をしてきました。それにしてもアイルランド人って無欲ですよね。日曜日に仕事をすれば休日手当てがついて普段の2倍の給料が入るのに、日曜日に事務所にいたのは私ともうひとりだけ。そのもうひとりとは、なんと壁を塗りなおしにきたペインターさん。…そう、実質ひとりきりだったのです。


それにしてもこの壁を塗りにきたペインターさんの存在意義がよくわからない。ここ数週間、土曜・日曜に勤務して気がついたのですが、土日にけっこう清掃業者さんとかこのペインターさんとかいろんな人が会社に出入りして、たとえばトイレの大掃除をしたりとか、床を磨き上げたりとかしてくださってます。それ自体、そのおかげで気持ちよく仕事ができてありがたいことです。でもねえ、たった2週間前に掃除のお姉さんとおばさんがきれいに磨き上げた壁をペンキでぺたぺた塗りなおすとはいったいどういう了見なんですか?こういうのを無駄というのですよ。


で、日曜日出勤の特権は、ラジオ。会社にArgos(アルゴス)で7ポンドで買ったラジカセ(死語?)をおきっぱなしにしているので、それを休日出勤のときに引っ張り出してラジオを聞いてます。


話はそれるけどArgosは店頭に商品を置かずにその代わりにカタログを置き、そのカタログから注文してその場で賞品を持って帰るシステムの店。万引きが少ないためか値段も他より気持ち安いことが多い。今、「万引きが少ない」と書いたけど、じゃあ万引きは少しはあるんかいな…というと、あるんですよ。これが。


大分前ですが、Irac CentreというショッピングセンターにあるArgosに行ったのですが、ここを含めArgosの店頭には本当にわずかばかりですが商品が展示してあります。で、このIrac CentreのArgosに行ったときに、唖然とするものを見たのです。10歳くらいのガキ二人が、電子レンジを2台万引き(というかほとんど強奪)していったのです。私の常識をものさしにすると、コドモが電子レンジをマン義気したいとは思わないと思うので、このコドモの万引きの裏にはその親か何かがいるのだろうなあ…と思いちょっと複雑な気分になりました。


閑話休題。ともあれ、その安いラジカセでラジオを聞いてたらニュースの時間になりまして。ひとりで脱力してしまいました。


(以下、Snigelのホホホ訳+いい加減な記憶で書いたもの)

「次のニュースです。これからのヒコーキの乗客は新たな支出があるかもしれません。本日Ryanairは『乗客の荷物を減らすように仕向け、さらに運賃を下げるため』に預託手荷物の有料化を発表しました。同社は近日中に預託手荷物ひとつにつき5から50ユーロの手数料を取るとのこと。これによりRyanairはさらなる運賃値下げができると語っています」



…。


こんなメールを読者さんからいただいてます(投稿された方。お返事は数日中に書きますね)。


Rエアーさんですが、以前の日記にも超過料金のノルマがあることなど書かれていましたが、ご存知でしたか、この会社入社のアプリケーションを送るときにCVと一緒に小切手も送ることを。確か100ユーロぐらい取られます。これはコクピットクルーの話。なんでもライセンス等の審査料なんだそうです。さすがですね!


…さすがです。


これは、某機長さんから聞いた話ですが、最近Ryanairは某EU新規加入国からスッチーさんを大量採用したとのこと。なんでも月給が1000ユーロとか。


そのうち「殺人以外ならなんでもやっていい」とか言い出しそうだな。この会社。


ちなみに、この日のトップニュースはこれでした。

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2004年05月29日(土) 速報:バスツアー催行決定

オフ会告知


オフ会催行決定!!


参加ご希望の皆様、詳しいご連絡を1週間前を目安に差し上げます。未だに50席ほどの余裕がありますので皆様のご参加をお待ちしております。




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