しむちゃんのつれづれ日記
文字サイズは「中」が最適なようです。

2003年01月23日(木) 勉強をする目的

今日、初めてウチのすぐ近くにある華屋○兵衛に行きましたが、
やっぱりレストランの肩書きがあるにふさわしく、お値段が高い。

ときどきお客が一杯なのは会社の帰りに見ているから多くの人が
食べに行きたいレストランであることは分かっていたけど、晩飯
がわりにここを使うのは財布の中身がいくらあっても足りない。

やっぱり自分には定食屋が合っている。
おかずはメインにどーんと置かれているけど、ご飯と味噌汁、
そしておしんこの並び。ときにはおかみさん手作りの副菜。
このバランスがひとりもんの食事には必要だよ。

ってなわけで、支払いの際にポイントカードをもらいましたが、
当分の間、使うことはないでしょう。今まで食べに行ったことは
ないんだから、別にこれから行かなくても問題じゃない。

あくまでひとりで晩飯として食べに行く時の話ですから、家族や
友人と一緒なら状況は違うんでしょうからこの限りではないけど。

食は生活の活力ですから、よほどのことがない限り妥協はできない
けど、懐具合でいかにでも変えられるようにしておかないと、いざ
となった時に普段の暮らしを変えることができない体質になって
しまうので、日頃からちょっとした我慢をしておいた方がいいんで
しょうね。

明日は給料日ですが、どうせ入ってくる給料の額は分かっている
ので、手元のお金も無駄遣いできません。

でも今は少しの食費をセーブして書籍を買うことにしています。
手元にあるテキストをひたすら読むよりも、遠回りですが、自分が
何を考えるべきか、そのあたりを見つけるためには型にはまった
書物を読むだけでは不充分。単位取得のためにはとにかくテキストを
読みレポートを提出して試験を受けられる状態にしておかなければ
なりませんが、昼間の学生とは違ってストレートで卒業にこぎつける
ことを目標とはしていないので、時間的には融通が利く。という
よりも、幅広い知識の習得により違った角度からテキストを読むこと
をしていくことで、レポートを書くにも視点を変えて書けると思って
いるから、この姿勢は変えたくない。

とはいえ、在籍期間は限られている(最長12年)し、そこまで
引っ張るつもりもないので1〜2年ほどは延びると思いますが、
いったい自分が何について考えたいのかを見つけるために、じっくり
考えていきたいと思っています。

給料が下がった現実にどう対処するかも、ひとつの勉強材料。
給料を上げるためにどうしたらいいのか、あるいは給料を確保する
ためには自分は何をすべきか。これを世間レベルまで拡大すれば、
世の中の流れがどうあるべきか、どうすれば良くなるのか。今の
小泉内閣の欠点は何か、何を補足していけばいいのか、そんなところ
が見えてくるかもしれない。

苦しいとか厳しいとか嘆くだけでは何の進歩もない。
周りに流されていることで周りを悪く言っても自分に跳ね返ってくる
わけでもない。本音は自分の中で消化して、あるべき姿を追求して
いくことが大事かなと。批判するには提言をつけて。そのために
自分は勉強しています。

はい。今日は曇りところにより一時雨か雪。(東京地方)



2003年01月22日(水) やっぱり政府通貨発行か

政府貨幣を発行すると、モラルハザードが起こってしまうのでその歯止めを
しておかねばならないと考えておりましたが、よくよく考えると、すでに
そのモラルハザードは起こっているのでした。

というのも、際限無く発行され続ける国債発行、それからゼロ金利。

国債の発行が増え続けることの悪はお分かりの通り借金が増え続けること。

ゼロ金利の悪は、金融機関の運用益が出ないことから、というか運用すれば
コストがかかるから、その分だけ損することになり、運用を止め自分の金庫に
留めておくことになる。これが死貨幣。家庭で言うタンス預金。金利を低下
させて借りやすくしているものの借金の返済に忙しくて借り手がいない状況で
金利が低いということは、そのお金は運用もされずにジャブついているだけ。
金融緩和といいながら、お金だけが宙に浮いている状態。使う人もいないで。

運用先が無いから国債を購入する方向に走ってしまうのですが、みんなが同じ
ことをやるから国債の価格は高騰(つまり金利の低下)するんで短期金利だけ
でなく、長期金利も低下することになる。そうすると生保の運用の逆ザヤと
なり、契約者への支払利率の方が生保の運用利率を上回ることになり、生保の
ソルベンシーマージンが著しく低下することになり、格付けが下がります。
あるいは契約者への支払利率を下げざるを得なくなり、商品価値として下がる
ことになります。

銀行や生保といった金融機関が大量に国債を保有するということは、次に
起こるであろうことは金利が上昇した時。金利が上昇するということは、国債
の価格が下がることだから金融機関は売るしかなくなる。それが一斉に起こる
と国債の暴落となる。暴落ということは買う人がいないということだから、
新規の国債発行が出来なくなります。そういうことで国の資金調達の方法が
奪われることになります。現在が最低の水準だから、金利は上がる方向にしか
ないことは明白。だから危険な状態なんです。だから何とかして国民に買って
もらうように必死になってPRしているんでしょうか。松本幸四郎&小雪で。

ま、いずれにしても現状ですら狂った状態ですから、政府通貨を発行したから
といって驚くほどのモラルハザードは起きないんじゃないかと。ただここで
注意したいのは発行額と期間に歯止めをあらかじめつけておかないと、いくら
今の狂った感覚とはいえ、冷静にとどまっている人ですら狂わせてしまう危険
があるので、政治的に影響のある人でクールさを持つ人が必要になってきます。
自分はそれを安倍晋三氏あるいは石原伸晃氏だと思っているんですけどね。
首相になるかどうかは別にして・・・。

現在の小泉内閣で行っている政策を、小泉内閣の退陣を要求するわけではあり
ませんが、デフレ対策をマジメに行うならば、政府通貨の発行を視野に入れて
欲しいし、不良債権処理もデフレ下でドロ沼に陥らないようにして欲しい。
デフレ圧力を推進する政策を行いつつ景気対策を行うならば、デフレを打ち
負かすだけの景気浮揚策を打たなければならない。小手先ではダメ。

お金が流通するような方法で、一番効果的だと思われる政府通貨発行。
インフレを恐れず思いきってやって欲しい。

はい。今日は晴れのち曇り。(東京地方)



2003年01月21日(火) 景気を上向かせる政策が大事なんだが・・・

経済財政諮問会議が20日に決めた「改革と展望−02年度改定」では、
2010年代初頭のプライマリーバランス(国債関係費を除く財政収支)の
黒字化を引き続き目標と設定し、具体的には2013年度には黒字化する
ことになっています。

これは2005年度からデフレを脱却し、物価上昇率がプラスに上昇し、
税収増に貢献することが前提です。あくまで試算です。

デフレ対策と財政の健全化は今までの伝統的な手法で解決するならば、
当然のことですが裏表の政策です。つまり、どちらかを優先させるなら、
どちらかを犠牲にしなければなりません。特にアメリカ流インフレ下での
理論あるいは基準を使用すると、状況が違う日本では通用しないことは
明白であり、表向きな犠牲範囲だけでは済まないことが考えられます。

そういう意味では竹中大臣のやろうとしていることはデフレ圧力を押し
進めることであり、この内容に付いてはいずれ行わなければならないこと
なので、内容そのものを否定するつもりはありませんが、そのデフレ圧力
に負けない景気対策を考えておかなければ、マイナス方向をより下方へ
進めていくことになります。

もちろん、既得権益に縛られているロートルの自民党議員が言っている
ような公共事業やムダな株式の下支えなんかは論外ですが、今までやって
きた小手先政策では過去の繰り返しで何の意味もありませんから聞く耳は
持ちませんが、建前としては正しい政策を推し進めている小泉内閣を潰す
なんてことはしないで、正しいことは正しいことと認めた上で、それ以外の
経済手法で現在の内閣をサポートする方法を提言していくことが大事だと
思っています。それを取り入れてくれるようにね。

インフレターゲットなんかは自分としては賛成派なんですが、これは景気の
安定を目標としている日銀が認めるわけありません。安定というのは緩やか
な上昇のことを意味していますから、本来は現状をどうにかして打破して
いこうとしてなければなりませんが、いかんせん本気でデフレを改善して
いこうとする気概が見られません。

かといって、市場に供給されている貨幣が少ないかといえば、バブル期にも
匹敵する量が存在しています。なぜそれなのに景気が下向きなのかというと、
タンス預金やら銀行預金のような流通していない、いわゆる「死貨幣」と
言われる使われない貨幣が多く存在しているからです。これが回るように
ならないと景気は上向きになりません。お金を他の何かに、特に消費方向に
回らないと、貨幣の価値としてはモノよりも上回っている状態は改善する
はずもなく、借金はご法度、現金を持っていたほうが得だということで、
よりお金の価値が上がることになります。

モノを持っているよりお金を持っているほうが得だと考えれば、当然ながら
消費活動に向かうわけはなく、その状態を景気が悪いというのです。しかも
消費が減れば企業の業績も悪くなりますから収入も減ることになる。だから
お金はあるけど景気が悪いということではなくて、収入がへったことにより
お金がないから消費が出来ないということになっているんです。消費が
落ちているのは収入が減っていることに他なりません。だから収入が増える
ことを考えること、それは個人でもそうだし、全体的なこととしてもそう
だし。個人的には能力を上げて収入を上げる努力を、国全体としては政策と
して、国民に収入となる方法を考えてあげる。例えば減税もそうだし、お金
をばらまくこともそうだし。但し、その総量が不足すれば小渕内閣の二の舞
になるから、思いきって多額の(10兆20兆ではなく100兆200兆
レベル)支出を国民(企業も含む)に向かってやってみたらいいと思う。

ズルズルと結果の出ない経済対策をして積み上げてきた借金の額を考えると、
思いきったことをやろうとするなら、この1〜2年でそれぐらいの借金を
覚悟でやってみればいい。無責任な発言のように聞こえるでしょうが、効果
としては砂に水を吸われるような小さなものではないので、恐らくお金が
余って仕方がない状況になるんじゃないでしょうか。しかも国民の意識と
しては手元にお金が入ってくるわけですから、これは消費に向かう方向。
将来の不安もあるかもしれませんが、マインドとしては明らかに上向き。
労働意欲も沸くってなもんです。

これは目の前の小手先ではなくて、手法を選べば国の借金も、不良債権も
無くなる方向の考え方です。リスクは色々ありますから、そのあたりは
きちんとケアしなければなりませんが、人類が経験したことのないデフレ
を脱却させるためには、人類が経験したことの無い方法で対処することを
マジメに考えてもいいと思う。

ま、所詮、日銀が意図的にバブル崩壊を引き起こしたと考えれば、つまり
デフレをいち早く察知して、これを打破するためには戦争に変わる破壊的
な方法を考えていたとすれば、恐らく日銀の中ではアイデアがあるはずで、
今はそれを出す時期ではないと考えているんではないでしょうか。彼らの
頭の中には中央銀行が政府から実権を奪い取ることがあるでしょうから、
下手に自分のカードを出すわけはありません。だからいざとなった時まで
隠しているに違いありません。卑怯だけどね。

でも、それがあるとしても、政府にやれることには政府貨幣の発行という
合法的な手段があるんだから、破滅的な状況になる前に、使ってもいいと
思うんですが、なかなかそういう方向には行きそうにはありませんね。

いずれにしても、国民の平和と安全を守ること、それから国民の幸せを
願うのならば、苦しめることばかりをやるんではなくて、国民がいかに
この日本で幸せに暮らしていけるかを考えて実行していくかが政治家と
しての義務だと思うんですけどね。自治体レベルでも同じです。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2003年01月20日(月) 散り際

「不惜身命」

身体、そして命をも惜しまない。
そういう決意で横綱になった貴乃花。
散り際も華々しかった。昔から日本にある美学です。
惜しまれながらもスパッと終わりを決断する。なかなかできません。

自身を惜しんでなかなか終わりを決断できないのがわれわれの本音。

力尽き果てて終わりを迎えるか、尽きる前に終わりを迎えるか。
あるいは尽きることを拒み続けるか。これは人それぞれでしょう。

小泉首相は貴乃花の復活を期待していたと言います。
ってか、人のことを心配するよりも、自身が復活しなければならん
のじゃないでしょうか。と、他人事のように自分は期待しています。(笑)

今日は会社のCBという会議に出席させてもらいまして、ウチの室長
のサクラ(笑)として座っておりましたが、出席している面々は、
社長・副社長・技術担当役員・財務担当役員・監査役2名・技監・
企画室長(進行役)、それからギャラリーとして人事部長・営業統括
室長・事業管理GL・・・。本社部門のお歴々です。そんな中で
切諌される室長の横に座っての補佐役でした。

そこではひとつの方向性が社長から出ましたが、なんだかイヤーな
雰囲気で、自分としては大声を出したい心境でした。というのも、
マジメに議題を審議しているような雰囲気ではなかったから。
少なくとも自分にはそういう風に見えました。

経営陣の集まる会議って、こんなくらーい雰囲気だったのかとある意味
落胆した会議でした。議題はウチの職場を閉じるかどうかだったので
明るい話ではなかったものの、すでに敷かれたレールの通りに議事が
進行しているようで、あれやこれやと口を挟む場であるにも関わらず
固く口を閉じている人もいて(これは話の中身が分かっていなかったから
と思われる)、すっきりとしないまま審議が終わるという、会社の経営
ってこんなもんかと改めて思いました。

正直な話、大した審議じゃなかった。
事業部門に身を置くものとしては納得のいかない審議でした。

とはいえ、ひとつの指針が示されたわけですから、それに沿った行動を
これからすることになります。時間も限られているし、トロトロしている
場合じゃありません。終わらせるなら終わらせるで、きっちりカタを付け
て終わらせたい。散り際が大事なのはここでも同じです。

はい。今日は晴れのちところにより一時雨。(東京地方)



2003年01月19日(日) やっぱ政府貨幣の発行かな

構造改革は必要なんですが、これはデフレ対策とは対極的な政策。
構造改革をやればやるほどデフレ圧力が強まる。ということは、
一生懸命がんばって借金を返していても、不良債権を処理しても
減ることのない、むしろ借金が拡大して国民の生活を、国家財政を
圧迫することになります。

安易な国債発行で国や地方自治体の借金を増やし続けて、増やし
続けるということは返済の予定が見えてこないわけで、そうなると
信用の低下により国債、地方債の暴落も予想されます。暴落する
ということは、それらを保有している銀行・生保が潰れることに
なるし、新規の債券発行が難しくなり、新たな収入源が絶たれる
ことになりますから、その時点で国家破綻を選択し、お隣の韓国が
経験したIMFの介入が入るか、あるいは政府貨幣を発行するか、
どちらかになると思われます。

そういった観点もひとつの理由として政府貨幣の発行を今の時期に
行うべしという意見が出ています。最悪の状態を迎える前に。

現在政府が行っている経済政策はアメリカの後追い。つまりイン
フレ経済下で取られてきた政策であり、今の日本には馴染まない。
かつて人類が経験したことのないデフレ経済だからです。

金利はマイナスにはなり得ないから物価がマイナスになっても金利
はゼロ以上でしかありえないことから、モノよりも貨幣のほうが
価値が高い状況です。お金は使うより持っていたほうが得なのです。
これがお金を使わなくなった理由です。(他にも色々あるけど。)

じゃあ、構造改革は悪なのかというと、デフレ対策という点では
そうかもしれませんが、システムを改善して、より効率的な、
効果的な仕組みに作り上げるという点では、いずれやるべきこと。
甘い汁を吸っても許されてきた時代をいつまでも肯定してはいけ
ないという警鐘なんです。人はいつでも楽をしたいという本能を
持っていますから、苦言を言う人がいなければ楽をしがちです。
だから建前としては行うべし。

要するに、今までの伝統的な手法で経済対策を行っていては、何ら
効果がなかった反省から小泉総理が登場したわけですが、経済対策
すらなければ今の状況はもっと悪かったでしょう。そういう意味で
経済対策は景気の下支えをする効果があります。いかんせんバブル
崩壊の傷跡が大きかったせいもあり、それを埋め合わせるだけの額
には至っていなかったということです。投下する総量の問題です。
お金を注ぎ込む額が少なすぎたんです。だから効果として表われ
なかった。10兆20兆では桁が足りなかったんです。そんなこと
をダラダラとやってきて積みあがったのが今の借金です。

ただ、その積み上げを小泉総理に全責任を押し付けるのはあまりに
酷な話で、どうやってその借金を返すか、返す見込みの立つ政策を
打つことができるか、そのあたりを期待しなければならないと思い
ます。現状を見る限りでは、借金が大きくなる政策ばかり。しかも
国民が苦しむ期限も提示されていません。こういう目で見れば、
小泉内閣は早く退陣して、景気対策を打ってくれる内閣に作り変え
る必要があります。

一方では、古臭い、あるいはよっかかり体質の甘え構造を改善する
べく立ち上がった勇気と影響は尊重しなければなりません。北朝鮮
に毅然としたあの姿勢も評価しなくてはなりません。だから政治と
しては間違っていないんだけど、経済運営としては間違っている
ということになるんでしょうか。そもそも政治と経済は切り離して
考えることは出来ないんだから、経済運営が間違っているならば
政治としても失敗といわれてもおかしくないんだけどね。

でも政治家小泉純一郎としては、歴代の首相よりもより国民に近い
存在だと信じておりますから、自身の利権に凝り固まった政治家
にはない臨機応変な、自由な動きが出来るんじゃないかと思います。

ある特定の集団を背景にした民主党のリーダーが首相になるなんて
ちゃんちゃらおかしい話なんですが、個人レベルでは優秀な頭脳を
持っている民主党。自己破壊を起こす前に何とかまとまって欲しい。

いずれにしても、デフレ対策は時間的に猶予のない課題。
法的にも許されている政府貨幣の発行を考えて欲しいものです。
インフレを恐れる前に実行してくれ。

はい。今日は曇りときどき雨。(東京地方)



2003年01月18日(土) 米国の成長産業にもかげり?

米マイクロソフトが今年の3月から1株あたり年間8セントの
配当を予定していると発表しました。

ブッシュ大統領が7日に発表した総合経済対策で株式配当課税の
撤廃を打ち出したことを受けてと新聞には書いてありますが、
果たして本当にそうだろうか。

配当への原資を研究開発に充てることで、株主には業績向上で
株価を上昇させることによって報いるというのがもっぱらの主流
でしたが、これを方向転換させたことには理由があると思えます。

それは言わずもがな。成長が止まったと自らが認めたということ。
成長が止まれば株価は上昇しませんから、株式購入の動機付けが
減少してしまいます。キャピタルゲイン(売却益)に有利な株式
ではなくなったということですから。

株価が上昇している株式は、運用株としても組み入れやすいので
すが、こういった動きになると、どうしても投資家の警戒感が
起きて売りが出てしまいますので、それに伴って運用株としての
位置付けから外されやすくなります。これはポートフォリオマネー
ジャー次第なんですけど。

大株主としてはその配当金が毎年入ることで、安定的な収入が約束
されることになりますが、やっぱりこれはビル・ゲイツ会長の懐に
多くのお金が入り込むことにもなります。117億円です。会長の
思惑としては、してやったりというか、大統領ありがとうってな
感じですか。

インカムゲイン(配当)にもキャピタルゲイン(売却益)にもそれが
実現した時に課税されるわけですが、売却益は売却が実現しないと
課税されないのに対して、配当税は毎年発生します。この配当税の
撤廃は大きな減税になるでしょうし、長期保有を促進、あるいは決算
期末の売却を防ぐ意味もあります。

でもやはりこれは成長産業の一角が崩れてきたということを意味する
大きな出来事だと思います。ま、それをいち早く察知したのは社長業
を自ら終わらせた日本マイクロソフトの元社長ですけどね。OSは
PCというハードとセットですから、PC市場も飽和状態に突入して
きたということですかね。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2003年01月17日(金) 毎日新聞購読者からのメッセージ

社説に対する批判なんて好きじゃないけど、最近の毎日新聞を
読んでいると、特に経済関係の記事にはどうも納得いかない。

今日の社説のひとつは日銀総裁人事のことでしたが、この題名が
「インフレ総裁待望論の愚」

インフレターゲットの採用を総裁就任の踏絵にしかねないこの
頃の政府首脳の発言をこき下ろしていることはいいんですが、
長期停滞経済打開にカンフル剤は無いと言い切っているところが
間抜けなように思えて仕方がない。

つまり現在のデフレ状態をグローバル化・IT革命・バブル崩壊
による地球規模の経済革命だと肯定している。

この背景には過去の政府の無秩序さを繰り返してはならないという
考えからだと思いますが、もしそうならば、その無秩序な政治の
結果が今の状態であるのだから、それを打破することを考えなく
てはならないんじゃないだろうか。

打破するためには政治的・経済的な側面から攻めていかなくては
ならないんですが、それを端から諦めているとしか言いようがない。
それでは新聞屋としての役割を放棄していることになる。国民の
生活を向上するためにどうしたらいいのか、そのことについての
洞察無しに政治の批判ばかりをしても単なる批判家でしかない。

新聞記事は事実の掲載かもしれないが、社説は社としての提言だ。
その社説が国民の方を向いていなければ、いずれは読者の信頼を
無くし、社としての存続を危うくするんじゃないか。そんなつま
らぬおせっかいはいいとして、以前から抱いていた、毎日は経済に
強いという思いがこの頃だんだん薄れてきた。もしかしたら勘違い
集団ではなかろうかと。

書いてあることは理解できないでもないが、危険だからやらない
的なことを言い出したら、現状打破をするための方策には全てに
おいて否定しなければならない。人類史上、経験したことのない
状態にあるんだから、経験したことの無いことをやらなければ状況
が変わるはずが無い。事実、バブル崩壊以降のいわゆる伝統的な
手法で行われた政策は全て失敗に終わっている。今まで当たり前と
考えられてきたことをどこか壊さなければならない。そしてそれら
を壊すことに恐怖を覚えているのが抵抗勢力だとするならば、この
筆者はまさに抵抗勢力だと言わざるを得ない。古株の議員たちと
何ら変わらないことになり、社としての批判能力を疑わざるを得ない。
つまり、抵抗勢力に洗脳された新聞社というレッテルを貼るよと
言いたいわけです。

どうしたんだ。毎日新聞。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2003年01月16日(木) インフレターゲットしかない???

小泉総理の構造改革も手詰まり感がありますが、デフレ対策もまた同じ。

そこでニュースステーションでその話題が取り上げられている中で、
「インフレターゲット」というカードを持っていると言っていました。
さらにコメントをする慶應大学教授は、デフレの打開はインフレターゲット
を設定するしかないと言っておりました。かつてはデフレが起きたら戦争を
起こしたという過去の経験は使えないので、残るのはこれだけだという論理。

「だけしかない」と言い切るには何かしら根拠があるんでしょうが、有名
大学の教授がコメントするにはあまりに説得力ないというか貧弱というか。

この発言は竹中経済財政政策・金融担当大臣の影響なんでしょうか。
彼の口からもインフレターゲットの言葉が出てきましたから。
自民党の舛添要一氏は以前から主張しておりましたけどね。

ただその手段を日銀に一任するような姿勢であれば、これは間違いなく
失敗するでしょうし、日銀も激しく抵抗するでしょう。でもこれは次期
日銀総裁の意向に左右されるかもしれないので、それを踏まえて日銀総裁
選に付いては注目する必要があります。なにせ選ぶのは小泉総理ですから。

要するにインフレにもっていく方法が問題なんです。

そこでひとつの提案として研究されているのがセイニアーリッジ権限。
(「通貨の単位および貨幣の発行に関する法律」第4条)

政府が貨幣(紙幣)を発行して流通させるというもの。国債の発行という
借金をして税収の穴埋めをするという、足りないから補う式のやり方でなく、
銀行やタンスに眠っている死んだお金を使わせるようにする方法、その引き
金として、政府の借金とはならない政府貨幣の発行という手段をとることを
日本経済再生政策提言フォーラムが平成12年に提言しました。

具体的には、政府が巨額の政府紙幣を発行して、これを日銀に売却、つまり
日銀券と交換して巨額の財政収入を得るということです。

研究中であり、文献もまだ市中に出回っていないこともあり、一般的には
知られていない手法。でもこれをある条件を持って行うことで、お金の流れ
を逆の方向、つまり企業や国民が借金の返済に奔走している今の状況の逆で、
企業や国民がお金を使う方向なるとういうのです。

ここで「ある条件」と敢えて言っているのは、やはりインフレ方向に持って
いくときの危険性としてハイパーインフレが予想されますから、そうなる
ことを事前に防ぐ決め事(ルール)を作っておかねば、ということです。
それから、都合のいいお金ですから誰かが意図的に際限なく使い込むような
ことのないようにしておくことも必要です。法律として存在しながらも今まで
使われなかったということは、恐らくコントロール不能になる可能性が潜んで
いたと思われます。あるいは不当な権力がこれに寄り添ってくる危険性を
察知していたのかもしれません。ですから万能薬ともいえないところがあり
ます。

いずれにしても、お金が市中に出回る方法を考え出さなければ、いつまで
たっても経済が収縮したままで付き合わなければならない辛い時代を過ごす
ことになってしまいますので、思いきった方法を研究し、実行していく決断
を政治に担ってもらえるように働きかけていかねばなりません。そのひとつの
提言としては、あまりに効果的であると思うわけです。ただ今まで誰もやった
ことがないので運用面で混乱する可能性はありますけど。でも恐れるなって
言いたいですね。不幸なデフレの時代を脱却するためですから。

政治家のレベルでこの提言を取り上げている人が見当たらないのが残念です。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2003年01月15日(水) 思い入れと自己決断

自社の製品に思い入れがある人とそうでない人。
あるいは自社製品のことを知っている人とそうでない人。
製造業の社長は大別してこういう分け方が出来ると思う。

例えばGEのような超巨大企業の場合は自社の製品をいちいち
知る必要はないと豪語しているし、自動車メーカの社長であれば
自社製品のことが気になって仕方が無いという。特に日本のね。

自分が客に売る商品に熱い思いがなければ客もその思いを汲んで
くれることはないと思うのはどこの営業マンでも同じでしょう。
営業の立場からすると客の顔が見えてくる、声が聞こえてきます
から、客の声を無視することは出来ない。でも自社製品をけなす
こともできないから、何とかして好きになってもらうように努力する。

買ってもらって初めて自分のフトコロがあったまると思えば、
客はお金を運んでくれる大切な人です。だからといって下手な
商品を売り付けることも出来ないから、商品もよりいいものを
目指して改良を重ねることになる。このあたりのマジメさかな。

ただいつの時代でもこれが通用するわけではなくて、時には財務畑
でたたき上げられた人が財務体質を改善するためにトップに据え
られることもあるでしょうし、客の声やら業界に精通している
マーケティング部門の人がトップになることもあるでしょうし、
いわゆる技術畑からの出身の人もいるでしょうし。

出身部門はどこであれ、その人が自社製品をどれだけ愛している
のかって、接する人はすぐに分かるよね。発言やら態度やら見て
いると。そうすると相手からするとここのトップがこういう姿勢
だから社員もきっとそうなんだろうと思われますよ。

仮に自社製品のことをいちいち覚えているヒマなしなんて思って
いても、細かい知識はともあれ、聞いている人、見ている人に
ここの製品を買ってみようと思わせる話術ぐらいは体得していて
欲しいもの。トップがどういうスタンスなのかってことはいつも
外から見られているんだから。

財務体質の改善が全てにおいて優先されるという経営者としての
発言はいいのですが、そこにスマートな製品戦略は立てられない。
というか、ここまでダメにしてきた経営責任を取らないで、実務
レベルで個々に責任を取れと言っても説得力ない。

過去の清算をしているのなら、経営者としてある自己決断をして
から社員と向かい合わなきゃ。ね。どこぞの社長さん。

ウチの会社の社長も同じなんですけどね。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2003年01月14日(火) たまにゃあ学校のテキスト読めよってか

とあるメルマガで紹介してあった書籍を購入した。
税抜きで1,400円だから安いもんではない。
かといってイワユル専門書でもない。(でも専門的な書籍、かも。)

題名が題名だけに難しくて読み疲れるかなと思っていたけども、
これがなぜだか面白い。帰りの山手線では池袋駅構内に異物が
線路を遮ったということで止まったので、乗客がぞろぞろ降り
始めたのでその隙に座席に座り、読み始めることにしました。
(結果的には止まったのはたった5分だけ。でも止まったのが
品川駅だったのでみんな京浜東北線へ向かい車内はガラガラ。)

書いてある内容というのは要するに経済的なこと。
デフレをどうやって解決するかということへの提言。

文章の走りを見ただけで言うならば、というか題名に書いてある
ことを言うならば、政府貨幣を発行しろというもの。国債をばん
ばん発行して借金を増やし続けるのではなくて、政府がお金を
作り出して、しかるべきところ(例えば公共投資)へ投入しろと。

細かい内容はこれからなので書けませんが、あとはどうしてその
ように考えるのかをいろんなアプローチで言及してあると思う。
また機会を見つけて紹介してみようと思う。


今日は最近になく寒くない1日です。
明日からまた寒くなるそうですから、みなさんお体をお大事に。

はい。今日は晴れ。(東京地方)


 < 過去  INDEX  未来 >


しむちゃん [HOMEPAGE]

My追加