★京極夏彦。 『魍魎のはこ』

「ハコ」という漢字が出ない;^^)他にどういう読み方があるのか?
「もうりょう」も出ないので、「魑魅魍魎」と出してから、前2個を消す(笑)。
まあ、「姑獲鳥」よりはましか・・・・。
この方のノベルスは、手にとって返す、というのを何回かやった。
あまりにも分厚いからだ・・・・ノベルス三冊分を一気読みはなかなかキツイ。
だが、内容的には前作よりすっと受け付けた。京極さんに慣れてきたのか?
それとも、京極堂さんに慣れてきたのか?
それにしても、すごいよ・・・(なにがすごいのかネタバレで言えないのが
つらいが)怖いし・・・・この世のものとは思えない!
もしこれが映像だったら、ワタシも青木さんと一緒に失神するに違いない。
(なぜか本だとけっこう大丈夫・・・想像力乏しいんで)

関口くんはパワーアップしていた(爆)
関口くんへのこのいいようのないもどかしさは、たぶん自分の姿が映し出されて
いるような気がするからかもしれない。

余談だが、このノベルスの一言解説に、「アポロンとディオニュソスが杯を
あげ、揃ってラインダンスをはじめた」という山口雅也氏の言葉があるのだが、
・・・・・ううううう、意味がわからん・・・・・。
・・・今回の感想文、ほんとにいつも以上にもどきもどきです。反省。

2001年10月30日(火)
本屋徘徊日。9冊も。

しばらく忙しくて、しかも給料日前でマジでお金がなくて、
本を買っていなかった。
普段は給料日は関係ないのだが、その月はピンチで、ワタシのなけなし
のお小遣いは生活費へと消えたのだ(爆)。
というわけで、「大丈夫だ!ワタシには未読本が山のようにあるでは
ないか!それを読めばいいじゃん」と未読消化の決意を固めつつ
あったのだが、やっぱりがまん出来なくなった。
これは、もう立派な「中毒症状」である。
活字中毒ではなく、本屋に行かずにはいられない中毒・・・んんん長いな。
そして、たらふく本を買って胸がすうーっとした。
買い物依存症候群(ミステリ及びコミックス限定)かも知れぬ。

今回買った本
『ささらさや』←前から欲しくてしょうがなかった
『名探偵の呪縛』←掟は読んだので次
『散りしかたみに』←「ねむりねずみ」を読んだのでこれが読みたくなった
『心霊写真・氷室想介のサイコカルテ』題名と表紙にびびったが、結局買った(笑)
『死にぞこないの青』←人がみんな読んでいると欲しくなる
『バグ』←面白そうだったので
『御宿かわせみ読本』←読んでみたかった
『「水やりひとつでこんなに違う!鉢植えガーデニング』←(爆)これで我が家の庭も・・・
『超少女明日香・式神編』←もう読んじゃった;^^)
2001年10月27日(土)
◆和田慎二。 『超少女明日香・式神編1』(コミック)

待望の明日香の新作。でも、まだ1巻(2巻完結予定らしい)。
そして、待望の一也の登場・・・・って、ふたりはどうなるのん??
物語の展開は、まだまだ先が読めない。
一巻でこれだけ伏線たくさんあって、果たして2巻で終わるのだろうか?
和田慎二さんは、いつも登場人物を容赦なく痛めつけるし;;^^)
まあだからこそ物語が起伏に富んだものになるのだろうけれども。

毎回楽しみにしているのが、いつもコミックの最後に収録されている
「メイキング」である。
ほんとうにこの人は楽しんで漫画を描いているのだな、とつくづく思う。
今回もやたら入浴シーンあるし(爆)
そして気になるふたり、一也は明日香に会えるのか?
またまた物別れ(笑)に終わるのか?
うーん・・・シアワセになってほしいんだけどねえ。
2001年10月26日(金)
★綾辻行人。 『どんどん橋、落ちた』

題名から一体どんな内容なのか検討がつかなかったが、読んでいて何度も
可笑しくて笑ってしまった。
なんだか聞き覚えのあるようなないような名前がたくさん出てくるし、
それに何で犬の名前がタケマルなの?とか(笑)。
文中では、純粋に一体このトリックにどんな抜け道があるのだろう、
と皆が考えさせられただろう。
くどいくらいの注意書き。そしてくどいくらいフェアを主張しているから、
よけいにまんまと騙されたと知った時は、ボーゼンとしてしまった・・・・。
そしてさらに凄みを帯びているのは「伊園家の崩壊」。
あまりにブラックで、これもボーゼンとしてしまった。
「意外な犯人」はもう完ぺきにやられた。
とにもかくにも、この本に置いて、あっさり「負け」ました。
2001年10月25日(木)
★近藤史恵。 『ねむりねずみ』

「ねむりねずみってなんなんだ?」・・・これが、この本を手に取った
動機でもある。
その実態は、文中で明らかになってゆく。

物語の舞台は、歌舞伎である。つまり、本物の舞台。
残念なことに、古典芸能一般にほとんど通じていないので、もし歌舞伎
ファンならもっと楽しめたのかな、とも思う。
もちろん、そうでなくても充分雰囲気は味わえたが。
「梨園は怖い」・・・・これが感想だ。短い?
少し前に梨園の御曹司と離婚した元アナウンサーの話題が取りざたされた
けれど、やっぱり彼女も大変だったのだろうなあ。
別の近藤作品の解説にもあったが、文中に歌舞伎役者を二つのタイプに分けて
比較するところがある。
前者は型の完ぺきさを求め、後者は役になりきって演じる。
ふと、姫川亜弓と北島マヤを思い出した。

小菊さんは、とてもいい。
彼の考え方が、とても好きだと思う。
結末は・・・やはりあれが妥当なのか。

うーん・・・・なんか支離滅裂な文章だなあ(だったら直せよって;^^)

2001年10月24日(水)
★島田荘司。 『御手洗潔の挨拶』

御手洗本は、「占星術殺人事件」に続いて、2作目。
「占星術・・・」が難解で、頭の中でイメージを組み立てる作業が苦手な
ワタシには少々きつかったが、今回は短編集ということもあってか、
ついていけたようだ(苦笑)。
シリーズがたくさん出ているので、順番がわからずこれを読んだ。
4作品のうち、特に最初の「数字錠」に心惹かれる。
一冊読んだだけでは、まだ御手洗氏の性格などよくわかっていなかったが、
この作品にあらわれる意外な優しさに、なんだかほうっとなった。
一刀両断するだけが、名探偵ではない・・・・
あと、フランス料理店に行った石岡さんの狼狽ぶりが可笑しくておかし
くて・・・・;^^)

次は何を読もうかな?
...というか次はどれなんでしょ?(笑)
2001年10月23日(火)
★浅田次郎。 『珍妃の井戸』

名作(だと思う)『蒼穹の昴』の続編ともいえる。
ちょっと趣向が違っていて、前作は純粋に歴史の中で独自のストーリーが展開
していったが、今回は光緒帝の愛妃、珍妃がなぜ死んだのかに焦点を当てた
ちょっとばかりミステリ仕立てにも見える。
それぞれの国をそのまま人物にしたような4人が、その真実を知っていそうな
人物の証言をとる形式は、外伝のイメージが強く、セリフ仕立てがあまり
好みでない自分に読めるか不安だったが、前作の勢いと少しばかりの登場
人物への知識もあって、後押ししてくれた。
ただ・・・相変わらず近代史は苦手なので、「義和団」とか出てきた時は、
どうしようかと思ったが;^^)
聞くところによると、浅田氏の作品は「泣くツボ」がある話が多いらしい。
実際「蒼穹の昴」では泣かされた。
今回は・・・・泣かなかったけれど、なんだかそれが罪悪に感じられる
ような、珍妃と帝の深い愛情をひしひしと感じさせてくれた。
こういう愛のかたちもある。
でも、哀しい。凡人のワタシには、そうしか思えない。

2001年10月22日(月)
By ちゃいむ

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