★加納朋子。 『沙羅は和子の名を呼ぶ』

引き続き、加納朋子強化月間の一環(笑)。
延長してやっと読めた、この本。やはり、ハードはハードル高い。
この長いタイトルも、矛先を鈍らせた理由にちょっとくらいはなったかも。
読んでみたら、「このタイトルにしてこの話っ!」と思ったけれど。
さて、これも加納さんお得意の10のお話からなる短編集。
だが、今までと違って連作ではない。
だから、話ごとに大きくその雰囲気を変えている。
しかし共通することは、純粋な謎解きではなく、不思議が持つ意味を登場人物が
理解する、そんな印象なのだ。
感想は書きにくいが、個人的には「黒いベールの貴婦人」「天使の都」
が好き。
「哀しみを癒す過程」が、ここでは限りなくやさしい。
「商店街の夜」も、とても幻想的でいいな。
2001年07月26日(木)
ムスコのハリーポッター。

ハリーポッター最新刊、『ハリーポッターとアズカバンの囚人』を
ムスコと本屋に買いに行った。
本が出ていたのは知っていたが、ムスコが読み始めるとどっぷりはまって
しまうので、夏休みになるまで待っていた。
それでももうちょっと夏休みが進んで退屈してきてからにしようか、とか
親の勝手な思惑を巡らせてはいたのだが、もし自分だったら
今すぐ読みたいと思うに決まっているので、やっぱり買うことにした。
案の定はまっている・・・
しかし、妹も夏休み、読書ばかりでは許してくれるわけもない。
本当は読みたいのに妹の相手をしている。心で泣いているのでは、と
母は分析するぞ!
いや、まだおこちゃまなので、けっこう楽しく遊んでいるかも(笑)
そういう母自身はまだ「秘密の部屋」も読んでないぞ・・・あはははは!
面白いとわかってはいても、やはり海外物で分厚いと、なかなかただでさえ重い
腰が上がらないのだ。

あと少しで読み終わるムスコに、どっちがおもしろかったか聞いてみよう(笑)
映画「賢者の石」は12月に封切りらしい。楽しみ楽しみ♪
2001年07月25日(水)
★太田忠司。 『3LDK要塞山崎家』

表紙のイラストにちょっと違和感を覚えたが(決して嫌いな絵柄ではないが
できればイラストがない方が束縛されない)、読んでみて大笑い。
こんなにばかばかしい話を読んだのは(しかも最後まで)初めてだ。
太田忠司さんのミステリは何冊か読んでいたので、図書館で調べるとき
この題名を見て、「いったいどんな話?」と見当もつかなかった。
それが・・・この「家庭内冒険小説」・・・うーん。
戦車いきなり出てくるし!
読んでる最中に、きっとニタニタ、にやにやしていたと思う。
奇想天外という言葉では片づけられない、ハチャメチャストーリーで、
そしてミステリではなかった;;^^)
そして・・・この楽しさが隅々まで共有出来うるのは、たぶん一部の人間
なのでは?と思い当たる。
「この日輪のかがやきを恐れぬのなら、かかってこい!」なーんて、
懐かしすぎて涙がちょちょ切れる・・・。
「ひとって食えるのか?」・・・これならもうちょっと新しいか?
あくまでも、笑いに徹したことが、かえってよかったと思う。
いい気分転換になった。

2001年07月24日(火)
『ふしぎ草紙』(TVドラマ)

宮部みゆき原作の『本所深川ふしぎ草紙』のドラマ化、なんともったいない
ことに、初回をうっかり見逃してしまった。
ドラマの方は、『ふしぎ草紙』と『初ものがたり』の茂七親分を主人公に、
一話完結のしかもうれしいのはコマーシャルなし(笑)。
充分気分にひたれる。
ドラマは数回見たが、ちょっと茂七親分(高橋英樹)がかっこよすぎるのを
のぞけば、けっこうよくできていると思う。
・・・・というか、原作読んだのがだいぶ前なので、内容を忘れている(笑)、
つまりまったく新しい気持ちで原作と切り離して楽しんでいる。
でも、登場人物のおさらいはしとこうか・・・・
物語の展開に違和感を覚えないなあ、と思っていたら、以前見た「新・御宿
かわせみ」の脚本家金子成人さんがテロップに出た。
なるほど、それでか。

まだ先があるので、楽しみだ。
2001年07月22日(日)
教科書。

・・・といっても、今話題の「歴史の教科書問題」ではない。
その昔、遠い遠いむかし。
小学生の時も、中学生の時も、高校の時も、教科書にはいっぱい
落書きをして遊んだ。
特に、国語の教科書。
著名な文学者の作品を使うと、必ずその末に文学者さまの写真が
乗っている。
これが、かっこうの落書きの材料となった。
ひげ。のりまゆ。おさげ。めがね。
あらゆる「美しい」化粧と装飾を施された文学者さまたちには、
大変申し訳ないが楽しませてもらった。
あとは、教科書の端っこを利用した「ぱらぱらマンガ」。
よくもそんな細かい作業をこつこつとやったな、と誉めてやりたい。
社会の教科書は、蛍光ペンのオンパレード。
あの頃誰もが筆箱に持っていた、ピンクや黄色、緑、青などの鮮やかな
発色は、教科書に一所懸命線をひいただけで、勉強がわかったような
不思議な気分にさせてくれたものである。
これらの情熱が、すべて勉学にそそぎ込まれていたならば、今頃は・・・・・

きっと子ども達も同じ事をするんだろうな?
2001年07月20日(金)
★加納朋子。 『掌の中の小鳥』

加納朋子強化月間(笑)
連作短編集。扉に書かれている『可愛らしくもしたたかな、女たちへ』の
応援歌といったところか。
物語運びのうまさ、謎解きのシチュエーションの巧みさは相変わらずだが、
ここに出てくる登場人物達のウィットに富んだ会話を楽しむのもいい。
主人公の彼女は、そのスーパーぶりをいかんなく発揮しているが、
受けて立つ彼がそれに押されつつも負けてはいないので、奇妙なバランスが
生まれているように見えた。
で、これって「恋愛小説」なんだ?
作者はあとがきで「気恥ずかしい」と言っているけれど、テンポが良いので
恥ずかしがる間もなくラストまで・・・・最後はにやりとしてしまった
けれども。
2001年07月19日(木)
星空を見ながら、読書。

・・・なーんてイメージを抱いて、ホン小屋のトップを模様替えして
しまった。ほとんど、いきおい。
こんな満天の星を見ながら、お気に入りの本を読めたら、どれだけ
シアワセと言っても足りないくらい。
蚊にさされるのはヤダから、天井がガラス張りになっていて・・・
いやいや夜風に吹かれながらも捨てがたい。
だいたいから、読む環境にはこだわらないタイプである。
しかし・・・家事の合間にちょこちょこよみすすめていくと、
本によっては入っていけなかったり、感動が薄れたりもするから
要注意。
本当にじっくりつき合いたい本とは、オコちゃまが寝静まった夜中
(つまり今ネットをしているヒマがあったら)、集中して読むに限る。
読み終わると、ぼお〜〜っとしてその本の感動が良くも悪くもココロを
支配するので、一晩には必ず1冊以上は読まない。
うーん、だから読書がすすまないんだよね・・・

あっそうだ、満天の星を見ながら読書だったら、暗くて本読めないじゃん!!
2001年07月17日(火)
By ちゃいむ

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