しむちゃんのつれづれ日記
文字サイズは「中」が最適なようです。

2002年09月14日(土) 行ってきた打ってきた

1時間ぐらい朝寝坊をしたのが致命傷でした。
6時半頃に出れば余裕で到着すると考えた大月カントリー。
でも寝坊したのでウチを出たのは7時過ぎ。

ここは中央高速の上野原と大月ICの間ぐらい、つまり談合坂SA付近に
位置するゴルフコースです。東京方面から向かう場合は上野原で降りて
一般道路(国道20号)をしばらく通ってからコースへ向かう細い道に
曲がるのが一般的なアクセスなんですが、今日は3連休の初日という
ことでしょうか、連休の中央道の様相で、八王子料金所前から渋滞が。
しかもそれが相模湖ICあたりまで続いていたもんですから、通常で
あれば1時間半程度で到着するところを、1時間半たっても八王子で
立ち往生しているという始末。

下を通っても物理的に間に合わない時刻になっていたので、それは諦めて
そのまま上を通ることにしました。上野原ICを出たのは9時20分。
集合時間は9時30分。現地までは急いでも30分以上かかるところ。
それで国道を通らないルート、つまり山道を通っていきました。

以前、1度通ったことがあるので、しかもナビがあるから大丈夫だろうと
思って山道ルートを選びましたが、なぜだかナビが一部違う道を検索し、
おまけに途中で通行止めになっていたりなんかして、でも運良く以前通った
道に出てきて、そこから先は少々オーバースピードでしたが、山道を
ひた走り、途中で幹事さんへ送れる旨を伝えていたので、それでもとにかく
早く到着できるように運転しました。

到着したのは9時50分前。フロントで確認すると1組目のスタートが
9時52分。自分は2組目でしたから、55〜6分がスタート時刻。
3分ほど遅れているので急げば間に合いますよと言われ、急いで仕度をし
現場へ向かいました。到着したらちょうど2組目がスタートしている時間。
簡単に遅れたことをお詫びし、到着早々にティ―ショットです。

1発目の結果は体ができていないこともあり、当然の結果ですが、あっち
向いてホイで右のコースへ向かって飛び出しました。同じ組のオジさんから
君はイチローの流し打ちみたいなことやるね、なんて皮肉を言われました。
そのホールはコースを外れたら1ペナで前進なのですが、まだまだゴルフを
できる体になっていなかったからしばらくはまともに打てなかった。

最初の3ホールはダボもとれない始末。でも体が慣れてきたらボギーか
パーのペース。なんか調子がいいんじゃないかと錯覚するぐらい。

昼食を食べた後の3ホール目までは調子良かったのですが、4ホール目の
ティ―ショットで左手をおかしくしてしまい(腱鞘炎の再発)、ドライバーを
振れなくなってしまいました。以降、結果はメタメタ。

上がってみれば前回よりもスコアは4つほど良かったのですが、左手の
腱鞘炎だけは悔やまれます。ティ―ショットがまともに打てないんですから。
でもそこは見栄っ張りの自分ですからティ―ショットでドライバーを
持たぬわけにはいきませんでした。結果はともあれ。

前回が思ったより早く着きすぎたのでしょうね。その記憶があるから今回は
ゆっくりできると考えたのが甘かった。左手を痛めたのも準備運動もできな
かったからです。腰も止まって引っ掛けが出てきましたし。準備運動が
できるぐらいゆとりをもって出発すべきでした。ショットとしては50球も
打っていない段階で痛めたわけですから、相当状況は悪いです。

とりあえず残りの休日2日はクラブは握りません。
来週も打ちっぱなしには行かないでしょう。
痛みが取れてしばらくたったらゆっくりと始めることにしよう。

というわけで、これからゆっくりと休みを堪能します。

はい。今日は曇りときどき雨。(山梨東部地方)



2002年09月13日(金) 金曜日の晩ですが

今日はSQの利益確定のために多くの銘柄が売られまして日経平均も下落。
週末とも重なったため重たい雰囲気です。下落の方向はどうにも止まりません。
とはいえ、1日の中では昇降があります。朝一番にどーんと売って、それに
つられた投資家(投機家?)たちが売りに出したところで買い増すといった
テクニックをやる投機筋も多く存在して、またそれにつられた投資家が
買いに走るとまた売りに出したりして。その繰り返し。

小口の投資家は投機筋の格好の餌食です。
朝グチに上げてそのあとダレて、午後にもう一度上げて終了前に下げる動きが
出てくれば、おおよそ投機筋が関与していることが多いです。あるいは週末の
終了時にドンと上げて終えたときも同じです。注意信号です。これは週明けに
前週の上げを意識した投資家が買いをいれて値が上がったのを見て投機筋が
また売りを入れる可能性があります。市場の動きにいちいち反応するのは
それこそ敵の思うつぼ。

しかしながら目の前の動きが投機筋なのかどうかを判断するのは非常に難しい。
上に述べたのは一例ですが、必ずしもその通りではありませんからKKDの
世界です。でも下げ調子のときにはデイトレーダーには不利ですね。

そもそも余剰金を株式やら国債に投じるから投資家と言うんですが、これは
銀行に貯蓄する分をより利率が高いと思われる債券に振りかえることから、
昔の言葉で言えば「金利生活者」です。要するにカネを持っている人のこと。
そうでない人は企業家か賃金労働者です。これらの人は基本的に金持ちでは
ありませんから投資する余裕なし。それをあえて投資するならば借金をして
投資するしかない。これは本末転倒。借金をした時点で負債が確定するのです
から、そのあとはドツボにはまるか運良く取り返すか。いちかばちかですから
これこそバクチと言えます。借金ができたからそれを取り返そうと賭け事を
するのと何ら変わりません。借金を返す当てが不確定なんですから。

元本が保証されている商品は利率が低いのは常識。
利率が高いのは元本が保証されておらずリスクが高いのが前提で作られている。
そのリスクの判断も必ずしも正しくはありませんから儲かる可能性もあります。
でも統計的に出しているものですから、ほぼ間違いなくどこかの時点では損を
することは間違いない。目的が短期的な利益を出すことだったらなおさら危険。
間違っても証券会社や銀行を恨んではいけません。自身のリスクですから。
損をするのがイヤならば、借金をしないで支出を減らして貯蓄を増やす方が
リターンを期待するよりよっぽど確実な資産の増加方法です。収入を増やす
ことを考えたほうがいい。下手に投資に時間をかけるぐらいなら自分を磨く
時間を作ったほうがいいです。長い目で見て。

さて、明日は会社のコンペがあるので早起きしなきゃならん。
久しぶり(約半年振り)のコースですので楽しみですが、いかんせん
前回のラウンドから打ちっぱなしをサボっていたのが不安ですけど。

ま、どうやら明日は雨のようですし、スコアが悪くてもそれを理由にできる
からいいっちゅーたらいいんですけどね。明日には結果が出ます。

はい。今日は曇りのち雨。(東京地方)



2002年09月12日(木) 小泉首相の怒り

”経済財政諮問会議の前回会合(9日)議事録が12日公表され、小泉純一郎首相が
財務省に猛省を促したとして関係者の関心を集めた発言が明らかになった。首相は
「税制改革も歳出改革も一体となってやらなきゃいけない。財務省も反省してもらって、
塩川大臣は指導力を発揮してやかましく言ってほしい」と不満をぶちまけたという。

議事録によると、首相は財務省を一喝した前段で、郵政、道路公団、政府系金融などの
改革にも財務省が及び腰だったことを指摘。首相自らがリーダーシップを発揮して、
一連の構造改革に着手した決意を強調するとともに、財政規律にこだわり減税幅の
拡大論議に冷淡な財務省に対して、「経済活性化に結び付けていく『あるべき税制改革』」
という基本方針を、改めて忠実に具体化するよう注文したものとみられる。”(時事通信)

これは何かと言うと、財務省の中にある「主計局」と「主税局」が縦割り行政をなし、
財務運営に一体感がない、ということです。主計局は歳出、主税局は税収が役割。
つまり歳出を減らした分を減税などに充てれば財政は膨らまないのに、それを受け入れ
ずに従来のやり方をしているから、いつまでたっても構造改革は実現しないという
思いで塩川大臣を叱ったわけです。

これはまさしく縦割り行政の典型で、財布を預かるものとしてはある意味片手落ち。
主計局は税収の限界に合わせて歳出を決めるのではなく、決めた枠に税収が追いつか
ない場合は財投やら国債の発行でまかなえば良いなどと言う破滅的な考えで自分らの
仕事を正当化しているフシがあります。当事者は決してそのようなことはないと反論するで
しょうが、結果的にそのようなことをやっているのだから反論の余地はない。

謙虚な姿勢で、指摘されたことをどう解決していくのかをマジメに考えて欲しい。
一国のトップが指示しているんだから、聞く耳持てよってな感じです。
官僚と政治家の戦いでもあるんですが、官僚も政治家のせいにしないでまず結果を出す。

うだうだ言って自分を正当化しても国民には何ら利益にはならない。
そんな利益も生まない人には給料を払う必要もないと思うんですが。当然ながら。
一生懸命考えてさえすれば給料はもらえる、しかも相対的に立場が上だと考えている
のは大きな勘違いであることを認識できないならば、世論が批判の声をあげるべき。
公務員は公僕であるという大前提を忘れていい気になっているバカヤロウが多いこと。

小泉首相の怒りも分かります。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年09月11日(水) このタイミングというのは

1年前の事件についてはテレビや新聞でたくさん報道しているので、
あえてここで書くのは控えておきましょ。

今日は北朝鮮の不審船引き上げについて。
気象上の問題で延び延びになっておりましたが、とうとう正体が
明らかになる見込みが立ったわけですね。

さてこの引き上げのタイミングが9.11となったこと、それから
北朝鮮との首脳会談の1週間前となったこと。これは日本にとっては
なんだか偶然というよりも見計らったかのようなタイミングです。
意図的ではないとはいえ、何かに導かれたようでもあります。

小泉首相はこのタイミングでブッシュ大統領との会談を実現し、
恐らくは北朝鮮との交渉について話し合いをしたことでしょう。

北朝鮮の総書記と日本の総理が直接会談をするためには水面下の調整が
地道に長い間行われた結果であることは間違いないんですが、状況が
北朝鮮にとってあまりに悪すぎることから日本の申し出を断りきれなく
なったか、あるいはいつもの調子で隠された陰謀によるものなのか。
そのあたりのことは推測の域は越えられません。

それでも、核の恐怖をちらつかせながら無償の援助をつかみとるという、
さらには赤い色の元に終結した思想集団が起こしたひとさらいをネタに
カネをたかるという卑怯な手段にしか訴える方法がないという政治の
手詰まりかもしれません。なにせ国民の生活が保証されていない惨めな
状況ですからね。

交渉は交渉でやってもらえば構わないんですが、そのやり口に納得でき
ない日本政府が取れる対応といえば、少数の日本人人質を蔑ろにして
北朝鮮の挑発を無視するしかありません。たとえそれが人道的に反する
ことであったとしても。(日本国内の世論もあるが)

こういう言葉は好きじゃありませんが、戦後の「総括」ができていない
唯一の国が日本ですから、これにケジメをつけることが必要であるのは
誰も否定できないと思います。(「総括」というのはリンチとか殺人の
イメージが拭えませんから。本来はそういうことではないんだけど。)

それにしても来週の北朝鮮訪問はタイミングが良すぎる。
きっと不審船の引き上げについても日本側の交渉のネタになっているんじゃ
ないでしょうか。なにせ砲撃されて沈没したとはいえ工作船の全貌が
明らかになるんですから。北朝鮮にとっては秘密を捕まれたのと同じ。
公式的には工作船は存在していないわけですし。

やはりここまでことがうまく進んでしまうと、期待するのはその結果。
うやむやで済ませることは国民が納得せず、支持率の低下に結びついて
しまうでしょう。下手をすると小泉内閣の存亡に関わることになるかも。
こういう意見は多くの人が言っていますよね。

でもこの会談で求められるのはお互いの非をきちんと認めること。
それでお互いに無駄なエネルギーを消費しないことです。これからね。
民族間の融和とはそういうところから始まると思っています。
民間の地道な活動だけでは限界がありますからね。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2002年09月10日(火) しゃべっていいものか・・・

珍しいというか、なんでここにという問い合わせがありました。
ウチの事業室は半導体関連の装置を輸入販売している部門。であるにも
かかわらず、調べたのかそうでないのかは分かりませんが、

「○○サービス株式会社と申します。教えて欲しいのですが、御社では
民間飛行機は扱っていらっしゃいますか?」

と言うので妙だとは思いましたが、飛行機そのものかパーツだけなのか、
はたまたヘリコプターやセスナも含めてのことか聞きましたら、すべて
含めて空を飛ぶものと言ってきましたので、それはウチの会社だけのことか
グループ企業全体の中で扱っているのかどうかを聞きたいのかと尋ねたら、
グループ企業も含めてだと言います。そこで自分は、

「ウチの会社で扱っているのはジェットエンジンのブレードは作っていますが
エンジンそのものは他社。さらに言うと、民間飛行機そのものを製作している
企業は日本に存在しないと思いますが。たとえばジェットエンジン関係でしたら
IH○さんやら富士○工さんがアメリカのボーイング社なんかに納入している
でしょうし、戦闘機であれば三菱○工さんなんかがやっていらっしゃると思い
ますよ。」

というと、

「エアロスペースはどうですか?」

なんて聞くから、

「ロケット本体は経験ありませんが、ランチャー(発射台)ならありますよ。
ロケット本体をお聞きになりたいなら三菱○工さんにお聞きになった方が
いいと思います。」

と言うと諦めたようで、それじゃいいですといって電話を切りました。

後で知りましたが、今日はH2ロケットの3回目の発射の日だったんですね。
成功したようで安心しました。宇宙関係には全く関係ないわけではありません
から、関係部署はホッとしたと思います。

となりのシマが広報部なので、そこにつなげば良かったのですが、たまたま
電話がかかってきた時は対応できる人が席をはずしていたのでそうもできず、
結局、自分がしゃべり過ぎないように注意しながら話してあげました。

こういった外からの質問に対しては広報部が対応することになっています。
でないと会社としてしゃべっていいこととそうでないことがありますから。
今回は自社のことというよりも他社に関することだったので、どちらかと
いうと早く切って欲しいという気持ちが強かったですね。少なくとも自分の
部門に関係することではなかったし。

感じの良さそうな女性の声だったから、つい対応してしまったというのが
本音なんですけどね。(笑)

はい。今日は曇り。(東京地方)



2002年09月09日(月) なぜ最初から相手の身で考えるのか

上司との意見の違いが出ました。
商品の輸送途中で客先手配の輸送業者が客先構内で商品を転倒させ、
現地の判断で、その場で考えうる修理方法を行い、当面の立ち上げには
支障の無い状態で設置している。

ここで問題となるのはその修理費用を誰が出すか。
ウチの会社は装置の立ち上げまでを請け負っている立場。
つまり本来の輸送は現場への設置までウチの会社あるいはウチの会社が
雇った業者が行うもの。だから現場までの設置に輸送保険をかけている。

今回はその輸送途中で客先の構内業者が商品を扱って損傷させた。
誰の責任でこの損傷をカバーするかが問題になっているんですが、一意的
には客先手配の構内業者が直接の当事者ですが、その構内業者とウチの会社
とは契約関係には無いので、筋からすると客先へ責任を問うことになります。
まだ引渡しを行う前の商品ですから、商品の所有権はウチの会社にあるはず。
それを傷つけたのは客先手配の構内業者だから。

実際の責任は構内業者が取るにしても、ウチの会社が責任を問うのは客先
しか選択肢は無い。だからそれを修理して使うか新しい商品と取りかえるかの
判断は客先の責任において行うことになるはず。これは建前ね。

現実問題としては客先の手前強く出ることができない。
そうなると客先は第三者的になってしまい、責任は商品を傷つけた構内業者
だからオレは知らない。直接交渉してくれとなる。こうなると問題は複雑。
お金の流れはシンプルですが、お互いの立場が取引関係に無いのに責任が
どうとかこうとか言っても、いざ保険会社と話をしても保険会社はいかに
保険金を支払わないかという方向で話を進めますから、ウチの会社としても
交渉にならない。

まず、修理で済まされるのか新品と交換すべきなのかなんですが、今回の
装置は配電盤。いわゆる電気品なので見た目で不良個所があるかどうかが
わからないシロモノ。しかも悪いことに、使用装置は水素リッチつまり
水素ガスを使用する装置。ちょっとしたショートの火花でさえも水素爆発
する危険性をはらんでいる。この危険性を否めないというのが客先とウチの
会社の統一見解。だから新品と交換すべしというのが2社の結論です。

でも構内業者側の保険屋からすると、保険の精神として損傷品はまず修理
ありき。修理不可能か、修理をすることで新品よりも費用がかかるならば
費用の安い新品を採用するという考えです。だから性能保証とか安全性とか
いっても保険屋としては評価ができないと言います。だからストーリーが
うまく作れないのです。

ここから先は具体的な内容に踏み込みますのでここでは書けませんが、
上司とは見積もり金額について意見が合いません。自分が考えている金額は
保険屋が納得いかないだろうし、構内業者も出し渋ると思われると。
だからもっとコストに近いリーズナブルな金額を提示しろと。でなきゃ
事態は長引き最悪は金を取れないことが考えられると言うんです。

でも自分が考えている数字は国内で取引する上で何ら恥ずかしくない数字。
決してぼったくりでもなく部品発注ベースでは当然もらいたい数字。
保険の精神は実損を補填するものですから上司が言わんとしていることは
分かっています。それでもウチの会社が取れて当たり前のお金を相手の
立場になって譲歩するなんてことは自分としては不本意です。要求しても
おかしくないことは堂々と要求したい。なぜそれがダメなのか。
クールに考えちゃダメなのか。

でもこれが経営判断として否定されるのならそれに従うしかありません。
おかしいことをおかしいと主張してそれが認められないならば従うしかない。
ここで突っ張っても無駄なエネルギーとなりかねない。reluctantly yes
といったところですか。上司の命令は絶対ですから。

状況は第3者には少々分かりにくいものなのでこれを読んでお分かりになる
方はいらっしゃらないとは思いますのでウダウダとは述べませんが、筋が
筋として通らないこともあるんだということで理解していただければと。

上司の命令をしれーっと無視したらどうなるんでしょうね。(笑)

はい。今日は曇りときどき雨。(東京地方)



2002年09月08日(日) ひとのせいにしても・・・

”走っても走っても近づくことのできない太陽。
そんな太陽が沈んでいく自分をあざ笑っていた・・・。”

このドラマ、佳境に入ってきましたね。
でも主人公はまだこんなところで死んでしまうわけにはいきません。

背景は違いますが、親父と同じ生き方はしたくないという思いは
自分も同じです。親父の血が流れている事実こそあれ、だからと
いって同じ生き方をしなきゃいけないわけでもないし、同じ道を
たどる必要もない。育ててくれた恩はあるものの、それが自分の
人生を決定してしまうのは個としての人間性を無くしてしまう。

これは反抗期の反抗心とはまた違うもので、同じレールは歩きたく
ないというか、自分というものを見つけ出してきたというか、
単に親父の背中を見たくないこともあるでしょうし、暮らしてきた
生活を繰り返したくないという思いもあるかもしれません。

親父の社会的な地位が高いから自分も高くなれるのは世の常ですが、
その逆だったらどうでしょう。親父の社会的な地位が高いわけでも
ないのに自分はそうなりたくないなんて思っても、お前は高く飛ぶ
ことはできないなんて三行半をつきつけられたら、その現実を受け
止めることはできるでしょうか。特に若い時代においては。

少なくとも親父の過去や今の姿に反発している限りは、その記憶が
ある限りは、親父のようになりたくないという気持ちは離れません。

そうこうしているうちに親父は年を取り、自分より弱い立場になって
いきます。そんな親父を見ていてもやっぱり親父のようにはなりたく
ないという気持ちは持っているもので、これは親父をひとつの生きる
指標にしているんだと思います。良かれ悪しかれ。

すべての人がそうだとは言いませんが、自分にとっての親父とは
自分の生きる方向性を決める価値を持っていると思います。もし
早死にしてその目標がいなかったら、あるいは認めたくないような
別れ方をしたならば、その目標を失った自分はそのあと何を見て
いけばいいのか分からなかったでしょう。

そういう意味でも親父は生きているだけでも価値があります。
たとえ今考えていることが頼りなかったり間違っていると思われる
ようなことだったりしても、それが自分に必ず跳ね返ってきますから。

親父を否定しても自分を否定するようなことのないようにしなきゃ。
でなきゃ、親父を否定した意味が無い。親子関係を語るだけの
考えは持ち合わせておりませんが、少なくとも自分が惨めにならぬ
よう、人のせいにして生きていくことだけは止めよう。特に親を。
何の解決にもならないから。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2002年09月07日(土) 科目試験の申し込み

実は昨日、体調を崩しておりまして、会社を休んでおりました。
一昨日からおかしかったのですが、どうも頭が痛いんです。後頭部。
背骨の曲がりのせいなのか、脳内の血管が詰まって脳梗塞気味なのかは
分かりませんが、仕事のヤマは一昨日に越えたので、昨日は休むことに
しました。もしかすると運動不足がたたったのかも。うーむ。

昨日は一日中雨でしたが、今日は夜になってから雷雨。ピカピカゴロゴロ。
一気に涼しくなった感がありますね。エアコンを自動運転にしたら
暖房がかかりましたから。暑くて切りましたけど。(笑)

それはそうと、単位取得が遅れています。今年の必修科目である英語だけは
単位を取っておかねばならんので、10月の科目試験を受けるために勉強
しなきゃ。学士入学は英語に関してはレポートの提出不要だから、とにかく
テキストを勉強するのみ。

いくら英語専攻出身だからといっても、試験となると勝手が違うのでテキスト
の勉強はしなきゃならんのよ。とはいえ中身は高校での学習内容がほとんど。
受験を乗り越えた現役大学生だったらできて当たり前な内容なんですが、
受験勉強から長く離れていると、いくら専門ができている人でも結構できない
もんです。自分も例外でない。

というわけで高校生の気分に戻って、英語の勉強をやりなおしです。
とはいえ、試験日まで1ヶ月ぐらいしかないから、3年分を1ヶ月でやりなお
します。とにかく今年は英語を終わらせて来年度からは専門科目へ移ります。
英語の1科目はスクーリングで取れなかったから来年また取りなおしですが、
それを除けばなんとかなるでしょ。(笑)

まったく無計画でやっているので、真面目な人から見ると何だこの人はなんて
思われるかもしれませんね。今年だけはのんきです。今年だけは。
ってか、仕事とのペースの取り方がうまくできないので必死こいて生活リズム
を壊すのもマズイですし。なにせ仕事が優先ですから。
こんなこっちゃ2年半では卒業できませんね。(苦笑)

はい。今日は曇りのち雷雨。(東京地方)



2002年09月06日(金) 古い体質は改善しなきゃ

少々時間が過ぎた話ですし、書いていいものかどうか悩みましたが、自分的に
やはり納得できないので書いちゃいます。


スクーリング初日の帰りにばったり会った友人(大学の英語講師)と立ち話
をしている時に言ってたこと(NHKで取材)が気になってはいたんですが、
16日の21時から放映された番組(王家の指輪物語)をたまたま見かけまし
て、もしかしたらこのためだったのか、と思いました。本人に確認していない
ので真相のほどは不確かですが。

彼の専門は北欧。
英語の専門家がなんで北欧かって言うと、それは英語の歴史によります。
その歴史的な関連の中で彼は北欧(特にスウェーデン、アイスランド)に
興味を持ったわけです。最近では映画「指輪物語」の翻訳にも関わった人です。
(ちなみに日本語訳は戸田奈津子さんということになっておりますが、翻訳の
作業は一人でできるものではなく、多くのスタッフが関わっております。)

英語史の詳しいことは忘れてしまいましたので、青森明の星短期大学助教授
である坂本明裕氏の言葉を借りてみますと、

”英語の祖先に当たる言葉は、インド・ヨーロッパ祖語と呼ばれ、この言語を
話していた人々は紀元前約6000年〜4500前後に中央ヨーロッパに居住していた
と思われています。彼らは、幾つかの語族に別れ移動を始めますが、総称して
インド・ヨーロッパ語族と呼びます。その中の一つであるゲルマン民族は、
ヨーロッパ北部に移動し、後にブリテン島に渡ることになります。ブリテン島
に侵入したアングロ・サクソン族の用いていた言葉が英語の起源となります。
「イングランド」という現在の呼び名もこのことに由来しています。

インド・ヨーロッパ語族の存在が知られるようになったのは比較的最近の18世紀
のことです。インド駐留のイギリス人、サー・ウィリアム・ジョーンズは、インド
の古代語であるサンスクリット語がそれまで全く別の言語だと考えられていた
ギリシア語やラテン語と共通の源から発していることを発見しました。さらに、
その後の研究でヨーロッパで用いられているほとんどの言語が、この一つの源
から別れたものだということがわかったのです。この共通の言語がインド・ヨー
ロッパ語と呼ばれている言語です。”

言葉の起源は人類の歴史を紐解くと良く分かるんですが、やはり文化の拡張です。
その勢力の拡張です。たとえばブリテン島においては、イベリア人という先住民族
がおりましたが、紀元前6〜7世紀にケルト人が移住してきたことにより、その
主役がケルト人になってしまいました。ブリテン島の名もその一派であるブリテン
人に由来すると言われています。

日本においても”文化=言葉(方言)”という形になって現れていることを考えて
みると、これは自然な流れかもしれません。日本に関しては農耕文化ですので、
あえて大陸のような狩猟のために住居を移して生活するのとは違いますから、文化
の伝播は狭い地域にとどまります。だいたいの目安は周囲の山のことを考えると
分かりやすい。囲まれている範囲が文化の範囲。従って言葉もその範囲が同じで
あると言えます。移動が山によってさえぎられていたんです。ご自分の方言が
どの範囲で使われているかを考えると良く分かると思います。(もうひとつの
大きな要因は海ですね。関東地方では川もその遮りの一端を担っていますけど。)

日本の場合はどちらかというと島国の性で周囲から影響を受けてきました。
(昔から外圧によって日本は動かされていたんですね。)
イギリスにおいても状況は似たようなもの。違うことといえば、イギリスの言葉は
北アメリカ大陸へ伝播したということ。このことは同じ大陸系でも中国系列と
ヨーロッパ系列の違いでしょうか。より狩猟性の高いヨーロッパ族の方が新天地を
望んだということでしょうか。農耕していたら、しょっちゅう移動するわけには
いきませんからね。必ず帰ってこなければなりません。長い間を住むわけですから、
その中で「ムラ」社会という認識が生まれてきたんでしょう。「個」ではなく。

あ、話はそれてしまいましたね。(笑)
彼はあるところで失態を犯したという責任を感じまして、ご自分なりの責任の取り
方をしました。その失態というのは聞けば聞くほど彼の責任というよりは彼の周囲の
人間に恵まれなかったために彼の立場が悪くなったと思えます。

傍から見ると何で折れるんだという気持ちになるんですが、これは当事者でないと
分からぬこと。彼を責めることはできません。今でも後遺症があるようですが、
われわれは静かに見守るしかありません。干渉したところで彼の立場が良くなる
とは思えませんから。ここでは細かいことは書きません。

こんなところはサラリーマンよりも厳しい世界で生きている人なのかもしれません。
ある意味、狭い世界ですからね。自分みたいなジェネラリストはそんな彼から学ぶ
ところが多いです。人間的な温かさを感じる人です。ってか、言葉では言い表せない
ほど人間的に大きい人です。

そんな人が有名人の取り巻きから批判の対象にされるというのは納得がいきません。
その取り巻き連中というのは主従関係で縛られた、自分では何にもできない連中
(つまり虎の衣を借りた連中)でしょうから、これは以前から自分が批判している
官民の癒着と現象は同じ。なにせあの業界ではひとり勝ちの様相ですからね。
あの人がいなかったらあの業界は成り立たないかも。

ま、これは特定の人を批判するのが趣旨ではありませんからこれで止めときます。
批判の仕方が陰険だということ、あるいは本人ならまだしも、周囲から批判を浴びた
ことに納得がいかないんです。これってイジメじゃん。ふるーい体質引きずってる。

いかんいかん。やめます。

今日は宇多田のことを書こうかと思いましたが、少し落ち着いてからにしましょ。

はい。今日は雨。(東京地方)



2002年09月05日(木) 聞いてて声もかけられない

会社の帰りに立ち寄る定食屋での会話。

お客:「このまえ見かけなかったけど、体のほうは大丈夫?」
女将:「ええ。入院していたんですけど医者から切れないって言われてね。」
お客:「どういうこと?」
女将:「あたしガンなんですけど、肝臓だから切れないんですよ。
    だって今回は4回目でね。切るところがなくなっちゃってて。」
お客:「・・・・・。今はいいワクチンがあるでしょ。」
女将:「そうなんですけどね。丸山ワクチンと○○ワクチンがあって、
    あたし○○ワクチンを使ってるんだけど、このまえテレビで
    やってたんですけど、あたしと同じワクチンを使っている人が
    お亡くなりになってね。きっとあの人はワクチンが合わなかったのね。
    ワクチンは万能じゃないからあたしにも合うかどうか・・・。」
お客:「・・・・・・。」
女将:「あたしの身内でガンになった人はいないのよ。あたしが初めて。
    健康診断にも行かずに過ごしてきたのに、あるとき体重が一気に
    5キロも減ってね。おかしいと思って病院へ行ったら手遅れだった。
    年を取ったら普段から体を見てもらわなきゃいけないってことね。」

直接聞いたわけではないんだけど、この女将さんはときどき入院しなきゃ
ならないことは他のお客との会話の中で聞こえてきたことはあるけど、
まさかガンだったとは。少々切っても蘇生する肝臓ですが、何回も切って
いたんじゃ、蘇生する時間がありません。

自分の母親は潰瘍の時点で胃の3分の2を切っておりますので死を意識
するまでには至っていませんでした。最近ではこの胃の切除の後遺症か
どうかは分からないそうですが、食道狭窄(食道が狭くなっていること)に
なってしまっており、食べ物が通りにくくなっているようです。お腹は減って
いるのに食べれない状態があるそうです。手術をするかもしれないと。
それでも死を意識するほどじゃない。本人は体力的に苦しいだろうけど。

この定食屋に足を運ぶようになったのは、食事の質がいいのは言うまでも
ありませんが、なんとなくですがこの女将が自分の母親を見ているような
気にさせてくれる人で、安心するんですよね。いてくれるだけで。
見てくれは痩せてて頼りなさそうですが、しゃべる言葉は江戸っ子そのもの。
言葉は明瞭。主張もきっちり。態度がはっきりしているから分かりやすい。

だから、今日の会話を聞いたときには胸が詰まる思いでした。
こそこそと話すわけでもなく、普段のお客との会話でのことですから、
別に隠し立てするわけでもなくしゃべってるので余計にそう思いました。

以前からご飯は大盛りを頼んでいた自分ですが、今日に限っては女将さん
からごはんはどうするかって聞かれたけど普通でいいよって言ってしまった。
なーんだ、つまんねーのってな顔をされましたが、気分的にさ。んー。

店を出てから少々涙ぐんでしまいました。
でもまぁ、いつものようにいつもの調子でまた定食を食べに行こう。

はい。今日は曇り。(東京地方)


 < 過去  INDEX  未来 >


しむちゃん [HOMEPAGE]

My追加