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先日の日記の選挙予測、見事に大ハズレしました。 閑話休題。ドイツの結婚式に戻りましょう。(1)はこちら 丘の上のHerkulesの近所の森の中にあるホテルへ車で向かうは、山の反対側まで大回りしてゆっくり高度を稼ぎながら登る。で、Herkulesから森の中の小道を抜けたところにあったのが今回の披露宴会場となるホテル。ホテル…というよりは、ちょっと気持ち大きめなペンションといった感じか。森に囲まれこじんまりしていい感じではある。 おのおの車で集まってきたゲストが集合し終わると、またなにやら教会でのフラフープに続き「愛の共同作業」が始まります。 …二人で丸太をノコギリで切っております。このあと記念撮影があり中の会場へ。はい、ここで(日本でか日本以外でかを問わず)結婚式を挙げる予定のある方に提案。これはいい考えです。テーブルの席次の「名札」、紙で「高橋建設社長:高橋一郎様」なんて書くのもいいですが、こんなのはどうですか? そう、バラ。各席に名前の書かれた小さなタグのついたバラが一輪置かれてます。この発想には私、正直にうならされました。テーブルがすごく華やかになります。もし、私が結婚式をやるようなことがあれば、これは使いたいです。このバラは持ち帰ってドライフラワーになったことは言うまでもないかと。ちなみに、バラのトゲはちゃんと取られてました。 もう一回テーブルの写真を見ていただければお気づきになると思いますが、このテーブル、ワイングラスが置かれてません。その代わりにティーカップが置かれてます。理由。この午後の「披露宴一次会」はティータイム。アルコールぬき。 関係ありませんが、ドイツではこういう席ではコーヒー(うすい「アメリカン」)を飲むようです。お茶を飲んでいたのは多分私だけでした。 花嫁父のスピーチ。この人、話しはじめるともうどうにも止まらない。一晩で確か3回スピーチをしました。しかもあんまり受けてなかった感じ。ちなみに、あとから聞いたところによると、このお父さんの職業は神父さん。うん、鼻メガネの感じなんかがすごく納得できる。 あ、書きながらだんだん思い出してきた。日本の結婚式で私が異をかねがね唱えたいと思っていたのは、席順。特に私がイナカ出身だからかもしれませんが、主賓とか来賓とかに気を使いすぎではないかと。ほら、「町長の佐藤さんが来て下さったからいい結婚式だ」とか、「新郎の会社の社長で地元の名士、伊藤さんが来てくれてありがたい」とか。で、下手をすると、新郎新婦とほとんど面識のない人が、ありがたみのない美辞麗句を並べ立てたスピーチをする。 まあ、こういう「偉い人」を呼ぶことはまあいいとしても、私が文句を言いたいのは、席次。なんで、こういう人が式場の一番いい席に座っているわけ?私が考える一番いい席に座るべき人は誰だと思います?他ならぬ両親ですよ。 そりゃ、実際問題、自分の結婚式で、いきなり向かいに両親が座っていたら照れくさいし違和感があるとは思います。でもね、育ててもらって一番感謝をしなきゃいけない人が結婚式場の一番末席に座っているというのはおかしいと思う。「他のゲストより上座に座れない」というのが日本の常識だろうけど、たぶん、両親以上に世話になったゲストってほかにはいないと思うのだが。これ、コドモのときからずっと考えていたんですよ。両親は主賓席に座るべきだって。 で、この結婚式に参加して気がついたのですが「いきなり向かいに両親が座って照れくさい」というのには見事な解決策がありました。新郎新婦(ついでに仲人)と、ゲストを向かい合わせにしなければいいのです。つまり、この結婚式のように、自分たちのテーブルも他のゲストと同じように並べてしまえばいいわけです。 で、訳のわからんことを熱く語っているうちに披露宴一次会は4時30分に終了。披露宴二次会の模様は次回に続く。 日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)
ドイツで結婚式に参加してきました。…言わずもがなですが、私の結婚式じゃありません。友人の結婚式です。 町の昔の目抜き通りから、見上げたところにあるのがHerkulesという街のシンボル。(詳しくは、あとで出てきますが、待ちきれない人はこのページに詳しい説明が出てます)。なんと、結婚式はこの街のシンボルたるHerkulesの真下のお城で行われるそうな。 教会はこんな場所です。 ここ、一部が美術館として利用されてます。教会は、写真左手の建物の一部。特に案内が出ているわけではないので、フツーの観光客は気づくことはないと思われます。ともあれ、正午から始まるという結婚式、20分ほど前に教会着。たぶん7-80人くらい着席できる程度のこじんまりとしたもの。もっとも、観光地にあるような巨大な教会(「大聖堂」とか呼ばれるやつ)を見慣れているから、これが小さく見えるのかもしれませんが。 時間が近くなると、立ち見こそいないものの、席は完全に埋まりました。で、メンデルスゾーンかワーグナーかと期待していた私(どちらも「結婚行進曲」の作曲家です...たぶん)にはあまりに意外にも、聞いたことのない音楽で、かつ、新郎新婦がフツーの足取りで入場。あれ?コドモが花びらを蒔きながら、新婦がその後ろをお父さんに導かれて出てくる…という情景を想像していた私には、新郎新婦が同時に「すたすたすた」と教会の通路を歩いて入って来たのには驚いてしまった。スーツとウェディングドレスを着ていなくて、洗面器を持っていたら、横丁の風呂屋に行く神田川の二人…と言えなくもないような、そんな何気ない感じで歩いてきたわけです。ただし、音楽は、パイプオルガンによる演奏でしたが。 で、新郎新婦、着席。 神父さん登場。 ここでもまた、私の想像は見事に裏切られる。年取った、鼻メガネの神父さんを想像していた私の前に登場したのは、女性の神父さん(「神母さん」とはきっと言わないよね)。 しかも、この女性の説教、ええ、そりゃ私はドイツ語など解しませんよ。でもね、この写真からも分かるようにこの神父(?)さん、とっても表情豊かで、二人を心から祝福してるのが見て取れる。 そしてお約束の指輪の交換および、キス。…で、その他、3曲ほどの讃美歌の合唱も含めておおよそ1時間で式は滞りなく終了。 そのあと、教会のホールにてシャンペンを片手にレセプション。そこで行われたちょっとした「余興」がこれ。 日本の結婚式なら、「二人での初の共同作業となるケーキ入刀です」となるところ。この、輪っかを二人で協力して外すという共同作業…と私は勝手に理解しました。ただ、 二人とも輪っかをフラフープにして遊んでましたが。 そのあと教会の外で記念撮影。 そして、披露宴は、午後2時30分から、丘の上のHerkulesの近所の森の中にあるホテルで行うとのこと。直線距離ではほとんど徒歩圏ながら、車だと、高度を稼ぐために山の反対側から大回りをしなければいけない。かくして、車で披露宴会場に移動。 以下続く。 日本は選挙のようで。…「ようで」などと言いつつ、実は私、ちゃんと日本大使館に投票に行ってきました。何せ、アイルランドで投票権がないのだから日本のくらいはしっかり行使しなくては。でも、なぜ比例区にしか投票権がないのから、いまいち分からない。「そりゃ選挙区に住んでないからでしょ」と言われれば確かにそんな気もするが、考えてみると、それを言い出せば「日本に住んでいないから投票権はない」というのも理にかなっているような。ま、「ないよりマシ」といったとこでしょうが。 私、このページでどこの政党に組するつもりもありません。でもね、なんだかマスコミの報道を信じると自民党が苦戦しているようで。…ちょっと予言者よろしく何の根拠もない予測をここでさせてもらうと、自民党、言われているほど負けませんよ。たぶん、ぎりぎりで過半数は取ると思います。理由:その昔、私が見ていたニュースステーションで(当時の肩書き)白鳳大学の福岡教授が言っていた、「アナウンスメント効果」というやつです。 ここ数年の選挙報道を見ていると、どうもことごとく予測が外れているような気がしません?つまり、「支持政党なし」の無党派層と呼ばれる人たちが、報道を見て「自民党が負けそうなら、なら今回は民主党じゃなくて自民党に入れるべ」と言って、自民党に入れ、結果自民党が予測ほど負けないという。たぶん、投票率も低くなり、結果、組織票を持つ与党が、言われるほど負けない…ということになるのではないか…と、勝手に海外から想像しております。 言うまでもなく、「そうなってほしい」とは誰も言ってませんよ。繰り返しますが、このページ上では私は中立です。ただ単に、来週の月曜日に、「ほら、マスコミは大ハズレしたけどオラの予想当たったべ」と威張りたいだけのことです。かなり自信を持って、私の想像は当たるとみておりますが、どうなりますやら。 あ、最後に業務連絡です。このサイト、目下サーバーの容量不足に悩まされております。ゆえに、過去ログの整理を行います。…当座の間、テキストはすべて残しますが、容量の大きい過去日記に使った写真を随時消去を始めます。つまり、拡大写真は基本的になくなると思って下さい。実はすでに2002年の一部の拡大写真は消えました。まあ、大した影響はないと思いますが、業務連絡まで。 日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)
なんだか知りませんが、LUASなる路面電車が開通したとかしないとかが、現在のダブリンの目下の話題となってます。ダブリンにお住まいでない読者さんからのご質問に答える意味も兼ねて(←どこか言い訳がましい)、行ってきました。開通二日目(通常運行一日目)のLUASに乗りに。 推定500人超の長蛇の列。 (ちなみに、昼下がりはSt Stephens Greenの反対側まで列が伸びてたそうな) 暇人どもめ…と自分のことを棚に上げて思う私。 じゃじゃーん、これが噂のLUASの勇姿(終点のSandyford駅にて撮影)。 アップにて。 LUASの定員はおおよそ300人だそうな…二階建てバス4台分。かくして、500人の列とはいえ、20分待ち程度。…まあ、テーマパークでもあるまいにたかが路面電車に乗るのに20分待つのは十分酔狂の域に入るような気もするけど。 で、ほぼ最後のほうに乗ろうとすると、「前のほうの車両に乗れ」と係に誘導され、行ってみると、鉄ヲタ御用達の運転手席の真後ろが空いている。陣取る私。読者さんに報告するためです。誰が何と言おうと。 運転手さんは、黒人さん。このLUASを運行しているConnexという会社、イギリスのあちこちで路面電車を運行しているらしい。推定、イギリスからやってきたのではないかと思う。 車内がぎゅうぎゅう(と言っても隣りと肩が触れる程度で十分雑誌が読める程度)になったところで、出発。…ちなみに、日曜日まで運賃は無料。 市内のHarcourt Streetを慎重に徐行するLUAS。確かに人などがいつ飛び出してくるかわからない。 最初の駅、Harcourt 駅に到着。場所は、昔のイミグレーションオフィスのすぐ近所。ちなみに、St Stephen’s GreenからSandyfordまでの駅で、一面二線だったのはこの駅だけだったような気がします。あとはすべて二面二線。…よーわからんという方、要は、この駅以外は、ホームが方向別に二つあるのに、この駅だけホームがひとつしかないということです。…私は鉄ヲタじゃあありませんが何か? Harcourt駅を出て数百メートル行くと、LUASは専用軌道に入ります。ここから終点までずっと路上を車と共用することはありません。それもそのはず、このSt Stephen's GreenからSandyfordまでの通称Green Line、1950年代まであったHarcourt StreetとBrayを結んでいた私鉄、Harcourt Railwayの線路跡をほぼそっくりそのまま使っているんだそうな。そんな便利なもんがあるなら、もっと前から路面電車を復活させておけば良かったのに…と思うのは私だけでしょうか。 ほら、この切り通しも昔の線路跡をそのまま使ったといえばすごく説明がつくでしょ。たぶん、この路線の95%は専用軌道です。 そうこう言っているうちに、このGreen Line唯一といっていい巨大建造物のDundrumの橋まで着きました。早い早い。 ちなみに最高時速は70キロに設定されているようです。 で、Dundrumの次の駅、Balallyで、私は素朴に驚きました。多摩ニュータウンよろしく、新しい街を作ろうとしているのですが、なんと線路の上に新しいアパートを建ててます。この土地の有効利用策は、アイルランド人のものとはとても思えません(アイルランド人の皆様、あくまで冗談です)。 で、終点のSandyfordまでの所要時間は22分。早い。素朴に感心しました。それにしても終点までお客がほとんど降りなかったのが気になる。暇人が無料なのをいいことに全戦走破しようとしてたわけね。…私もそのひとりなのですが。 車内の様子。 LUASとはゲール語で「スピード」の意味だそうな。確かに、この早さはその名に恥じないと思いました。沿線の住民には、確かに市内までの交通の救世主になり得るなと思いました。 日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)
ちょっとイライラしてます。仕事上でのことです。 日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)
この日記、毎日数百人の方が見に来てくれるほどに成長しました(と言いつつ、実は訪問者数は完全に頭打ちなんですが)。その多くの方は、定期的に見に来て下さっている方のようで、ありがたいことです。…と、同時に「一見さん」つまり、偶然、サーチエンジンで検索して星の数ほどもあるページの中からこの日記を発見される方もいらっしゃいます。以下が、この24時間でサーチエンジン経由でこの日記に到達された方の検索内容です。ちなみに、他は知りませんがこの日記を検索される方のほぼすべてがYahoo経由です。極少数派がGoogleでそれ以外の検索エンジンはほぼ絶無。 日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝) |