酸性

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2001年10月17日(水) 沈殿 (ため息つかせて)

じつはこの日記には、「ロサンゼルス生活の浮き沈み」という
副題みたいなものが付いてるんですけど(皆様の見ないところでついているのだよ)
まさに今海底2万マイル位沈んでます。

涙壺に涙がだっぷんだっぷんと溜まっています。

理由ははっきりしてますが、うまく言えません…と言うか、言いたくない…かな。
言った方が楽になるんだろうけど、こうして書いてると書いた瞬間に
言葉が自分から離れていってしまうのですね、いつも実感してるんですけど。
どうも、ダメです。
ただこれを読んでる皆様は誰一人として私の沈みに関係しておりませんので、
ご心配なく。

もしかして明日うまく言えるかもしれないし、
明日は浮きに浮いて雲の上かもしれません。

わざわざ読んでくれたのに、くらーい気分にさせてすみません。


2001年10月16日(火) アンケート

さっきちょっと調べものがあって、ヤフージャパンを覗いたら、
「アンケートしてくれませんか?CDの2曲目をB面というあなた」
みたいな事が書いてあって、私じゃんと思い早速アンケートをしてみました。

アンケートは演歌に関する事から始まって、最後は北島三郎のプロモーションで
締めくくりました。

そう。実はずっとずっと気になっていました。

北島三郎ニューシングル、「男の精神(こころ)」。

だって、私のHP(ヤフージオシティー)のバナーに度々登場してたもん。
私のHPの可愛い(???)トップページに浮かぶサブちゃん。
ものすごいアシンメトリー(っていうのか?)だったわよ。
すごいとこで宣伝するな〜サブちゃんと思っていた矢先、
ヤフーも今回のバナーに関して調査始めたんだわね。

アンケートはというと、この宣伝見たことありますかという質問。
バナー、新聞広告、中刷り広告のようなもの、ポスターなどなど、
サブの嵐(笑)。
すごいものを見させてもらった感じですが、バナーしか見たことがあるものは
ありませんでした。LAでサブちゃんのポスター見かけたら、
そりゃあ忘れません。

昨日の池波正太郎に続いて、サブちゃんネタなんか書いてる私。
一体何歳だと思われているのかしら。
でもちょっと自分を「捨てる」というと大げさだけど、違う自分というのも
軽くなって気持ちのいいものだな〜。
というのも私、髪の毛をほんの少し茶色くしただけで、違う自分に
ものすごく嬉しかったりしちゃうのです。

こういうとこでいろいろ書いてるとうまく伝わらない部分が誤解されたまま
伝わっていってるのかも知れませんが、
まぁ、それもいいのかな。
うまく伝えられるような文章は書きたいですけどね。
一体何が言いたかったんだろう、今日の私は。


2001年10月15日(月) 池波正太郎の美学

今日の夕飯は、秋刀魚の塩焼きにサトイモの煮っ転がし。
ん〜〜〜、秋味だなぁ、なんて喜んでたんだけど、
秋刀魚は焼きすぎてはらわたが爆発するは、
サトイモはぬめりがすごいわで、大変だったけど、
美味かったです。
実はサトイモはいつもは塩でこすってから下茹でして
ぬめりを取るんだけど、
鬼平犯科帳にでてくる料理屋のだんなが
「皆ぬめりを取っちまうが、そいつはいけねぇ。
ぬめりを取らない方がおしいんでさ」
なんて言ってたから下茹でせずに煮た訳なのです。

鬼平犯科帳には毎回といっていいほど、食べ物がでてきて、
そのたびに粋な食べ方を紹介するのですね。
池波正太郎氏は食に関するエッセイを出しているくらい、
グルメみたいで、鬼平の中でも彼の食に対する美学が表れてます。

例えば、鮎飯。これは丸ごとの鮎と米を一緒に炊き込んで、
たっぷりのネギといただく。
鍋といえば、小ぶりの鍋にアサリと醤油と酒を入れて、七輪の上で軽く
煮えたらやはりネギといただく。
白菜やら魚介類やらなんでも入れてぐつぐつ煮る鍋は、
池波正太郎曰く、「野暮」なのだそう。

で、蕎麦に関するエピソードの回があって、
火付盗賊改方(鬼平の職業、泥棒捕まえる警察ですな)
の若いのと年寄りが蕎麦を食べに行くんです。
で若いのが天ぷら蕎麦を食べるんだけど、
年寄り(ドラマ中では一番食にうるさい役)が、
「天ぷら蕎麦などどいう、邪道な蕎麦なんぞ、よく食べられるな。
蕎麦はザルに限る」と言うのです。

池波正太郎は、天ぷら蕎麦もザル蕎麦も好きなのではないかと
そのドラマの台詞からして思うのですよね。
というのも、若い頃(小卒で働きにでてたから、本当に若い頃)
銀座で毎日食べ歩きしてたみたいだし。
資生堂パーラーが出来たと聞いては大枚はたいて食べにいく。
どうやら粋な食べ方は大事であっても、元祖にこだわらなさそうというか。
おいしいものは、おいしいと言うのではないかな。
たくさん本を読んだ訳ではないので、自信はありませんけど。
どうかな、池波フリークの方、教えてください。

エッセイを読んでも、鬼平を読んでも、随所に池波正太郎氏の
美学が感じられて、最後の江戸っ子と言われていたのも
うなづける程、粋で惚れ惚れします。

美学といえば、鬼平こと長谷川平蔵も超イイ男。
仕事が出来て、部下への気配りと労いを忘れない上司。
妻を大事にし、義理人情に厚いけど、野暮は大キライ。
池波美学の集大成なのかしら。

ところで鬼平犯科帳。
他の時代劇みたいに、いかにも悪人面した海鮮問屋が
「おぬしもワルじゃの〜、ヒッヒッヒ…」とかいうのは
全然出てこなくて、
良い人が悪い事もするし、悪い人が良い事もするというような
人間の不条理みたいのを描いていて、奥が深いのです。
だまされたと思って、観てみてください。
エンディングテーマもジプシーキングスだし。


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