カウントシープ
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2005年07月26日(火) 羊草

睡蓮というと、すぐにクロード・モネの一連の大作を思い浮かべる。だが、かの巨匠の画風は、輪郭をはっきりと描かぬような、水面にうつったようなタッチで、はっきりと睡蓮の姿をみたような覚えがない。それでも、イメージとして頭にぼんやりと描けるのは、お釈迦様の足元に咲いている蓮の花を思い描いているからだろうか?

仏教でよく出てくる蓮と睡蓮を長年ボクは混同していたが、スイレン科の中に蓮が含まれているようだ。さて、実際に蓮や睡蓮をどこかでみたか?というと、思い出せない。鯉が寄ってくるような日本庭園に生えてきたよな気もするが、どちらかと言うとあの平たくて丸い葉のほうが印象に残っている。







さて、そんな疑問を抱えたまま、先月掛川花鳥園に行ったとき、沢山の睡蓮を見てきた。園内に作られた巨大なプールに広がる睡蓮の花と葉は美しく、なかなか見ごたえがあった。神の手が入ったかのような統合された花は完成度が高く、水面を覆う大きな葉の広がり、葉の影を泳ぐ魚達。
時々魚は半分水に浸かっていた葉の上に乗り上げてしまい、水に帰ろうと頑張っていた。

水面を覗き込んでいると、この下に、秘めやかに何かが繋がっているような感覚がした。この花の際立っている魅力は、こうして水面に映りこみ、底知れない深いところまで繋がっているような錯覚を覚えるからじゃないかしら。
刻々と移り変わる睡蓮の池の、その水面を描こうとしたモネは、次から次に絵を描かざるをえなかった、それ程多様な顔を見せるからなのだ、と。
その気持ちが何となく解るような気がする。この世に、捕らえがたく魅力的な何かがあって、所詮我々はそれを追い求め、多面的にアプローチし、少しでも近づこうとあがいているにすぎないのだから。モネは、睡蓮の池の奥底にそれを見出したのだ。



※睡蓮の和名は羊草(睡蓮は漢名)。羊の刻(午後2時〜3時の時間)に花が咲き、夜には閉じることからこの名前が付いたのだが、未(羊)好きな僕にはちょっと嬉しい。


2005年07月25日(月) 夏の天気

ボクの家は、壁を全部グレーに塗ってしまったので、日中でもどちらかと言うと部屋の中は薄暗い。そういう雰囲気が好きで壁をグレーにしたのだが、ひとつだけ困ったことは、室内で取った写真が皆暗くなってしまうことだ。

犬や猫をとっても明るさが足りないし、かといってフラッシュをたくと瞳孔が光ってしまう。人形も、同様にガラスアイだと反射してしまうのだ。

だからこの日曜日、太陽の光が差し込んでくる時を待っていた。室内に差し込んできた光を利用して撮影しようと思ったのだが(ポーチに出て人形の写真を撮ることには少々の勇気が要る・ボクの家は通りに面している)、これがなかなか晴れてくれない。

そういえば、ここのところ週末になると毎回太陽を心待ちにしていて、でもなかなか光はやってこなかった。子供の頃のイメージで、夏は一日中太陽がガンガンに照っていたように記憶していたが、実際は夏の天気は変わりやすく、雲が多いのかもしれない。

今年は行けないけれど、毎年夏に数日軽井沢で友達達と過ごすことを習慣としている。毎日必ず夕方4時前後に雷雨が降って、時には夕食時まで続いて、雷の音を聞きながら、停電のため蝋燭で食事をしていても、夜になると雨は上がり、朝には朝露まみれの緑が迎えてくれる、その空気が大好きだ。


2005年07月24日(日) SPAM!

スパムメールのスパムってどういう意味だろ?

ということで、検索してみたら、ビックリ。スパムって沖縄で言うポークの缶詰から由来するらしい。イギリスのコントで、『ある夫婦がレストランに入ってってメニューを見ていると、近くに座っている一団が「SPAM!SPAM!SPAM!」と大声で歌いだし、次第に店員までもが「SPAM!」と連呼し、最初は嫌がっていた夫婦も最後にはスパムを注文せざるをえなくなる』という話があって、そこから連想されたらしい。




そうとは知らずに、スパムの文字を見るたびにハムの缶詰を思い浮かべていたなんて、何だか感慨深い・・・

毎日沢山のメールがくるけど、殆どはスパムメール。以前よく届いた海外からの薬のメールは最近来ないかわりに、今流行りは逆援助交際のメール。殆ど内容は一緒で、お金を持っている女性が、お金を払いますのでお付き合いしてください、というもの。
どれもこれも、こんな女いないってくらい、男にとって都合のいいことばっかり並べ立ててあって、それが軒並みおんなじ内容なので、引っかかる人いるのかしら、と誰もが思うであろう。
でもこれ、「メール停止」をクリックさせることが本当の目的みたいだから、いかに内容をくだらなく書いくことがポイントなのかな?
こうなってくるともう心理戦で、いかに相手の裏を読んで操作するか(何となくデスノートみたい)。

騙されないように毎日防壁を張って生きていくのも疲れちゃうけれど、今は人が人を騙すことが沢山ありすぎて、うっかりぼんやりしていられないね。


ロビン