カウントシープ
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2005年09月18日(日) 幻の鹿

蓼科に旅行中。
昨日泊まったペンションで遭遇したもの、それは「蜂の子」。
何気なく突き出しのお皿に並んでいたので、ナッツの佃煮かと思って油断していたら、友達が「羽があるよ」とか気づいちゃってさあ大変。しばらくみんなでつついていたが、結局ボク以外は皆口運んでいた。皆チャレンジャーだよ。

翌朝ゲレンデ(※当然ながら雪はない草原のゲレンデ)に犬を放しに行った。また少し上のほうで鹿の糞を見かけたけれど、夜中にこんな人里まで鹿が降りてきて草を食べているのだ。こっそり見てみたかったい。そのときは犬達が鹿を追いかけていかないように、しっかり押さえ込まなくっちゃいけない。

田舎にいた子供の頃、家に帰る途中、田園の中に小さな林があった。その傍を父親と一緒に通るとき、「あそこには鹿がいるよ」と教えてくれた。僕はまだ5歳前後で、鹿を見つけることができなかった、のか、それとも見かけたのか。
ボクの中には、木立から頭を突き出し、此方を見つめるオスのシカのイメージが残っているが、これが現実にみた光景なのか、ボクの中で作り上げた光景なのか、解らない。
「鹿は一人ぼっちなの?」と尋ねたことは覚えていて、それに対し父親がなんと答えたのかも忘れてしまったけれど、ボクの中では、鹿はきっとツガイで林の中に住んでいるのだ、と思った。




鹿ならぬヤギの群れ(違う)。


2005年08月21日(日) お下がりのギター

ボク達がヴァイオリンを始めたことに感化されたのか、父親がギターを弾きたいと言い出した。

それで思い出したのだけれど、うんと子供の頃、ボクの家にはギターがあった。それは父親の兄のお下がりで、4人兄弟の末っ子の父には、そうやって、お下がりのものが幾つかった。

お下がりの釣り道具(活躍したことは数回だった)
お下がりの机(相当のボロだった)
お下がりのコンパス(こんな骨董品を持っているのはクラスでボクだけだった)
お下がりのゴルフバック・・・

こんな調子で沢山のガラクタが家にあったけれど、何回かの引越しのたびに処分されていき、そうした中でギターもいつの間にか居なくなっていた。

ある日ギターを買ったかと聞いてみたら、まだだと言った。ギター売り場には若者が沢山いて、自分のような年寄りには近寄りがたいと言う。それもそうだなと、ボク達でギターを選びに行った。クラシックギターで、ひょうたん型のもの、というのが父親の望みだった。

ボクにはギターは弾けないので、店員さんに(彼はギタリストらしい、ジョン・レノンが爆発したような頭をしていた)聞いて、何本か演奏してもらって気に入った音のする楽器を選んだ。一体父が何を弾くのか解らないし、若い頃に弾いていたのかも知らないけれど、音楽を演奏することはきっといいことだと思う。


2005年08月17日(水) ライオン走行

お盆の間はできれば遠出をしたくない、と思っている。

だが、1週間のうち2日は、いやでも高速道路を使っての出勤になる。それを見越してこの期間は朝早く家を出るのだけれど、それでも先日は大渋滞に見舞われた。原因はトラックの横転で、すでに撤去されていたけれど、ボクはこの日40分の遅刻をした。

ただワリとこの区間は渋滞が発生するほうなので、こんなことでいちいち苛々はしない。少しはするけれど、まあ仕方ないか、と眠い頭を振って、退屈な渋滞を走っていると、ふと目の前の車に視線がとまった。

「ラ イ オ ン 走 行 中」

と、そのトラックの後ろに文字のステッカーが貼ってあったのだ。

ライオン走行ってどんな走りなんだろう?
しばらく考えていたけれど、目の前の車は普通に走っているようにみえる。(といっても渋滞の中だけれど)まあそんな走りもあるのかと強引に納得して一度は終わった。けれど渋滞はまだまだ続いていて、前を向いている限り、ライオン走行が目に入ってしまう。

そうこうしているうちに、ふと気がついた。
ライオン走行は、一文字抜けているのであって、ライトオン走行だったのだ。このステッカーは配置が微妙なので、一文字抜けているのが目立たなかったのだが、これでスッキリしたところで、渋滞とサヨナラして高速を降りた。


ロビン