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ネタはあるのに更新している暇がない…という毎日です。毎日例え数人でも日記の更新を心待ちにしてくださっている方がいるかと思うと、申し訳なくて夜以外眠れません。 数週間前にアイルランドの各家庭にこんなリーフレットが配られました。 ![]() ありていに言えば、アイルランドの交通標識が1/20よりマイル表示からキロメートル表示に変わったのです。 ここ10年来、アイルランドでは、案内標識はキロメートル表示、制限標識はマイル表示という矛盾した状態が続いていました。つまり、「ベルファストまで100キロ」という表示と「制限速度30マイル」という単位の異なる表示が同時にされていたわけ。これは、実は過渡期の混乱というやつで、ちょっと前までは、案内標識もマイル表示だったそうな。で、お隣りイギリスは頑なにマイルとヤードで表示をしているのに対し、アイルランドはヨーロッパ大陸に倣って、全面的にキロメートル表示に変えようというわけ。 言うまでもなくこれ、日本人には朗報です。日本と同じ単位になるのですから、いちいちマイルからキロメートルに計算をし直す必要がなくなります。 逆に困っているのがアイルランド人。そりゃそうだ。例えば日本で今まで肉屋さんで「合挽400グラム」って言っていたのに、ある日突然「合挽1ポンド」って言わなきゃいけなくなったらどうします? そういうことがアイルランドで現在起こっているわけです。 ![]() このリーフレットによれば、1980年代半ば以降アイルランドで売られた車の速度計はマイルとキロメートルの両方で表示されているそうです。写真がないのが残念ですが確かにそうで、マイル表示の内側に申し訳程度にキロメートルでも表示されてますが、これ、よほど気をつけないと目に入ってきません。こんなもんに気を取られていたら、多分追突事故が現在の5倍くらいに増えます。 で、マイル表示からキロメートル表示に変えるにあたって、若干の切り上げや切り下げも行われました。つまり、市街地の30マイル制限=48キロ制限は50キロに、40マイル=64キロ制限は60キロにという感じ。 で、このどさくさに紛れて大きな変更も行われました。 まず、良いほうから。高速道路の制限速度、70マイル(112キロ)から120キロに引き上げられました。で、悪いほうは、今まで制限速度のないイナカ道は60マイル(96キロ)で走ることが可能でしたが、これが80キロに引き下げられます。これ、イナカ道(正しくは「地方道」)を96キロなんかで走ることはほとんど不可能だったので妥当な線と言えるのですが、日本と同様陰湿な警察は、イナカ道でも改良が済んで主要道と引けを取らないような区間で、速度取締をするのではないかとにらんでます。 ちなみに、この地方道は80キロ制限になるという変更のため、アイルランドのほとんどの場所では制限速度が引き下げられます。繰り返しますが、ほとんどのイナカ道は80キロでも走ることができないようなところが多いので、大筋では妥当な変更です。 また、今まで存在しなかった30キロ表示なるものが出てきます。これ、今まで30マイル(48キロ)が下限だったアイルランドの制限速度にそれ以下が登場するということになります。まだお目にかかったことはありませんが。 ちなみに、アイルランドにはおおよそ35000もの速度制限標識があるそうです。(オフィシャルサイトより)。これが全部入れ替わるのはいつの話になるのやら。 で、うっかり者かついい加減な性格の私、ケータイの電話帳にHidebakasuという名前でのエントリーが二つあります。どちらもひでかすのケータイ番号には違いないのですが、085は今使っている番号で086は昔の番号(つまりもう使ってないわけね)。用事のあった私はひでかすに電話をかけました。 ひでかすの電話は鳴れど出ない。で、それっきり忘れていたのですが、30分後にHidebakasuから電話がかかってきました。ひでかすかと思いきや、電話の向こうには10代と思われる女の子の声。 相手: 「私に電話したでしょ」 へっ?あんたなんかに電話してないよ。 で、後で気がついたのですが、私はうっかりひでかすのすでに使っていない086の番号にかけたらしい。どうやらひでかすの086の番号はすでに無効となり、かつ、再利用され全く知らない誰かが使っている模様。そうでもしなきゃ電話番号が足りないのかもしれませんが、気味が悪いですね。数年ぶりに友人に電話してみたら全く見知らぬ他人がその電話番号を使っていたとか。…それくらいならまだ良いけど、その相手がなぜか偶然自分の嫌いな人だったりしたら最悪ですね。まずあり得ないけど。 おまけ、そんなひでかすの今朝(日曜日=日記の日付は土曜日ですが)の朝ご飯。 ![]() 日独伊三国同盟朝御膳。 (御飯とケーキとパスタ) …君のセンスには脱帽するしかないよ。まじで。しかも、ケーキから食べはじめるし。 日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)
今朝は久しぶりに冷え込んでました。車のフロントガラスが凍ってましたから。で、通勤途中で屋根に数センチの雪を乗せた車を数多く見掛けました。どうやら一部の地方では昨晩雪が降ったようで。 日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)
「飲み会」掲示板での議論により、以下のように決定しました。来たい人は来てください。来たくない人は来なくていいです。誰を連れてきても構いません…という「ゆるい」感じでのんびりやりましょう。 前日の日記の続きです。 で、エージェントに書類一式を送ると、ほどなく請求書が届いた。このエージェントの「取り分」は、日本で発行されたインボイスの車両本体価格の10%だそうな。さらに、なぜだかアイルランド政府は後から出てくる輸入関税のほかに日本で発行されたインボイスに対して21%の消費税(VAT=Varue Added Tax)を取るそうな。さらには港の使用料に60ユーロ…などなど。とどのつまりがおおよそ500ユーロ請求されました。お気づきでしょうが、日本で発行された請求書は安ければ安いほうがトク…ということになります。 で、翌月曜日、つまり1/10に港に車を取りに行くことになる。とは言っても会社は火の車で一日休みを取れるような状況じゃあとてもない。かくして、「昼休み」を長く取るという形で港に行ってきました。 ダブリン港の某所。ヤクかなにかの取引をしていても何ら不思議はない場所で車の引き渡しは行われました。この約束の場所を探すのにも一苦労。なるほど、こりゃ、自分ですべてやろうというのは無理に近いわ。 車とご対面となったのは、「受け渡し所」とかじゃあなくただの路上。ひさびさにご対面となった車は、2ヶ月近くの搬送で汚れまくってます。で、エンジンをかけるのになぜかブースターを使っている。 私:「あれ、バッテリー、上がってるの?」 係:「上がってる」 で、これからが大変。まず、税務署に行って、関税の支払いをすることに。で、関税が支払われるまではナンバーは交付されません。これの意味するところが何か分かります?ナンバーなし、保険なしで、陸送しなければいけないということ! 日本の常識じゃあ考えられません。日本でただの一度でもナンバーのない車を見たことがありますか?新車の場合や、オーナーが変わって新しいナンバーが必要な時は日本では「仮ナンバー」というのを申請します。この仮ナンバーの申請には輸送の計画(どこからどこに行く)などを所轄の警察署だかなんだかに知らせる必要がありけっこう面倒。なのに!アイルランドじゃ、ナンバー無しで車を陸送してもいいとのこと。 この港の係の人に、この点を突っ込んでみました。 係:「まあ、やむを得ない事情だからね。大丈夫だよ」 …出た。アイルランド人の言う何の説得力もない「大丈夫」。幸い、私はどの車を運転していても事故の時は保険がおりるという特約に入っているので保険では大丈夫でしたが。ともあれ、陸送中におまわりさんに見つかったら、やましいことはないにせよ面倒なことになることは避けられないような気がする。 かくして私はナンバーなし・汚れ放題という状態で車を陸送いたしました。で、うちに着いて前庭に車を停めてエンジンを切る。バッテリー上がりの時は、1時間とか車を走らせて充電をするのが基本。とはいえ、ナンバーのない車を1時間も走らせる勇気は私にはなかった。しかも、バッテリーブースターを持っているから、最悪の場合ブースターでつないでエンジンをかければいいと思った次第。 で、港までタクシーでとんぼ返りして、古いカローラで、Santryにある税務署へ。書類はできているのでその書類を持って関税を払えばいいわけ。 ここで関税について説明。 アイルランドでの輸入関税は「アイルランドでの市場価格に対して」以下の要領でかけられます。 1400ccまで アイルランドでの市場価格に対して22.5% 1401cc - 1900cc アイルランドでの市場価格に対して25% 1900cc以上 アイルランドでの市場価格に対して30% この関税、実は数年前に大幅に引き上げられました。というのも、いわば「ニッチ商法」で大きくなった日本からの中古車の輸入業。アイルランド政府がこの商売が儲かっていることに気がついて大幅な関税の値上げを実施したのです。これにより、日本からの中古車輸入業は一気に下火になりました。実際のところ、関税まで考えると、アイルランドで買っても日本から輸入してもほとんど値段が変わらないのです。…そうなると、わざわざ苦労してまで日本から中古車を輸入しようという輩はいなくなるわけで。ちなみに、この関税の額は、このサイトにて計算できます。この辺の詳しいことは、ここからリンクをたどれます。 参考までに書いておくと、日本でその車を自分名義で持っていて、かつ、3年ほどアイルランドで乗る予定があるならこの関税は免除されるそうです。ただし、詳しいことは調べてませんので真偽のほどは分かりかねます。 (続く) 日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)
理由あって、車を変えることにしました。愛車のカローラに問題があったわけじゃあありません。でも、せっかくだからもう少しグレードの高い車に乗りたいなあと思っていたときに、ひょんなことからこんな車と縁を持つことになったのです。 日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)
車の輸入業務が終了しました。これ、ネタになりますので明日から連載とします。ちなみに毎日11時間勤務してるので死にかけてます。 日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝) |