しむちゃんのつれづれ日記
文字サイズは「中」が最適なようです。

2002年06月06日(木) 暑さに負けたか

西の方は大変な暑さだったようですね。
九州では35度を越えたみたい。
関東では30度を越えない程度で、乾燥したすっきり型。
自分は朝起きた時点から体温が酷暑状態だったので会社は休みました。

会社休んで部屋でじっとしていると、出不精であることもあって、
メシも食べずに1日が過ぎてしまいました。

さて、現在自分に与えられている課題は、

◆ROIC>WACC(4%±0.5)

これがどういう意味を持っているのかを理解する。

ROIC(投下資本利益率)
WACC(加重平均資本コスト)

それぞれの意味は専門書やらテキストで書いてありますが、それが
上記の式になると、現場としては何をどうしなくてはならないか、
そのあたりを理解しなくてはいけない。

これからよーく勉強します。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2002年06月05日(水) いいようにも悪いようにも

同じこと言っているのに全く違ったふうに受け取れる表現。

「この人ったら、何度も言わないとやってくれない。」
「この人ったら、何度か言えばやってくれる。」

「この人ったら、言わないとやってくれない。」
「この人ったら、言えばやってくれる。」

受け止め方の問題でしょうか。
上段は、相手のことを基本的にやらない人と位置付ける。
下段は、相手のことを基本的にやる人と位置付ける。


じゃ、これはどうですか?反対のことを言っています。

「この人ったら、何を言ってもやってくれない。」
「この人ったら、何を言ってもやってくれる。」

「この人ったら、何も言わないからやってくれない。」
「この人ったら、何も言わないけどやってくれる。」

両者の力関係が発生しているような表現です。
上段は相手が強い、下段は自分が強い。


相手のやりようを表現するのに、思いつくだけでもこれだけあります。
使い方によっては非難されたり好かれたり。その人となりが言葉に
表れるんでしょうが、使い方さえ間違えなければ、お互いにイヤな思いを
しなくて済むでしょう。


これらを書きたい動機があったわけじゃありませんが、自分が使う
言葉が相手に誤解されたり、傷つけてしまっているんじゃないかと
思うことが、過去に多々ありましたので、反省の意味をこめて書いて
みました。みなさんはどうですか?

はい。今日は晴れのちところにより一時雨。(東京地方)



2002年06月04日(火) 落ち穂拾い

今日はワールドカップ、日本−ベルギー戦で一部の人間は夕方からそわそわ。
そういえばそうだったかという程度でした。だって今日は上司との面談の日。
今年度の目標設定をしなきゃいけなかったから、浮かれている場合じゃない。

今の上司は、その人のいいところをいかに伸ばすかを大事にする人。
できないことを目標に設定するなと言う。できることをより伸ばしていくことで
全体が底上げされると。各人は皆それぞれ能力のある人間だから、欲を出して
無理して幅を広めなくても、それぞれのいいところを結合すれば必ずいい結果が
出てくる。心配するな、と。

これは前の上司がいた頃に各人の能力アップを図った結果かもしれません。
以前は幼稚なところが目に付く組織でしたが、経験を積んだり勉強をしたりと
能力が備わった結果、これからは幅よりもより専門的に向上することが望まれ
ているということでしょうか。

そんな中で自分の役割は何かというと、「落穂拾い」だそうな。
誰もやろうとしないこと(誰も分からないこと)をやることだと。

ウチの組織の技術陣と営業マンは大変優れています。でもそれぞれが誇りを
持ってやっているのはいいんですが、あまりにコスト意識が無く、経営という
観点からは、とても不安のある組織です。だから、モノの手配にしても、支払い
にしても、業務効率にしても、仕損の考えにしても、人事のことにしても、他人
(つまり自分)に頼って自分自身で考えて動こうとしない。経基職に至っては
コスト意識の欠如はサラリーマン人生としては命取りです。例え技術者であれ、
給料をもらえることがどんなことなのかを知らなければ、目の前の自分の仕事を
してればいいという時代ではありませんから、そんな人間は不要だということ
になります。皆が経営者になれ、というのは、例えば自分が中小企業の社長に
なってみれば分かることですが、社員の給料や、資材代金、工作機械の支払いの
ために、なんとかして銀行から運転資金を借り入れないで支払いを行うことを
四六時中考えている。要するに資金繰りです。どうやったら滞り無く支払いが
できるようになるか、これが一番頭を悩ませることですから、考えないわけには
いかない。

決してそれだけを考えろとは言わないけど、そういう資金繰りで苦労していない
サラ−リーマンで済んだ時代はもうとうの昔に終わっていることを自覚して
欲しい。がんばっていさえすれば収入が確保された良き時代ではないんだから、
収入を確保するために自分は何をやらなければならないかを少しでも考えるべき。
人を甘やかすことは自分たちの給料が減っているという事実を認識するべき。
利害関係のある人とは変に仲良くしてはいけない。緊張関係を保つべき。そこに
建前で物事を考えて道理で動くという理性が働く。それが会社のためになる。

決して対人関係を無視しろということではありません。最後は自分が大事になる
のは自明ですから、だったら相手から攻められる前にこちらから先手を打って
おけということです。商売はボランティアじゃありません。そういう厳しい目で
自分の仕事を冷静に考えてくれれば、ウチの組織の中で自分は必要の無い
存在になります。それが理想だと今日の面談で言いました。

それに対して上司は、「落穂拾い」がいなくなるとウチの組織は崩壊する。
確かに君の思いは理想だが、しばらくはいてくれと。これって慰めか?うーむ。
でも自分に取っては営業企画の能力やら財務能力に欠けているところは自覚して
おりますから、そのあたりはマジメに勉強していこうかと。

日本−ベルギー戦 2対2同点 お互いに勝ち点1
最後のゴール前のペナルティのジャッジはクレームものでした。
あれは接触していなかったよね。勝手に倒れただけ。むむ。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年06月03日(月) 資本の概念

資本という概念の起源は子を産む家畜にあるといわれています。
今日の資本という言葉は中世のcapitalis pars debiti(貸金の元本)から
きたと言われ、次第に資本の中に財貨が含まれるようになったと言います。
マルクスは「資本とは増殖を求める価値の運動体である」と定義してます。

英語の"capital"という単語は、もともと"head"という意味で使われていました。
フランス語の"chef",英語の"chief"に近いですかね。

現在の"capital"に財貨の概念が取り入れられたのは商売が始まってからのこと
なんでしょうかね。財貨の主要な部分となるのは元本ですから。そこに価値が
付いて膨らんでいく。その根源となるもの、それが"capital"。
有り体に言えば「元手」ということでしょう。

Postlethwayt's Universal Dictionary of Trade and Commerce in 1751 gives us this:

"CAPITAL, amongst merchants, bankers, and traders, signifies the sum of money which individuals bring to make up the common stock of a partnership when it is first formed. It is also said of the stock which a merchant at first puts into trade, for his account. It signifies likewise the fund of a trading company or corporation, in which sense the word stock is generally added to it. Thus, we say the capital stock of the bank, &c.
The word capital is opposed to that of profit or gain, though the profit often increases the capital, and becomes itself part of the capital, when joined with the former."

これを見るとすっかり今使われている資本(生産資本・営利資本)と同じです。
どなたかこれを訳してくれませんか?(笑)

このあたりを深く探ってみるには友人のjinnさんにお願いした方がいいかも。
jinnさんは中世が専門だから、何か参考になる資料を見つけてくれるかも。
あ、でもこういうのは人頼みじゃダメだから、自分で探すとしよう。
やっぱ大学の図書館ですかね〜?

はい。今日は曇り。(東京地方)



2002年06月02日(日) 日本国債の格付低下(つまり格下げ)

米国格付け会社のムーディーズが円建て日本国債の格付けを2ランク
引き下げました。Aa3⇒A2。S&Pで言うランクだとAA−⇒A
これは南アフリカ、イスラエル、ポーランドと同格。
チェコ、ハンガリー、チリ、ボツワナより格下です。
これらの国は格上になったというだけで、日本から国際援助なんかして
いる場合じゃないだろうとお叱りの声が聞こえてきそうです。
なんていったって、先進国の中でダントツの最下位ですから。(笑)
あ、すみません。笑っている場合じゃありませんでした。

ム−ディーズが格下げした一方で、S&PはAA−現状のまま。
まだ様子見をしているようです。S&Pでいう同格はイスラエル、チェコ、
香港です。

以上の格付けは、自国通貨建て国債の場合です。

今の状況下、企業の発行する社債でこの格付けであれば優良企業なの
ですが、国の信用を表す国債がここまで落ちてしまえば、日本企業の
格付けもそれに追随して低下してくる不安を導きます。事実上は、
トヨタやNTTドコモと数少ない企業がAa格で踏ん張っておりますが、
それ以外の大半の企業は国の信用とともに落ちてしまっているようです。
国の信用を最高にして、それを越える格付けは無いというルールは
自国通貨建ての場合は無いと聞いておりますが、事実としてほんの
わずかな優良企業しか格付けが維持できないとなっている現状を見ると、
自国通貨建ても他国通貨建ても関係無くルール付けしているようで
なりません。そのあたりが不満といえば不満。

ム−ディーズもS&Pも英系のフィッチも、いわゆる民間企業なんです。
その民間企業が判定した格付けが世界の国を動かしているんですから、
そりゃあもう、大したもんです。各界の要人たちは彼らが付ける格付けに
動かされて右往左往。それにも増して、各企業(格付けしてもらえるだけで
それだけで優良企業なんですが)は、国の信用が動くことに脅威すら
覚えています。その格付けがそのまんま自分の会社に影響してしまうん
ですからね。たまったもんじゃない。てめえら死んでしまえ、なんて
叫んでいる経営者も多いことでしょう。格下げされるのが珍しくなくなって
きましたから。

でもこれは企業を第三者から見てどのように評価したかということの表れ
ですから、格下げされたからといって恨むんじゃなくて、真摯に受けとめ、
現状を改善すべくマジメに取り組まなきゃいけないんだと思わせてくれた
恩人とでも思えば、辛くはないんじゃないでしょうか。

誰かが言っていましたが、「自分の評価は他人が決める」。

受け止め方の問題ですが、他人が決めたことを受け入れるのではなくて、
自分でやっていることをどう他人が評価するかなんです。評価する側の
質が問われることですが、少なくとも評価をしてくれた人(会社)を無視
して自分を貫けるだけ強い人(会社)は少ないでしょう。

「国債を発行して借金をすれば景気が良くなるものじゃない。日本は借金を
減らせという警鐘と受けとめている。」(小泉首相)

もしかしたらこの格下げは小泉内閣に向かい風になってくれるかもしれま
せん。その証拠に長期金利は低下(債券価格は上昇)しました。
格下げ問題は決着し、さらなる構造改革にまい進する雰囲気ができたの
だろうとの見方が出てきたと考えられます。それよりも米国経済の先行きが
不透明になってきたとの観測から円買い圧力が高まって、政府・日銀が
市場介入をしたことが気になります。国債の格付け問題よりも市場は為替
の方に感心があったということでしょうか。なんか妙な感じです。

今日は若いうちからインドと日本を行き来している(居住期間は半々)、
矢萩多聞くんの個展に行ってきました。
個展の期間最終日で終了ぎりぎりの時間に行ってしまいましたが、親切に
対応してくれてありがたかった。(あれはお母さんだったのかな?)
あの細い線で描かれた繊細な絵画に感動なさっていた紳士の方がおられて
その言葉に聞き入ってしまっていたわたくしでございました。(笑)
あんまりしゃべれなかったので、飲みに行ってじっくり話そう。

はい。今日は晴れのち雨。(東京地方)



2002年06月01日(土) 今では当たり前のようになった携帯

通勤の行きかえりで電車を使っておりますが、そこでよく見かける
風景として、若い人からおじさんおばさんまで、待ち時間に携帯を
いじっている姿があります。

この携帯電話、今では画像の送受信もできるタイプも出ておりますが、
この先は通話料の改善や通信技術の向上により、例えば有線電話の
ADSLや光通信のような定額料金で通話ができるサービスが出て
くるんじゃないでしょうか。

デジタル化が推進されたのは94年のことだったでしょうか。
自分はその頃めずらしかった携帯電話を所有することにしましたが、
当時はまだまだアナログが大勢で、その数が増えてきたことから回線
の容量が不足してきたためデジタルに移行を推進していたようです。
アナログだと技術的に回線を独立させなきゃいけないから、デジタル
のようにまとめることができない。だからパンク状態になってきた。

携帯番号の歴史として、頭が030で始まる番号が最初でしたが、
回線が不足し始めた頃に頭が030でない番号で加入登録をし始め
たので、見栄っ張りの自分としてはとにかく030で始まる番号が
欲しくて、急いで登録をした記憶があります。その名残が現在の
番号の4桁目が3であることです。初期の番号を使いつづけている
証拠です。この番号はずっと使い続けるでしょう。だからドコモを
止めて他の会社の携帯に乗りかえることはしないでしょう。

一時は電車の中で携帯を持ってはしゃいでいた高校生なんかが社会
問題化していましたが、今では若い世代だけで無く、実年層にも浸透
し始めており、携帯を見ながら電車を待っている人の姿が多くなり
ました。電車のアナウンスで「携帯の電源をお切りください」といった
類の言葉がよく流れてきます。それほど携帯を保有している人が増えた
ことを表しています。ペースメーカーを引き合いにして電源を切らせる
のはやや苦しい言い訳みたいですが、人々のマナーのことをあえて
車内アナウンスをしなくてはならないのは、使っているこちらのマナー
がよほど悪いことを表しています。いつまでたっても無くならないし。

このあと携帯は身近な日用品となっていくでしょうが、画面やボタンが
ある限りは、今以上に小型化することは技術的には可能でしょうが、
使う側としてはこれ以上の小型化は望まない。画面が小さくなると
見にくいし、ボタンが小型化すると押しにくい。軽量化もあんまり
意味が無くなってきた。置き忘れや紛失が多くなりそうです。

さて、携帯電話に課せられた次の命題は何でしょうね?
携帯のテレビ化?もしかしてテレビの携帯化かも。(笑)

それにしても生活の質が向上しましたね。お金に困っている人が多いのも
生活の質を落としたくないからなんでしょうが、人間の欲望は改悪の方向
には強い抵抗がありますから、より良いものを今と同じあるいはより安く
提供していくのが社会の宿命。消費者側が貯蓄をしなくても安定した社会
が待っていれば、今のようなアンバランスな日本の状態は無いんでしょう
けど。貯蓄1400兆円がうまく社会に還流してくれればと思います。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年05月31日(金) 半分だけ接待(された)

ひさしぶりに終電を気にしながら帰りました。
食べて飲んで食べて。

ただいま動いております案件でお世話になっているフォワーダーの
担当課長が夕方、請求書を持ってきて、もろもろ話をしているうちに
定時となってしまったので、金曜日だし一杯やりますかとお誘いを
受けまして、たまにゃあいいかと、ホイホイ付いていきました。

で、ついていったとはいえ、まず向かったのは渋谷の焼き鳥屋。
ここは暫くぶりに行く、自分の好きな焼き鳥屋です。
どこに行きたいですか?って聞くから、まずここが浮かびましたので
ここが一杯で行列ができていたら「千」に変えようと思っていましたが
7時ごろだったからか、席が空いていたのですぐに入れました。

ここの焼き鳥はうまいんです。シオとタレが選べるし。
何よりも焼き方が微妙に足りないんですが、ナマっぽくない。
ネタがいいんでしょうね。

ここは行列のできる店ですが、客の回転が速いからそんなに待たずに
席に座れるのが魅力。店のモットーは「ダラダラしゃべりながら飲まない」
注文が無くしばらくしていると店員の方から注文を聞いてきて、それでも
注文が無かったら強制的にお勘定です(笑)だから長くても1時間程度で
店を出るしかない。というわけで、ここは割り勘。
食いすぎて、ちとお高い勘定でした。

次の店に行きましょうよと言うから、次の店はお任せで、バーに連れて
いってもらいました。名前は忘れましたが、渋谷駅のちょっと南のほう
にある坂を上っていったところにあるお店。女性を連れてくるには静かで
いいところですよっていうから興味があった。確かに静かだ。我々が
最初の客だったから。(笑)ここではダラダラとしゃべって、それでも
1時間半ぐらいかな。11時を回ったところで店を出ました。
ここの勘定は申し訳無いと思いましたが、接待してもらいました。

で、この担当課長は食い気が旺盛で、しめにラーメンでも食べに行きま
しょうと言うので、マスターにうまいとんこつラーメン屋はないかと
尋ねて、山頭火を紹介してもらい、そこまでテクテクと歩いていった。
有名店ですのできっと並んでいるだろうなと予想しておりましたが、
思ったほど並んでいなかったので、4〜5分ぐらいで席につけました。

この店は初めてだったので知りませんでしたが、とんこつというから
九州のラーメンかと思いきや、店員に聞いてみると旭川とのこと。
スープがしお、しょうゆ、みそと選べるのですが、とんこつスープに
しょうゆやみそはいかがなもんんかと思い、しおにしました。
出てきたのは見た目とんこつラーメンの白濁の雰囲気。一般的な
しおラーメンとはまるで違います。ベースがとんこつですから、見た目
とんこつラーメンです。これにはびっくり。やるな山頭火。
味は少々マッタリ系なので、飲んだ後に食べに行くにはしつこいと感じる
かもしれません。チャーシューが薄っぺらいやつじゃないから余計に
そう思います。アルコールの入っていないときにまた行ってみたい店です。

は〜、これでおなかが一杯一杯。大盛りを頼んだのでおなかパンパン。
担当課長は肉トロで1200円、自分は大盛りで900円。
福岡では1000円払うと大盛り2杯食べれるので、それに比べると
かなり高いお値段ですが、やはりショバ代ですか。んー。
でも食べて満足したので、それでヨシとしよう。

今日はそこまででサヨナラ。
彼は横浜(港南区)というので、東横線の改札口で見送って、自分は
山手線に乗って帰りました。飲んで食っていい気分でしたが、それに
伴って頭も痛くなってきた。電車の中で読書をしている場合じゃなく、
どっぷり寝込んでしまいました。危うく寝過ごすところだった。

部屋に帰ってきたら、もうとにかく寝たかったので、布団へ直行。
ばたんきゅー(死語?)でした。頭いてー。

はい。今日は曇り。(東京地方)



2002年05月30日(木) 03年度予算編成の基本的考え方について

やっぱ目玉は公務員の給与カットでしょ(笑)

財政制度等審議会がまとめた題名の素案は、総論で改革断行予算の
継続。納税者の目に見えるところで効率化を計り、総人件費の抑制と
経済対策に伴う補正予算はマイナスであり、歳出削減を減税の原資と
するのは国民の不安を増幅する。一層の効率化を推進し、構造改革との
整合性を確保すべきだと言っています。

この審議会がどれだけの影響力があるかは全く知りませんが、以前より
自分も申し上げております公務員の給与レベルを民間の変動レベルに
近づける、つまり物価水準のスライドに合わせて下方スライドをする
改定をすべきと言っております。(要するに下げろ、と。)

なんでもかんでも下げれば良いというわけではなく、国民が納得のいく
中身にしなければならない。国家予算を下げるということは、ある意味
経済の縮小につながりますから、財政面で改善されても経済面で悪い
影響になりかねません。そのあたりのバランスが大事です。

それでも人間っていうのは勝手なもので、仕事の絡みの関係業界に
補正予算が認可されたとのことで、それを原資に業界が共同出資をして
新技術の開発を行うことになり、そこでビジネスチャンスができました。
今年度の大物案件が延期になったこともあり、「よっしゃ」という
気持ちで取り組むことになりました。300数十億円なので、それだけ
では工場1ラインを建設できる金額ではありませんが、業界10数社が
出資をすることで、500〜600億円ぐらいの投資になると思われます。
その金額の範囲内でできる最先端のラインを構築することが目標。

落ち込んだ業界に活気を取り戻させるための活性剤として急遽決まった
と聞いております。とりあえずは歓迎の姿勢です。ありがたい。
きっと他で使えるお題目が無かったんでしょうが、本当にありがたい。
結果的に無駄な投資だったと言われないように、こちらもがんばる。

数年後に日本の技術として確立できれば、予算としては小額な割り当てで
あっても、絶対的な金額としては大きなものなので、効果は倍増以上が
期待できると思います。そんなところで景気浮揚ができるのなら、下手に
ケインズ政策(いわゆる公共投資)なんかしない方がいい。

資源配分は適切に。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2002年05月29日(水) DHLの特急便は無い???

霞ヶ浦に隣接する美浦村にある客先からの宿題が出て、それを受けた
サービス部隊が悩んでいた問題で、急を要する部品について在庫品が
無いなら製造元がいるアメリカから3日以内に配送をするようにしろ、
というもの。

この客先へ納入している装置を製造している工場はワシントンDC付近。
そこから美浦村まで運ぶのに3日以内が条件ということに対して、
サービス部の部長代理が、DHLには超特急便があるはずだ、と言って
パーツ担当者に調査を投げかけ、答えを期待していたようですが、その
担当者はそういった物流のことにはあまり明るくない。

そういった重要な問題は、然るべき人間に調べさせろよなと思いながら、
仕方が無いので自分がDHLの当社担当の営業マンへ電話した。
その担当者がメールの写しを入れてくれて初めて事態を知った。
(要するに部長代理が調べさせる人間を間違った)

国際物流で有名どころはFedexとDHL。
どちらもワールドワイドに事業を展開しておりますのでDHLの比較対象と
してはFedexをもってくればいい。で、まずはFedexを先に調べた。
ここは料金に差をつけることでエコノミーとIP(International Priority,
旅客で言うビジネスクラスみたいなもん)、それからFirst。
貨物を旅客と同じ待遇にさせている。そこそこのお値段でそこそこの
早さを有するのがIP。ボストンの工場からはこれで送ってくる。

で、これと同じサービスをDHLがやっているかどうかを尋ねてみた。
彼らのサービスはというと、全ての輸送にIPを導入しており、料金に
差をつけないで同じスピードで輸送をしていることがDHLの売りだと。
つまり、特急便が無いということ。送付先までの時間を短縮するならば、
日本国内での配送手段に金をかけることになる。(つまりチャーター便)
そうすれば日本に着いて通関が済めばその日のうちに美浦村へは届く
計算になります。米国側の輸送で1日。空輸で2日。(時差があるから)
これだけで3日かかるので、結局日本到着からの配送でチャーター便を
手配すれば、なんとか3日で客先まで配送できることになる。
(手を打たずに待っていると混載となり、結果的に5日かかってしまう。)

これをあと1日でも短縮しようものならば、自前の航空機を保有するか、
国際便をチャーターするしかないでしょう。中東の石油王か国家の首長
でもなければやれない芸当です。3日が限界です。

装置のトラブルで止まってしまうことをラインダウンと言いますが、
この場合は少々高いお金を払ってもパーツが必要になります。この
あたりができるかできないかがメーカーのサービス評価となります。

このような需要は他にも当然あるようで、問い合わせはDHLにも来て
いるようです。でも体系的に組み込んでいる企業は、コストの関係で
まだ無いようで、このあたりが解決できればいい仕事ができそうです。
在庫を国内だけで抱えることができない立場にあるウチの会社は、
日本における総販売代理店。メーカーと同じサービス体制を敷けないのが
悩みのタネなのですが、うまくやれば国内に在庫を持てる企業に近い
サービスを提供できるかもしれません。

在庫の回転率でも考えながらやるべきなんでしょうね。当然ながら。
事業を立ち上げて3年目なのに、まだまだ子供のようなことをやって
いるこの事業は、採算が取れにくい体質。質を上げていかねば・・・。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2002年05月28日(火) 「予定調和」を勘違い?

以前、友人が言った「予定調和」の意味を分かったような気がしたなんて
いうことを書いた記憶があります。確か、お互いが振って振られたことを
例えた友人が言った言葉。でも「調和」と言う言葉を考えすぎていた。
「お互い」と「調和」が同じベクトルを向いていると思った。

この「予定調和」という言葉は、アダム・スミス(一般的には古典派の経済
学者)が作った言葉。

”利己心にもとづく自由競争は、個人の利益を増大させるのみならず、神の
「見えざる手」に導かれて、社会全体の利益の増大をもたらす。”

ここで説いている「見えざる手」のことを言いたかったんだと、今更ながら
思い直しているところです。レッセ・フェ−という言葉を中学か高校の教科書で
覚えた記憶はありませんか?あれです。自然の条理とでも言いましょうか。
自然の秩序とでも言いましょうか。

自己の責任において自己の意思によって決めたこと、ということでしょう。
それが神による「見えざる手」によって導かれた結果であると。

日本語の置き換えが正しいかどうかはありますが、それが長い間使われて
いるのですから、それが標準的な言葉として受けとめるべきなんでしょう。

学問としての「予定調和」はもっと奥の深い、哲学的な言葉なんでしょうが、
身近な生活での出来事に使ったその友人は言葉の幅が広いと思いました。
こんな人のことを知的な人と言うんでしょうね。今更ながらですが。

少しずつ経済学に関する言葉を覚えていくうちに、あの時のあの言葉はこんな
ところから来た言葉なんだなと思えてきました。意味のあった言葉を使って
いたのに感じ取れなかった自分は、何者だったんだろうかと。

でもこういう感じ方を持てるようになったのもその友人のおかげです。
今は連絡も取っておりませんが、心の中では大事な人です。
(連絡も取っていないのに友人と呼ぶのはいかがなものかという突っ込みは
決してしないように。(笑))

はい。今日は晴れのち曇り。(東京地方)


 < 過去  INDEX  未来 >


しむちゃん [HOMEPAGE]

My追加