カウントシープ
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人に貸して返ってこないもののヒトツにCDがある。そのうち誰に貸したのかも忘れてしまって、時々CDショップで見かけては「これ持っていたっけ」と思い出すのだ。
そうした返らずのCDがこの間数年ぶりに返ってきた。それは槇原敬之の3rdアルバム/君は僕の宝物。・・・あんまり懐かしくって、思わず相方と2人で聞いた。
ここのところクラシックばかり聞いていて、人間の声の入った音楽はご無沙汰気味だったせいもあって、槇原の語り口調のような歌詞がすらすらと頭に入ってくる。日常のちょっとした気持ちを歌い上げている歌詞は共感しやすくて、おそらくこの歌を書いた彼の年齢に沿った気持ちが込められているのだろう、今のボク達には少し気恥ずかしくなるくらいストレートだ。2人して聞き入っているところで相方が「マッキーって乙女だよね」と言ったが大きく頷いてしまった。
どの歌も好きだったけれど、このアルバムでは「遠く遠く」が一番好きだったな。最近の彼の曲もまた聞いてみたい。
ガーベラは可愛い花だ。
色も暖色が多く鮮やかだし、形もこれぞ花!という形をしている。子供の頃に、ちゃんと実物を見ないで描いた花の絵に一番近いような気がする。だけれど、ガーベラは頭が重たい上に茎が柔らかいため、あまり日持ちしない…というのが今までの印象だった。(※それは間違いで、長持ちさせる工夫はいろいろある)
初めてヴァイオリンの先生が我が家に来た日、歓迎の気持ちをこめてオレンジのガーベラを飾った。(オレンジのガーベラの花言葉は“我慢強さと神秘”と後に判明)そのガーベラはなぜかすごく長持ちして、何日も何日もしゃんとしていて嬉しかった。
そうして何日もたったある日、フラワーベースの足元に何かふわふわとした綿が落ちていた。ボクはまた、子犬がヌイグルミを破壊して出てきた綿かと思ったのだが、違った。手に取ったそれはタンポポの綿毛にとても似ていたが、タンポポよりも小ぶりでオレンジ色で、ガーベラの花弁も混在していた。
気がつけば、ガーベラの中央がタンポポの綿毛みたいにモコモコと盛り上がっていたのだ。そんな風になるなんて全然知らなかったけれど、とりあえず回収した種、土に蒔いたら生えてくるのかな。
何時も歩く散歩コースは桜並木が半分を占めている。必然的に桜が咲く季節になれば、散歩=お花見となる。我が家のお花見とは文字通り桜の花を眺めるだけである。 そして4月も末になってくると、短時間に急成長した葉が生い茂り、ほんの少し前にはピンクだった光景は、目に沁みるくらいの新緑に塗り替えられる。日差しは眩しく、風はもう冷たくない。
そんな頃に、落ちてくるのが毛虫で、とうとう昨日2匹発見してしまった。今年もまた毛虫注意の季節がやってきたのだ。極力桜の木を避けて歩いても、どうしても通らなければならないポイントが幾つかあって、その下は走って通ることにしている。(だが経験上、走ったってヒットするときはするものだとも知っている)人間2人、大型犬3匹。総面積は結構広い。
さらに、足元にも注意しなければならない。人間はスニーカーを履いているから、万が一踏んでも気持ち悪いだけだけれど、犬は素足だから、毛虫の毒に刺されてしまうかもしれない。人間の足4本。犬の足12本。本数は多い。
たった3週間前にはのんびりと歩いていた道をこうしてせっせと走り抜けていく。ところでこの毛虫、成虫になったら何になるんだろう?
ロビン
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