なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2005年02月09日(水) |
飛び石!悲劇と思ったら超ラッキーだったというお話 |
本日、世間に遅れること数年、ようやくSnigel宅にもブロードバンドがやってきました。下りスピード512kというのは、日本にお住まいの方にはお笑いのスペックでしょうが、今まで52kの電話回線でガマンしていた私にはとんでもない速さです。ワイヤレスルーターのセッティングも割とすんなりいったし。よかったよかった。ちなみにEircomです。モデムも注文して1週間以内に届いたし、まあ、悪くないと思います。
前日の日記の終わりの写真。
…ですが、何がなんだか良くわからんという方も多かったと思います。あれ、実は、フロントガラスに入ったヒビだったりします。
…あああああ!
と見つけた時には情けない声を出してしまいました。だってなんでまた車を変えて10日でフロントガラスにヒビが入るんだよ?原因は間違いなく飛び石。中心のカケから左右に1センチづつくらいにヒビが入っている。
どうも聞いたところ、この程度の傷ならガラスを変えることなく修理ができるらしい。ならば下手にヒビが広がる前に修理をしよう。でも日本のホムペで調べた限り、このヒビの修復にすら3万円かかるとか。ちなみに、ガラスを交換すると10万円かかるとか。とにもかくにもかなり痛い出費であることは間違いない。
あ、待て?
(1/17の日記より再録)
私は会社に着くなりまずは保険会社に電話。新しい車への保険の切り替えを頼む。これ自体はほんの数分で済む。保険は車を変えるのを機会に、車両保険・ウィンドスクリーン保険つきの完全な保険に切り替える。車が大きくなったこともあり、毎月の掛け金は20ユーロほどアップ。車の排気量が700ccも上がったことを考えるとそんなに悪くないと思うが。
…そういえば保険料が上がるのを厭わずウィンドスクリーン特約付の保険にしたんだっけ。
というわけで、保険会社に電話。
保険会社:「はい、Snigel様はウィンドスクリーン特約に入っていらっしゃいますので、ウィンドスクリーンの交換が可能です」 私:「免責金はいくら?」 保険会社:「免責金はありません。無料です。また、ウィンドスクリーンの会社から代金は直接請求できます」 私:「来年からの保険料が上がるの?」 保険会社:「いえ、ウィンドスクリーンの請求は保険料の計算には関係ありません」
まじ?話がうますぎるよ。でも
超ラッキー♪
というわけで、さっそくウィンドスクリーン会社に電話。ところが、日本からの輸入車ということで、ウィンドスクリーンは特注になるらしい。
(掲示板よりエアコム最近どうでもいいさんの投稿)
ただ、、、日本から中古車輸入すると、高い値段をふっかける損保会社もあるそうなので、気をつけてくらさい。パーツが手に入りにくいんじゃねーの?とかいういちゃもんをつけられるとか、、、
まあ、当たってますね。これ。高い値段は吹っかけられなかったけど、でもパーツが見つけづらいというのは事実らしい。
で、かくして数日後にウィンドスクリーンの会社が私の勤務先まで来てくれました。雨が降っていたので屋内駐車場に移動してわずか20分で交換終了。しかも保険会社に直接代金を請求してくれるとのことで、私の懐は全く痛まない。とりあえず、興味本位で保険会社への請求書を見せてもらった。日本で10万円するというフロントガラスの交換、一体全体アイルランドではいくらするのか。
請求額290ユーロ(40000円)。
日本の半額以下やんか!
正直言ってこれが初めてです。アイルランドのほうが日本よりあまりに安いと思った例。ちなみに、保険会社用の大幅割引がきいているようですが、それにしても安いぞ。
かくして、少なくとも3万円、考え方によっては10万円をセーブした私。気をよくして、そのままSony Plazaにステレオを買いに行く。これがまた次なるネタになるのだが、次回に続く。
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2005年02月06日(日) |
税に自動車税に車検に...お疲れ車個人輸入記(6)=ようやく完 |
続きです。前のをお読みでない方は、 その1、その2、その3、その4、その5へどぞ。
で、NCT(車検)の検査場に着いたのが午前11時5分。本来検査場には検査20分前に着いていなければアウトなのだが、NCTに勤める知り合いのおかげで免罪。で、受付をしている知り合いのところにあいさつに行く。知り合いは別のお客を接客中。
知り合い:「すいませんね。今日は検査員が二人病気で休んでまして、検査が現在20分くらい遅れてるんですよ。遅れてすいませんね」
…ありがち。
で、このNCTの検査場。待合室が二階にあり、二階の窓から、検査の一部始終を見ることができる。まずは排気ガス等の検査があり、それからブレーキテスターなどを経て、最後はジャッキで車を持ち上げられて車の下回りの検査。その様子を待合室で買ったダイエットコーク(なぜか二本出てきた)を飲みながら見守る私。
で、検査が終わると、検査結果を伝えるために別室に呼ばれます。で、別室で検査をしたその人から検査結果が伝えられる仕組み。で、きちんと二本で整備をしたはずなので心配なく階下の別室に。そこには検査官が待っていた。
検査官:「あんたの車、何?」 私:「何って何?」 検査官:「下回りは変えてあるし、とてもこの年式の車とは思えないね。新品同様のレッテルを貼れる。文句無しの合格」
…ちなみに、この検査官氏、私の知人から、この車がつい最近日本から輸入されたことなどを聞いて納得されたらしい。やはり日本の中古車は程度がいいというのは事実。もっとも私の車の場合、しつこいくらいの重整備を受けてきたという事実はあるが。
ここまで来れば、あとは自動車税の納税のみ。おりしも会社に着いてみると新しい保険証書が届いている。で、自動車税年間530ユーロ(72000円)を払ってようやく長い話が終わりました。高いよね。自動車税。
この車、いい車です。車高が高いと気分もいい。すごく悪い言い方ですが、30センチばかしとはいえ、人より車高が高いことでミョーな優越感を感じます。なるほど、背の高いやつはこういう優越感に浸っていたのかと背がお世辞にも高いといえない私は納得。ただ、その代償とはいえ、この燃費の悪さは特筆もの。予想していたとはいえ、リッター9キロの燃費は痛い。
で、新しい車に乗り始めてわずか10日後事件発生。
なんじゃこりゃーと明日に続く(よくもネタがこれでもかというくらい出てくるもんだ)。
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だりぃー。
これだけかって?これだけです。文句は一日11時間労働させて、今週の土曜日と日曜日両方仕事をさせる非人道的な私の会社に言ってください。
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2005年01月31日(月) |
関税に自動車税に車検に...お疲れ車個人輸入記(5) |
続きです。前のをお読みでない方は、 その1、その2、その3、その4へどぞ。
実に感心なことに、AAは朝の5時30分とかいう非常識極まりない時間に呼ばれたにも拘らず、わずか20分でうちまで来てくれました。で、バッテリーブースターでエンジン始動。
「うーん、このバッテリーは完全に死んでるね。少なくとも1時間は充電してあげてね」
というわけで、朝の6時10分に私は家を出ましたよ。M50(ダブリン郊外をC状に結ぶ全長30キロちょいの高速道路)を北の端から南の端まで走り、そこから北に戻り出勤。幸いといえば幸いオートマだから、途中でエンストするような心配がないことは救いだったけど、でも、だから押しがけとかできなかったりするんだよね。
かくして1時間30分の充電走行の後、会社に到着。で、エンジンを切って念のためにエンジンをかけようとすると…だめ。かからない。
…この1時間30分の充電走行はいったい何だったんだ?
これはよくない。非常によくない。なぜなら朝の11時にはNCT(車検)に行かなければならない。バッテリーが上がった車で車検が通るとは到底思えない。現在朝8時。残されているのはたった3時間。
私は行きつけの修理工場に賭けることにした。彼らが開くのが午前9時30分。それで何とか助けてもらおう。
私は仕事そっちのけで、日本に電話。相手はこの車を整備してくれた人。
私:「バッテリー、新品にしてと頼んどいたでしょうが(怒)」 相手:「したよ」 私:「じゃあ、なんで上がってんだよ」 相手:「へ?」
私は状況を説明。ケーブルで始動できなかったこと。1時間30分は知っても充電できなかったこと。その他。
相手:「そりゃ、不良品のバッテリーだよ」
聞けば、この整備をしてくれた人は、アイルランドと聞いて、わざわざ寒冷地仕様のバッテリーをつけてくれたとのこと。で、そのバッテリーがわずか2ヶ月の船旅で上がるということは考えられず、ましてや充電できないということは考えられないらしい。その事実から導かれる結論は一つ。
このバッテリーは不良品。
ちなみにこの人いわく、不良品のバッテリーにあう確率は「2-3年に一度」らしい。
…それって実はすごい確率じゃあない?
で、9時30分に行きつけの修理工場が開くと同時に電話。
兄ちゃん:「わかった。今日の夕方までに用意するよ」 私:「それじゃあダメなのよ。11時…1時間半後にNCT(車検)なのよ」
しばしの沈黙。
兄ちゃん:「なんとかしよう」
…頼むよ。信用してるよ。
で、彼はすぐに私の会社まで来てくれて、バッテリーブースターで車を始動。そのまま自分の車を置いて、私の車を修理工場へ持って行った。
とっても不安な1時間を過ごす。
彼が戻ってきたのは10時50分。いわく「特殊なバッテリーだったから在庫を探すの3ヵ所走り回った」とのこと。私は「釣はいらん!」と130ユーロ(17000円)を彼に握らせてそのままNCT(車検)の検査場へ。
引っ張るけど続く。
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2005年01月29日(土) |
オフ会...じゃなかった飲み会報告 |
土曜日の「飲み会」にご参加くださった皆様、ありがとうございました。お疲れ様でした。遅れて来られた方などもいらっしゃり私は掌握していませんがおそらく40人ほどの方が来てくださったのではないかと思います。昨日はあくまで「オフ会」ではなく「飲み会」ということで、私は完全に管理放棄してました。
かくして、私と話があまりできなかった方がかなりいらっしゃいます。ごく正直に書くと、あいさつすらできなかった方も多数。むろん私ごときのことは関係なく楽しんでいただけたと信じてますが、もしそうでなかった方がいらっしゃれば、この場を借りて陳謝させていただきます。今度の「オフ会」はちゃんと幹事をやりますから。
午後2時に始まった「飲み会」。5時間も続けていると腹が減ってきます。かくして、一部の参加者が近所の中華料理店へ行くことに。ところが土曜日の午後、25人もの参加者が予約なしに行って受け付けてくれるレストランなどあろうはずもなく。かくして、私を含めて10名の参加者は「夕食難民」となってしまいました。
夕食難民となった参加者のひとりが突然提案されたことは、「Moore Streetの中華料理屋に行こう!」
へっ?
Moore Street、あの、野菜売りのオババやあやしい中国系の店に、なんだかダブリン中心部屈指の怪しい通り。何の根拠もないですが、あの辺に行ったら、中国系マフィアにシャブ漬けにされて、どこかに売り飛ばされそうな…そんな印象を抱いており、君子危うきに近寄らずの鉄則に則りこと日暮れ後は近寄らない通りになってました。ま、冗談めかして書いてますが、あまりいい印象を抱いていなかったことは事実。そこに行く?
そりゃ面白そうだ(をぃっ)
というわけで、アングラ色漂うMoore Streetに女性6人を含む日本人10名は向かいました。
野菜のマーケットはもちろん閉まり、通りには野菜屑や濡れたダンボール箱が路面にへばりつき、相変わらずの汚さと薄暗さのおかげで更に怪しさが増しているMoore Street。アイルランド人なんかほとんど歩いておらず、見かけるのは、東欧系やアフリカ系、さらにはアジア系の人ばかり。
で、「ここ」と言われた場所。
ここですか?
そこには人がすれ違うのがやっとの狭い通路とその奥に薄暗い階段があり、入口には中国語で何か書いてある。狭い通路には食べ散らかされたファーストフードのゴミが散乱し、はっきり言って臭い。壁にはFu*k Youなんて書いてあるし。
うん、ひとりなら絶対パス。というか、ここにモノを食えるところがあるとは思えない。入っていっても最近の日中情勢なんかから考えても、日本人が歓迎されるとは思わない。とにかく、危険な香りでいっぱい。
狭い狭い階段を上がっていくと、テーブルが12個くらいある程度の小さなレストランが確かにあった。ただし、以前フツーの住居だったのをむりやり壁を引っぺがしたようで、天井の柄は違うはべこべこだわ、テーブルはクロスなどあろうはずもなく、一部の椅子は学校の体育館で見かけたようなパイプ椅子(悪役プロレスラーが良く凶器に使うあれね)。
そこには当然のように中国人のウェイターさんが待っており、…と言ってもそれっぽい格好をしている訳ではないので、立っていなければお客と言っても私は信じた。
ウェイターさん:(日本語で)「日本人?何人?十人?それいぱいね」
…日本語で来るか、日本語で?
で、テーブルに案内される。メニューが来る。
や、安っ!
前菜が2ユーロから始まって、一番高い(と思われる)北京ダックは8ユーロ。みんなでテキトーに頼む。やがてやってきたのは、中華料理でおなじみ四角くて長い箸となぜかプラスチック製の取り皿。
さすが中華料理、てきぱき出てくる。出てきた料理はまちまちの皿に盛られているがうまい。ちょっと脂っこいけど(よく言えば、「本格中華料理風で」)うまい。10人ほとんど無口になり食べる。食べる。食べる。
と、場末の隠れた中華料理店で思わぬヒットを出したことに気をよくした私。翌日の夕飯にちょっと中華料理に挑戦することに。取り出したのは、シンガポールの読者さんよりいただいたこれ。

TRADITIONAL SINGAPORE STYLE BAH KUT TEA SPICES
シソガポール スタイル バークツテイー
シソガポールってあんたは2ちゃんねらかい!
気を取り直して取り合えず日本語の「作り方」を見てみましょう。
…わかったような、わからんような。「2コのにんにくをたお」ってのが、どーしても解読できない。しかも今度はシソガポールじゃなくてちゃんとシンガポールになってるし。
塩とコショウと何が入ってるって?
…何を済ませるんですか
とりあえず、今から、作ります。
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