しむちゃんのつれづれ日記
文字サイズは「中」が最適なようです。

2001年12月28日(金) 仕事納め

不況が更に深まった感が否めない今年の経済でしたが、ウチの会社も
例外でなく真っ只中に突入しております。客先が不況だと当然ながら
そこへ装置を納入するメーカーも影響を受けます。

装置メーカーの弱いところは、景気の立ち上がりよりも半年ぐらい後
にならないと立ちあがらないこと。世間の経済の波に取り残された形。
バイオリズムが世間とずれているといったところでしょうか。

さはさりながら何とか今日で仕事納めとなり、荒波の中で生き残った
会社を終えることができました。連休中に出勤する人も今年は少ないん
でしょうね。仕事が無いから。

さて今日は日本の株式市場は大納会。午前中の取引で今年の取引を
終えました。昨日に小泉首相の公的資金投入の再投入を含めた弾力的
対応を取ると言った記事が株式市場を賑わわせることになりました。

銀行からするとありがた迷惑な話(詳細省略)なんですが、いざと
なったら政府が動くということで金融市場が麻痺するかもしれない
リスクを回避するだろうと好感したからです。

そんな中でもS&Pは日立製作所と東芝の長期債券の格付けを下げ
ました。それぞれ「A+」→「A」と「BBB+」→「BBB」。
東芝なんかはあと2ノッチ下がれば投資適格ではなくなります。
大企業であっても(人切りだけじゃない本来の)リストラが望まれ
ているんだと思います。三洋電機のワークシェアリングはリストラ
の代表例でしょう。そこまでやらないと市場が納得しない。厳しい。

一方では3年前に旧山一證券の社員を受け入れて日本のリテールに
乗り出したメリルリンチがとうとうリテールを諦めることになりま
した。旧山一の社員、約2000人と33店舗を引き継ぎ、営業を
開始したものの米国流の「資産管理型営業」が浸透しなかったと。
外資系証券ではモルガン・スタンレーもリテールを撤退を表明。
メリルが旧山一から受入れた社員多くは平均30才代の若手・中堅。
今回の業務縮小でまた失業の憂き目を味わうことになりそう。
次はゴールドマンサックスなのか???

いずれにしても収益をもたらすと期待していた日本の個人金融資産
が目減りしたため、預かり資産残高は採算ラインの約半分だという
ことです。おいしいところにも厳しい現実が待っていたと言えます。
でも外資は諦めないでしょう。損したところを他の方法で何とかして
巻き返すでしょうから。そのときのターゲットが何になるのかは、
来年にならないと分かりません。もしかすると日本買いかもしれな
いし、ハゲタカに変身して証券市場でまた暴れまくるかもしれない
し、知才のある連中が新しい金融システムを作り出すかもしれない。

カネで生活を脅かされるのって精神的によろしくないです。
でも経済の根幹を握っている金融機関(投資家含む)は、これから
も経済を動かしていくでしょう。それが資本市場ですから。
でも自分はカネこそが人間を肥やすものだと信じてやまない人種を
信用しておりません。カネはあるに越したことの無いもの。それ
ぐらいの気持ちで大らかに生きていける社会になって欲しいです。
あ、でも社会主義はイヤよ。(笑)

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2001年12月27日(木) あとすこし・・・

出勤日も金曜日を残すだけとなりました。
そのあとは明けて6日までが休み。会社がメーカーなもんで。
金融関係や商社だったらこうはいかない。

でもこれでいいんです。メーカーは給料が安い分、休みが多い。
休みで差が無かったら、世のメーカー勤務者は暴動を起こすかも。(笑)

友人からちょっと早めの仕事納めとの連絡をもらいました。
それはそれでいいんです。
しっかり休んで明けてからしっかり働けばいい。

ウチの会社では夕方、管理職が社長から呼び出され、来年早々から
管理職の賃金カットの説明(命令?)があったとのこと。上司なんかは
その説明が終わった後、顔がほころんでおりました。いい話であった
わけではないのにほころび顔。これは収入を一方的に減らされる宣告を
されたために怒るというよりもむしろ笑うしかないという表現。

三洋電機のようにワークシェアリングで労働時間を他の従業員と分かち
合うといった崇高なポリシーはウチの会社には無く、いかに社員を減らす
ことなくコストをかけないか、その方法のひとつが管理職の賃金カット。
今の状況が続けば次は平社員の賃金カットが待ち受けていることは想像に
難くありません。会社を生かすためには社員に泣いてもらう。それが会社。

分かっていても自分に降り注ぐとなると話は別という人は多いです。
目の前で給料カットか退職を迫られれば、たいていの人が給与カットの
道を選ぶでしょう。自分の仕事を止めさせられるぐらいなら多少の給与
カットもやむなしということで。

でも、自分にヨソでも通用する実力があると自負する人であれば、会社
都合ということで円満退職をし、自分の選ぶ他の道へ進むでしょう。
ここまで強い人、実力のあるひとは意外と少ないのが実情です。また、
一気に退職者が出るのも会社的にはキャッシュの用意ができないので
これまた困るという。そのあたりのバランスとでも言いましょうか、
うまく収まることができればいいんですけどね。

自分の場合は家庭もちと違って少々リスクのある仕事へ変わっても、
あくまで自分がやりたいかどうかで仕事を選ぶことできますが、家庭を
持っている人はそういうわけにはいきません。家族の反対に会うかも
しれないし、失敗したときのカバーが難しいかもしれませんから、保守的
にならざるをえません。いずれにしても家族の理解を得られるかどうか。

一緒にがんばっていくから自分のやりたい様にしなさいよと言ってくれるか
あんた他の会社に移っても今の生活が続けられるの?と問われるか。
後者はかなりプレッシャーですね。自分の嫁さんになる人(未定)には
前者の言葉を言って欲しいです。そういう状況になった場合には。
でも分かりません。その時になってみないと。今とは状況が違うから。

そういう意味ではそんな選択肢を迫られても動じない実力を普段から
鍛えておくことが重要かなと思う今日この頃です。どこへ行っても役に
立つ人材となっていることが。しみじみ。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2001年12月26日(水) アルゼンチン債

昨日起こしたボヤの後始末はひと段落しました。
布団も新しくなって以前より眠りが深くなったという効果も。
あ、でも元の部屋の中は畳2枚がはがされたまま。
窓も開けっ放しで夜は寒いです。家電製品は置いたままです。
(寝てるのは隣の部屋なんで寒くないです。念のため。)
今日は会社で始末書を書きましたが上司が早々に帰宅したので
内容のチェックは明日。そのあと人事に提出します。


さて今日の話題はアルゼンチン債。
デフォルト宣言したアルゼンチン政府が発行した債券です。
日本でもサムライ債を購入した投資家が3万人ほどいるようです。

デフォルトとは会社で言えば倒産を意味します。
アルゼンチンの国自体が経済崩壊したということです。
つまり国の借金返済が不可能になったことです。

ちなみにサムライ債のサムライとは読んで字のごとく「侍」。
海外政府、企業など非居住者が日本国内で公募発行した円建て外債
のことを言います。日本のことを侍に見たてた債券の呼称です。

アルゼンチンのロドリゲス暫定政権は24日、「対外債務の元本と
利子の支払いを停止した」と発表し、史上最大のデフォルトを実施
したことを正式に表明しました。声明では、アルゼンチン政府発行
の国債などを持つ外国の債権者と金利の減免をはじめとした債務条件
の見直し交渉に直ちに入る方針も示したといいます。

しかしながら交渉の範囲は金利面だけでは済むはずも無く、返済その
ものの免除も交渉のテーブルに乗ってくることは否めません。事実、
日本のサムライ債発行証券会社はアルゼンチン債の買取りを停止して
いるのが現状です。アルゼンチン債を買取りしてくれる投資家がいない
からです。エンロン、アルゼンチンと破綻が続き、いよいよ外債市場の
流通が低下すると思われます。

金利が魅力で市場に出回っている外債はこのようなデフォルトのリスク
が必ず付いて回るので、購入の際には特に注意する必要があります。
かといってエンロンのようなMMFに組み込まれている場合もあるので
資産の運用をお考えの方は、FP(ファイナンシャルプランナー)の
資格を持った証券会社の社員で信用のできる方を味方につけ、よくよく
銘柄の説明を聞いた(勉強した)上で投資なさることをお勧めします。

とはいえ、日本もデフォルトする要素は十分持っておりますので、
他山の石と冷ややかに眺めているのは安易すぎるかもしれません。
でもその時はわれわれの生活保障がなされないことを意味しますから、
あって欲しくないと思います。そうならないためにも構造改革は
必ず実行なされなければならないことだと感じます。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2001年12月25日(火) クリスマスだというのに・・・

自分の不始末とはいえ、灰皿で消してきたはずの吸殻が実は
消えておらず灰皿内で引火し、他の吸殻に次々と引火していき
灰皿内で発熱。その熱に耐え切れなくなった灰皿は割れてしまい、
その飛び火が畳に行ってしまい、管理人が煙の臭いがする異変に
気がついた時には部屋の中はもくもくと煙が出ていたそうです。
管理人は慌てて消火活動をし、大事になる前に鎮火した訳ですが、
畳2枚、床板4枚をダメにしてしまいました。

部屋の中は燻製状態であったわけですから、掛けていた上着や
シャツは煙で全部着れない状態。一応クリーニング屋さんに持って
かえってもらいましたが、臭いが取れるかどうかは分からない
そうです。気のいいクリーニング屋のオヤジさんで、いい匂い
を付けて返すからね、と言ってくれてしばし心が和みましたけど。

現在は畳2枚はいつ来るか分からない状況。
明日は始末書を書かねばならない。
でも仕方ない。自分の始末。

自分の不始末のせいで多くの方へ迷惑を掛けてしまいました。
会社関係+1名。

というわけで、本日の恵比寿での飲み会は無しでした。
あ、でも結果的に行けなかっただけで、この不始末のことを知ら
される前にお断りをしていたので+1ではありませんが。
どうするか悩んでいたんですけどね。もしかして恨みか?(苦笑)

本日はまだちとやり残したことがありますのでこれぐらいで。
当分の間、中途半端な生活が続きます。

はい。今日は晴れのち曇り。(東京地方)



2001年12月24日(月) クリスマスイブ

この時期は自分には何の関係もございません。
楽しくやっている人は楽しくやればいいんだ。どうせ。ふ〜んだ。
ひがんでも仕方が無いんですが・・・・。

今月は愛車の1年目点検の月。年末のドサクサまで放っておいたので
ディーラーの担当へ電話をし、点検項目の確認と日ごろ気になって
いることを伝えるためにお店へ行きました。
(クリスマスイブということもありお店の中はガラガラ。自分ひとり。)

以前の担当君は見事に本社へ復帰し、群馬の工場で購買をやっている
とのこと(電装担当)。その彼はメーカー本体の採用で、3年間の
ディーラー研修をしてようやく本体への復帰となったわけです。
ディーラー採用の営業さんとは違って、メーカーとはどうあるべきか
なんてことを議論したことがある人で、信頼のある営業マンでした。

その彼の引継ぎをした人が現在の担当君。彼はディーラー採用で、
東京地区での異動しかない人です。ですから毎月のノルマに追われて
この12月なんかの販売が落ち込んだ時期はつらいようですね。
ま、でもそのあたりを正直に言ってくれるところがよろしい。

東京スバルの田無営業所といえば都内で3つの指に入るぐらいの
大きな営業所。そこがガラガラというのではスバルも今月はかなり
つらい販売実績になるでしょう。車の購入時期といえば3月と9月。
この山をいかに分散させて満遍なく売れるかどうかが営業マンの
腕の見せ所です。特にこの12月なんかはカレンダーで言う年末
なので、年式を気にする人はどうしても購入を外したい時期。
12月と翌1月の購入では年式が変わりますから、下取りの時の
査定額にどうしても差が出てきます。下手すると10万円ぐらいの
違いが出るそうです。(と、担当君が言ってました。正直でよろしい。)

車を買うときにはそのあたりを考えて、12月にどうしても買いたい
ならば、査定額の減少分が値引きに反映されるかどうかも考えた方が
いいでしょうね。賢く買うためには。

で、いろいろと日ごろ気になっている項目を伝えて平日に車を取りに
来てもらう(引き取り代無料)ことにし、サヨナラしました。

ところで皆さんはクリスマスイブ・クリスマス当日は何をしていらっ
しゃいますか?自分にとってはクリスマスだろうが普段の休日だろうが、
あんまり関係無いのでとりたてて何かをする予定もありませんが、一応
25日は恵比寿へ来いと言われている人がおりますのでそちらへ顔を出す
予定。これが彼女だったら言うこと無いんだけどね。(笑)
ただの飲み仲間です。女の色気は感じません。(あくまで主観です。)
だから長いこと友達付き合いができたと思っています。
(私信ですが、jinnさんはご存知の方です。)

だれか会ってもいいよとおっしゃる御仁がいらしゃいましたら、喜んで
調整しますよ。ただし、年齢に制限があるのでかなりゲートは狭いかも。
若い人はダメだそうです。お金持ちだとなお良い。いませんか?(笑)
見た目はカワイイというより綺麗系です。

あ、でも自分が紹介する以上は誰でもいいというわけではありません
ので、しむちゃんチェックに通過した人で無いとダメですよ。
これがかなり厳しいチェックになるという噂もちらほら・・・・。

でも本人からすると要らぬお世話だと言われそうですからこの企画は
無かったことにしましょう。残念でした。はは。(笑)

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2001年12月23日(日) 賑わうこの時期も・・・

ちと新宿へ行く用事があったので、その帰りに伊勢丹あたりを
ブラブラとしておりました。せっかくだからとエルメスの店へ。

すごいねこりゃ。(笑)

若いカップルやらにーちゃんやらねーちゃんやらがごった返し。
ずいぶん昔に行ったことあるけど、店舗の位置が変わってました。
いや、とりたてて誰かのために買い物に行ったわけで無く・・・。
どうせ自分から贈って喜んでくれる人なんかいませんよ。

お邪魔虫は早々に退散いたしまして、ちょいと三越へ行って
みようと道を渡って向かいましたが、なぜだか行列が。
ルイヴィトンでした。

すごいねこりゃ。(笑)

こんなところにも行列のできる店が。入場規制をしていて、店を
ぐるりと囲む様に客が並んでおりました。どうせヴィトンの品物
なんか贈る人も自分にはいないんで、お隣のティファニーを覗いて
みました。

すごいねこりゃ。(笑)

店内いっぱいのお客さん。クリスマスを目の前に指輪やらリングを
漁っているのかな?どーでもいいけど。どうせティファニーの品物
をもらってくれるようなありがたい人は自分にはいませんよ。
ここは入場規制をしていなかったから、すし詰め状態。入れない。

その後、気になってもう一度エルメスの店へ行ってみました。
やはりお客さんの数は減っていない。店員さんを捕まえるのに
お客さんもタイミングを見計らっている様子。やはりここは自分が
来るところではないと悟りまして、車を停めている西口のビル地下
へ向かいましたとさ。

なんにも買わずにウチへ帰るって、な〜んかしゃくだね。

車の1年目点検の月なのでディーラーの担当営業さんへ電話して
みるも今日はお休みだと。しょうがないんで、明日電話してやる。
車は預けないけどね。明日は使うんで。平日に取りに来てもらう。

それからブラブラと帰りついてSee You Onlineが始まる午後8時に
合わせてメシ食って洗濯してネットを繋いでみるも、すっごい混雑。
結局終了時刻である10時の15分前になって繋がりました。

おいおい。そこの3人から笑われたのはこれで2回目だぜ。
確か以前はトトロさんの選曲があまりになつかしくて、自分と
トトロさんは同年代か?と問うたら実は自分は8つも上であることが
発覚して笑われた。今回はかっこいい人と間違われて笑われた。
別に気にしていないけどさ。ふんっ。

To:コトウユウキ殿
というわけで今回はライブの感想文は書けませんのでご容赦あれ。
私信も日記にはありということで。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2001年12月22日(土) 日銀の追加緩和策より効果のあったこと

昨日21日、金融庁がGS(ゴールドマンサックス証券)に対し
行政処分を行い、空売り規制の強化に乗り出したことです。
これは低位株が一方的に売り込まれ、銀行株も連動して下がり
続ける最近の株式市場に対する危機感が背景にあると言います。

証券取引等監視委員会が処分勧告をした翌20日には低位株や
銀行株は買戻しをされています。日本売りで収益を上げている
外資(GSに限らず)への批判は強く、ようやく動き出した
当局の姿勢を評価する声もあります。

空売りは株価下落による所有株の損失を防ぐためのつなぎ売り
の一般的な手法と解説されています。一方、株価の下落を狙った
投機的なものもあります。大手証券の声として、
「株価が100円強に低迷する銘柄を売り込んで100円割れに
追い込み、それらの銘柄を保有する機関投資家が手放すのを誘う」
と言う手口が目立ったと言います。

GSは空売りのターゲットとしてあさひ銀行の株価下落を狙って
意図的に売っているという憶測もありました。昨日21日GSは
否定的なコメント(あさひ銀行はGSの顧客であり、同行の利益
に反する行為は考えられない)を出さざるを得なくなりました。

金融庁の行政処分は、タイミングといい、当局が政治的効果を
狙ったことは確かと推測する市場関係者が多いようです。ですから
10日間の自己売買停止処分が明けた後の彼らの姿勢が変わって
いるかどうかが問われることになります。どうなんでしょうかね。

ウチの会社も他の多くの銘柄と同じように外資の売り込みの対象と
されていた事実があります。(挙句の果てに野村も売りに出した)
自分はそのことを把握しておりましたから、例え額面割れをする
事態に陥ったとしても、原因がはっきりしている(自責で無い)
のでどこかで下げ止まり、そのうち上げに転じると思っていました。

それでも事態はそう簡単でなく、日本全体の債券市場が混乱して
しまっており、例えばCP(コマーシャルペーパー)の格付けが
A格以下の銘柄は市場での買い手がつかず、実質はCPでの資金
調達が困難になっています。AA(ダブルA)というと、トヨタ
なんかの超優良企業ですから、国内企業のほんのわずかです。
日本の国債がAAですから、日本の信用度合いと同じである企業
でないと社債やCPでの資金の調達ができないという事態です。

企業としては直接調達ができないなら残るは銀行から借り入れる
間接調達しか手段がありませんが、金融監督庁からの指導もあり、
そう簡単に企業へは貸出しができません。
そんな状況ですから、GSの行政処分による効果というのは正直
言いまして大変ありがたいと思っています。

あるとき真面目に勉強して外資証券へのトラバーユを考えようかと
思ったこともありますが、やはりカネだけを本業とした業界への
トラバーユはどうなのかなと考え直しました。だって今の会社に
入った理由は日本の製造業を真面目に考えた結果ですから。
モノ作りの根幹をサポートする金融機関が表舞台で経済を掻き回す
今の状況を自分は心配しています。

そんな金融機関へ飛び込んで変革を起こしたいという志がある方は、
ぜひ外資に入って本来あるべき姿に変えていってください。
ハゲタカの頭に毛生え薬を塗ってやってください。そして儲けだけが
社是となっている今の外資の体質を変えていってください。自分は
今の会社の建て直しにこれからの人生を注ぎ込むつもりです。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2001年12月21日(金) 財務省の隠し技

新聞の切抜きが続きますな。(笑)

21日の東京外国為替市場では、通貨当局の円安容認姿勢などから
円が続落する展開になった。円相場は一時、98年10月7日以来の
円安水準となる129円56銭まで下落し、今年の最安値を2日連続
で更新した。午後5時時点では、前日比1円22銭円安ドル高の1ドル
=129円37〜40銭。

 来年1〜3月期に国内景気がさらに悪化するとの見通しが強まる中、
円売り・ドル買いが強まる展開になった。午前中には溝口善兵衛・
財務省国際局長の「これまでの円高基調の調整が続いている」との
発言が伝わると、当局の円安容認姿勢が129円水準でも確認された
として、円売り・ドル買いへの安心感が広がった。

[毎日新聞12月21日]


昨日のWBS(ワールドビジネスサテライト TV東京)で榊原元
財務官と野村の植草上席研究員の発言は興味深かった。

「円安で景気は回復しない。」

榊原氏が財務官の時代には¥130/$の水準で円買い介入をして
いたと言います。それ以上の円安基調であったため。

輸出企業にとって円安は採算の回復に寄与することは間違いないん
ですが、円安は日本経済が弱いことを市場が認識しているということ。
このことは決して日本経済にとっていいことではありません。
市場が認識しているだけでなく、実際に日本経済が悪いわけですから、
為替が少々変動しようとも抜本的なところで経済が腐っているわけです
から、マクロ的には影響が少ない。そこで両氏は、

榊原氏:構造改革をとことん進める。日本経済が落ちるところまで
    落ちるべき。そこで初めて日本の復活が始まる。

植草氏:構造改革は進めるべきだが、短期的な経済支援をしながら
    ソフトランディングとするべし。急激な痛みは逆効果。

しかもさらに興味深いのは榊原氏の発言。

「財務省は隠し借金を考えている。30兆円の国債以外に。ボクは
後輩に止めておけと言ったが、首相の公約である30兆円に縛られて
いるのでそれ以外には景気に配慮する方法が無いと言っている。
3〜4年前に隠し借金は廃止したんだが、今回復活することになる。」

なんてことはない。表向きの30兆円が守られると言うのはウソか。
今回の予算編成は見掛け倒しか。小泉首相は分かっているのか。
こんなところで国民は財務省に騙されているのか。

このあたりは新聞では報道しないコメント。慶応大学の教授となって
生き生きとコメントする榊原氏の発言には説得力があります。彼が
財務官の頃から彼のコメントには市場が敏感に反応しておりました。
表に出てきてからの彼のコメントには今更ながら現役の頃の彼の
したたかな思惑を垣間見る気がします。市場を見ていた彼の目。
学者の机上の論理とは一線を画す強さがあります。

植草氏の存在にちと影の薄れた感が否めなかった昨日のWBSでした。

はい。今日は曇り一時雨。(東京地方)



2001年12月20日(木) ワークシェアリング

今日の記事に三洋電機のワークシェアリングのことが載っていました。
労使交渉を終えての発表と言いますから、ずいぶん前から交渉をして
いたんでしょうね。

ワークシェアリングとは文字通り仕事の分担です。
雇用を確保するために既存の社員の労働時間を減らして新しい雇用を
生むというスキームです。来年度の新入社員の採用は例年の3倍と
いいます。これって画期的。というか、国内初の試みです。

社員全員が対象となりますから、否応無しに全社員の労働時間の減少
→収入の減少となります。事業部ごとに削減幅はこれから交渉という
ことらしいですけどね。ウチの会社もこれぐらいのことして危機感を
社員に味あわせなきゃいかんと思います。自分の首を閉めますけど。

「競争力確保のため、不採算事業の整理や一部製造部門の海外移転も
進め、将来的に余剰人員が発生する可能性がある。このため、雇用維持
を優先するためワークシェアリングを制度化することにした。」
(三洋電機)

ということですが、世の中の製造業は少なからず不採算事業を抱えて
いながらグッと踏ん張っている最中だと思います。単に切り離しとか
独立採算とか売却とかいうことせずに、どうやったら社員が幸せになる
か、日本の雇用体系の中で考えうる最良の方法かもしれません。多くの
人は自分の能力を信じてトラバーユしても、行った先で成功するとは
限りませんから、将来の不安が出てきます。特に製造業の現場に勤める
人たちにとっては。それがあるから組合としても会社の状況を鑑みて
無下に断れないんです。それこそ首切りが待っていますから。

さて今日の株式市場は下のニュースを好感し買いが続きました。

”柳沢伯夫金融担当相は20日の閣議後会見で、証券会社による株式の
空売りに対する規制について、「国際的な基準から見て、改善の余地が
ある」と述べ、規制を強化したい意向を示した。”

空売りに痛い目を受けていた人にとっては朗報です。
いつまでたっても落ちる一方でしたから。

米ゴールドマン・サックス東京支店が19日、空売り規制違反で証券
取引等監視委員会から行政処分勧告を受けましたが、柳沢金融相は
「違反を確認した上で厳正に対処する」と表明し、株価操作につながり
かねない空売りの規制強化の方針を示しました。
市場では「最近の銀行株などの下落は空売りが要因」との指摘も。

”低位株急落の大きな要因となった外資系証券による低位株への「売り
浴びせ」が今回の行政処分勧告により止まるのではないか、との観測
が市場で広がったことが今日の低位株全般の急反発につながったもの
と見られている。”(テクノバーン)

空売りするには東証への届出が義務付けられています。それを怠って
取引をしていたもんですから、しかも数年前に改善勧告を受けていた
にも関わらずやっていたことが今回の行政処分となった理由です。
かのGSもここまで落ちてしまったのかという感じがします。

外資はとにかく利益をあげることに専念しなければ会社から投資家から
見放されてしまいますから必死なのは分かります。頭脳明晰・即断即決
で成功する人たちも多いんですが、たまにこんなことされるとそれだけ
で信用が失われてしまうというのは厳しい世界ですね。でも会社に損失
受けてしかも行政処分とは。お金を扱う世界は怖いデス。

短期的に他人より裕福な生活を送りたいならば、外資金融関係あるいは
ベンチャーで成功することです。でもそれは能力のあるしかも強運の
持ち主であること。これらが条件でしょう。たいていの人はドロップ
アウトしていきます。そのあたりの厳しさに耐えうる人のみが業界に
残っているんです。あま〜い考えの自分にはきっと絶えれないでしょう。

いつ死んでしまうか分からない人生ですが、短い幸せより、長くても
人と変わり映えの無い生活があればいいと思うのは自分だけでしょうか?
考えは人それぞれですけどね。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2001年12月19日(水) 今朝からバタバタ

昨晩はゲロゲロになるまで飲んでいたというのに・・・。
本当にマジやばかったです。

で、そんな翌朝はまったりと出社しようと思ってたらなぜだか電話が。
しかも実家の母親からでした。

「おとーさんの心臓が止まった・・・。ガチャッ。」

そんなこと聞いたらこっちの心臓が止まっちゃいますよ。
とにかく遠くに住む息子にだけは電話したかったらしく、事実だけを
伝えて慌てて電話を切ってしまった。こちらはわけわかんないから
会社に行く姿でそのまま羽田へ向かいました。

9時ごろに会社に電話してとりあえず福岡へ帰りますと伝え、一番
早く福岡へ飛ぶ(早く飛ぶといっても出発時刻です)JALに乗って
行きましたが、たかだか1時間半のフライト時間も長く感じました。

そこから地下鉄・私鉄と乗り継いでタクシーで自宅へ。
自宅の玄関が閉まっておりましたので、すぐ裏にある親戚のうちへ
行ってみまして、これから行こうとしていたおばちゃんと一緒に
病院へ向かいました。(自分を待っていたみたい。感謝。)

とにかく早く行こうって急かされたもんですから、もしかしてって
考えが頭を過ぎりましたが、そんなこと考えているヒマなんかあり
ません。とにかく現場へ直行。

久留米市には久留米大学病院っていう権威がたくさんいらっしゃる
病院もありますが、そこは遠いということだったんでしょうか、もう
少し近くの聖マリア病院(ここも優秀なところ)でした。

駆けつけましたら1Fロビーで兄貴がタバコを吸っているのを見かけ
ましたので、オヤジはどこへいるのかを聞いて、おばちゃんを引き
ずるように病室へ駆込みました。中には母親と兄嫁がいました。

でも雰囲気が暗くなくて良かった。(道理で兄貴がタバコ吸ってた)
オヤジは生きておりました。母親も兄嫁も表情が明るくて何事も
無かったかのようにしておりましたから、自分的には事情がつかめ
なくて、それから母親に事情聴取。

聞いてみると、心臓が止まったことは本当で、朝のランニングから
帰ってきてひとやすみしているときに呼び声に返事をしないオヤジの
様子がおかしいので居間へ行ってみるとぐったりしているオヤジが
おりまして、そのとき母親はオヤジが死んでしまったと思ったらしい。
そりゃそうだわな。反応しないし、ぐったりしているし。

慌てた母親は近くの(100mぐらい)個人(外科)病院の院長宅
へ電話をし(ここで119番をしないのが母親らしい)、急いで
家へ来てもらってオヤジの様子を診てもらったのが幸いしたようです。
その場で心臓マッサージをし、心臓が動き出したと。その後はその
院長先生の連絡で聖マリア病院へ行けるように手配してもらい、しかも
院長の車で運んでくれたと言いますから、その院長はオヤジの命の
恩人です。その院長先生の専門は胃腸科。だから心臓の専門家のいる
病院を紹介してくれたそうです。

なぜ近くの院長に電話をしたかというと、そこはわたくしの小学校の
同級生が息子であることで昔から付き合いがあること、母親が胃潰瘍で
手術をしたのもそこであることからとっさに出てきたのがその院長の
ことだったそうです。だから母親らしいと先ほど言ったわけです。
とくに田舎にいると救急車の到着が遅いですから結果的に最善の選択。

診察結果は心筋梗塞ということでしたが、今まで67年間たいした
病気もしなかったオヤジですから、はっきりいってびっくりしました。
でも、動き出した心臓はかなり強い様で、鼓動はしっかりしていると
医者は言っておりました。退院も早い様です。それを聞いて安心です。

というわけでわたしゃあお役御免ということでオヤジのことは向こうに
いる人たちに任せて早速東京へ戻ることにし、空港へ行く途中で会社に
電話しました。午後から戦略会議で議題のひとつを発表することに
なっておりましたので、会議中に戻れそうだと伝えると上司から、

「帰ってきても会議は終わっている。お前の役目は無い。どうせ今日も
明日も明後日も大した仕事は無いんだから帰ってくるな。」

言い方は悪いんですが、そんな言い方をして様子を見ながらゆっくり
してこいという意味で言ってくれた上司の配慮が胸を打ちました。
でも絶命のピンチではなくなったので明日から出社すると言いましたら
「勝手にしろ」と怒られました。普段は嫌味な上司もこんな時には
人間味が出てくるという、これって環境に恵まれているんですかね?

というわけで日帰りで福岡から帰ってまいりました。(笑)
じっとしているのも胃に悪いので、約束していたオフに行ってきました。
そんなことしている場合じゃないだろうとお叱りを受けそうですが、
部屋でじっとしているのも精神的にイライラしておりましたんでね。
ちょっと帰りが遅くなってしまいましたが、実家には母親不在だったので
兄嫁へ連絡を取りましたところ、オヤジの様子はまずまず大丈夫とのこと。
とりあえず明日は会社へ行けそうです。

はい。今日は晴れ。(福岡・東京地方)


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しむちゃん [HOMEPAGE]

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