今、あまり心がみずみずしくないので、 少し、春が来るのが、少し怖い
休日 早朝に目覚め 街へ 歩く まっすぐ 早起きをした子供たちが跳ねまわる公園 噴水 ブランコは見当たらない 缶ジュースをさがす 軽く舌打ちをする 振りかえる犬 リード線 微かな足音
君に貰った手袋 白いシャツ 新しいセーター 雑踏の中へ
真実 気持ちを認め 君を 探す いつものこと 気持ちだけが空回りする 空虚 偶然 君の声を聞いた気がする BLTバーガー 重い朝食に 悪い気はしないよ? だけどそれだけの こと
封を切ったばかりの煙草 煙に目を細め 薄過ぎるアメリカン 魂の言葉
遥かな頭痛 昨夜の残滓 喫茶店の女の子に無理やり笑う 少し涙する もう一度、君の声を聞かせて
2003年01月30日(木) |
遠ざかっていく電車に |
君が乗る電車がホームに入ってくる 繋いだ手を、君の指が解く 一瞬前まで君を感じていた僕の手のひらに 冷たい1月な風が吹き込む 君は肩をすくめて、おどけたような様子でペロっと舌を出す 「それじゃ、ばいばい。またね。」 明日には会えるような事を言って君は列車に乗り込む 僕は曖昧な笑いを浮かべて閉まるドアを見ている
今度、いつ会えるかなんて分からないから
せめて約束を出来るような二人になりたいよ 僕の呟きは、白い息となって列車のドアの手前で壊れてしまった
君が乗った電車が見えなくなるまで、 僕はホームをゆっくりと歩く 電車を追いかけるように、ゆっくりと歩く
溜息も白い息となって、すぐに消えた
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