ここんところ、勝手に近藤史恵さん強化月間なのだが、初めて読んだ 「カナリヤシリーズ」とはかなり雰囲気を異にしている。 無人島というテーマで競作されたものらしい。 ページを繰って大変驚いたことは・・・・「字が大きい!」 つまり、文庫本一冊の形をとってはいるが、その字の大きさ、行間の広さ などで、中身は「長すぎない短すぎない中編小説」ということなのだ。 内容は、無人島に渡った17歳の少女5人の物語。 ミステリと言っていいかどうかはわからないが、どうもこの年代の主人公に なじめない自分がいる。 これは、嫉妬か。それともあせりか? 遠すぎて、もう見えない過去。いったい、あの時ワタシは何をしていた? 大人にかわる瞬間なんて、ホントにあったのだろうか・・・。 自分にとっては透明すぎて逆に不透明なこの時代を、どこかヒトゴトのように とらえている・・・。 過去確かに自分も17歳だったのに。 「ひたむきで、意地悪で、なんだか曖昧で、そうしてひどく刺々しかった」 のだ、きっと。
おばさんのワタシは、最初からエピローグの中にいたのかな;;^^)
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2001年10月06日(土) |
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