読書日記

2002年05月09日(木) 和田登「旧満州開拓団の戦後」(岩波ブックレット1993)と栗原淑江「被爆者たちの戦後50年」(岩波ブックレット1995)を読了。

和田登「旧満州開拓団の戦後」(岩波ブックレット1993/07/20)と栗原淑江「被爆者たちの戦後50年」(岩波ブックレット1995/07/20)を読了。
いかに歴史や政治についての知識や教養が自分にないかを痛感し、反省し、読んだ二冊である。ともに60ページ程度の薄さで活字も大きく読みやすかったが、内容は痛切だった。もう分かりきっていて勉強する必要などないとなんとなく思い込んでいるだけで実は何も知らない、知ろうともしないただの怠惰な無知な人間。それが自分の一つの側面であることに気づかされた。
分かりきったことと思わされていることがかなりあり、それを打破するにはかなりの意識的な勉強をしなければと思った。
2冊とも過去の歴史を掘り返す仕事を担っているのは、その過去がこの現在にも深く強く結びついているからだ。



2002年05月08日(水) 日垣隆「偽善系�供弊亀舛量J�にご用心!)」(文藝春秋2001/03/10)を読了。

日垣隆「偽善系�供弊亀舛量J�にご用心!)」(文藝春秋2001/03/10)を読了。
スピード感のある文章に呼び込まれるように一気に読み終える。これだけの迫力と緻密さを兼ね備えた作家はそうそういないだろう。確信犯的な「辛口」または「毒」は娯楽性豊かでサービス精神旺盛だと感じた。
第一章「心神喪失」を廃止せよ。
第二章 野放しにされてきた再犯
第三章「日本人の死に方」考
第四章 辛口評論家の正体
第五章「田中知事」誕生前夜
第六章 クソ本を読む
第七章 何でも買って野郎日記
あとがき
書くのが好き、語るの好き、調べるのが好き、考えるのが好き等々作家として都合のよい資質を必要以上に備えている、恐るべき作家のようだ。
第六章は、題名が直接的すぎるし、そもそも「クソ本」でない本も混じっているようなのでやめてほしかった。



2002年05月07日(火) 日垣隆「それは違う!」(文春文庫2001/12/10)を読み終える。

日垣隆「それは違う!」(文春文庫2001/12/10)を読み終える。
1999年に刊行された『「買ってはいけない」は嘘である』(文藝春秋)の加筆訂正・改題版である。新たに三つの章が付け加えられているのでお徳用かもしれない。
今はもう定着して常識となっていると思っていた環境ホルモンやダイオキシン問題が全然そういう問題でないこと知り、愕然とした。
しかし、本当に筆者の言う通りなのかとしばし思考停止状態になったのも確か。
この筆者の娯楽性の面は非常に愉快だが、厳しい面と付き合っていくには相当の覚悟がいるようだ。
単なる辛口ではすまされない深さと誠実さが良い。



2002年05月06日(月) 戸梶圭太「二種族激突」(「小説現代」2002年2月号所収)は奇想コミック仕様小説。

戸梶圭太「二種族激突」(「小説現代」2002年2月号所収)は奇想コミック仕様小説。
話の粗筋を言ってしまうと陳腐だが、考えもつかない種類のダイナミックな成長小説と言えなくもない凄味のある短篇小説である。
あの知る人ぞ知ると言った感じの映画(題名が出て来ない!)を連想した。
単純な強盗誘拐ものと思っていたらいつのまにか吸血鬼の巣窟に紛れ込んで突然ホラーアクションものに変わる、あの映画と発想が似ているかもしれない。


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