★はやみねかおる。 『虹北恭助の冒険』

あとがき読むまで、作者が女性だと思ってた・・・ゴメンナサイ。
「児童向け推理小説作家」らしい・・・。
虹北商店街で起きる謎を解き明かしていく小学6年生の恭助くんと、相棒の響子
ちゃん。
いやあ、ほのぼのしますなあ・・・。
ちゃんと目線が小学生なのがいい。こういう設定だと、読んでいてちょっと
気恥ずかしさを感じるものだが、それを感じさせないストーリーの運び方の
うまさと「商店街」にただよう昔懐かしい雰囲気、そこにうもれて学校に
行かない恭助の独特のキャラクターがいい。
自然で、それでいて子ども達への応援歌みたいな雰囲気が好きだ。
「干したおふとんのような笑顔」の、巻末の4コママンガも楽しい。
うーん、今の子ども達は、こんな人が書くミステリを読めるのか・・・
いいなー。 ワタシが子どもの頃なんて・・・(以下省略)

2001年06月13日(水)
★矢崎存美。 『刑事ぶたぶた』

『ぶたぶた』に引き続き、『刑事ぶたぶた』を読了。
うううん、これも良いわ♪脇役もいい。
「こんなお話が読みたかった」と新井素子さんが絶賛しているが、
その通り、ぶたぶたは一瞬にしてみんなを虜にする・・・。
一作目と違うな、と思ったのは、主人公のほかにも、ぶたぶたが
なんでしゃべってるのか!とか疑問に思う人がちゃんとほかにも
いること。
また、それもよし。
一作目は、それぞれが短編の連作集みたいだったし。
後は文庫化している『ぶたぶたの休日』を速攻ゲットしなければ。
ふふふふふ・・・・(なぜか笑い)
2001年06月12日(火)
★太田忠司。 『天霧家事件』『久遠堂事件』

『天霧家事件』シリーズ中でも、俊介くんがメインに出てこない異色作。
野上さんはそれでもがんばりました!
ファンとしては、こういう試みは頼もしい限りだ。
事件は人間関係の謎の部分がやはり大きく影を落とす。
『久遠堂事件』いわゆる密室もの。
白骨やお堂、村、天狗のお面やからくりなどなど、古典的なイメージかな。

これらのシリーズ、このノベルズの特長かもしてないが、作者のあとがきが
ついている。
なんだかこれを読むのが楽しみなのだ。
作家がどんなことを考えながらこの話を書いていったのか・・・
それに触れるとまた、親近感がわく。
この本のあとがきで、「僕が小説を書き続けるのは、『僕がひとりではなかった
ように、あなたもひとりじゃない』と言っていくこと」とある。
(文章はちょっと違うけど)
そういうのを読んで、またまたファン度が増していくのだ・・・。
2001年06月11日(月)
★坂東眞砂子。 『狗神』

◆4月のメモより◆
『狗神』は、ちょっと前に映画にもなっている、伝奇物。
苦手とする「ホラー」ではあるが、どちらかと言えば映像の方が苦手だ。
鈴木光司「リング」も、読んだだけではそう怖くなかったが、映画のあのテレビ
の中からひとが出てくる予告編を見ただけで気が違いそうになったぐらいだ。
つまり、想像力が乏しい、ということらしい。
「ぼっけえ、きょうてえ」でこけたのに、懲りずにトライしたのだ・・・・。
結果は・・・かなり怖かった。
そして、本当に気分が悪くなった・・・。
読んでいる間中、全身がなにかふわふわしたものにつつまれているような感じ。
ひやり、とするのがずっと持続する感じにも似ていた。
自分ひとり怖いのがいやで、恐ろしい「狗神さま」の話をダンナに面白がって
聞かせた(彼はすぐに鳥肌を立てる)。
それは、いけなかったようだ。
昨夜は案の定寝不足、やっぱりホラーはワタシには荷が重い。それが素晴らしい
小説であったとしても。
ああ、絶対に「狗神」の映画は見られない!
2001年06月10日(日)
図書館で本を借りるときは。

◆4月のメモより◆
図書館では、我々は3人(ダンナがいるときは4人)、まったくの別行動である。
ちょっと前までは、一緒について回って本を選ぶお手伝い?なんぞしていたのに
子どもの成長とは早いものだ。
・・・・ほんとは、親としてすすめたい絵本や本もあるが、だいたいは、子ども
の狭いんだか広いんだかわからん裁量に任せている。
それもこれも、自分がゆっくり本を選びたいから、なのだが。
昨日はいつの間にか、図書館恒例の手遊びや読みきかせの小イベントがあった。
その旨の放送をきいてから、しばらくしてオコちゃま達を誘おうと行ってみたら
・・・ふたりとも一番前で手遊びをすでに始めているではないか!
・・・・ああ、自立しとるよ、親が頼りないと。

この図書館の本、何冊でも借りられるのは大変にけっこうなのだが、いったい何
を何冊借りたのか、という管理はすべて本人にゆだねられる。
そこで、毎回図書館に行く前に、「何冊かりたん!」「何がたりないん!」と
ワタシが怒鳴るはめになる。
図書館では期限をスタンプしたしおりをはさんでくれるので、それにメモして
おけばすむことなのだ。
しかし、帰るとすぐに借りてきた本が読みたくてたまらない「わたしたち」。
図書館から帰ったあとは、家の中はし〜〜ん、としている。ああ、今回こそちゃ
んとメモしとかんと。

ムスコの借りてきた本「げんしじんがあらわれた!」「日本にのこるなぞの
ミイラ」・・・・。別に、いいんだけどね。
2001年06月09日(土)
★矢崎存美。 『ぶたぶた』

オススメしてもらったのが図書館にあったので、さっそく借りてきて読んだ。
感想は・・・「まさに、つぼにはまる」。
これは「ほんだな」のお気に入りに追加するしかないっ!
カワイイし、面白いし、そしてホロリとさせる。
あああ、ここであんまし書いたら、「ほんだな」に書くことなくなっちゃう。
終わり(笑)
続編も、読書予定。
2001年06月08日(金)
★北村薫。 『リセット』

◆4月のメモより◆
「リセット」北村薫、読了。
前半、読みながら寝そうになる・・・という不覚、分厚くしかも時代が戦前戦後
という苦手な時代を背景にしており、苦労した。
二人の主人公のつながりが見え始めて来た頃から、自然に引き込まれて
いった・・・が、そこまでがちと長いかな。
淡々と書かれた事実と、それに相反するようなめぐりあいの瞬間。
映画を見終わったかのようなラスト。そうだったのか・・・。
あまりにも夢のようだ・・・・。
2001年06月07日(木)
By ちゃいむ

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