「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2008年12月03日(水) ダラット

 2日間、ダラットで過ごしました。 
 到着当日は Hotel を決めて一息ついた後、ダラット市場周辺を散策しました。この土地はイチゴとお花と果物の砂糖漬けが特産品だったのですね。市場の中には砂糖漬けのお店が並んでいました。
 2日目は、午前中スワンフォン湖を眺めながらミニホテルを数件見せてもらって、この町にも私が滞在できる安価なお宿があるのを確認して安心し、最後にホーチミンに向かうバスを予約しました。
 午後はホテルでまとめをしました。
 ホテルは今まで宿泊した中で一番高い値段です。小さなミスですが、長旅に背中のパソコンが重いのと日暮れが近いのとで Hotel めぐりを省略しなければならなかったのです。9カ月辛抱して過ごしたお財布からドル紙幣を出しました。当然設備もよく従業員さんも私を大切なお客様として丁寧に扱ってくれました。
 ダラットの中心はバイクや人の数がホーチミン市より少なく、町の象徴のような湖の周囲はきれいに整備され、ごみも殆ど落ちていません。市場の中の売り子さんはベンタイン市場よりも静かで私のベトナム語がクチの人達よりも楽に伝わるので楽しめました。町の殆どは坂道ですが、適度な気候が手伝って、いい運動になります。

 帰りのバスは、値段や乗り心地を比較するために日本の旅行会社を利用しました。車窓から見える景色はさえぎるものがなく、遠くに重なる山々やバナナ畑コーヒー畑など珍しいものばかり。殆どの民家の庭にコーヒー豆が一面に広がっていました。それから、日本のように三角屋根の家の集落もありました。
 景色に飽きてきたら長旅に備えて昨晩録音した、本『インナーチャイルド』の一説を聞きながら過ごしました。「いつも本読みを…」の方法を探して浮かんだアイデアの一つです。Mamoちゃんのアイデアはなかなか好評だと、Mamoちゃん自身が思いました。
 ちなみにバス旅行のとき、行きに乗った座席の列に帰りも座ると両サイドの景色を楽しむことが出来るのです。
 
 私は、ダラットはホーチミン市より過ごしやすい場所だと思います。もしも私の子どもを招待するのなら、一番最初はホーチミン市よりダラットがいいとも思いました。
 ただ、今は寒い時期なのです。Hotel で机に向かっていると暖房器具がほしくなります。夜になると町の人は皮のジャケットと毛糸の帽子と手袋をして歩いています。私も上着を一枚買いました。これからもう少し寒くなるようです。
 3日目の今日は朝8時のバスに乗り、16時前にホーチミン市に着きました。
 バスを乗り換え見慣れた景色を眺めていたら、「世界を旅することが出来る自分」が浮かんできました。いろいろとしたいことみたい場所があるのです。好奇心を持ってワクワクしながら、懐かしのCuchiへ戻ってきました。

 行きの車窓風景
Hotelからの景色
中心の町並み
 1本奥の道に並んだ民家
スワンフォン湖
帰りの車窓(バナナ畑)帰りの車窓
 タイニン省の友人の家の前の道(ダラットではありません・・・)
 チョウチョ(黒いお目目が印象的でした)


2008年11月30日(日) 気の向くままに

 今夜はホーチミン市のホテルに居ます。明日の朝7時のバスに乗ってダラットに行く計画です。
ホテルは10月半ばに市内へ出てきたときと同じところです。50歳くらいの女性オーナーはしばらくして私のことを思い出してくれました。今日の部屋は 250,000ドンと前回より少し高いですが、その分過ごしやすさを感じています。
 夕方ホテルの周りを散策しました。前回食べたかった黒豆のチェーとゴイクーンを二つ食べて、朝ごはんとその他を買い物して帰ってきました。
 ダラットに行くバスはベトナム観光会社のバスです。きっと乗客はベトナムの人ばかりでしょう。外国人向けの観光バスより格安だと思ってベトナムの会社を選んだのですが、以外にも60円くらいしか変わりませんでした。
でもタバコがないことは確認したので、いいです。
 帰りのチケットは買っていません。ホテルは着いてから探します。パソコンと、本 『インナーチャイルド』を持って、近所を散歩しに行く気分です。


2008年11月28日(金) それから…

 今日も朝から、昨日の続きの作業をしました。トイレに行くときにも頭の中では本のことを考えているので、人とすれ違っても静かな私です。
 休憩時間には今日も、豚さんに会いに行きました。今日は豚さんを下から覗いてみたらウサギのように二つの前歯が顔を出していました。豚の赤ちゃんは全部で15頭。赤ちゃんと言っても、生まれたてではないから、人間にすると5歳くらいのイメージです。お母さんは2頭。
 私がそーっと小屋に近づいて「ブー」と挨拶すると34個の目がいっせいに私を見るのです。それから・・・。


2008年11月27日(木)

 今朝、ある出来事が起きて私の中で流れが変わりました。
私はやっと、「本を出す」ということの波に乗れたのです。
 11 月も終わりの週になり、あと3ヶ月で帰国の予定です。ここは自然がいっぱいで毎日の散歩も楽しいですが、もう1,2回移動したいなぁと、次の場所も物色しているところです。「寒いところに帰るから最後はハノイがいいかなぁ」なんてことも考えているのです。
 Cuchi 県は、今日は一日中曇り空で、台風のように強い風が吹いていました。気温も低くて窓を開けずに過ごしました。

 日中は、引き出し整理の関係で本 『インナーチャイルド』 を何回も開くので、「こんなことを書いていたんだと、いつの間にか本を読んでいたり、休み時間には豚さんと遊んだり。
 豚さんの動きは声を上げて笑います。ほんっとに面白くてたまりません。動画撮影したいくらいです。
 




2008年11月26日(水) おはな

 昨日印刷したものは全部で40ページありましたが、読み始めてしばらくすると違うアイデアが浮かんできたので、ひとまず保管することにしました。これも、してみて分かることだからいいのです。
 今日は朝6時半頃から、ご飯と散歩とトイレ以外は20時までまとめをしていたから、全部で10時間くらいしたことになりました。

 日暮れ前のお散歩が気に入っています。数年前に聞いた話ですが、少し暗くなったこの時間に一番輝くのは白い花。当時は白い花に出会うことが少なかったので知識のひとつとして終わりましたが、この頃毎日そのことを実感しています。本当にきれい。


2008年11月25日(火) どこに居ても

 引き出しのひとつの「まとめ」が完成。期間が短いけれど中身の濃い内容に行きつ戻りつしながら終了。目が疲れたので印刷して紙面で見ることにした。
 夕食のあと、このお宅に住む友人の妹さんと話をした。
「将来何をしたいですか?」と聞くと「写真家になりたい」と言ったあと目を真ん丸くして、嬉しそうに天井を見上げた。未来を語るのは誰でも嬉しいのだ。話の流れで、私も「働きすぎると心が不健康になるからよくない」と言った。
 言葉が少なくても発音が悪くても、ていねいに語ろうとした分だけ自分を伝えることが出来る。新しい家で私の大切にしていることが語れたことを嬉しく思った。
 心を大切にする生き方をし、そんな自分を語るということは、国を超えても同じ。


2008年11月24日(月) ベール

 土日はタイニン省の友人の家へ遊びに行った。友人の家はおじいさんの命日のため、たくさんの料理と人々でいっぱいだった。私はその様子を自分の経験と新しい捉え方を持って眺めた。
 人々が帰ったあとは友人と心を語り合いながら、異国の人に自分のしてきたことを語れる機会に恵まれていることを喜んだ。そうしているうちに、私を肯定されることで心の満足を得ている自分にも気が付いた。肯定は心地よいけれどその存在を大きくしすぎたら道がずれていくと、頭の片隅に浮かびながら友人の話を聞いた。それからこのように気付ける自分に心地よさを感じた。
 日曜日の夕方に帰る予定だったけれど大雨で帰れず早朝の帰宅し、日中は今日もまとめ。

 日暮れ前の野道を散歩しながら「私は誰だろう」と自分に問う。私は私。そしてその私は日々成長している。なぜなら、私が私を感じているから。  私の心に出来た壁はふすまの紙のように幾重にも重ねられたベールかな。その一枚一枚に壁になった原因のトラウマが隠れている。心の壁は又今日も一枚はがれて落ちた。


 「パンドラの箱」という言葉を聞いた。箱の中に残った一つは災いとか希望とか・・・。
 一般社会には秘密がいっぱいだから、「開けてはいけない」と言われる箱がたくさんある。好奇心いっぱいの子どもに「開けてはいけない」と言うのは大人かな。
 私は自分の箱の中に何があるのか知りたい。私の好奇心は箱の中を探検する。そんな私の箱の中には「希望」が入っている。四隅に何かが落ちているかもしれない。…と野道で遊んだ Cuchi の夕暮れ。


2008年11月21日(金)

 夕方豪雨が来た。今日は稲光がすごい。稲光というものは縦に光線が伸びるものだと思っていたけれど、今日見た光の線はまるで広げた手の平の中心から指先に向かうように八方向に伸びた。(指が足りないけど)
 雨上がりの夜道を散歩したくなって外に出ようとしたら、家族が皆で「道が汚い」と教えてくれた。その声を背中に「だいじょうぶ・だいじょうぶ」と言いながら小さな電気を持って散歩した。街頭の下で、夜露を乗せて光る草。水滴の奥に葉っぱの線が映っていた。
 
 夕ご飯には卵焼きを作って食べた。Cuchiへ来て初めてのお料理。しかし砂糖の加減がわからなくて、出来上がった卵焼きは激甘になった。ベトナムの卵焼きはにんにくとこしょうがたっぷり効いたベトナム風。私の作ったものをご家族に勧めてみたら一口食べて渋い顔。「すごく甘い」と言うコメント。「砂糖入れすぎた…」と思いつつ、説明を笑いに変えて終わりになった。
 
牛その1。いつもは水溜りのお風呂に入っているのに、今日は食事中。牛その2 ワンちゃんその1
お母さんが作っていたバナナのおこわ


2008年11月19日(水) 小さな命

 昨日と一昨日、2匹の犬が赤ちゃんを産んだ。先週にはもう一匹の犬も出産をしたから、今犬の赤ちゃんは全部で13匹。狭い犬小屋の中でみんながお母さんのお腹にくっつくように重なっている。赤ちゃんはお母さんのおっぱいを探して口いっぱいにほおばり、チューチュー吸っている。「生きようとしているんだなぁ」としみじみ。
 お母さんが赤ちゃんを残して散歩に出ることもある。そんなとき、赤ちゃん達はやっぱり兄弟で身を寄せるように重なって息をしている。まるで、母と同じ毛の感触と温かさを求めているみたい。
 小さな命。そのままに生きている。しばらく時間を忘れて眺めた。

 引越し前に二人の娘から手紙が届いていたので休憩時間に返事を書いた。Cuchiから郵便を出すなんて浮かびもしなかったけれど・・・。


部屋の傍のベランダからの景色
執筆のお部屋
黄色い鳥さん。きれいな声で鳴いていた。  1センチくらいの虫。目がかわいい。
「お母さんのところに行きたい」の背伸び


2008年11月18日(火) まとめ

 一日中まとめ。休み時間には外に出て田んぼに横たわる牛の眉毛を数えて遊んだ。
 食卓に、殿様バッタくらいの大きさのハチの揚げ煮のようなおかずが出てきた。人々はおいしそうに食べて「健康になるよ」と言って私に勧めてくれる。「食べられない」と言うと、家の中で一時の噂の的になった。日本のイナゴ料理も捕まえて料理をしてみたけれど、食べられないままだった。
お目目があるからだめなのかしら。でも魚は食べられるのに不思議。

 今日もまた、今の自分を見つめられたことを嬉しく思いつつ、蚊帳を吊る。今日は夜空に星がたくさん輝いている。


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