営業職にも関わらず、追っかける案件が無いんだから本来はヒマでも いいんでしょうが、何かと忙しない日々が続きます。
職場の派遣さんが辞めた後の補充が無いから、代わりに庶務をして いることもありますが、それは大した問題じゃない。
一番大きいのは業務提携をしている相手先との契約問題。 これを終了させるのに手間取っているのです。それだけならまだしも、 あたかもウチの社内にスパイがいるがごときドラフトが送られてきた。 今朝からウチの上司の機嫌がよろしくなかったのは、そのドラフトが 送られてきたのが原因でした。
午前中は上司とふたりで会議室に缶詰になってそのドラフトの内容を チェックし、細かく見ていけば見ていくほど上司は熱くなってきて、 しまいには社内のある人を名指しにして非難し始める始末。書かれて いる内容だけ見ていてもピンときませんが、事情が分かっている人が 見るととても腹立たしいというか、騙されているというか、今までの 実務者間の交渉は何だったんだと思わせるようなドラフト。これが ウチの会社の経営方針を立てている部門がやることかと、無性に腹が 立ってきまして、それでも上司が熱くなっているときに自分も熱く なってしまっては元も子もないので、冷静を見繕って上司の気持ちを なだめることに専念。それから全体の総括をし、部門長である室長に 午後から時間を取ってもらい、室内の方針を決める会議を行いました。
いやぁ〜、ウチの室長は腹がすわっておりますから、決断が早い。 ヨソのいい加減な役員とは違い、責任を取る意思のある人。エライ。
こんな厳しい時代ですから特に保身に走ってしまう多くの役員が いる中、親分肌の役員が室長で良かったと思います。向いている ベクトルが合っているのも救いかもしれません。逃げることなんて 誰にでも出来ることですが、その結果何百人という社員が不幸に なっていく将来が予想されている状況では、そんなこと役員がしては イケマセン。てめーのクビを差し出す度胸が無いのなら、やめちまえ って言いたいですね。というか、一切口出しするなって言いたい。
日本の会社はあまりにも投資家の方を向いていなかったのが、ようやく この数年の間にIRやら投資家説明会とか、外に向いて仕事をし始めて きたのですが、外に対していい面したり、内部でいい面したりして、 その結果がダメな会社になって社員がつらい目に会うなんてことは、 本末転倒、言語道断。会社は人間の体と同じで健康体が一番。悪い ウイルスがはびこったら排除しなくてはなりません。その排除機能が 働かなくなると、会社はどんどん悪くなってしまいます。体と一緒。
題名で「ムダなエネルギー」と書きましたが、これがムダかどうかは わかりませんが、今はその発熱状態かもしれません。38〜9度か? 恐らく40度を越えた時点で瀕死の状態になるでしょう。これだけは 避けたい。でも、解熱剤を飲むよりも、自然体で発汗して悪い虫を 排出していく道を取りたい。自然治癒ができれば会社も健康体。
これからが正念場です。
はい。今日は曇り。(東京地方)
2001年10月28日(日) |
清原の契約更新、ともうひとつ |
とうとう清原も契約更新しましたね。 FA行使せず残留。一方、元木はFA行使して残留。
この違いは大きいです。FA行使するのとしないのとは。 FAというのは行使できる選手にとっては大きな武器になりますが、 受け入れている球団にとっては恐怖です。
もともと野球界は球団側の選手支配が強かった世界ですから、一般の 企業のように組合があったわけではありません。選手ひとり対球団と の交渉という図式に選手は不満が大きかったわけです。いわゆる契約 社員と同じことですから、毎年毎年がプレッシャーになるわけです。
で、対抗手段として選手会が交渉の上、勝ち取ったのがFA制度。 ある一定年数を経過した選手が行使できるものですが、でも、この FAを行使できるのは実績のある選手に限られるといっていいでしょう。
FAとは他球団との契約交渉ができる権利ですから、実績の無い選手が 他球団と交渉しても、現在の契約内容を上回る内容を勝ち取れるとは 思えません。そういった意味では、実力のある選手に有利な制度。
元木のようにFAを行使して残留をしている場合は、同じ球団に残り たいが、より交渉を有利に進めるために使ったと思えます。一方、 清原の場合はFAを行使しておりません。これはどういう意味かというと、 清原は巨人に骨をうずめる覚悟ができたということです。生涯巨人で 野球をしていきたいという気持ちの現れです。これまで怪我で試合を 離れていたときも、球団は清原の実力を認めて必ず復帰できるように 考えていたと思うし、清原もその厚意がわかっていたもんですから、 自分を生かしてくれている巨人に恩返しをしたいと思っているでしょう。
「番長」清原も、こういった精神的なところで生きているんだなと、 改めて確認できた出来事でした。
それにしても、今日のサンデープロジェクトの後半に出てきた自民党の M議員とそのとなりのおじさんは、田舎議員丸出しです。国会議員の 発言する内容ではありません。政策政策と大声出して、あたかも自分の 言っていることを正当化していましたが、時代錯誤もはなはだしい。 このご時世に角栄の列島改造論もどき、つまり地方の活性化をすれば 日本全体の経済が底上げして、今の不況も吹っ飛んでしまうみたいな ことをおっしゃる。過去の反省を全然していない。日本全国に高速網 (つまり高速道路、新幹線の延長・飛行場の設置)を推進できた経済 成長の時代はとっくに過ぎて、大借金国家に陥ってしまった今の現状を 見ぬ振りをして、自分の選挙区に都合のいいことを振れまわる。
こんなの国会議員ではありません。
それがまかり通ってきたのも永田町ですが、選挙民であるわれわれが 国会議員に求めることを間違っている内は彼らも勘違いして本来の国会 議員の仕事をしないでしょう。彼らの勘違いは選挙民のせいでもあります。
国家に関わる大きな仕事をして下さいよ。地方のことは地方に任せて。 えらそうに仕事をしている振りなんかしていないで。小泉君ガンバレ。
はい。今日は雨ときどき曇り。(東京地方)
最初のウチは、興味本位な面がありました。これは正直なところ。 小さい頃からのアメリカ暮らしで養われた語学能力(幼少の頃に覚えた 言葉は大きくなっても脳からは離れませんね)が羨ましかったのかも しれません。
音楽面で花開いたとはいえ、その人間的なポテンシャルの大きさに 誰もが注目したと思います。比較された女性シンガーもいますが、 申し訳無いんですが、その大きさは比較のしようが無いと思います。
ヒカル本人は、そんな客観的な自分の有り様なんて考えながら毎日を 過ごしているわけではないでしょうから、周りが彼女をどのように 評価して芸能活動をさせていくか、特に父親である照實氏の動向に 注目していきたい。
今までの彼女の活動を見ていると、共感できるのはやはり求めるもの に対するひたむきさでしょうか。単に自分が好きなことに熱を入れて いるわけでなく、自分を見てくれているファン(そうでなくてもいい) のために、自分という人間がどれだけそれらの人たちを楽しまして あげることができるか、自分の音楽でどれだけの人たちの心を癒して あげることができるか、偉そうなことは言わなくても、常にそのような ことを考えながら活動をしているように思えます。しかも、音楽という 形で表せないものを提供するわけですから(歌詞は見えるが)、例えば 曲であれば目の見えない人へ、歌詞であれば耳の聞こえない人へ メッセージを送ることは出来ると思います。
自分ひとりで楽曲が完成するわけではないので周りのスタッフの協力が 必要になりますが、その形を実現するためにテーマというか、コンセプト といいますか、スタッフに理解してもらうために彼女は必死に伝えようと していると思います。一番大事なのは、既にできあがっている形ではなく て、これから作ろうとしていることをいかにして表していくか。 メッセージはどうやったらきちんと伝わってくれるのだろうか。その あたりを大事にしていると思います。
アーティストって、多くの人は自分のスタイルを人に押し付けていると 思います。だからそれを見ている人の好き嫌いがはっきりする。商売 としては、いかにその好きな人たちを獲得していくか、あるいはその 前段階で、マーケットを作っていけそうか、そんな人材かどうかを プロデュ−サーは考えるでしょう。いかに儲けるかってこと。
でも、事務所側(特に父照實氏)はそんなことよりも、ヒカルの魅力を いかに多くの人に見てもらいたいかっていうことに注力していると思う。 一番分かりやすいのは、DVDやコンサートチケットの値段。もっと 値段を上げてもファンは買ってくれるのに、リーズナブルな価格設定。 お金が無いとヒカルを見れないのはいかがなもんかという、これも ある意味ヒカルのメッセージだと思う。
でも、うがった目で見ないで下さい。強者のいたわりだってことで。 売れているからできることだってひがむのは止めましょうね。 素直に受け入れましょうよ。みなさん。
いずれにしても、一生懸命に頑張っている姿って美しいですね。
はい。今日は晴れのち曇り。(東京地方)
上司がアゴで呼んでいる。こんにゃろう、と思いながらも、呼ばれる ままに職場近くの打ち合わせテーブルへ。
雰囲気が怪しいから、聞き耳立てて聞いてみると、小声でひとこと。 「今年度で3年間の累積赤字を無くしてしまう方策を考えろ。」
手っ取り早くいうと、店じまいをするからきれいにしておこう、と いった具合ですか。詳しく言うと、もっと社内のギトギトとした 綱引きや目論見があるようですが、日記では書くことじゃないので 割愛させていただきます。
なぜ小声かというと、職場の雰囲気や士気が悪くなってしまうのを 恐れているからです。この手のプランニングは、少数で行うことが 基本です。方針をきちんと決めて、数字を並べて実行できる項目、 諦めるべき項目、他部門へ依頼する項目なんかを列挙して、その 合計が目標に達するかどうか、達しない場合はその他に何ができるか 思いつくことを出してみる。政策的なこともありますから、上司の 思惑を出してもらう。それを踏まえて再集計する。その繰り返し。
現実は、かなり難しいです。 でも、無理だからやれないでは済まない雰囲気です。
この週末に具体案を作り、週明けには打ち合わせをやる予定です。 その内容を詰めた上で本社企画とやりあうようです。つまり具体案を われわれで作成し、会社としてどないすんねんと結論を詰め寄る 手はずです。こうでもしないと、本社サイドは動きませんからね。
とにかく、この1,2週間のうちに今後のわれわれの行く末が決まる、 というか、決めさせるようになります。担当としては気がかりですが。
事業の行く末を左右するプロジェクトに携わることが出来るのは、 ある意味サラリーマンとして幸せなのかもしれません。一般的に末端は 言われたことに従うだけですからね。それに比べたら・・・。
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
2001年10月25日(木) |
アウトソーシングって |
企業の刷新や革新には欠かせないというアウトソーシングという言葉。 どれだけの人が正しく理解しているでしょうか?
自分も実はこのアウトソーシングという言葉を誤解しておりました。 外注さんとか、派遣さんもこの範疇に入るかもしれませんが、これは 単に人件費を削減するためだけの方法として取り入れるもの。本来の アウトソーシングとは、もっと経営的な観点から考えられるものです。
読んで字のごとくで、外部から(人的)資源を取り入れること。 まだまだ勉強中の身なので、うまく説明できませんが、要は選択と集中 の結果、自社のコアコンピータンスとそれ以外を振り分け、それ以外の ところに外部の人材を導入して企業運営の底上げを図る。停滞している 企業の運営にメスを入れて、企業改革を推進する役目を負っています。 付帯効果として組織のスリム化により人件費の削減が出てくるでしょうし、 社員のプロ化を図ることが出来る。いい面を言えばそんなところでしょう。
逆にデメリットとしては、社員のクビを切らなきゃいけないこと、効果に 即効性が無いことでしょうか。あるいは、アウトソーシングの相手を 間違ったために、コストアップしたり、情報が漏洩したり、社員間に 懐疑心がはびこったり。結果的に企業の業績が悪化し、最悪は倒産の 事態に陥ったりする。
いずれにしても、1部門だけの判断ではできないことは明白で、企業の 実力に関わる問題ですから、経営判断が必ず求められます。ですから 大企業ほど大仕事になってきます。多方面に渡り影響が大きいですからね。
いやいや。言葉が先走っちゃいましたが、日本のメーカは売るものが 減ってきた現状では人を減らしていくしかなくなってきており、そんな ところで、技術や経験のある社員をどのように活かしていくかが命題と なっているんです。社員を簡単に切ってしまう日本の企業は社会性を 問われますからね。アウトソーシングの逆の立場、つまりアウトソーサー になれないかと考えているところです。余剰人員をかかえている企業が 常に考えさせられている問題なのです。メーカに勤める人間として、 頭に入れておかねばならない問題なのです。長い目でね。
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
2001年10月24日(水) |
「ゆびとま」って知ってますか? |
インターネットをかじり出した頃に見かけたのがこの「ゆびとま」。 どんなもんかと軽い気持ちで母校に登録してみたんですが、これが 結構捨てたもんじゃない。(笑)
登録した頃はまだ誰も登録をしておらず、こちらから連絡しようにも 相手がおりませんでしたから、しばらくそのまんまにしておいたんで すが、忘れかけた頃に同級生からメールが来ました。
んで、それが発展して20年ぶりの中学校の同窓会が行われることに なってしまったという。いやいや。幹事ではありませんでしたが、 地元での連絡網ができてしまって、声をかけたこちらとしては何とも はや嬉しいやら恥ずかしいやら。
おまけに東京支部なんかもできたりなんかして。なはは。
無料ですから、そこのあなたも登録してみてはどうですか? しばらくぶりに懐かしい名前がでてくるかもよ。
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
2001年10月23日(火) |
う〜む、またか・・・ |
兄貴が働いていた会社を辞めて、またパチンコ屋でバイトを始めました。
パチンコ屋で働くことをが悪いのではありません。バイトで働いている ことが問題なんです。40才を目の前にした一丁前の男が、しかも嫁さん をかかえている男が、学生でもあるまいし、人間関係の問題から会社を 辞めてバイトに走っているという現実。以前もこんなことあった。
こればっかりは大学を卒業して10数年間サラリーマンを続けている 自分からすると、とても考えられない人生観です。
彼の場合は大学でクラッシック音楽を学んだ過去がありますし、音楽に 対する人並みならぬ情熱があると思いますから、実力のほどはあんまり 分かりませんが、音楽を続けるために仕事をしているような人です。 趣味の世界では我慢できないような人。
でも、人並みの生活をさせてもらったとはいえ、必ずしも裕福な家庭に 生まれ育ったわけではないにも関わらず、悠長なことをしている。本人は そんなこと分かっているとは思いますが、経済観念がふつうの人とは どうも違うようです。兄嫁からのグチがこちらにも飛んできます。
家族の問題なので、あえてここで晒す必要はないんですが、いつまで たってもガキの頃と相も変らぬ甘ちゃんで困っております。ひとりの 人間として男として、なおかつダンナとして。
夢を見るのは、現実の生活に影響の無い範囲にして欲しいもんです。 そうでなければ、現実の生活を捨てる覚悟で周りを説得するだけの 気迫と熱意と説得が必要だと思います。中途半端でなく。
はい。今日は晴れときどき曇り。朝日がまぶしかった。(東京地方)
と思う今日この頃。
会社の寮に住んでおりますから、コストパフォーマンスは圧倒的に 自分で借りるよりもいいんですが、部屋が狭くなってきたことと、 一番大きいのは、新しい寮生のモラルが低下してきたことです。 最近、精神的にイライラしているのはそのせいもあります。
火気厳禁の部屋でガスボンベのコンロ使ったり、食堂だけでご飯を 食べることになっているのに、部屋へ持ちかえって食べた後の茶碗 やお箸を部屋の近くの流しに置きっぱなしにしたり、車やバイクの 置き場所が乱雑だったり、下駄箱近辺を平気で土足で歩いたり、 あいつらヒトのもんを使わせてもらっているのに、平気でマナーを 乱しやがって。
外の生活をしても、いろんな人がおりますから目に付くことはあるで しょう。でも、自分の部屋の中までは立ち入らないから、中を汚される ことはないですよね。せめてそれぐらいは自分の生活は守りたい。 自分で自分の後始末ができないようになっちゃいますよね。ウチの寮生。
今すぐっていう訳にはいきませんが、今年度中にはなんとかしたいな。
はい。今日は曇りのちときどき雨。(東京地方)
今日、車の運転をしていて気がついたんですが、イライラすることって ある意味ワガママなのかもしれません。
前に走っている車がトロトロしていると、イライラすることってありま せんか?でも、高速の入り口で合流できずに立ち止まっていたり、 制限速度のはるか下の速度で走ったりしている時はそうなるかもしれま せんが、前の車はそれなりのスピードで走ってはいるものの、自分の ペースよりは遅く走るのが続いたりした時、しかも、意味のないブレーキ なんかされた時は、「プッツン」ときたりなんかして。
かといって、パッシングやらクラクションは鳴らしませんが、自分の 運転が荒くなっていると知りつつも、止めることが出来ないときは 黄色車線であるにもかかわらず、追越をしてしまいます。
なんか自分の中で恐ろしいもんがムクムクと沸き起こっているんでしょう。 ハンドルを握ると人格が変わるとよく言いますが、自分は違うと思い つつも、やっぱり荒い運転をしてしまう自分もあります。
常に落ち着いて運転することは、状況により難しくなるかもしれませんが、 そんな時にカッとならずに落ち着いて運転できる度量が欲しいもんです。 我慢できる精神力が欲しいもんです。周囲は自分を中心に回っている訳 ではないんだから。全てにおいて。
はい。今日は曇りところにより一時雨。(埼玉北部地方)
日本の地形は山から海までの距離が短いです。よって、山に降った雨は たちどころに海へ流れて行きます。この流れ方が問題なんです。
結論から言うと、植林と水田に対する国の政策が間違っていると思うん です。不幸なことに、日本国民の多くは山や水田が負っている役目を 分かっておりません。そのことが水に対する認識の不足につながって くるんです。水はタダのようにジャブジャブ使っておりますが、水は タダではありません。天の恵みであっても、その活用の仕方が間違って しまえば、恵みどころか凶器になってしまいます。
その一番いい例が、大雨の時の洪水。 山から鉄砲の弾のごとく流れてきた水が、行き所がなくなってあふれて しまい、堤防を破って我々の住む居住地へ流れ出てくる。
この原因としては、 1.不要なダムを作りすぎた 2.山林開発の後処理を間違った 3.水田政策を間違った
他にもあるでしょうが、大きなところはこんなところでしょうか。
1のダムについては田中康夫くんが声を大きくして叫んでおります 脱ダム論に通じるところがあります。確かにダムを作れば水資源の 有効活用を一時期はできるでしょう。しかしダムには寿命があります。 20〜30年過ぎれば作り替えるか修復しなければならない。コスト を考えると、これでペイするのか?また、腐葉土の蓄積をどうやって 排除するのか?ダムの許容量を過ぎた水を流す場合の下流の影響を どう考えて作ったのか?そのあたりに多くのダムは疑問が残ります。
2の山林開発は、要するに木を切った後の植林をなおざりにしている こと。山の手入れには手間がかかるにも関わらず、山林に関わる就業 人口が減っている。この現実があるから植林もより手間のかからない 針葉樹を植えている。広葉樹ならば根の生え方が深くまでいくので、 しっかりとした山がつくられるし、保水という点でも有効。なのに 針葉樹を植えざるを得ないから山はユルユル、水はけも悪い。山崩れ を起こしやすいという副産物も発生する。当然ながら水ははじけて 鉄砲水になって激しく流れ出してくる。
3の水田政策については各方面で論議をかもし出しそうですが、まず 水田の役割を考えてみましょう。山から流れてきた水を下流で受けと めているのは水田です。水田に水が流れなければ、川だけで水流を 海までつながなくてはなりません。つまりバッファーの役目なんです。 この水田の役割が非常に大きくて、昨今の日本人の米離れや輸入の 促進により日本の農業が危うくなっています。海外からの安いお米に 対抗できるコスト競争力を持つ必要があることは誰もが考えることで すが、かつての農業政策により米作にいそしむ農業者が苦しめられて きたことは明白です。水田を守るためには、かつての農業政策を改め、 食料品としてのお米の地位を上げることに精力を注ぐことです。
官僚の多くは過去の事例を逸脱するようなことを極めて嫌う人種です から、つまり先人を否定することが出来ない人種ですから、彼らの中の 常識では改めることは出来ないでしょうが、自分の友人(農水省)も 含めて、少しずつでも自分たちの生活を守れる政策に変えていくように 願うばかりです。とにかくお役所に勤める人は縦割りの社会で、ヨソの ことには無関心で、ヒトごとにしていてもノホホンと過ごせる時代は 過ぎたと自覚するべきです。自分が関わっている仕事に誇りを持って 国民のために下僕として精一杯働くべきです。じゃなきゃ我々の税金 から出ている給料をもらう資格はない。もしくは、そんな悪態があっても 許せるような、国民から喜ばれる政策を実行するべきです。
「やってあげているのではなくて、やらせてもらっている意識が必要」
ちと役人批判の方向に変わってしまったのでここらで止めときます。 いずれにしても、生活に必要な水を安定供給できる日本であって 欲しいものです。
はい。今日は一日いい天気。晴れ。(東京地方)
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