建築図面・設備編 - 2010年08月17日(火) 昨日は構造に関して綴ったが、今日は設備絡みに関してのもの・・・。 設備とは「電気」「給排水」「ガス」等のことで、例えばビルの場合建物全体の容量は決まっている。テナントに割り当てられている容量では足りないというケースが多いのだが、その際にビル全体としてどこまで容量の余裕があるのか分からないことがある。普通は電気に関しては図面が残っている場合が多いのだが、これも古いビルになればそういう資料すらないということも多々ある。 これを調べるのは容易なことではない。 ビル全体の容量が幾らかということは直ぐに調べられるが、各テナントがどれだけ使っていて、残りは幾らあるのかというのはそう簡単には調べられない。最近は電磁調理器を導入したいというケースもあるので、小さなお店でも実際にはかなりの電気容量が必要となるが、最終的に容量不足で導入を断念したケースもあった。 次に「給排水」であるが、トイレや水回りの位置を変える場合、既存の排水経路がどうなっているか分からないケースが多い。これも、設備図面が残っていればある程度把握出来るので大きな問題はないのだが、昨日の構造に関しての場合と一緒で、残っている図面がどの時点でのものかということ。 竣工図ならまず問題はないが、基本設計時のものなら大幅に変更になっている場合がある。特に地下がある場合などが安易に床を斫ることも出来ないし、排水経路で大いに悩むことが多い。 また、これも嫌な問題なのだが、排水の勾配上トイレの床を上げなければならないというケースである。厨房に関してはテナントの場合、新築でもなければほぼ確実に床を上げざるを得ないのは仕方がないが、お客様が使用するトイレの床を上げることは出来る限り避けたい。 しかし、構造上どうしても無理な場合は20センチ程度上げることになる。これは図面が残っているどうこうの問題ではないのだが、何とか避けたい部分でもある。 最後に「ガス」の場合であるが、これは意外としっかりしているというか、ガス会社の方できちんと図面が残っているケースが多い。それと、大概の場合は引き込みや室内の配管に関しては何とかなるものである。但し、容量的に不足している場合に本管から新たに引き込まなければならないということになると結構費用が嵩むことになる。 これも事前に分かっていればその分を考慮して予算配分をすればいいのだが、後から分かったという場合には大きな問題となり得る。 何れにしても飲食関連の店づくりに於いては「設備」は最も重要なもの。例え図面が残っていたとしてもそれに安心することなく、しっかりと事前調査をすることが肝要である。 Pocchy Land Information←Click BLOG Pocchy's Collection←Click - 建築図面・構造編 - 2010年08月16日(月) テナントで出店する場合、その建物の図面が必要になるが、実際には入手出来ないというケースが多いのである。現状がスケルトン状態になっているのなら実測すれば済むことだし、あとになって吃驚仰天ということはない。しかし、まだ内装が残っている場合には見えて来ない部分が多く、実際に造作を壊してみたら取れない躯体の壁が出て来たり、取れない柱が出て来たりということがある。 また、図面がある場合でも竣工図という完成したものと同じ状態の図面がある場合は殆どなく、確認申請時や基本設計時のものの場合が多い。これらのものは実際に出来上がった状態と同じ図面ではないので、微妙に寸法が違っていたり、柱の位置なんかも異なるケースがある。 だから、こういう図面を基に設計を進めていき、解体してみたら寸法が違うことに気付くという場合もある。でも、まだ図面があるのである程度のところまでは把握出来ているし、大きな障害になることは少ないのだが、一番困るのが古い建物で図面が全くないというケース。 こういう場合、工事見積りを提出してもらう際に施工業者は危険負担を見ることが多い。そう、万が一なにか障害が出て来た際にそれをカバーする分を上乗せするのである。そうなれば当然乍ら見積り金額は膨らんでしまうので、予算的に合わなくなる。 そこで、危険負担をそのまま認めてもらえばあれもこれもという感じでいろんな箇所にそれを計上することになるし、出来る限りそういうものは排除してもらうようにしている。 とにかく、図面が残っていないケースというのは本当に怖いのである。 Pocchy Land Information←Click BLOG Pocchy's Collection←Click - 久し振りの長時間外出 - 2010年08月15日(日) 生まれて初めて本格的な「夏バテ」というものを経験し、暫くの間出来る限り日中の外出を控えていた。風邪も殆ど引かないし、普段から健康的な体である身がここまで調子が悪くなると少々気が滅入ってしまう・・・。 まあ、年には勝てない・・・ということなのだろうか? 体調も戻って来たし、日曜日ということもあり、久し振りにガッツリ写真を撮ろうと思い、午後から出掛けることにしたのだが、一旦治まったかと思った猛暑もぶり返し、休み休み歩いたので中々思うようはに撮ることは出来なかった。 歩いたのはいつもの散歩コースで、みなとみらい〜山下公園〜元町〜中華街〜みなとみらいへと戻るコース。彼方此方の路地に入りながらシャッターを押し、水分補給を兼ねて休みながらのんびりと5時間程歩いたが、最悪の状態だった時の症状は出なかったし、体調的にはもうそれほど心配する必要もないのかなと思った。 やはり、健康一番! こういう健康な体に生んでくれた親に感謝しなければならないが、今回の夏バテだけは本当に辛かったし、どうなることやと不安にもなった。幸いなことに打合せよりもプランニングと図面描きがメインの時期だったので助かったが、これが現場中やオープニングの時期だったら大変なことになっていたかもしれない・・・。 Pocchy Land Information←Click BLOG Pocchy's Collection←Click -
|
|