カウントシープ
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2005年03月19日(土) ターナーの機関車



昔、山下達郎の音楽をよく聴いていて、今でも時々聞く。好きな曲は沢山あるけれど、ボクがタツローを好きになったのは、「ターナーの機関車」という曲(アルバム「アルチザン」に収録されている)。その曲の解説に、ターナーの絵からインスピレーションを得た、と描いてあったので、ボクは見たこともないターナーの絵を勝手に想像していた。
ボクの空想の機関車は、夜汽車だった。子供の頃「夜汽車」という寂しいメロディの曲を聴いてから、ボクの中では機関車は夜に走るもの、という感じが強いのだけれど、とにかく暗闇の中を走る汽車、しかも絵はシュールリアリズムっぽいイメージだった。

実際のターナーの絵は「雨、蒸気、スピード−グレート・ウェスタン鉄道」という1844年の作品で、何処かで見かけた方はこの絵がとても印象的なものであるとご存知だろうが、ボクはこんな絵は今まで見たことがなかった。ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーは、とても素晴らしい風景画家で、その作品に描かれ続けた光は、大気を通過するときの煌きや靄をも映し出しているようだ。

ボクは、何かを通過してくる光が大好きだ。大気を通過してくる光、雲を通り抜けて降りてくる光、布を透けて届く光・・・輝くものはいつも美しくそして触れられないところにあるべきだ。


2005年03月18日(金) 空と海



昨日の本屋で、興味はあったけれど買わなかった本があって、それは「海」の写真集と「空」の写真集だ。ボクは海とか空とかの写真を(自分で)撮るのが好きだし、海や空といったら誰もの心を掴む光景だと思う。
でも、立派な写真集になっちゃうと何だかやっぱり物足りないのだ。写真は綺麗だし、見たこともないような青空や綺麗な雲が移っていてとても魅力的だったけれど、結局書架に戻した。

多分、目の前に広がる空が好きなのだ。そのときの光とか風とか匂いとか、そういったものを一緒くたにして空を捉えているのだ。普段見れない海の写真集は、ビニールが掛かっていて中が見れなかったけれど、ボクは相方の故郷の沖縄の海が見たい。


2005年03月17日(木) 新しい本屋

いつも通っていた道に新しい本屋ができた。本屋というとそれだけでワクワクするものだが、二階にCDショップ&レンタルが入っていたりして、この手の本屋は回転のいいよく売れるものしかおかないだろうな、と中身には期待していなかった。
通りがかりに「入ってみようよ」と相方が言うので付き合って入った。

ところが中に入ってみると、まず入り口に洋書が並んでいた。洋書があるのは、これからしばらくここの近郊で国際博覧会が始まるからだと思うが、それにしてもその数は多く、写真集も沢山あった。店は外から見たよりもずっと広く、色々な分野に分かれて並べてあって、種類もジャンルも豊富で、つまりとても嬉しい予想はずれだった。

ボクは嬉しくて、今まで見かけなかった写真集や絵画の本、ユングの本などを手にとったりしてうろうろ浮き足立っていた。相方は自分が誘ったのだから文句も言えず、1時間半も付き合わされ、最終的に沢山お金も使ってしまった。でも満足。本を買うのって買い物の中で一番楽しいかもしれない。


ロビン