ここでいうPKOは平和維持のために出動する国連組織ではなく (Peece Keeping Operations)、政府が行う「株価維持操作」 (Price Keeping Operations)のことを言います。俗称らしいですが。 人によってはこれを「人為的」という言葉を付けたりもします。
一昨日の日記で株価の下支えとして年金があると書きましたが、 それは厚生労働省が管轄している特殊法人「年金資金運用基金」 が今年度から年金積立金を全額自主運用することで毎年1兆円 から1.5兆円の新規の買いが見込めることを期待させています。 これを救世主的存在と注目している向きすらあります。
市場では25日の日経平均株価が1万円の大台割れに迫った時に 公的年金が買いに入るとの思惑で下げ渋ったとの解説も聞かれ ました。でもこの資金が動いたという実証は実際には難しく、 運用の手段として使用している信託銀行の買い越し・売り越しの 幅を東証発表のデータから推測するとすれば、昨年の2,8月は 持ち合い株解消売り圧力が強まる本・中決算を控え、大幅な 買い越し。一方、日経平均が1万1,000円を回復した11月 には大幅な売り越し。この年金に株価が連動しているとは言い きれませんが、市場では年金と政府は示し合わせているとの見方 が強く、PKOは半ば既成事実と化しているといえるでしょう。
その一方で、この株価維持操作には評価が分かれているところで、 即効効果はあっても買いが終われば元の株価に戻るとの指摘も あります。さらに株価維持を目的に適正株価よりも高い株価で 投資しているならば、そのリスクは国民が被ることになります。 そもそも売り手・買い手の一方に公的な力が加わるのは不自然 との見方もあり、必ずしも開放的な市場となっているとは言えま せん。
特殊法人改革の影響で、この基金が政府の特殊法人等整理合理化 計画では「廃止も含めて検討」とされた法人。廃止に伴って国に よる直接運用に移行されると、株式による運用は事実上不可能に なってしまいます。しかし、この即効性のあるPKOを講じるよ りも配当課税撤廃などの継続性のある対策を講じる方がいいと いった意見もあり、廃止による相場への影響よりも、いかに株式 市場への参加を促して活性化させる方向を示すかが、長い目では 良さそうな気がします。
市場への参加を促すこと(規制の撤廃)、配当・売却益への課税 への配慮、そのあたりから見直す時期に来ているんではないか。 平成15年3月末までキャピタルゲイン課税の延長がなされて おりますが、これだけでは不充分でしょう。でもそうなることに 抵抗をする勢力もあるでしょうが・・・・。 (株式等の売却をした際に必ず直面するのが課税制度。現在は 源泉分離課税と申告分離課税の2通りがありますが、益を出した 場合のほとんどは源泉分離課税の方が有利。個人の株式等の譲渡 益課税は平成13年3月末に申告分離課税に1本化されることに なっておりましたが2年間延長になりました。延びただけか・・・。)
あ〜、腹減った。(笑) メシ食って寝るとするか。ははは。
はい。今日は雨のち曇り。(東京地方)
今日は物件を扱っている不動産屋さんへ行って手付金を払ってきました。 仲介をしてくれた不動産屋の社長、ありがとう。 でも仲介がいるということはその分、手数料を払わなくてはならないと いうことです。でも、長い目で見ればいい物件に出会わせてくれたので そのお礼という意味でも惜しくは無い。当分はあの特徴のある社長には 用事が無いので会えないな。(笑)
今日伺った不動産屋さんは物件を直接紹介している貸主で、そちらの 担当の方はとても親切、というかテキパキと説明をしてくれて好感触。 新築物件は初めてという事だったので細かいところで未決事項があり ましたが、大した事ではありません。残るは書類を揃える事です。 多分問題なく揃うでしょう。
それにしてもコンペに勝ち残ったとはいえ、新婚さん2組を蹴落としての 獲得でしたので、少々引け目はありますが、間取り(1LDK)の関係で 新婚よりも独りモノの方が好ましいという貸主の意向がありましたので、 仕方が無いですよね。保証人の点である意味アドバンテージが無かった (60才を越えてる)のですが、それよりも自分の信用の方を重視して くれました。そういう意味で世間的に大きな会社というのは生活をして いく上で何かと役に立ちます。特に地元では。会社は社会的な信用という ものが大事だなと思いました。こんなところで実感。
残る問題というのは、会社から退寮勧告を受けておりますが、すぐには 出て行けないという事。週明けには人事とかけあって待ってもらう事に します。会社は建前で動きますから、とにかく頭を下げてひたすらお願い するしかないですね。これで許してくれるなら大した事ではありません。 自分の人生一回ポッキリ。めげずにがんばりますです。
はい。今日は曇りのち雨から雪。(東京地方)
2002年01月25日(金) |
厳しい時代だからこそ自己防衛として |
なんかいい材料は出てきませんかね〜。株式市場。 上値は持ち合い解消、下値は年金の運用。この板ばさみにあって 株価は全体的に動きの無い停滞模様です。ややハイテク株の方に 買いが入っているようですけどね。
とはいえ、国債の格付け引き下げの噂が立ったこともあり、余計に 買いの材料が無くなったようです。民間企業の格付けは国債よりも 上回ることはまずあり得ませんから、自動的に格付けが下がってし まうという影響があります。せっかく企業努力をしても国のせいで その努力が報われないという歯がゆい自体に陥ります。その意味で 土台である国がしっかりしてくれないといけません。
構造改革は放っておいていい問題ではありません。とにかく借金を 増やしていく方向に走ってはいけません。それが分からない国会 議員は大勢が分かっていません。景気回復を旗印に自分の既得権を 侵されないように働きかけるのは言語道断です。結果的に国民に しわ寄せが来るんですから、短絡的にいえば多くの公共工事は 国民の不幸を呼び寄せているんです。だから件別に選別する必要が あるんです。少しでも出費を減らして借金の金額を増やさない。
国も地方団体も借金地獄に頭を抱えている状況ですから、まずは その借金を返す方向で動いていくべきではないでしょうか。市民・ 国民に分かりやすく、いつまで我慢してもらうのか、どれだけ我慢 してもらうのか、そのあたりをはっきりとしていくことが将来の 日本の希望ある発展につながっていくんではないでしょうか。
企業は賃下げの方向に向きつつあります。今度の春闘でも賃下げが 話題になるでしょう。それを拒否していては企業は成り立たない ことを組合側が納得するかどうか。そのあたりが春闘の攻防となり そうです。経営側の立場に立つと、落としどころは定昇の中止か あわよくば賃下げでしょう。恐らく多くの企業の管理職はすでに 賃下げの通達を受けているでしょうから、今度は組合員側がそれを 受け入れるかどうかです。少なくとも仕事が減ったのに給料は以前と 同じだけ払うのでは経営は成り立ちません。売上が減った状況では 固定費を削減するか営業外で利益を立てるか、いずれかの方法でしか 社員を救う、ひいては会社を救う(株主を救う)道はありません。
日本的な経営は社員を大事にする風土がありますから、社員の首切り までに至るところは数少ないと思いますが、いざとなったら背に腹は 変えれませんからドカンとやってしまうことは考えられます。だから そうならないように、職を確保するために労使話し合いの上決めた のが三洋電機を始めとする企業が採用したワークシェアリング。 固定費の削減にはなりませんが雇用の確保という社会的な貢献を 続けていくという点で評価されていいと思います。
アホな社員を抱えていても、優秀な人材が隠れている新規の採用は 見送るところも少なくありません。アホな社員でも採用してしまえば 優秀な社員と同じ待遇をしなくてはいけません。まさしく地雷です。 あ、2チャンネルで見かけた言葉がつい出てしまいました。失礼失礼。
というわけで、厳しい時代にはどこでも使える能力を持っている事が 自己防衛の手段になりそうです。資格を取るなり専門性を深めたり、 そんなところから考えておくこともこれからの就職活動には必要に なってくるかもしれません。学生に限らず社会人も同様です。 あくまで一般論ですけどね。
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
今日は午前中に人事から年末のボヤに対する「訓戒」を頂きまして、 寮の退去命令となりました。あらかじめ準備していたから驚きません でしたけどね。でも雑談もナシに用件だけの通知でまずびっくり。
午後から戦略調整会議なるものがあって、そこで上司がNY所長として 来月から赴任する旨を通知されましてまたびっくり。 これまでキリモリしていた上司がいなくなると、これから誰が代わりに キリモリをやっていくのか不安になったりして。
サラリーマンの世界では通常誰かが異動することになると他の誰かが そこに補充となるのですが、次に来るヒトがこれまた・・・・・。 今まで上司がけちょんけちょんに言っていたヒトですから心情も複雑。 しかも契約の延長問題で取引先と微妙な関係になっている時期ですから 下手すると上司がいなくなったことでこれまで築いてきた契約内容が また一から振り出す事も考えられます。そうならないように自分がいる わけですけれども。まだドラフトが完成していない状況では・・・。
でも決まった事にどうのこうの言っても仕方がありません。 いなくなった分だけ我々がカバーしていくしかないことを改めて確認 したまでです。それだけ我々に課された課題は大きいんですが。 とにかくうまいことハンドリングしていけるように頭を回転させて 知恵を出して会社の不利益にならないようにしてくまでです。 職場のひとりひとりが自立していくチャンスかもしれません。 これを機に。
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
今日は正直、気分がすぐれません。 温かく見守ることに疲れました。といった感じですか。 突っ張るのも大人気無いんですが・・・・。 心外なんですが怒るに怒れない自分にくやしいというか。
これからはヒトのことより自分のこと大事にします。 そんな気持ちになる出来事があったりして。
さて今日は上司と面談がありましたが、改めて自分がメリハリの無い 仕事をしていることを戒められました。
気持ちがフラフラしているうちは何をやってもまともにやり遂げる ことができない。与えられた環境を全うするために全力を尽くす。 たとえ自分に不向きなことであっても逃げ出してはいけない。 ハッタリでもいいから何でもこなせるという度胸が大事だ。おまえに 与えた仕事は自分の代役として職場の連中に強く指示を出せる立場に あるんだから、とにかくおまえが周りを動かすという強い意思を持て。
そこで自分に足りないことを勉強したいと言ったら一蹴されました。
専門性を求めて狭い道にとどまるぐらいなら何でも出来る人間になれ。 人は周りのたくさんの人に支えられて生きている。修士を出た自分でも 今やっていることは専門外の仕事。それでも何とか全うして今の立場に いる。おまえにもそうなって欲しい。周りの人は見ているもんだ。 とにかくやる気と結果で周りの連中に自分を認めさせろ。 勉強よりもそんな気構えがまず必要だ。それが持てれば他のどんな事も こなせるようになるはずだ。能力はあるんだから。オレはそう思う。
上司の娘さん(大学4年生)が就職できないで進学しようかと悩んで いるところへかけた父親としての言葉をそっくりそのまま自分に投げた そうです。まったくもって意識の問題です。言葉を返せませんでした。 幅広い見識を持つために不足しているものを吸収したいという意味で 言ったつもりなのに、ちょっと違う方向に取られてしまいましたね。 どうも「大学院も視野に」という言葉に敏感になったらしいです。 でも向学心は必要なのでいずれにせよ勉強はしますよ。仕事と両立して。
はい。今日は怒り一時涙のち反省?(自分の心に)
2002年01月22日(火) |
日本にとっての円安は? |
輸出企業にとっては大変な朗報です。 でも輸入企業にとっては大変な苦難です。 鉄鋼大手の中でも輸出比率の高い企業は100億円単位で為替差益が 出るといいます。逆だと為替差損です。この差は大きい。
速水優日銀総裁は18日の会見で、政府・日銀が円安を容認している との見方が為替市場で広がっていることについて、「自国通貨の売り が望ましいという中央銀行はありえず、通貨(円)を強く維持していく ことが大事だ」と述べました。さらに「日銀は(円安を)容認していな い。財務省も容認していないと思う」と語ったといいますが、市場は 信用していません。
今日のロンドン外国為替市場では、円はドルに対して下落、1998年10月 以来初めて1ドル=134円台に突入しました。この日のオニール米財務 長官の日米財務相会談での発言から、日米政府が現行の相場水準を容認 しているとの見方が広がり、東京市場から一段水準を切り下げて推移して います。マーケットは賢いですから自分たちがあるいはお客さんが損を しないように様々なルートから情報を仕入れています。その中で一番 信用の高い情報を採用するわけですが、やはり政府筋あるいはそのOBの 情報が一番信用度は高い。
テクニカルな指標はもちろんのことですが、やはり生身の情報にはかない ません。ですから死に物狂いで情報戦に走ります。損をしそうな場合には ヘッジをかけるなどして防衛策はしておりますが、やはり利益を増やす ための方法をいつも考えているというのが正しい見方でしょう。損をする のが分かった場合は、いかに早めに損切りするかです。その判断。 ディーラーにはそのあたりの判断能力が問われます。
さて円安になることで影響を受ける側面として海外の資産価値が落ちる ということがあります。バブルで海外に進出した企業が続々と退散した ことは記憶に新しいですね。不動産の価値が落ちる。半端じゃないです。 バランスシートもグチャグチャです。財務担当は頭が痛いでしょう。
日本ではいかに資産の価値を落とさず売却しようかと躍起になっている というのに為替のおかげでBSどころか時価評価によりPLにまで影響 して、挙句の果てには資本の減少になりあらゆる指標の数値が下がって しまうことになると当然ながら投資家はそれを気にしてカネを引き上げる 方向に走ってしまいます。そうなると株価も下がる。海外の投資家も 「円」のうまみが薄れてカネが海外へ流れて行く。悪い環境です。
円安は文字通り円の価値が下がることですから政府としてはこれを認める わけにはいきません。でもその恩恵を受けている一部の企業を守るため 容認しているんじゃないかという憶測もあながちウソではなさそう。
資産価値を落としてまで輸出による売上と為替差益の恩恵を与えるのが いいことか悪いことか。世論は真っ二つに分かれるでしょうが、自分は 榊原氏の意見と同じで、とことん(とはいっても140円あたり)円安 まで振れてしまう方がいいんじゃないかと思っています。これもひとつの 構造改革。痛みが出るのも承知の上で。ウミ出しとして。 自分の会社も痛いところがありますけどね。
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
2002年01月21日(月) |
宿題はまだ続く・・・ |
よりによって。 今日は第3弾を仰せつかいました。 精度は問わぬというのでこちらは気が楽ですが。明日やればいいし。
それよりも一昨日やりました第1弾が問題で、今日上司と擦り合せを しましたが、修正個所の多いことったら。なかなか思いが伝わらない。 こちらの思いもあちらの思いも。どちらかというとあちらの筋を通さ なきゃいけないので、しばらく貝になって聞いておりましたがさっぱり。
でも分からんでもないので今からやり直し。時間との戦いなので悠長に 構えることできません。就業時間に終わらないことでも結果は出さなきゃ いけません。これがサラリーマン。チンタラと残業するぐらいなら さっさと帰ってウチで仕事していた方がいいと思うのは家庭を持って いないシングルの特権でしょうか。そんなことはしたくないんだけど。
ここで甘えてできませんでしたっていうのも自分のプライドが許しま せんので、とにかくやるしかない。やりますとも。
会社のノートパソコンを持って帰る手間を省くため、自分用のメールに ファイルを送ってそれを開いて手直しします。それをまた会社のメール に送りなおすっていう作業。これ自体はどうってことないんですが、 仕事用に自分のメールを使うのはいささかどうか・・・・と。
ま、考えている時間ももったいないのでさっさと始めます。じゃ。
はい。今日は雨ときどき曇り。(東京地方)
契約延長のドラフト作りは時間の関係で簡略版で本日上司へメール。 今日はその次に月曜日締切りの見積仕様書の英訳が待っています。
これは職場の数人で分担して英訳するんですが、事務屋でするのは 自分だけ。普通仕様書っていうのは技術用語があるので技術屋が やる仕事なんですけどね。
なんで外注に出さず自分たちでやっているかというと、とにかく 外部への支払を抑えるため。時間的に外部の専門の翻訳業者に出す のが一番リーズナブルなんですが、とにかく支出減らしのために 社員が自らやることになりました。
一応振り分けてくれた技術部のGLは自分が事務屋であることを 考慮してくれてはいるみたいで、専門用語が極力少なく出てくる 部分を割り当ててくれておりますが、それにしても分からん言葉 ばかり。日本語がわかんなきゃ英訳もできない。
泣き言を言っても始まらないので、自分の持ってる知識と辞書と インターネットツールをフルに使って今晩やれるところまでやる つもりです。明日は明日で他のことで時間が取られそうですので、 今日のうちにある程度済ませておかねばなりません。
というわけで、これから寝ずに英訳することだけに時間を費やす ことになりますのでこのへんでおやすみなさい。昨日と同じく 煮詰まってふて寝してしまったら自分の負けです。がんばります。 仕事が遅いヤツはこんなことしてでも挽回しないといけないです。 でも受けた仕事は逃げるわけにはいきません。がんばります。
もうこうなったら工業英語でも勉強して翻訳会社に就職してしま おうかな。冗談ですが。(笑)
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
仕事で宿題が終わっていなかったので昼からやっていたんですが、 これまた訳わかんなくなって煮詰まっちゃって。 夕方からふて寝してました。
そんなところへ連絡途絶えていたひとから携帯へ電話が。 連絡途絶えていた理由はある程度分かっていたのでこちらもそっと しておかなきゃと思っていたところ。 あ、別に自分に対して連絡をしたくないという個人的な理由では ありませんので念のため。いろいろと考えることがあったみたい。
その後、新宿へ行って晩飯(カニ)を食うことになりましたが、こちらと しては元気な姿を見せてくれることだけで充分でした。もういい大人 なんだから大丈夫だろうとは思っておりましたが、やはりちと心配は していた人ですから。まだこの先ひと波瀾もふた波瀾もありそうですが、 そこはその人の強い精神で乗りきっていくことでしょう。 ってなわけでこの話はこのへんで終わり。
話を戻しまして宿題のこと。 代理店契約を結んでいる契約先との契約延長に関してのドラフト作り。 今まで1転2転して延び延びしてきているので今回のドラフト作りは もうそれで決めてしまうつもりで内容を考えなきゃいけない。方向性を 決めながらも自分の会社が不利にならないような内容を考えなきゃ いけない。具体的にどういった内容を織り込むか。そこが問題です。
時間が無いので変更点だけを列記していくことにするつもりですが、 いざ取りかかると自分の頭じゃ訳せない単語にぶちあたることしばしば。 契約に関する英語って特有の言いまわしがあってそれを覚えてしまえば 割りと作りやすいのですが、そのドラフトを会社の国際法務に頼むと 彼らは彼らなりの思い(常識)で作ってしまうもんですからその修正を するだけで時間を取ってしまいます。だからドラフト作りから自分たちで やってしまおうというのがわれわれの職場の方針。つまり法務の人間を 信用していないんですね。餅は餅屋と言いますが、つまんない専門性を ふりかざして最初から妥協してしまって落ち着くところでドラフトを 作ってしまう彼らの考えに同意できないわれわれは、餅屋に餅をつかせ ないだけの専門性を持つことを要求されているのかもしれません。 というか、自分に対してそれだけの専門性があると信用されての今回の 宿題だと思えば投げ出すことは出来ません。
自分としてはこれからまた学校に行って英語の勉強をしたいと思って おりますが、英語を専門とするところは概して文学の専門性を要求して きます。自分がやりたいのはそんなことじゃなくてビジネスに直結した 経営・経済・金融・国際法、そのあたりを専門にしてそこに英語がついて きていることが条件。そう考えると英語を専門にしている学校よりも 国際ビジネスや金融を専門にしている学校に行った方が自分には合って いると思っています。そうなるとそこで必要となる基礎知識も必要に なってきますから、経済原論や商法概論すら大学で履行していなかった 自分にとってはもう一度大学で勉強しなおしかとも思いましたが時間が もったいない。自分でやれる勉強の手段はいくらでもありそうですから それと平行して経済学(金融)を専門としてプログラムを持っている 大学院を目指していくのが自分の方向性なのかなと。
などなど思いはありますが、やらなきゃ結果は出てきませんので会社の 忙しい業務の合間をぬって勉強する時間を作っていこうと思ってます。 自分のためですからね。
がんばれよ、キミ。がんばるよ、オレ。
はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)
トムソン・ファイナンシャルという金融情報調査会社がまとめた 結果によると、昨年のM&A完了案件ベースで日本の2社 (野村ホールディングス、大和証券SMBC)が5位以内にランク されました。M&Aとは簡単に言うと企業の合併・買収のこと。
大きな要因は住友・さくらの両銀行の合併です。 住友側に大和証券(+GS)、さくら側に野村(+JPモルガン)が それぞれ付いて合併の仲介をしました。これは日本での大型銀行の 再編を象徴している現象です。ま、でも住友に大和、さくらに野村 というのは当然の成り行きであろうと思いますから、実力で勝ち取った 結果で無いことはいささか残念ではあります。
それに対してみずほファイナンシャルグループはNKKと川崎製鉄、 日本エアシステムと日本航空の企業統合に関与したという企業色が 強いです。これはやはり過去のいきさつからそうなるんでしょう。 日本の重厚長大、基幹産業は興銀の融資が大きかったですからね。 今でもその影響は続いておりますし。
間違ってはいけないのは、これらのM&Aが行われるということは 企業が堕落していたこと(つまりマイナスの資産)を単にくっつけた ことではなく、マイナスにならないように考え抜いた結果であると いうことで、前向きな姿勢であると評価すべきだということです。
当然ですがマイナスの資産は合わせてもマイナスにしかなりません。 業績が落ち込んだ企業同士を組み合わせても再生できないということ です。ここに組み合わせの難しさがあります。あるいは組み合わせる 対象選びに難しさがあります。お互いにメリットを享受し、より高い 目標に向かって進まなければなりませんから。
個人的な見方なのですが、住友とさくらが合併したのは住友の企み であろうということ。リテールに強いさくらを吸収することで住友の 顧客層に幅が出来ることが大きいし、仕事内容は住友の方が断然きつい ですから自ずとさくらの社員がそのしんどさについていけず辞めて行く。 それで人員削減は楽になる。人間は住友社員が残って店舗はさくらの 店舗を手に入れる。どう考えても住友の仕業としか言い様がありません。 さくらの方は旧三井・太陽・神戸の合体ですから本流が細い。それに 比べて住友はそのまま本流。がっちり強いです。大阪商人の本領発揮。 ということは住友は関東地域に弱かったわけですから、それこそさくら との合併でほくそえんでいるでしょう。だから西川さんには余裕がある。
これは個人的なつぶやきですからどうでもいいとして、日本の企業が プラス志向で自分自身を生き残らせるというよりも、アメリカ流の 株主対策として切ったり貼ったりしているような気がしてなりません。 本来の企業のあり方って何だったんでしょうね。特に日本の場合。 それを出せずに雰囲気に流されるのは経営としてどうかなと。いや、 もちろん考え抜いた末の結論でしょうから苦労の跡は見えますけどね。 動けるところはまだしも、いまだに動けない動こうとしないところは 始末に追えないかもしれません。それが株価にも反映されているかも。
社会に影響のある企業ほどその動向に世間の注目を浴びますが、実態は まだまだ模索の段階だと思うのは自分だけでしょうか。
はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)
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