今日は横須賀(厳密にはもちょっと違うところ)にある製造所の中に 新設された建て屋に引越しする愛媛の部門からの荷物を受け取る日。 わたくしが発注を決めた運送業者が荷物を運んでくるわけですから、 知らん振りして任せるわけにはいかなかったというのが本当のところ。
愛媛の部門はパーツセンターですから、しばらく止めておくわけには いきません。客先のパーツ発注は待ってくれませんから。他地区での バックアップが無いわけではありませんが、全てをサポートしている わけではないので、とにかく早期立ち上げが必要です。
一番の問題はパーツを取り扱う担当者が派遣さんであること。 ということは、場所が変われば必然的に派遣さんも代わることになる。 そうなると今まで蓄積していたノウハウが人が代わることによって また一からやり直しになります。とくにパーツの取り扱いや事務処理に 慣れていない人が引継ぎするとなると、そりゃもう、周囲は大変です。 その人のフォローに回る人をつけなきゃいけないから。ギリギリの 人員で事業を運営している部門にとっては大変な事態です。
愛媛での担当者は2名おりましたが、2ヶ月弱前に、とある事情で 他部門から受け入れた男性がおりまして、その方にその一端を担って もらうことにしましたが、いかんせん、この方には不向きなのか やりたくないのか、そのあたりは知りませんが、なかなか仕事を覚えて もらえないようで、かなり我々としても神経質になっていました。
そんな状態で移転をするのですから、もうひとりの方はそれなりに できる人を採用しなければならない。立ち上げの速さとその人の フォローを兼ねておりますから。そんな中で候補に上がったのが ウチの社員の嫁さん。以前、大阪事務所で働いてくれていた派遣さん だったのですが、結婚を機に大阪の地を離れるので契約を終了し、 派遣会社での登録はそのままに旦那のいる社宅へ行ったのでした。
この方は理工系の大学を卒業した才女で、もしかするとウチのサービス マンよりも知識があるかもしれないと思えるほど。そこらの派遣さん とは格が違います。ですから、早期立ち上げのためには彼女の力が あれば職場的には都合が良かった。というわけでその方向で話を進め、 本人の了解も取り付け、しかるべき手続きをしようとしていたら、 製造所の人事GLからクレームがあり、夫婦同一職場はまかりならぬ というのです。ダメであるのはしかるべき製造所内の規定か社内の 取り決めがあるのかと問いましたらそんなものは無いと。むしろ 世間の一般的常識としてそんなものはおかしいだろうと言う。実は 金曜日の東京分の引越しで自分が荷物の受け入れをしに行った時にも 激しく講義されて、わたしは聞く耳を持たなかったので上司である 室長へ話を通してくれとつっぱねました。
言わんとしていることは心情的には理解できないではありませんが、 実際に客先と向かい合っている事業者としてはベストな方法であることを 主張するも、その一般論ばかりを大きな声で言うもんですから、自分は 以前から無視していたんです。何故かって?そりゃ人事はスタッフ部門で あって、事業に口出しする権利も責任も無いからです。違法であったり 会社の制度に背くようなことであればいけませんが、そうでない限りは なるだけ事業部門の意向を汲みながら考えてあげるのがスタッフ部門 としての責務だと考えるから。その地区の人事のトップだからと言って その人の感覚だけでモノを言ってもらっては困ります。あんたは何様だと 言いたい。もし反対するなら代案を出せと言っても、当然ながら代案 なんか出てきません。それは自分たちで考えろってね。いい加減だ。
もし合理的な理由でダメであることを説明して、その上でこういった ことができるということを提案するならば、その時に初めて相手に対して 説得力が出てくるというものです。でなきゃ、ただの抵抗勢力です。 そんなもん、会社には不用です。無駄なエネルギーです。そう思うから あえて自分は無視しました。彼からするとその無視が我慢できなかったよう。
こちらは一般社員ですから何の力もありません。ですから事業責任者で ある室長に事の成り行きを一任したわけですが、思いは自分と同じ。 上で言ったできない社員を押し付けた張本人である事は別の問題と 言い逃れして、この問題だけを取り上げて声を上げる。そんなおかしな 体質に対して異論を唱えているのがウチの職場の総意だと考えている。
まったくもっておかしな会社(人か?)だ。
はい。今日は晴れ。(横須賀方面)
今日は3科目目の英語の試験。 基本的な問題ばかりなので、とりわけ簡単だったのですが、簡単だからと いって100点取れているかどうかは分かりません。ポカミスとをやって しまっている可能性はありますわな。っちゅーか、100点を取るために 勉強しているわけじゃないので、そのあたりはどーでもいいんですけどね。
さてこの次は統計学と経済原論。それから専門科目へと進む。 それから夏期スクーリングで取れなかった英語1単位を来年取ることになる。
英語は学士入学の特権でレポートの提出が無いから科目試験の申し込みをし 受けて合格すれば単位になるけど、その他はレポートの提出と科目試験の 合格で単位が取れる仕組み。まずはレポートを書くための準備をしなきゃ。 これからが本番です。
現在の経済の現象を書いている著書はいくらでも市場に出回っている。 でも学問としての経済学を体系的に記している本はいくらもない。 だから大学のテキストでバランスよく知識を吸収し(つまり中立的に書いて いるから偏見が少ないのがいい)、いわゆる伝統的な手法というのが現状を 打破してくれるのかそうでないのか。そのあたりをテキストで見ていける。
経済学というのは生活を直接守ってくれる学問ではありませんが、経済の 大きな流れを捉えるには好都合な学問です。マクロな視点で経済がどう 動いているのかを感じ取れる学問です。今日のメシより明日の幸せです。(笑)
生産性の向上と人口増加から経済は右肩上がりを続けてきましたから、 基本的にはインフレに対する見識があれば良かったのですが、その見識も バブルの崩壊とともにインフレ神話は崩れてしまった。そこでテキストの 隅っこに閉じ込められていたデフレに対する見識が求められていると思う。
量的にはマイナス方向の拡大に向かう状況の中で人々が生きていくための 理論は今まで無いと思う。金利もマイナスにすることはあり得ないから。 縛られた紐を解いてみて初めて真実が浮かび上がると思うのは間違いか? 理論作りはそんなところから始まると思うんですが、論理的な思考を 持っていない自分には難しい作業です。(苦笑)
はい。今日は晴れ。(東京地方)
2002年10月12日(土) |
どんなもんかと思ったが |
初めての科目試験を受験。専門科目は来年以降にしているので今年は 総合科目の英語だけ。学士入学はレポート提出なしに英語は受験が できるのでそれに甘えていましたが、受けてみると・・・。
いやいや、内容は簡単だったのですが、満足行く結果になったかどうかは 不明です。わかんなかった設問もあり、あとで確認してみるとやっぱり 間違っていた。書けておかしくない記述問題も、とんちんかんな回答に なっていたかもしれません。(しかも記述設問は40点もあった)
学生時代に英語を専攻していた自分にとって80点取れなきゃ不満足。 心配しなきゃいけないってことは、明らかに学力低下しているっちゅーこと。 ということは、やっぱり高得点は無理だってことかな。
試験時間は60分と短いんですが、いわゆる専門的な設問がなかった せいもあり、早い人は開始後20分の退出許可時間には解答用紙を提出して 教室を出ていった人もちらほら。別に驚くようなことではありませんが、 自分は納得いくまで回答を考えた。時間がかかるということも学力が 低下していることを如実に表している。つくづく10数年のブランクが うらめしいと思った。
記述は鉛筆不可。ボールペンか万年筆書きのみ。 これじゃ書き直しができないよと思いましたが、内容は書き直して困る ほどのボリュームもないし、ま、しょうがない。でもいざ書いてみると 思いなおしたりすることもあり、結局汚い解答用紙になってしまった。 取り消し線は許されるんだろうか。などと心配。
今日は2科目。明日は1科目。いずれも英語。 これが終わればようやく専門のほうに進める。ちゃんと取れてれば。 できることからやるしかないね。
はい。今日は晴れ。(東京地方)
今日は第一弾の荷物の搬入で、しかも初めて立ち入る工場の中なので 最初はあたふた。でも面倒を見てくれたシステム室の担当者君の おかげでLAN回線のハブまでの設置、電話回線のセッティングと 電話機の設置、机の配置ができまして、ついでということで工場の 案内までしてもらいました。今日のところは東京からの荷物の搬入 までで、14日には愛媛からの100箱を越える荷物の搬入が控えて いるので、ま、下見といったところでしょうか。
工場の中で自分が興味あったのは、喫煙所がどこにあるか。 自分は喫煙者なので、建屋のどこに喫煙所があるかが重要です。 聞いてみると工場の中には喫煙所は2ヶ所。工場スペースに1ヶ所、 事務所スペースに1ヶ所。200人を超える人員が働く工場としては ちと少ないと思いましたが、建設の設計者が喫煙者で無かったことが このような結果になったというもっぱらの噂です。
さて喫煙といえば問題になっている歩行中の喫煙。あれはいかん。 言われているように、自分もタバコの先が体に触れてヤケドしそうに なったり、飛んだ灰が目に入ったりなんかして、迷惑してます。 いっそぶん殴ってやろうかと思いましたが、いかんせん自分も喫煙者。 大きな声じゃ人を非難できない。
そういうわけで、1ヶ月前ほどから歩行中の喫煙は止めました。 自分が迷惑だと思うことは人も迷惑だと思うから。せめて自分だけでも 止めれば一人でも多くの人が迷惑に思うことが無くなると思ったから。 千代田区は条例で歩行中の喫煙を禁止したみたいですね。 流行に敏感なわたくしでした。(笑)
はい。今日は晴れ。(横須賀方面)
職場の一部が引越しなので、その段取りをしてあげることに。
場所の移動なので、社内的には該当者には異動通知がでてもいいんですが、 実はまだなんです。というのも、会社と組合の団交が9月のぎりぎりに なっても妥結に至らず(とはいえスタートが遅かったのが理由)、 10月になってようやく妥結の方向になりましたが、移動する日は 決めておりましたから、これから日程を変更するわけにはいかない。
これには背景があるのですが、それを組合に説明する必要は無いと 判断し、時期的に組合へ申し入れするのが遅れました。その背景とは まだ解決していないのですが、それを待っていてはいつまでも移動が できないので、ある意味フライングです。
フライングですから、社内的な説明も無く事を進めてきましたので いろんなところで反響がありまして、いざ動くことになったら苦情やら 怒りやら聞こえてきましたが、それらをなんとか抑えつつ移動する ことになりました。(上が変わったので調整役はわたくし)
うまいこと説明しないとこじらせてしまうので、そのあたりは考え ながらやりました。担当者である自分が説明役になるのは本来ならば 役不足ですが、きちんと背景を説明すれば納得してくれた。その意味で 役職よりも説明の仕方が大事だと感じました。所詮、会社はエゴの塊り ですから、立場上の考えを言っているに過ぎない。だから彼らの立場に 立って説明すれば、それなりに(あくまでそれなりにね)納得してくれる。 それが分かっただけでも、自分としては会社での生き方の一部を経験 できて良かったかもしれない。
明日は引越し先へ行って机の整理(LANやら電話線の接続具合も含む) をしに行きます。ウチの職場の書類なんかを明日の午後に着かせるように 手配したので、その受け取りもやります。14日には愛媛の荷物が大量に 到着するので、その時も手伝います。そこまでが自分の役目。その後は 自分たちで足りないものやらルールやらを聞いて覚えてもらいます。 そこまで面倒は見れないからね。
とはいえ我々にとって引越しは初めての試み。きちんとしなきゃね。
はい。今日は晴れ。(東京地方)
ちょっとしたニュースで流れておりましたが、福岡市の小学校の通信簿に 「愛国心」という評価項目ががあると。しかもそれは144校のうち64校が 校長会により採用されていると言っていました。
小学生に愛国心とはこれいかに。って感じです。 愛国心を求める前に他に求めるものがありゃしないかと批判したくなる。
校長会は文部科学省の指導要領に従っていると言っているそうですが、 もしそれが本当だとするならば、文部科学省は子供たちに日本とは何ぞや ということを教えなければなりません。日本という国がどんなものである のかを理解しないうちに愛国なんて言葉を先行させても、恐らく子供たちは 言葉を誤解するんじゃないでしょうか。
というのも、国を愛するといっても、国の何を愛するのかというその 対象が曖昧ですから、もしかしたら天皇かもしれない、首相かもしれない、 日本という土地かもしれない、彩りのある季節かもしれない、日本人という 民族かもしれない、文化かもしれない、言葉かもしれない、歴史かもしれ ない、はたまた親兄弟かもしれない。捉え方は人それぞれでしょう。
下手をすると排他的な考えになってしまい、日本以外の拒否の考え方にも なりかねません。特にアジア系の民族に対する排他性。これが一番怖い。 自分の親もそうなんですが、東アジア系、特に朝鮮民族に対する拒絶感は 相当強いです。西欧人は歓迎なんですが、東洋系は蔑視する。そんな 歪んだ感覚は愛国心ではありません。単に見識を狭めているだけで、自国 以外は知ろうとしない、どうでもいいと考える。これは時代と逆行です。 こんな考えは終戦と同時に終わって欲しい。戦争を体験した人の口からは 同じくして朝鮮人批判を耳にします。やはり戦時中は苛酷な労働は存在 していたんだとつくづく感じます。
そんなイメージを持つ愛国心という言葉ですから、余計に言葉が先行する のはいけないんです。言葉の持つ意味が間違った方向に行き出すと止まり ません。他国を知り、それにより自国の存在意義やら自国の良さを再発見 するのが愛国心だと定義すれば、他国の批判などは想像もできません。 愛国心とは日本に住む自身を愛すること。自身を愛し、プライドを持って 強く生きろというメッセージであればいいのですが・・・。
ま、これをテレ朝が流していたのもうなずけるといえばうなずけるんです。 他では見かけなかったしね。事実を伝えただけでコメントなしだったから、 それはそれで良かったんですけどね。もしコメントしていたら後が大変。 だったかも。ね。
はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)
予定していた代替装置の出荷が終わったとの報告がフォワーダーから あったのはいいんですが、その後に製造会社から2クレート(箱)が 出荷遅れしていると報告があって、少々混乱しています。
現在入手しているインボイス価格は1セット分。 これは前回2セットを輸入した際に発行されているうちの1セットと 同価格なのでそうだろなと思っておりましたが、そのうち2クレート分 が積み残しとなると金額が違ってくるのは当然のこと。でもそうじゃ なかった。
すでに客先の建て屋に納まっている装置2セットのうち1セットは 契約にあるスペックを満たさぬ装置なので取り替えることが決まってた。 その取り替えとなる装置が今回出荷となった。だから基本的には装置の 内容は同じ、インボイス価格も同じ。改良をしているから詳細まで全く 同じというわけではありませんが、価格としては同じなはず。だから インボイスが同じ数字であることは予想されましたが(むしろそうで ないと困る)、そのはずなのに、一部が未出荷であるならば本来は その分を減額してもいいはず。でもそれがなされなかった。
これ以上言うと問題あるので差し控えます。
実務をやっている側としては非常に困ります。とはいえ、輸入しない わけにはいかないので入れる方法を考えます。無い知恵絞って。
残っている2クレーと分は非常に繊細なユニットですので製造側も 梱包の方法に神経を尖らせたようで、そのために遅れたようですが、 数日の遅れがどれだけ関係者に影響を与えるのか分かっていない。 特に客先からするとあきれるしかない。
どれだけ日本側で段取りして待ちうけていても、決め事を守ってくれな かったら意味が無い。しかも送ったと言われて安心していたらそうで なかったという・・・。グチりたくなりますわな。
とにかく貨物は動いているので止めるわけにはいきません。 あとはお金がかかっても、客先から罵倒されても耐えるしかありません。 こんな商売をしていたんじゃ、買ってくれるところが無くなるよな。 日本のマーケットをどう考えているのか疑いたくなります。この客先は 重要顧客と位置付けているにも関わらずなのに。
しょうがない。目の前のことをきちんとやるか。せめて。
はい。今日は曇りのちときどき雨。(東京地方)
2002年10月07日(月) |
更新は滞っているものの |
わたくしのトップメニューの中にこの日記もあるわけですが、 もうひとつの書き物として、初心者のためのゴルフ講座を載せて おります。
もう、内容としてはかれこれ1年近く更新していないかな。 今年の夏ごろまでは、あんまりのぞいてくれる人はいませんでしたが、 なんだかこの頃、季節がいいからかのぞきに来る人が多いです。
とはいえ、googleとかyahooとかに残っているキャッシュを頼りに 言葉で検索して直接来る人ばかりです。あんまりいい気にはなりま せんね。トップページに来る人なんか、ほんのひとにぎり。 10人のウチ1人でも来ればいい方。大方はのぞいてそのまま 去っていきます。
昼間でも会社のパソコンから来る人もいて(プロキシ見てると分かる)、 あぁ、この人はヒマなのかなぁなんて思ったりして。
書いている内容は、まだまだ続きがあるのですが、書く気力が 沸かないのでそのまま放置しています。だから何回か見てしまうと 大体読み終えるぐらいのボリューム。そのうち来る人の数が減って しまうのは目に見えています。
ゴルフ講座のほうはあくまで自分の趣味で書いているものなので、 勝手に見てくれて構いません。でもなんか言って欲しいよね。 「おい、それ違うぞ。」とか「どっかで見たぞ。この説明。」 なんてことでいいんです。テキスト形式なので見ててつまんない でもいいです。なんでもいいです。
でも正直言って、反応があってもそれにこちらからどう応えていいのか 分からない場合もありますから、今のまま何も言わずに見るままで いてくれてもいいんですけどね。(笑)
ま、ゴルフ講座を見ている人はこの日記は見てくれていないようなので 何でも言っちゃいます。ははは。
はい。今日は雨のち曇り。(東京地方)
銀行における ・資産査定の厳格化 ・自己資本の強化 ・ガバナンス(企業統治)の強化
銀行にはやるべきことをやってもらって、責任の所在をはっきりさせる、 退場してもらう企業には退場してもらうという強い姿勢だと思います。
株価だけで言うと、上場企業のウチ100円未満の企業の資産は約40兆円。 倒産割合から試算して10数兆円の引当が必要になるという議論。
この資産価格はあまりに大雑把過ぎますが、まず40兆円という数字につい ては数字をはじいたわけじゃありませんが、桁がひとつ足りないんじゃない かと思います。企業の資産価値を総発行株式の時価と評価するならば、あな がちはずれているとは思いませんが、定義をどうするかの問題ですね。
債務超過(負債が資産を上回っている状態)であるのは言うまでもなく、 その可能性が大きいところ、つまり資産の評価をきちんとしていなくて 数字の上ではあたかも利益が出ているような形をしているような企業を きちんと見ぬいて、しかるべき処置をしろ(つまり回収とか債権放棄とか) と言っているものと理解します。
これだけ言うと後ろ向きな方策ですが、経済の基盤となる銀行が企業に 対して当たり前のことをしてこなかったツケをきちんと精算しろということで、 企業は企業で市場から受ける評価を真摯に受け止めろということで。
これは確実に景気後退の政策です。 しかし、この後退を認めなければ不良債権の問題もデフレの問題も解決の 方向に向かうはずがないんです。延命のために責任の所在や損失処理を 明確にしてこなかったために、市場は異論を唱えているんでしょうし、 実体経済が耐えることのできない状態まで来てしまったと思えます。
竹中平蔵氏が金融担当大臣を兼務するということは、小泉総理が国民の痛みを 覚悟したということでしょう。覚悟したというのは支持率低下もやむなしと いうことです。国民から見離されるかもしれないというリスクを覚悟したと いうことです。一国の首相としては苦しい判断だったと思います。
少子化に突入して労働層の比率が低下していくことがはっきりしてるので、 以前のような経済成長は見込めないわけですから、経済成長時に策定した 計画は見直しをせざるを得ません。政治家の公約を守ることとは切り離して 考えなくてはなりません。政治家の考えを変えるためには国民自らの考えを 変えなくてはなりません。政策の転換期であるとともに国民の意識の転換期 であると思います。
誰もが自分の生活の質が低下することを歓迎する人はいません。 だからといってこのままでは近い将来に国家破綻になる可能性を秘めています。 日本に限ってはそんなことはないよというのならば、日本が持つ借金を誰が 返済するのか考えてみて下さい。国の借金は基本的には国のために使用する ものですから、その恩恵を預かった国民はその返済義務があるんです。 税収以上に支出が必要であったし、それを国民が望んでいたんです。(実際は それ以外のところも大きいのですが、話を簡単にするためにあえてそう言う。)
こういった風に考えてみると、国政や地方自治のおかしいところがいろいろと 見えてくるんじゃないでしょうか。少なくとも自分が支払っている税金が 効率よく使われているのかどうか、借金をするならば、その返済についての 見込みが正しいものなのかどうか、多少なりとも関心を持つことになるのでは ないでしょうか。
税収が落ちれば国民へのサービスも低下するのは当たり前だと捉えること、 それから収入が落ちれば生活の質も落とさざるを得ないことを認識すれば、 今、自分たちが受けている恩恵はどれほどのもんかということを感覚ででも 捉えられるんじゃないでしょうか。恩恵が大きければ大きいほど後世の 負担する割合が大きくなることを感じながら。
今の暮らしが良ければいいと思うか、後の時代のことを考えて今を暮らすか。 他の人がやったことだと第三者的に思うのはいいのですが、だからといって 責任者が明確になったとしても責任の全てを負えるわけじゃない。しかも 現状に至った責任は過去の人が行ったこと。結局、だーれも責任を取ること ないんですよね。そんな曖昧で不確定なことを追い求めたって無駄じゃん。
とかなんとか言ってもヤなもんはヤだよね。せめて激しく抵抗するのは 止めましょう。(笑)
はい。今日は曇り。(東京地方)
2002年10月05日(土) |
年を感じるようななってきたか |
なんともまぁ、書くネタのない毎日なんですが(笑)、スポーツニュースを 見るにつれ寂しい思いをするのは自分だけではないはず。
というのも同年代であるヤクルトの池山(ブンブン丸)や横浜の男石井(浩郎) なんかが引退を決めたという知らせを聞いて、我々の年代はもうそういう ところまできているのかなと思ったわけでして。
スポーツ選手は選手生命が短いのは周知の事実ですが、その期間中にどれだけ 自分の能力を発揮できるかがその人の人生となるわけでして、こればかりは サラリーマンには分かりかねる生き方です。とはいえ、短いながらも自分が やりたい期間があったことも事実なわけで、それはそれで羨ましい生き方。 ただ、それを仕事として考えると、どうなんでしょうね。
子供の頃になりたい職業としてプロ野球選手というのがありましたが、 それは華やかな世界で活躍している選手をテレビで見ていたから。 大半は2軍以下の世界で地道にやっているか、世間に知られる前に辞めて しまう人が多いのも否めない事実。自分が選んだ世界だとしても、20代の 前半の時期をそこへつぎ込んだ結果として、不安定な生き方になってしまって 後悔している人もいると聞きます。そういう選択をした時点である程度は 生き方が決まってしまうことを承知で選択したわけですから、後からあれこれ 言っても仕方ないことです。子供の頃にはそんな事実なんてわかりやしない。 でもそれでいいと思う。夢を持てない子供なんて将来の活力を生まないから。 大人の厳しい現実なんて大人になればイヤでも分かる。
大人たちを批判していた子供たちも、自分がその当事者になってみるとその 勢いが失せてしまって、またその時代の子供たちに批判される立場になる。 そうなると自分たちの上の世代を批判する方向に向かい、やっていることは 子供の頃と同じこと。でもそのパワーは子供の頃にはできなかった変える力と なり得ると自分は思う。社会を変えようなんて思いは時代遅れとするならば、 それを実現するには身近なところから変えていこうとする思いに変化する べきで、それが会社であったり、地域社会であったり、身内であったり。 そんな社会で変える力を持つのが30代のパワーであると思う。そうやって 自分の存在を確認することで将来に対するやりがいを覚えていく。そんな 年代ではないだろうかと思う。
10代や20代のパワーも無く、40代や50代の権力も無く、中途半端な 30代がどうやって生きていくかは、やはり自分の立場を自覚して、主張と 実行を伴っていくことにあると思います。ある意味では覚悟でしょう。 自分をわきまえるということでね。
若い世代は次から次へと出てくるわけで、これと同じ土俵で戦うわけには いきません。それを見ていつまでも羨ましがってばかりもいられません。
それでも・・・はっちゃけたいときはありますわな。(笑)
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
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