2003年04月20日(日) |
番外:観劇「扉を開けて、ミスター・グリーン」 |
at:新神戸オリエンタル劇場 cast:木場勝己・大沢健
たいして期待もせず観に行ったが、期待以上、想像以上だった。 二人芝居、しんどいかもなぁ、なんて素人の浅はかな予測だった。 二人だからこそ、一つ一つの間が、緊張感を生み、ドラマだった。 セットや小道具の使い方に無駄がなくて、言葉で説明しなくても分かるような仕掛けがいっぱいだった。 たとえば、グリーン氏がユダヤ人であることは一目で分かった。(高校で「屋根の上のバイオリン弾き」のビデオを観たことが、こんなとこで役に立つとは…) ユダヤ人とかゲイとか出てきて、途中で、もしかしてこれは「社会派」の芝居か??と不安になったが、実はユダヤ人やゲイだけでなく、人が人として互いに尊重しあうという、普遍的なテーマにきちんと観ることができて、そういうところもうまいなぁと関心してしまう。 最近、戯曲を「書く」立場で考えることが多く、そういう面でも勉強になった。
終演後、トークショーでは、演出家と翻訳家が作品について語った。 演出面の工夫… 舞台を隅から隅まで使えるようにセットを考えたということ。 同じ「絵」にならないように丁寧にブロッキングを行ったということ。 「間」を大切にしたということ。(間も会話である。怖いけど。) 無理にコメディにする必要はないし、センチメンタルにする必要もない。 (特に後半は、役者に泣かせなかった) 観客の想像力を引き出す。 なんか、どれも、いつも稽古で言われていることに通じてくることばかりで、改めて、普段やっていることが基本であり、一番大きな課題であることを実感した。
《独り言》 去年から「戯曲を書く」というのはワタシの大きな課題。今は立ち向かうすべがなく、まだ逃げ腰でいるけれど、ちょっとずつ、書いてみたい、書けるかもしれないという気持ちが見えてきた。 まずはたくさん芝居を観よう。
今年もついに始まった。 ドキドキとワクワクを含んだスタート。 色んな先生方の祝辞が一つ一つ胸に響く。 まだ迷いを捨て切れた訳ではないが、ねばり強く「何か」を探し続けたい。
式終了後は、オリエンテーション。 秋浜先生・秋津先生によるお話。 そして、今年は自己紹介が行われた。 一人30秒ずつ。 さすがに色んな個性の主が集まっているだけあって、自己紹介も千差万別。 本科生から始まり楽しく聞きつつ、ちょっと待て、ワタシは何を言おうかとドキドキしていると… 本科生に入った去年までの教え子が、いきなりワタシの名前を挙げ、ちょっと動揺。いや、一応覚悟もしてたし、隠すつもりもなかったけど、急に振られて……さらに妙に緊張して、考えていたことの半分も言えず、一息でまくしたてて終わってしまった。 相変わらず小心者の自分にちょっとへこんだ。
《独り言》 今年の研究科も本科も、色んな顔ぶれで、楽しみ。 そして、そういう中で自分がどう変われるかが楽しみ。
無事、入学を許可していただきました。 そして、今年は本科に教え子(演劇部)が入ります。 ある程度予測はしていたのですが、まさか本当に来るとは思っていなかったのでビックリです。嬉しいような〜なんというか〜面白いことになりそうです。 去年は回りに背中を押してもらって前に出て行く、と言う感じだったので、今年は自分からもっと前に出て行って、いろんなことに挑戦したいと思います。 (って、面接で言ったら、「え?もっと前に出るの!?」って突っ込まれました…え!?)
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