しむちゃんのつれづれ日記
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2002年09月24日(火) 何がいけないのかを説明できない人

いやぁ、困っています。
困っているとはいえ、無視しておりますからいいんですが。(苦笑)

いろいろと事情があって、こんど新たに作る拠点に派遣の女性を雇うことに
しているんですが、ウチの職場の社員の嫁さんを雇おうかと考えている。
そのことに対してその地区の人事GLが一般的な慣習として馴染まぬと
いう理由で夫婦同一職場について拒絶しています。

ウチの会社の決まりかと聞くと、そういうことではなく一般的にダメだと。
分からないほうがおかしいと言い出すもんだから、わたしゃあブチ切れる
寸前までいってしまい、もう少しで部長職の相手を怒鳴りつけるところ
でした。喧嘩をしたところで相手のほうが力が強いのは分かっていますが、
決まりごとではなく一般的なことだというところにカチンときたわけです。

ウチの会社はそんなに大きな会社だったのかと言いたかったし、一般的な
ことであれば、中小企業は夫婦でがんばってやりくりしているところは
いくらでもあるじゃないかと。しかもそんなことを認めない上に、直接
派遣会社と契約せずに、子会社で派遣業を営んでいるところを通せと言う。

その言い方が横柄であることもあるんですが、コスト意識もない契約を
平気でやれというその時代遅れの考えにムカついている。子会社を通すと
当然のことながら管理費がアップするので、他で採用している派遣さん
よりも割高な費用となってしまう。雇おうとしている人は前から大手の
派遣会社に登録しており、そこだと世間レベルで契約できるのに。

郷に入れば郷に従えと言いますが、あまりにも古めかしい、というか、
儲けている時代であればまだいいのですが、その地区は大赤字を生んだ
事業部を抱えてリストラをしたばかりだというのに、人事GLみずからが
そんなことじゃ先行き暗いです。今日の昼飯時に上司に言いつけました。
どうすれば会社にとってメリットが大きいかを考えないほうがおかしい。

あまりに頭にきたのでその人事GLの言う夫婦同一職場拒否に対して
自分の判断で無視することにしました。さらには、子会社へ支払う費用が
あまりに世間レベルを超えているようであれば派遣会社と直接契約を
結ぼうと思っている。この2点については上司へ報告し、いざとなれば
応援してもらうことにした。

東京地区人事の主査も言っているんですが、正当な理由がないんだよね。
夫婦同一職場の不当性。そりゃ周囲の士気が下がるようなこともあらーね。
場合によっては。それを論理的に説明してみろよってなもんだ。

言いたいことはたくさんありますが、この場でなく本人に言うことにします。
ここでウダウダ言っても仕方ないもんね。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年09月23日(月) 民主党党首選

結局は鳩山代表が3選しました。
何が何でも政権交代すると公言している鳩山氏ですが、そういう思いは
最初っから出して欲しかったところです。スマートさには欠けるものの、
情熱については彼の場合は民主党の中では大きいほうだと思います。

決選投票で254対242という僅差で菅幹事長を破ったということですが、
ただ大きな声を上げるだけのつまんない菅氏を擁する民主党の層の薄さが
露呈したような気がします。自分の思いとしては野田氏が選出されて欲し
かった。どうせ自民党と何ら変わらぬ政策しか持たぬ民主党ですから、
変化を最小限に抑えつつ、若手を従えてしたたかに、しかも論理的に、
建設的に意見を述べていく野田氏をトップに据えることで、なるほど
民主党もしっかり考えているんだなと国民に思わせることが先じゃない?

いかんせん与党にならなければ政策決定権がない。
地盤が労働組合じゃどうしようにも数の面でおっつかない。
民主党に求められているのは、いかに無党派層を獲得するかということ。
あるいは自民党政治に不満がある人、つまり自民党の一部、共産党以外の
各政党から人材を確保して、民主党という政党の枠を越えた政策集団を作り、
何をやっているのか分からない民主党(政策がコロコロ変わる)でなく、
オレたちはこういうことをやっているんだと分かる形で示すことが必要。

大事なのは党首が誰かじゃなくて、この党は何を目標とする政党なのかが
明確になること。それからそれらを実行していくこと。そういう意味じゃ、
民主党の明日は曇り空。党首変わらずして党内の変化は望めない。だから
菅氏や鳩山氏の1位2位というのは、民主党が変わらないことを意味してる。

与党や首相に対して文句を言うだけの政党であれば、そんなものいらない。
自民党の対抗馬は民主党しかないんだから、そこんとこをきちんと考えて
もらいたいもんです。

ちなみに会社の組合からは民主党議員の応援や投票を呼びかけられますが、
自分は一度たりとも民主党員に票を投じたことはありません。
人の失態を突いて自己を正当化するその手法は間違い。しかもその指摘の
仕方があまりにお粗末だから、かえってそんなことしないほうがマシ。
本質の側面だけをかじって、そこだけをチクチクするのは評論家のすること。
菅氏もそういう意味じゃ評論家かな?健闘をたたえあっている場合じゃないと
思うんですけどね。→ここをどーぞ。

は。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2002年09月22日(日) 挫折した人を外交官に

今日は午後から雨になりました。
それまでは窓を開けていると涼しい風が入ってきて、すっかり秋の様相。
冷たいものを飲んでいると、体が冷えてしまって寒くなるほどです。
昨日、布団干しをしておいて良かった。

さて今朝のサンデープロジェクトでも取り上げられていました北朝鮮の
日本人拉致問題。安部副官房長官は厳しい質問やら指摘を受けていま
したが、どうやら彼は直前まで首相の訪朝を知らされていなかった模様。
タカ派の彼を意図的に外したんじゃないかというのはあながちハズレ
ではないんでしょうか。そうは言われても、かれは首相の側近のひとり。
グチを言うわけにはいきません。首相を信頼していると言うしかない。

ここでポイントとなったのは、今回の首相訪朝は外交の手法としては
順序がおかしかったのではないかということ。事務レベルで粛々と
進めていった最後の手としてトップが乗り込むといったことが今回は
トップが乗り込むことが最初だったこと。

悲観的に見れば今回のトップ会談は小泉内閣にとって命取り。でも、
楽観的に見ればこれからの交渉の道筋をつけてくれたということで、
完璧ではないにしても、問題解決の可能性が高くなったということ。

どういうことかというと、北朝鮮は首長の言うことは絶対的。だから
金正日の言うこと以上のことは下のものには決めることができない。
そうなると、事務レベルでの協議では具体的なことは何も引き出せない
ことが考えられるのです。もう済んだことだと言ってね。

一方では、今まで一貫して北朝鮮による日本人拉致はなかったという
姿勢を今回の小泉首相の訪朝で崩したこと。非公式には何度となく
北朝鮮の姿勢をどうにか崩せないかトライしていたようですが、これが
崩せなかった。ブッシュ大統領の発言や、不審船の捕獲などという
追い風が吹いていたことが救いではありました。

大きな流れとしてはロシアや中国の方針転換が背景にあります。
北朝鮮としても同志が資本主義社会に近寄ったことで孤立に近い状態に
なってきています。しかも北朝鮮は貧困の真っ只中にあるようです。
いくらテポドンやノドンで脅かしても、核爆弾の製造をちらつかせても、
それらを維持していく財政的、政治的なバックアップがありませんから
政権としてはそのうち化けの皮をはがされることになります。
誰からかって?そりゃ外圧に決まってます。内部告発なんかしちゃって
あとからバレたりなんかすると、暗殺なんてことになりかねない。
日本ではありえませんが、公開処刑なんてこともやりかねませんから。

外交はそれぞれの国のエゴとエゴとの戦いですから一筋縄ではいかない。
国民感情としては納得いかないことも、あちらの国では取り上げるに
足りぬこととして葬り去られることもあります。国の土壌として認める
わけにはいかないことは、たとえ相手の感情が分かっていたとしても、
認めたくても認められないことはいくらでもあります。日本の政治家や
お役所なんかでも同じでしょ?一旦認めたこと、計画したことは簡単には
変更しようとしない。自分の間違いを認めない。自己革新ができない。
北朝鮮に限った話ではないんです。どこにでもある現実です。

それにしても今回も外務省の対応のマズさが目立ちました。
彼らはマニュアルにないことは対応できないんですかね。
平和ボケした日本人の典型です。緊急性なんか考えず、あくまで自分の
考えられる範疇の中でしか動かない。ボケた頭では動けるはずがない。

間違った見方かもしれませんが、司令塔(ムネオ)がいなくなったことで
外務省を取り仕切る人間がいなくなり、誰に相談をしていいのか分から
なくなってしまったため内部で混乱したというのが対象者リストを提示
された後の翻訳に6時間もかかってしまった裏事情ではないのかな。

官僚としては首相や官房長官に相談するわけにもいかず、ましてや素人の
外相に相談するわけにもいかず。そういうときに都合の良かった人物。
自分たち寄りの政治家を動かしてものごとを決めていくという決定の
プロセスが出来上がっていたんじゃないでしょうか。それが今回は無い。

そういった意味で、いわゆる「カシコイ」人じゃなく、いかに問題対処が
できるかという観点で外交官を派遣したらどうなんだろうか。少なくとも
日本という国を代表して派遣されているわけだから。利権とか保身とか、
そういうことにこだわらない、国益を大事にし、素直に国民のために
奉仕する公務員として活躍できる人。そんな人たちに外交官になって
欲しい。登用する側の意識改革も必要ですけどね。まずそこからかな。

いわゆるエリートたちは挫折も無く生きてきた人たちですから、自分の
間違いは絶対に無いと思っている。人間だったらそんなことありえない
から、挫折を乗り越えて強く生きている人を外交官の登用の条件として
みたらどうかと思うのは自分だけでしょうか。とはいえ、やっぱり
登用する側の人間たちはエリートですから、そんな人は登用しないで
しょうね。くやしいですけど。

はい。今日は曇りのち雨。(東京地方)



2002年09月21日(土) 国のバランスシート

あんまり大きな記事にはなっていませんが、財務省が国のバランスシートを
発表しました。→こちらをご覧下さい。
2000年度ですけど、数年前までは発表されていなかったもの。2年前の
ものですが、見ごたえあります。単位は兆円で現実感がありませんが。

バランスシートとは右側の負債・資本を使って左側の資産にどう使われている
かが分かるもの。乱暴な言い方ですが金融は右側、産業は左側といったところ。
左側をしっかりしないと右側だけではどうしようもないということでもある。

不良債権と呼ばれるものは左側。これが腐っているから右側が改善されない。
腐っているものを排除すると資本が減少するから政府は公的資金を注入する
ように仕向けているのですが、金融庁は否定的。そんなことはないと。でも
危機的状況ではないと言っているのみ。危機的な状況になったらダメじゃん。
その前に手を打とうとしているのに。

金融システムが危機的になると国家的なパニックになります。
銀行業とはあくまで金貸しですから基本的には町の金貸しと同じ。
違うのは産業を育てるという志があった筈であること。「あった」と過去形に
しているのは、どうもその志に疑問を感じる(時期があった)から。

金融システムとは銀行のいわゆる電算システムのことだけじゃなく、お金を
基本に成り立っている国民経済そのものです。中央銀行である日銀の勘定から
国民一人一人の通帳ひとつまでつながっているそれらの総称です。狭義では
銀行システムのことです。大手の銀行が破綻すると怖いのは、今では横の
つながりが深くなった銀行システムが連鎖的に崩れてしまうということです。
自分の取引銀行でないところがつぶれても、その影響の大きさのために自分の
預金の引出しが難しくなるなんてことは可能性としてありえます。そうなると
支払期日が守れなかったりして、特に決済日なんかは混乱することでしょう。

国の債務超過は負債の計上の仕方(公的年金の計上の仕方)により、最大で
869兆円。債務超過とは負債がどれだけ資産を超えるかということ。
そこらへんの国だったらとっくに破綻している数字。日本の場合だと、まだ
国債の発行ができるから救われている。とはいえ、先日の10年もの国債は
札割れ(発行予定額より応募額が下回ること)したそうですから、日本の
先はそんなに明るくないことを意味しています。

長期国債が売れなければ短期国債を発行しなきゃならない。
これは危ない兆候。国の長期の信用が無くなっているということですから。
短期ものが増えると返済期日が短くなるし、その時の状況により金利も振れる。
そうなると台所事情に関係無く返済はしなきゃならないから、負担が増えます。
そのうち投資家からは見離されて国債の発行すらできなくなってしまいます。
その時は国家破綻です。想像もしたくありませんが。

そんなことを予感させてしまいます。このバランスシート。
でも、公開されればどこをどうすればいいのかということが、少なくとも
チェックできるのですから、非公開であった時代に投資家に不信感を与えて
いた頃に比べればまだマシかもしれません。企業の決算に比べれば、まだまだ
遅い感はありますが、とにかく数字が公開されていることが大事。専門家でも
きちんとした処方箋を作ることができないでいる現状です。だからといって
我々はヒト任せにして国家の財政状態を見過ごすことはできません。

自分の財布の中身を充実するためには自己の研鑚が必要ですが、その土壌を
与えてくれている国の財布の中身をチェックすることは我々国民一人一人の
財布の中身を守ることにつながると思います。ぜひ問題意識を持って覗いて
みてはどうでしょうか?ながめるだけではつまんないですから。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年09月20日(金) 日銀の役割

前例の無い日銀による銀行保有の株式の直接買い取り。
この発表に反応した株式市場は昨日大幅高でしたが、今日はその反動
でしょうか、渋い動きでした。連休前の週末でもあるし。

そういったやり方もひとつの手ではありましょうが、あくまで小手先
のやり方ですから超短期的な効果に過ぎません。期末まで続くはずが無い。
と思う投資家はいい頃合いを見計らって売ってきます。

こういうマインドを捉えるのが大事なんです。

で、日銀はどうすればいいかというと、インフレの期待を持たせるのです。
しかも短期的でなく、長期的にインフレが起こるであろうと皆が期待する
ことをやってのける、あるいは態度の表明を行う。そうすることで貯蓄を
投資に回すように仕向けるのです。

実質金利がマイナスな状況では資産を持つより現金を持つほうがお徳。
景気安定を目指す日銀がインフレをさせるようなことを行うことは通常
考えにくいことですが、短期的なインフレではいずれデフレになるで
あろうと皆は考えますから、いつかはインフレも収縮していきます。
それではダメ。ならば、日銀も思いに反するでしょうが、継続して
インフレを目指していくしかありません。

流動性トラップの一番の要因は年齢構成の問題。
つまり労働層の減少が見込まれること。高齢化が待ち受けているからね。
そうなると必然的に生産が落ちます。右肩下がりです。経済成長の逆方向。
であるからこそ日銀の出番なわけで、ここまできたらインフレターゲット
ではなく、終わり無きインフレです。借金の返済をするより、借金をして
投資をするほうがお徳だと思わせる雰囲気作り。

極論ですか?どうですか?(笑)

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年09月19日(木) 白いいたずら

なんだか朝からいやーな予感はしましたが、まさか本当にそうなるとは。
昨日受けました成人病検診で胃検診のときに飲んだバリウムがいたずらを
していたんです。

これまでバリウムは2回飲んだことがあって、その2回とも下剤を
飲まずに翌朝を迎えましたが、なんのことなくいつもの朝でしたが
(唯一違うのは大きいものの色が白いことだけ)、今回は噂に聞く
恐ろしいことになってしまいました。

バリウムって、飲んだ後に大量の水を飲まないと固まってしまうのは
以前病院で胃の検査を受けた時に説明を受けて知っていましたし、
周囲のヒトの話でもその通りだったのですが、まさしくその通りに
なってしましました。

このまま会社に行ってはマズイと思い、会社に電話してよろしくない
状況であることを話して(笑われましたが)、しかるべきモノを買い、
しかるべき処置をし、しかるべきことをし、その結果は・・・。

ゲート破裂により涙を飲んだ。以下想像に任せます。


それはそうと、今月の内に帰省する予定です。
せっかくですから兄貴の子供を見に行ったり、今月で店を辞めるという
CDショップの店長のところへ行ったりしよう。まだ予定ですけどね。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年09月18日(水) 流動性のトラップって

※9/20誤記入訂正

具体的な議論はしませんが、今の日本が陥っている流動性トラップ。
ゼロ同然の金利、インフレ期待の持てない状態、いくら日銀がジャブジャブ
お札を刷っても借金の返済に明け暮れて新しい起業のために使おうとする
機会を見出せないでいて、生産性の向上に寄与できないでいる資金。

お金が必要以上に出回れば借り手が不足して金利は下がり、何かの理由で
借り手が増えれば金利は上がり。単純な構造ですが、経済が停滞して
しまった状況で以前であれば流動性を増やせばお金が回ってモノが増え、
生産性が上がり経済が活性化する図式が、今やもぬけのカラ。

金利を下げても回らないお金。しかしもう限界まできている低金利。
そうなると日銀の出番ではありません。景気を安定化させるのが責務で
ある日銀のやれることは何でしょうか?バブルから崩壊までのシナリオを
作った日銀ですから、なにか考えているんじゃないですか?>遠い目

いったん崩してしまった銀行システム。(崩れたんじゃなくて崩した)
日銀指導で行われていた強制貸し付け。(窓口指導っちゅーうやつ)
甘い汁にだまされてホイホイ借りていった国民・企業。

無理をしてお金を使った結果が今の状態です。
無理がたたって壊れた経済は、望むべくは自然治癒なんですが、そうこう
していると近い将来、老齢化が到来し、稼ぎ手よりも福祉を受ける人口が
多くなってしまいます。こうなると市場経済だけでは国民生活が脅かされる
ことになってしまい、政府の出番となりますが、いざそんなことになっても
財政が大赤字では出すものも出せません。ケインズも首吊りしなきゃならぬ
不幸な世界になっています。

そんな不幸な世界を迎えることの無いように行っているのが構造改革。
本当に血が出る前に予防をしているんです。かすり傷で済んでいるものでも
深い傷になってしまえば大手術をしなくてはなりません。つまり国家破綻で
IMFの出番です。インドネシアや韓国のように。でもこれも必ずしも
成功したとはいい難い。一部では今の日本にはIMFしかないという意見も。

極論ですが、日本の政治は共産党以外はどこも同じ。あれこれ自民党とは
違うところをアピールしておりますが、経済効果としては何ら変わらない。
ということは、共産党以外のどこの政党が与党になったとしても我々の
暮らし振りに変わりは無いということ。

傷口はいっときの痛みに耐えて傷口を開いて手当てをする方が、傷口を
ふさいでしまうよりも直りが早いし直った後の姿がきれいであるのは
政治や経済構造も同じだと考えます。痛みに直面しなければ声を上げない
我々ですから、無理した結果が今の状態ならば、無理して痛みを実感
するのもひとつの手かと。でもその痛みを与える立場のヒトが問題。
だから小泉さんを選んだはずなのに、時機を逸してしまってはその痛みを
受ける覚悟も失せてしまいます。

そういった意味でも早い構造改革を進めて欲しいもんです。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2002年09月17日(火) ちょっとみかけた特集

隣の職場に広報部があるんですが、帰り際に担当君が新聞を広げて
いたのでちょっと覗いてみました。今日は大した記事は無かった
のですが、横のほうによけてあった特集記事が目に止まりました。
それは、「加速する 市町村合併」。

折り曲げて上を向いた面に九州の地図があったからなんだろうと
思って覗いてみたらそういうタイトルだった。で、実家のある場所を
見てみると、なんだか合併の雰囲気が見うけられました。ずいぶん
昔からあった話ではあるんですけど。

この合併の動きは、言い方は悪いのですが、体力が弱ってきた、
あるいは体力が無くなってきた市町村が自分たちよりより体力のある
近所の市町村と合併することにより「魅力のあるまちづくり」を
推進するということのようです。さらには地方分権の受け皿になろう、
というものです。

市町村数の変遷が書いてあって、1888年(明治21年)には
市が無くて町村が71314。その翌年に市制町村制施行により
「明治の大合併」と言われる集約が起き、市が39、町村が15859。
江戸時代から引き継がれた自然集落を約300から500戸を標準
規模として合併が行われました。

戦後になって大幅に市が増え、1953年(昭和28年)には
「昭和の大合併」と呼ばれる、戦後、新制中学校1校の設置に必要な
約8000人を標準として、合併促進計画を作成。その時点で市が
286、町が1966、村が7616でした。同年から1961年
(昭和36年)までに市町村は約3分の1になりました。

今日に至るまで市町村合併特例法改正がたびたび行われ、そのたびに
すこしずつ市が増えつづけ、2002年4月の時点で市が675、
町が1981、村が562となり、ここからさらに合併が進む模様です。

さいたま市のように3市が合併する場合(県庁所在地よりも大きな
都市が近くに存在し、行政上不都合を生じたケース)もありますし、
良くあるパターンとしては市に郡部が合併するケース(財政難により
補助金や税収の面で有利な近隣の都市にくっつくケース)があります。

合併するには大きく分けて民意を反映したものと行政側の都合とに
分けられます。どちらがどうというのはその地域によって事情が違う
でしょうから何とも言いがたいのですが、望まれるのはどの地域でも
差の無い行政サービスを受けることができるようになること。でも
これは自治体の税収によって(税率と市民数により変わる)見方が
変わりますよね。

大半はお互いにメリットのある場合が少ない(どちらか片方が犠牲に
なる)ので、ある意味救済なのですが、それでも地域拡大により
市民数は増えるし、なんらか欲しいものが手に入ることもあるし、
必ずしも不利益とは限りません。その見合いをどう考えるかです。
でも具体的なことを考えないと、一般論で言っても地域の事情は様々。
今度はどこかの例でも挙げてみようかね。

はい。今日は曇りときどき雨。(東京地方)



2002年09月16日(月) やっとこせ写真を撮った

職場のヒトからちょっと呼ばれて、
「しむちゃん(仮称)は結婚するつもりあるよね。
実はウチの近所の集まりがあって、誰か紹介して欲しいと言われて、
ちょうどキミのことが思い浮かんでさ。どうよ?お見合いしてみる?」

するどい直球で攻められもんですから、
「あ、はい。いいっすよ。自分で良ければ・・・。で、何を用意すれば
いいんですか?自己紹介みたいなやつがいりますよね。写真も。」

「そうだね。履歴書というか、お見合いだったら身上書かな。
写真はスナップ写真じゃない方がいいな。できたらボクの自宅へ送って。」

と言われて2週間が過ぎてしまいました。ウチの近所に写真屋さんがどこに
あるか知らないこともあったのですが、なーんだか本当は乗り気じゃなくて。
身上書かどうかは分かりませんが、それっぽいものは作っていましたが、
写真は最近のスナップ写真すら無く、近所の写真屋を探すことから。

ネットで探していたら、結構近くに古くからやっている写真屋さんがあるのが
わかりまして、そこに撮影の予約をいれてから行きまして、着いたらなぜだか
ご主人が不在で、30分ほどそこのおばあちゃんと世間話をしていました。

そもそも写真を撮られるのが嫌いな自分。嫌いなんですよね。写真の中の
自分の顔。なぜかって?それは表情を作れないから。

お金も無いからきちんとしたお見合い用の写真(1万2千円〜)ではなく、
すぐにできるポラロイドでの撮影(それでも3千円)にしました。
それをみて改めて思いましたが、自分の髪は茶色いなぁって。色が薄いんです。
髪の毛の量はそれなりにあるので薄くない(笑)のですが、見た感じやや赤い。

以前から色が薄いのは指摘されておりました。今年の正月に親戚のおばちゃん
から、「あんたの髪の毛の色はいい感じだね。それって何色に染めてるの?」
なんて言われる始末ですから。これは地毛だよ。小さい頃からこんな髪で
あることは知ってるじゃん。坊主の頃なんて”ひよこの頭”なんて言われてた。

まだまだ茶髪が出現する前のこと。珍しかったんでしょうかね。
とはいえ、その頃は脱色なんていうことをやっていた連中もいましたから、
それと同じことをやっていたんじゃないかと疑われたこともありました。
でも地毛だからなんともしようがない。黒に染めるのもしゃくだし。

ま、そんなことはどうでもいいとして、明日郵送してその後どうなるかは
相手さん次第。かな?わりと冷めてます。自分。まだお相手のことも全く
知らないしね。

はい。今日は雨ときどき曇り。(東京地方)



2002年09月15日(日) ゆっくりできた

昨日のゴルフコンペで痛んだ体は今日一日ゆっくり休んだおかげで復調。
明日からはさくっと仕事ができるでしょう。ってか、3連休でしたね。
試験勉強でもしようかね。それとも仕事の段取りでもしようかね。

「太陽の季節」は今日が最終回でした。
英子の死でドラマは終了するわけですが、なんだか終わり方が茶番劇です。
ドラマそのものは好きですが、竜哉や周りの人間の変化が大きすぎて
心境の変化を表すには時間がなさ過ぎです。ドラマの編成期間である
3ヶ月の間で表すのは難しかったかもしれませんが、これは脚本家の責任。
原作者である石原慎太郎東京都知事は期待外れと思っているかもしれません。

マクロでは変化を求めながらもミクロでは変化を嫌うこの時代において、
青年の揺れ動く心境の変化を表した小説を取り上げることで、沈滞した
ドラマを復活させようとしたかもしれませんが、時代が求める内容では
なかったかも。バブルの頃に「東京ラブストーリー」が流行ったのとは違い、
経済が沈滞したこの時期に「太陽の季節」は何を我々に訴えたかったか。

そんなことを考えながら見ておりましたが、感じるものが違う方向だった
かもしれません。主役の青年の心境よりもヒロインのひた向きで真っ直ぐな
心のほうに気持ちが行っていたかも。そんな人はいまどきいないなぁ、と。

でもドラマの制作側としては何でもいいから感じ取ってくれればいいという
ぐらいの気持ちだったのかな。原作の忠実度よりも視聴率のほうが気になる
ところでしょうから。とか言ったらプロデューサーは怒るかな。(笑)

持つ者と持たざる者との差が少なくなっていることが、この小説の忠実度と
視聴率の関係を狂わせてしまっているかもしれません。原作に忠実になれば
なるほど現実との差が大きくなりますから、見ている方からすると面白みが
少なくなります。現代版「太陽の季節」は時代背景の違いからストーリーを
変化させているように見うけられます。致し方ないことと妥協するよりも、
セットやロケ地など映像的に無理なものは別にしてこだわりを持って制作に
当たって欲しかった。スポンサー(東芝)の圧力は無かったと思いますが。

さて明後日は小泉総理の訪朝ですね。
毅然とした態度で北朝鮮の金正日主席との交渉では強気に出て欲しい。
あちらからバカにされないように。見下されたらおしまいです。
卑怯な行動をして相手との交渉におけるカードを作るなどするぐらいなら、
なんにもしないで悲劇の国としてアピールするほうがどれだけ説得力あるか。
経済的にも国力としても貧弱だからこそ求めるところが違っています。
今のままではただのカネむしり屋です。北朝鮮は。当たり前の話なんですが、
北朝鮮は理解できません。生まれ育った背景があまりに違いすぎるから。
でもモノ・カネ・ヒトの略奪でいつまでも生き延びられるとは思えません。
いつかは一人立ちできるように国政を考えてくれるように願うばかりです。

はい。今日は曇り。(東京地方)


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