カウントシープ
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2005年03月22日(火) ホルンの右手

ある日、オーケストラの演奏を見ていた相方が『ホルンの中の手は何をしているの?』と呟いた。
そういえばホルン奏者はみんな右手をベルの中に入れている。まあおそらく手を入れることで音を調節しているのだろうけれど、では、他の管楽器は手を入れなくてもいいのだろうか?いや、他の楽器はベルがホルンほど大きくなさそうだから、手が入らないかもしれない、などと考えてみたり。調べてみたらやっぱり手で音程を調節しているみたいだ。

管楽器にかんする知識がまったくないボクは、各々の音がどんな音なのか知らないし、聞き分けることができない。そもそも管楽器ってなんだろうと調べてみると、管楽器には木管楽器と金管楽器があると。フムフム・・・ここで初めてクラリネットが木管楽器だと解った。ボクはクラリネットはトランペットの親戚だと思い込んでいたのだが、どうやらフルートみたいな笛の仲間に入るらしい。

ボクの大切なクラリネット♪を思い浮かべるとき散々トランペット状のものを思い浮かべてきたんだけどな。


2005年03月21日(月) 青い目の羊

相方がアヒル好きなので、よくアヒルグッズを見ているが、よく見ると和製のアヒル=ガーコは目がクリリと黒目なのに対して、欧米産?のアヒル=ダッキーは青い目をしている。実際のアヒルの目が青いかというと黒っぽい目をしているので、青い目なのは欧米だからなのだ、と強引に理解していた。

昨日、アフタヌーンティを散策していたら、可愛い羊のキーホルダーを見つけた。(ボクは羊を愛している)革でできていてそれなりに値段がしたけれど、結局連れて帰ることにした。



羊は特に変わったデザインでもないくせに、何処か違和感を感じた。何が違うのか少し考えて直ぐに解ったのだけれど、羊の目が青いのだ。ボクは羊が大好きなくせに生きた羊を真近で見たことがないから、羊の瞳がどんな色か正確にはしらないが、写真で見る限り茶目かその系統の色に見える。

果たして欧米で作られるキャラクターが青い目が多いかどうかしらないが、日本で生まれたキャラクターには黒目が多いし、日本で子供達に絵を描いてもらうと、まず目を黒で塗らない子供はいないだろう。それと同じように、青い目の子供が絵を描いたら、青で目を塗るかもしれない。

そんなこんなで気に入った青い目の羊、案外ちょっと風変わりなことが好きな日本人が作っていたりしてね。


2005年03月20日(日) 新世界より

ドヴォルザークの『新世界より』という交響曲がある。有名なフレーズが沢山あるので、知らず知らずのうちに皆聞いているクラシックの代表作だが、ボクはずっとこの新世界とはどこだろう?と考えていた。

調べてみると、ドヴォルザークはチェコ人、アメリカに招かれて51歳から54歳まで移住している。1892年、彼にとっての新世界とはアメリカだったのだ。(思い出してみれば、彼は『新世界より』のほかに『アメリカ』という作品も残していた)

故郷に寄せられた思いが、この交響曲の魅力なのだろうか。クラシックは適当に聞いているだけのボクだけれど、この曲はすごくドラマティックに感じる。話は連想して、萩尾望都氏の作品のひとつ『銀の三角』は、数ある彼女の名作の中でもボクにとって一番感銘を受けたものなのだが、この話の中に出てくる物語の鍵となる人物は、自分の故郷から遠く時空と空間を引き離されてしまう。彼女は、その思いを胸にリュートを片手に歌を歌うのだが、その歌は人々を煽動するほどの力となっていくのだ。

故郷的なものに対する思いがそれほど力を持つことなど、若者には思いもよらない。若者は、外へ外へ、もっと広い世界を見たくてうずうずしているから、背後に残してきた故郷のことなど省みない。

50を過ぎたドヴォルザークがアメリカに渡って一番最初に書き上げた『新世界より』は、『新世界』ではなく『新世界より』なのであり、何処か別の場所からこちらに遣された思いなのだ。


ロビン