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午前中、母を病院に連れて行く。 痴呆の症状がある上、極端に耳が遠くなっているので 病院の中を移動させるのも大変だ。 有無を言わさず、ひっぱって歩く訳にもいかないし。
いくつかの検査に行ったのだが 「どうしてもおしっこが出ない!」「困ったぁ〜!」と 廊下中に響くような声で窮状を訴えるので 見かねた看護士さんに 自宅に戻って取って来てはどうでしょうと言われる。
言われたとおり、家に戻って数分後 コップを片手にトイレに入り、無事にゲット。 それを持って、私は再び病院へ。
その後、かずぴーの保護者会に行った。 行かなきゃ良かった。 やっぱり、だ。 ここ数日、母のことですっかり疲れ果てているところへ この追い打ちはきつい。
が。 保護者会が終わった頃、心優しいモモコさんが お茶に付き合ってくれた。
あとどれだけ、一体いつまで・・・(続くのか) と思っていることが 気がついたら、いつのまにか・・・(終わっている) ものだと教えられたのは新米ママの頃。 夜泣きやトイレトレーニングなどの話であるが 基本は今も同じかもしれない。
どんどん時は経つものだ。 良くも悪くも、そして、多分、そのどちらでもないのだろう。
とにかく今は、とても疲れている。 疲れ過ぎて、記憶が抜け落ちる。 何度も聞いた話を、初めてのように聞いてしまう。 母のことを言っている場合じゃないかもしれない。
今週末にかずぴーのクラスの保護者会がある。
行きたくない。 あれこれ言われたせいもあるし これ以上聞きたくないせいもあるし 聞くような話がないせいもあるし とにかく行きたくない。
例によって かずぴーがお手紙を出さなかったので 「余計なことかもしれないけど、おたくのクラス27日の土曜日保護者会だよ」 というナツヨさんからのメールで初めて知った。 出欠のお返事の提出期限ぎりぎりであった。
ナツヨさんは、保護者会に行けと言う。 私は行きたくないと言った。 無理強いはできないけど行った方がいい、とナツヨさん。 用事もあるし、今回は行かない、と私。
そもそも、保護者会で実のある話を聞いた事がない。 あやぽんの時だって、行かないことは何度かあった。 でも。 今度のような理由で行きたくないと思った事はなかった。
なんだか後ろめたくて、友人のモモコさんに相談。 やはり「行け」と言われた。 さんざん電話で話した後に 「残念だね。 私に『行かなくていいよ』って言ってもらいたかったのにね。 『行け』って言われちゃったね。」 とモモコさんに言われた。 その通り。 行きたくないとダダをこねる子どものように 電話の途中で涙が出た。
二人の気持ちはよくわかる。 かずぴーの行状は 周りの人がとやかく言うほどのことではないのだ。 だから、なおのこと、私は堂々としていた方がいいのだ。 隠れるつもりはなくても、保護者会に欠席すれば よけいに言いたい事を言わせることになりかねない。 私のためにもかずぴーのためにも 私は平静を装って、ふつうに保護者会に行った方がいいのだ。 そして。 「頑張れ」「負けるな」 という二人の応援の気持ちもよくわかる。
よくわかるけど。 やっぱり行きたくない。
でも。 こうなってしまっては 何があっても行かないわけにはいかない。 イヤだけど、行くしかないか。
体を動かすのはいいことだ。 体は動かさなければいけない。
ずーーーと気になっていた 秋の花を片付けて さらに、ずーーーーーーと気になっていた ツルバラを伐採した。 トゲが痛かった。
春用の苗を植えたコンテナは 日当たりのいい三階のベランダに運び 外の階段を洗い DNAの奥深くに迫り来るような害虫を駆除し とにかく、よく働いた。
お風呂に入って本を読んで好きな曲を聴いて それだけのことが、至福のひとときに思える。 労働は偉大だ。
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