| 2003年01月05日(日) |
佐伯泰英『初陣 密命・霜夜炎返し』(祥伝社文庫)を読む。 |
佐伯泰英『初陣 密命・霜夜炎返し』(祥伝社文庫619円2002年9月10日初版第1刷発行 405ページ) 密命シリーズの最新第7作目。稀代の剣豪・金杉惣三郎とその家族の物語に移行しつつあるシリーズも修行中の十八歳の長男・清之助が急速に成長した姿に焦点を当て、家族の物語としても剣豪の物語としてもさらに膨らみが増し、ますます面白くなってきた。 成長してゆく子または弟子を慈しんで見守る大人の視点にゆるぎが全くないので時に感動的な場面も生まれ、活劇シーンもより意味あるものに変わってゆく。 著者の数あるシリーズの中でも本作は出色である。 印象的なラストシーンは次回作をより期待させる。
| 2003年01月04日(土) |
茅田砂胡『海賊王の帰還 暁の天使たち3』(中央公論社Cノベルス)を読了。 |
茅田砂胡『海賊王の帰還 暁の天使たち3』(中央公論社C★ノベルス 2002年11月20日初版印刷 11月30日初版発行 213P) あくまでも軽くあくまでも謎が謎を呼ぶ。あくまでも思わせぶりで「続く」で終わり。どうせ待たせるならもっと時間をとってちゃんとしたものにしてから出してほしい。今一番じれったいシリーズものであるぞ。
| 2003年01月03日(金) |
安原顯『本読みの「本」知らず』(双葉社)を読んだ。 |
安原顯『本読みの「本」知らず』(双葉社 2300円2002年12月5日第1刷発行365ページ)数え間違えていなければ167編の短文書評を収録(音楽評・映画評・時評などもある。) ノン・ジャンルなのでこちらが知っているものは数少ない。それにもかかわらず読まずにはいられないのは筆者のキャラクターで読んでいるからだろう。毒舌、偏愛、未練、怒り、予感、攻撃、配慮などさまざまな心情が滲み出してくる。それを読めるのがうれしい、そんな気分で読んでいる。 昨日の『コラムの逆襲』の295ページに比べると一気に読み通すのは正直しんどいものがあって頭がくらくらしたがなんとか今日一日で読了。しかし、もう少し頭がすっきりしているときに読めば得るものがまたあるはず。 この筆者は現在大病中と聞く。その予告のような文章が何カ所かあって胸を余韻を残した。
本日入手(大袈裟!)した本。
佐伯泰英『秘剣雪割り 悪松・棄郷編』(祥伝社文庫 590円 2002年8月1日初版第1刷発行 8月30日第2刷発行 P328)
丸谷才一 和田誠『女の小説』(光文社文庫 648円2001年9月20日初版1刷発行P246)
ソポクレス『ギリシア悲劇�供戞覆舛�ま文庫 900円 1986年1月28日第1刷発行1991年12月5日第5刷発行 P555)
網野善彦『蒙古襲来 転換する社会』(小学館文庫 1000円 2001年1月1日初版第1刷発行 614P)
綾辻行人『どんどん橋、落ちた』(講談社文庫 590円 2002年10月15日第1刷発行 428P)
苅谷剛彦『教育改革の幻想』(ちくま新書 700円 2002年1月20日第1刷発行 4月20日第5刷発行 222P)
霧舎巧『ドッペルゲンガー宮 <あかずの扉>研究会流氷館へ』(講談社ノベルス 1999年7月5日第1刷発行 439P)
茅田砂胡『海賊王の帰還 暁の天使たち3』(中央公論社C★ノベルス 2002年11月20日初版印刷 11月30日初版発行 213P)
山口雅也『奇偶』(講談社 2002年10月20日 第1刷発行 12月6日第2刷発行 610P)
| 2003年01月02日(木) |
『コラムの逆襲』小林信彦を読んだ。 |
小林信彦『コラムの逆襲ーエンタテインメント時評 1999〜2002』(新潮社版 本体1600円2002年12月20日発行)中日新聞夕刊連載の90本の短文集。一編がだいたい1ページ半。至福の時は短い。短時間で読めてしまうから。必殺技は一気通読の後、1週間ほどたってからじっくり読むこと。そしてこのコラムシリーズを6個さかのぼって最初の『コラムは歌う』をまた読むこと。
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