7月に来日、9月から日本の中学校2年に入りたいという中国人の男の子が来ました。今日は3回目の授業。 1回来た後、運悪く教室が1週間の休みにはいるため、休み中に自学自習ができるように、50音表(教科書P92,93)を吹き込んだテープとひらがなの練習用ビデオを渡しました。 濁音、長音、促音、拗音はまだ不十分ですが、大体50音は読み書きできるようになりました。 文字と音が正しく結びつき、自由に使えることが、教室で学んだことを家で復習するためにも不可欠だとおもいます。 文字どおりではない長音なども早いうちにしっかり身につけるよう、指導したいと思っています。
2002年08月12日(月) |
「先生」も成長しよう |
前回双子の兄弟の違いについて書きましたが、当然のことながら、同じ内容のものでも受け取り方、取り入れ方、発信のし方が違う生徒一人一人のことを考えて、それぞれに合った教え方ができればいいと思うのですが、どうすればいいのか?! 難問です。教える側も日々成長していかなければいけないと、今更ながら実感しています。夏休みの教室で「先生」も一回り大きくなれるといいですネ。
夏休みの日本語教室5回目。
宿題になっていた、ワークP44 Vて、Vます。 教室で口頭練習したものを書いてくる宿題でした。 促音”っ”長音”う”が難しいようです。 ”がっこう”を”がこ” ”いって”を”いて”などです。 「読んでください」と言うと、正しい答えを言い、自分で直します。 何回か、促音、長音、濁音の読みと書きをカードを使って、練習していますが、身に付くまで時間がかかるようです。
4月まで教室に来ていた台湾の3兄弟の夏休みの日本語教室が始まりました。学校での様子を(通訳の方に手伝ってもらいながら)きかせてもらいましたが、それなりに楽しくやっているようでした。日本語能力のチェックのため、テストをやりましたが、その時双子の兄弟の性格の違いが出て興味深かったです。一人はわかるところをどんどんやって、わからないところはできなくても気にしないというふうでしたが、一方の子は、順番にうめていかないと気が済まないようで、わからないところはぬかしてやるように言っても頑としてきかず、先生に教えてもらいながら最後まで一通り書きこみました。次回から本格的な勉強になります。学校での生活がより一層有意義なものになるように、日本語学習のお手伝いをしていきたいと思っています。
6才のロシア人のナタ-シャ。毎回お母さんが隣りに座って、懸命にメモをとっています。それをもとに家で復習させているようで、学習したことを次までにしっかり覚えて来ます。授業中お母さんが先生のいうことを類推して、ロシア語で指示したりするので問題もありますが、ナタ-シャの進歩をみると一概に悪いとはいえません。今のところお母さんの力に脱帽!といったところです。
2002年01月25日(金) |
プライドも大切にしなくては |
学習態度・意欲にも問題があるのですが、11月から来ている中学生、まだ全部ひらがなをおぼえていません。 また、年齢のせいもあるのでしょうが、あいさつや単語など単純記憶にとても時間がかかります。 一緒に学習し始めた6年の妹と大分差がついてしまいました。 そこで、ひらがなの読み書きはだいたいできる、月曜から来ている子といっしょにしてみました。 学習内容は繰り返しになるのですが、やりとり・読みのスムーズさ、デイクテーションなど、レベルはちょうど新しい学習者とあっています。 ひらがなのカルタ取りなどは、負けると悔しがり、学習の動機付けになるかとも思ったのですが、 内容の繰り返しはつまらないし、来日したばかりの子と同じレベルと自覚させられるのは、おもしろくないのでしょう。 やはり妹と一緒に先に進みたいと言ってきました。 本人の気持ちを第一に考えて、元に戻すことにしました。
冬休みを挟んでの久しぶりの授業でした。 ”元気でしたか?”の問いかけに、天気を聞かれているのかと思った子。 似たような音がキャッチできただけでもいいかナと、慰めています。
話をするときにいつも助詞がぬけるフィリピンから来た中1の男の子。聞くときも助詞まで注意がいかなかったようです。 ”5行目から読んでください。”と”5行目を読んでください。” ”5行目から9行目まで読んでください。”と”5行目と9行目を読んでください。” 1対1の授業で、ゆっくりみてあげられました。
担当の子供が2人ともかぜでお休み。ちょっと違う話題を。 9月から来ていた子が、11月で終えました。 終わる時に、色画用紙に寄せ書きを書いて渡すのですが、1人が、感謝の手紙をピンクの画用紙に貼ってくれました。 自分の日本語はすべてここで学んだもの、とても楽しく勉強したこと、先生もいつもにこにこしていたから、きっと同じ気持ちですね。 というような、とてもこころあたたまるものでした。 自発的に、覚えた日本語で、思っていることを書くということは、すごいことだと思います。 しかし、そこに書かれていた日本語は、思っていた以上に間違えだらけでした。 授業のあり方をもう一度考えてみようと思っています。
2001年11月30日(金) |
蓄積されるまで時間がかかる? |
来日歴の長い1人が期末テストでお休み。 11月に来た2人と、日本語の発音、読みに慣れるよう教科書を繰り返し読みながらの復習。 ひらがなを読んで、正しく発音できないせいか、やる気のないせいか、家でまったく復習をしていない様子。既習の文、単語をほとんど覚えていません。 いろいろな絵を見せながら、 ①”すきですか?きらいですか?”→”すきです””きらいです” ②”~がすきですか?”→”はい、すきです””いいえ、きらいです” ③”~がすきですか?”→”はい、~がすきです””いいえ、~はきらいです” ④”なにがすきですか?”→”~がすきです” こちらがきいて、答える、2人でやりとり。 結構楽しんでやっているように、見えました。 大分たって、色がでてきたので、”何色がすきですか?”とたずねたら、もう”すきです”の意味を忘れていました。どうなっているんでしょうか?
私的な用事で、1ヶ月ほど教室をお休みしていました。 きのうは、11月から来ている3人。来日したばかりの2人と日本語教室には来ていなかったけれど、来日して半年(?)の子です。中学生2人と小6。 ひらがなは、大体読めるけれど、書くのは50音表を見ながらの2人と、まだひらがなを覚えていない子。日本語を学ぶ意欲がないのでしょうか。はやく、覚えないと、家で復習もできません。 ”にほんごをまなぼう”5課6課の動詞カード、(ます形の裏に中国語訳を書いた物)のカルタとりは喜んでやりました。 中国語訳を見せて、ます形を言い、 ます形のカードとならべて”~てください”のカードを置いて、”(み)てください”といい、 ダメといって、ます形のカードをみせて、”~てはいけません”を学習しました。 来日して長い子は、聞き慣れているのか、すぐ理解できますが、話させると、助詞が抜けます。 やる気のある小6は、動詞が変わる(活用する)ことに気が付きました。
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