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■ お別れ会
私はいま東京にいる。 友人の訃報を聞いて、駆けつけた。 このサイトにも、よく顔を出してくれて公私共に親切にしていただいた方だ。本当は、3月に東京へ来る予定だったので、その時に会おうと思っていた。それが、こんなに早く、こんな形で再会するとは思ってもみなかった。
携帯にその知らせが入った日から今日までの2日間信じられず、現実として受け止めることができなかった。それでも、一睡も出来ず食事も受け付けず、ただ震えるだけの私がいた。悪い夢であってほしい、と願いながら。 でも、斎場についたら見覚えのある顔が額縁の中にいた。 一気に現実になった。 最後に会った日を思い出した。 9月。 突然電話した私に「会えるなんて思わなっかた。うれしい」といって、雨の中会いにきてくれた。 12月には、「ジンギスカンをやろうよ」とメールをくれた。 私も去年から薬を飲む身になったので、色々相談にのってくれた。 私が飲む薬の副作用などを調べてくれたりした。
出会って1年半。1つの舞台、サイトが出会うきっかけだった。 私が上京すると決まって一緒に舞台や映画を見に行った。 家族の話や、好きな人の話もした。泊めてもらったこともあった。 初めてできた年上の友達だった。
私には一切病気のことについて弱音も吐かなかった。 いまとなっては、もっと聞いてあげればよかった、と思う。 もっともっと、いろんな話をしたっかた。 教えてもらいたい事も、たくさんあった。
日記に書かれた心の声に、SOSに気づいてあげられなっかた。 私が苦しい時に支えてくれたのに。 ・・・異変に気づいてた。必ず朝ネットにつなぐ人なのに、書込みのレスも メールの返事もこない。私は安易に「急遽、実家に帰ったにかな」とか考えていた。そのとき、電話1本いれればよかった、と後悔している。 そして聞かされたのが訃報の連絡だった。
何もしてあげられなかった自分を恥ずかしく思うとともに、大切な人を失ってしまったことを悲しくおもう。 いつだか「死ぬことは悲しいことじゃない」と教えてもらった。 私が相方を失ってから。でも、やっぱり悲しいよ。
友人の席も用意して、池袋で飲んだ。 友人に好きだったモルツを飲めるだけ飲んだ。 他にしてあげられることは、ないから。 でも、ホテルに戻ってきても思い出すのは、一緒にご飯を食べにいって笑う友人だった。眠れなかった。
今でも、書込みをしてくれるんじゃないか、とさえ思う。
今度、会いにいこう。モルツをたくさん持って。
2003年01月07日(火)
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