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この日記に何度か書いていますが、当極真会館東京城南京浜支部の道場生であります、前橋さんは、癌という病気と今、闘っています。今現在の前橋さんの病状は癌に対する処置は全てやり尽くしましたがこれ以上の効果を望む事が出来ず、痛みを和らげ残りの人生をより良く生きて行こう、という治療を行っています。そのような状況の中でも前橋さんは、常に希望を持って生きて行こうとしています。そしてお見舞いに来た人達への気遣いを忘れず、いつも笑顔を見せてくれます。私に前橋さんは「極真空手をやっていたから病気と闘えています。極真空手をやっていて良かった!」と言いました。その言葉を聴き、私は前橋さんに初段へ昇段をする認定をしました。私は空手道で学んだ事を人生に活かし、自分の人生を良くしている人が素晴らしい空手家だと思っています。そしてそれを前橋さんから感じたのです。私がある部分においてでも尊敬する所がない人に、私が人生をかけて愛している極真空手の、一つの象徴である黒帯を渡したくはありません。だから私はこの東京城南京浜支部を開設して13年で400名近い人が入門しましたが、黒帯を獲得した人はまだ9名しかいません。前橋さんが10人目の昇段者です。この10名は空手道を通しある部分で私を凌駕し黒帯を奪って行ったと言えるでしょう。だから昇段者には誇りを持って人生を突き進んで行って欲しいと思います。
自分が目指している空手家像は、常に空手道を学ぶ事で自分の心と身体を整えている。常に人の先頭に立ち汗をかき稽古をする。常に技の研鑽を怠らない。熱い気持で自分に対して厳しく、人に対しても厳しく、でも優しく思いやりがある。空手で学んだ武術をあらゆる人間関係や社会生活の中でも活かす事が出来る。自分が学んだ空手道で社会に貢献している。1番は空手道で学んだ事を人生に活かし、自分の人生をよくしている人は素晴らしいと思います。自分でもなかなか難しいなと思いますが、そこを目指して日々研鑽したいと思います。
「ジョジョリオン」12巻を読みました。だんだんストーリーの核心に迫る秘密が分かって来ました。早く13巻を読みたいです。「ハンター×ハンター」も再開するそうなので、とても楽しみです。
ここ最近は空手に関する本ばかり読んできたので、少し箸休め的に村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んでいます。
最近、次男が本当に可愛いことをしてきます。私がご飯を食べているとお世話をやいてきたり、私がお風呂に入っているとガラスに顔をつけて変顔をして笑わせてきたり、私の手を引いてどこかへ連れて行こうとしたり、いろんな事をしてくれます。笑っている顔も、怒っている顔も、泣いている顔も、全部可愛いです。それが親ってことなんでしょうね!
家族で錦糸町にお墓参りに行きました。お墓参りは、自分が生まれて来た事、好きな事を仕事に出来ている事や、大切な家族を持ち幸せな毎日を過ごせている事に感謝する時間です。私にとってお墓参りは凄く大切な時間になっています。
東京城東支部支部北千住道場20周年のパーティーに参加しました。本当に素晴らしいパーティーでした。このパーティーは道場主の佐々木師範はノータッチで、全て道場生が企画して行われたそうです。佐々木師範の人徳がパーティーの端々に出ていました。私の運営する東京城南京浜支部は今年の8月で開設14年になります。20周年の時には何か形になる物を残せたら良いなと思います。
前橋さんのお見舞いに行って来ました。日曜日に会った時より顔色が良くて元気になっている感じがしました。少し安心しました。前橋さんから生きる事に明確な目標を持つという言葉を聴く事が出来ました。笑顔もいっぱい見せてくれました。お見舞いに行ってる私が、逆にいつもパワーを頂いています。
3月13日は私と妻の結婚披露宴をした日でした。その日に結婚披露宴で演武をしてくれた子が、その3月13日に道場に顔を出しに来てくれました。こんな偶然ってあるんですね!本当に嬉しかったです。
私は本当によく成功し、よく失敗した人間です。勝利も敗北もいっぱい経験しました。学業でも恋愛でも水泳でも仕事でもです。空手の試合戦績も130戦88勝42敗で優勝7回、準優勝5回、3位4回、一本勝ち7回、合わせ一本2回、技有り17回、一本負け2回、全日本ベスト16、ロシア大会ベスト8、となんだか強かったんだか弱かったんだか分からない微妙な結果を残しました。ある時はチャンピオンと言われるような強い選手に勝ち、かと思うと一回戦でコロっと負けてしまったりでした。本当に何だったのかと思います。自分で自分を評価すると、強い時もある選手、番狂わせをたまに起こす選手、って感じです。結局全日本や世界と冠のつく大会でチャンピオンになる事は出来ませんでしたが、会場がワーッと湧くような劇的な大番狂わせな試合をした時は気持が良かったです。あの試合場から見た光景は一生忘れないと思います。ちょっと自慢も入りましたが、何が言いたいかと言うとその試合の全てが私の財産です。またその試合に出る為に過ごした16年の日々は私の宝物です。そして指導者となった今、それはすごく膨大な指導材料となっています。自分がなぜチャンピオンになれなかったかを考えるだけで、生徒達を教える時には、それが素晴らしい指導材料となります。だから人生は面白いです。夢がやぶれても、目標が達成出来なくても、次に繋げて行けば良いのです。私はいっぱい失敗しました。でもその失敗で自分の人生が終わった事なんてありません。むしろその失敗が始まりだったと言えます。これから来る後輩達にそれを伝えたいです。「失敗を恐るな!自分の人生が終わる失敗なんてこの世に存在しない!失敗した今が始まりだ!たちあがれ!何でもイイ動き出せ!」
kanno
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