なべて世はこともなし
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2004年11月17日(水) 今日もまた業務連絡

ほとんどの方はお気づきでないでしょうが、この日記、変わりました。どこが変わったか気がつかれます?多分気がつかれることはないと思いますが、実は上下の広告バナーが消えました。実は、4000円ほど払って有料版に移行したのです。

ウェブ上のサービスに金を払ったのは、多分今回が初めてです。だいたい、情報を公開している側がなんでまた金を払わなければいけないんじゃい…というものすごく不遜な発想で、今まで有料版に移行することをかたくなに拒否し続けていたのですが、ジオシティーズのサーバー移転などにともない画像が表示できないなどの不具合が発生してきた為、今回やむなく有料版への移行を決めたわけです。


で、現在復旧作業を急いでおります。地道な作業で現在、最新の日記から2004年6月までの日記はすべて画像が正しく表示されるようになりました。で、この復旧作業が終わったら、次は、ホムペ本体の大改造に取りかかります。


現状考えているのは、初めて来られた方のための日記のベスト版の製作、過去日記への表紙作成(わかりやすくするため)さらには表紙のリニューアルなどです。ともあれ、地道な作業になりますので、いちおう年内には終わらせる予定ですが、どうなりますやら。


これからもよろしくです。


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2004年11月16日(火) 意外?アイルランドの銀行のカードでお金が降ろせる日本のATM

ただいまです。お疲れです(←自分自身)


日本で言われたこと。


「ほら、よく、海外で大きな事件や事故があった時に『被害者の中に日本人は含まれていませんでした』って言うよね。あれって、日本のマスコミだけじゃあないの?」


違います。他は知りませんが、アイルランドのマスコミも同じことを言います。そう言うと相手は


「でも、イラクで殺された香田さんの事件はアイルランドでも大きく報道されてたでしょ」


されてません。この報道、私が知る限りではほとんどありませんでした。これには相手もびっくりした様子。なんでも日本国内では本当に大きく報道されていた様なので。


これが信じられないという日本にお住まいの方、今日、イラクでアイルランド国籍を持つ女性が殺されましたが御存知でした?…そう、マスコミはやはり自国の国籍を持つ人の報道を重要視するようです。


ちなみにここ最近でアイルランドで大きく報道された日本のニュースはご賢察の通り中越地震です。このニュース、アイルランドでも速報として流れました。ただし、


「東京近郊で大規模な地震が発生した模様」


アイルランドから見ると、新潟は「東京近郊」らしいです。


今回日本に行った理由の一つはクリスマスショッピング。とにもかくにもクリスマス前のダブリン市内には行きたくない。特にクリスマス直前の週末などほとんど年末の上野のアメ横状態になります。そんなわけで、日本で極力買い物を済ませようという考え。


かくして、私がよく行く東京は御徒町の「ディスカウントデパート」多慶屋。ここで、私にとってはかなり清水の舞台から飛び降りたつもりで買い物をしました。で、クレジットカードで払おうとすると…


係:「申し訳ありません。現金のみになります」


あいた!すっかり忘れていた。日本は未だにクレジットカードを受け付けないところが多いんだった。おーい、誰だよ。日本は先進国だとか言ったやつは。クレジットカードで買い物ができない国なんて先進国とは言えないぞ(ホントかよ)。


ともあれ、財布の中のお札を文字通り総動員して、ようやく支払いはできた。…が、財布の中から現金がすべて消えたのは情けない。特に、その日の夜は天王洲アイルで(なぜに天王洲アイル)人と飲む約束をしていたので、やはり現金がいる。そこで私はふと思った。


アイルランドのカードでどうやったら現金を引き出せるんだ?


私のLaser Card(日本的にいえば「デビットカード」)、CirrusについでにMaestroがついてる。ただし、Cirrusが使えるATMって日本じゃ見たことがない。唯一の例外は私の知る限りCitibankのATMくらい。


問題は上野(御徒町)にはCitibankがない。


試しに某都市銀行のATMにカードを突っ込んでみたら…やっぱり動かない。このまま天王洲アイルに現金を持たないまま飲みに行くことはできない、かといって、CitibankのATMのために新宿だか六本木だかまで行っているヒマはない。


私は自棄になって郵便局のATMにカードを突っ込んでみた。動くはずはないと思いつつ。…するとなぜか使えました。ATMのどこにもCirrusが使えるとか書いてないのに。

で、そのまま天王州アイル駅へ。


駅構内に捜し求めていたCitibankのATMがあった


というのはきっと見間違いだと信じていますが。



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2004年11月04日(木) 成田にて

成田の国内線ターミナルのインターネットカフェにおります。生ビールが500円というのは立派にぼったくりですが、しかも1/3が泡。思わず文句を言いそうになったものの、これが日本式だったことを思い出して必死に文句を言うのをやめました。そう、アイルランドのパブのビールはなみなみ注がれているのが当たり前なのです。…ちゅうか、なみなみ注がれてなかったら文句をいいますよ。

日本に帰ってくるたびに不思議な感覚に襲われます。なんと言ったらいいのか、なんか過剰なサービスとかに思い切り疲れてしまう…と言ったら良いのか。いまいちうまい表現が見つかりませんが、なんだか不思議な感じがします。

というわけで、今から福岡まで飛びます。所要時間トータル24時間。…疲れました。


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2004年11月02日(火) 秋休みのお知らせ

作者、秋休みに入らせていただきます(「いつも更新してないくせになんじゃい」というツッコミはご容赦を)。ダブリンに戻ってくるのは11月15日の予定です。行き先ですか?実は、ほとんど誰にも言ってないんですが、…帰省です(「この前行ったばかりやん」というツッコミもご容赦ください)。


それにしても、「日本に行く」つまり、「長距離の旅行をする」ということが、何でもなくなってしまったことに自分で驚いてます。例えば、荷造り15分で終了。さらには、午後3時過ぎのフライトなのに、半日しっかり勤務(間に合うのだろうか)。


あ、「なんで、日本に来るのに私に連絡くれないの!」とお怒りの方、今回は、私、ほとんど誰にも会わない予定です。…ほとんど誰にも連絡していません。のーんびり過ごしたいと思っているので悪く思わないで下さい。


この間も、日本からの更新+ひでかす更新があると思いますのでよろしくです。


では。


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2004年10月31日(日) あなたは何時間待てますか? ...アイルランドの病院の救急病棟

ここ数日のアイルランドのニュース。総合病院のベッドが不足しており、緊急入院した人が廊下で担架に載せられて夜を過ごしたなどというお話。ただこれ、まさに「十年一日」と言った感じの問題でして、昨日今日始まった問題ではないのですが。ちなみに私も去年「お笑い緊急入院」しているのでこの状況はよく知っているつもりですが(この辺りの事情は、去年の6月日記に詳述してますのでよろしければどうぞ)。


こんなことを話しはじめたのには理由がありまして、数日前、こんな物を手に入れたのです。





某アイルランド西部の病院で急患に配られる紙。


もし、あなたが急にお腹が痛くなった、頭を縫うような怪我をした…そんな時には総合病院の救急病棟に駆け込むことができます。そこで、受付を済ませると、ほどなく看護婦さんに呼ばれて、その緊急性を調べられて、5段階評価されるわけです。私の時はこういう紙をもらいませんでしたが、同じことをされました。では、その5段階をいつもながらテキトーに訳してみましょう。


中西部地方病院救急病棟へようこそ


あなたは我々の経験豊かな看護婦によって評価され、現在医師による受診を待っています。


患者さんは緊急性の順番で受診されており、到着順ではありません。患者さんは以下のように優先順位がつけられます。


あなたは優先順位(空白)番です。


1:超緊急
2:緊急
3:緊急ながら安定している
4:深刻ではない
5:緊急性はない



で、この順位をよくよく訳すと、超驚愕なアイルランドの医療事情が垣間見えてくるわけです。


1:超緊急 患者さんは直ちに医師の診療を受けます


…ふむふむ、そりゃそうだね。生死に関わるような患者さんが来たら直ちに先生に診てもらわないと。


2:緊急 医師の診察を20分以内に受けますが状況によります。


3:緊急ながら安定している 医師の診察を1時間以内に受けますが状況によります。


4:深刻ではない 医師の診察を2時間以内に受けるか、ホームドクターを紹介するか、別の病院を紹介しますが状況によります。


5:緊急性はない 医師の診察を4時間以内に受けるか、別のサービスを紹介するか、ホームドクターを紹介するか、別の病院を紹介しますが状況によります。



…よ、よ、よ、4時間も待てるか!アフォ!


というのが患者側で


…くそ忙しいのでその程度のことで救急病棟に来るんじゃねえ!


というのが病院側の主張なんでしょうね。


上のツッコミに問題は集約されてしまっているのですが、まず、緊急病棟の医師や設備があからさまに不足してます。そこに輪をかけて、緊急性がなさそうな患者が緊急病棟にやってきてさらに状況を悪くしているというわけ。


で、問題はですね、最初の「もし、あなたが急にお腹が痛くなった、頭を縫うような怪我をした」場合。緊急病棟の職員の目から見ると大した怪我じゃなくても、本人にとっては大怪我。なのに、「カテゴリー3」に分類されて1時間も待たされたりしたら、そりゃ、キレますよ。ゆえに、紙の下半分はいわば「言い訳」に費やされています。


ところで質問です。アイルランドの救急車って有料ですか?


私はずっと有料だと思い込んでいたのですが、アイルランドの友人いわく、「緊急性があって使った場合は無料」と聞きました。本当のところはどうなんでしょうね。



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