読書日記

2003年04月10日(木) なかなか読み終えることができない。

きりよく1冊読了、といかない日々が続いている。
(おそらく)文藝春秋やテレビがとりあげたせいで多忙を極める甲野善紀さんの本を中心に何冊か並行して読んでいるがどれも読み終わらない。
読み終わりそうになると別の本が気になってきて、たとえば大村はまさんの自伝(対談)を読んだり、ジョージ・RR・マーティンのファンタジィを開いたりと節度なき今日この頃で、どうしようもない。
宮部みゆきさんの大長編ファンタジィや宮本昌孝さんのこれも大がつく長編時代活劇を一生懸命読んでいた時は夢の時だった。
書くよりも読むほうが楽しいのでこうやって文章を書くのも後回しになってしまった。



2003年02月25日(火) 宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー(下)』

宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー(下)』

上巻よりも下巻の方が若干長い分十分に楽しめた。
コニー・ウィリスの大長編『航路(上下)』と関連を考えるとこれはありえない話ということになるのだとか人生には物語が必要だという意見からするとこれは十分に必要な物語になっているのだとか読後にあれこれ想像の余韻が続く。
現代はどんなに長大な物語もできるだけ短時日に読み切ることが要請される時代なのでゆっくり玩味して読めないのが残念。
かつて『ウィルスン・シティ』という作品を書いた作者はその面で名誉挽回を試みたのかもしれない。



2003年02月24日(月) 宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー(上)』(角川書店)

宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー(上)』(角川書店1800円2003年3月10日初版発行p630)

大部でかさばる一冊である。悩める十一歳の少年が、困難な旅に出るファンタジー。
「R・P・G」というタイトルの小説を書いた作者が本格的なRPG小説を書き上げた。
ゲームを完遂するのと同じくらいの時間を読者に経験させるためにはこのくらい膨大な分量が必要だった。
読み始めたら日常生活の中で折りに触れて主人公ワタルやミツルのことを思い出す、あるいは思いを馳せる。
宮部みゆきは本気で別世界の構築とエンタテインメントな展開を志したようだ。



2003年02月23日(日) ジョージ・R・R・マーティン(訳=岡部宏之)『氷と炎の歌1 七王国の玉座(上)』(早川書房)

ジョージ・R・R・マーティン(訳=岡部宏之)『氷と炎の歌1 七王国の玉座(上)』(早川書房2800円2002年11月10日初版印刷2002年11月15日初版発行p446)

ダン・シモンズの『ハイペリオン』は数々の優れた中編からなる大長編だった。この『七王国の玉座』も同じとまでは言わないが、似たところがある。短めのエピソードの連続で必ずしも各篇が完結はしていないのだが、描写の密度が濃いので優れた短編を読んだ気になってくるのだ。
いかにもマンガの絵という感じの表紙から相当甘く軽く考えて読み始めた。
謎を秘めたプロローグのあとに「�機.屮薀鵝廚両呂貌�った途端、姿勢をただすことになった。
間違いなく傑作である。
読書、といよりも物語の醍醐味がある。


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