ニャンでも日記




2002年03月15日(金)

一穂の寒燈が暮れなずむ町中を
照らし始めると
高層のテラスから垣間見える
勤め人たちが足早に家路に向かう
思えば
一日は流水の如く去り
また同じ明日への秒読みが始まる



2002年03月12日(火)

僕は元来、犬派であった。親父が犬が好きで飼っていたからだ。福、ころ、ジェリー(セパード)と飼っていた。今は、どれもあの世で暮らしている。
一人暮らしを始めてから、何となく猫を飼ってみようかなと思い、結局、今では二匹飼っている。日増しに愛情が沸いてきて、帰宅時に玄関に迎えに出てくる猫ちゃんの顔を見ると疲れも吹っ飛んでしまうから不思議だ。今や僕は犬よりも猫の方が好きになった。


春の息吹

2002年03月10日(日)

窓から垣間見える清涼とした空から
たおやかな風が部屋に吹き込むと
今まで昼寝をしていた愛猫たちが
窓辺に飛び移り
手摺りにある鉢植えのアジアンタムの葉が
風にたなびくのをじっと見つめ始める

茶子ちゃん
おもしろいのかい
りとちゃん
不思議な生き物に見えるのかい

私の呼び掛けにも耳を貸さず
愛猫たちの夢中になった仕草を
見つめながら私はふとー
もう春なんだなあと感じ始める


春はどこから

2002年03月06日(水)

凍てつく風が欄干より吹き込んでくると

春待ち顔の鉢植えの草花が首を傾げ

物干し竿の肌着が寒さに震える

もう弥生3月の節句も終えて

いつになく寒い日々の繰り返し

いたたまれなくなった愛猫たちは

テラスよりゆっくりと部屋の中に引き返す


茶子ちゃん、待って

もう少し、いようよ

りとちゃん、行かないで

もうすぐ、鳩が遊びに来るよ

やさしく語りかける声も空しく

私は寒風のテラスにひとり佇んで

いつになく侘びしい休日を感じ始める


四季の森公園

2002年03月05日(火)

久しぶりに地元の公園を歩いた。四季の森公園、、こんなに近くにあったのに訪問するのは初めて。桜はまだであったが、梅は咲いていた。あとは辛夷がもうすぐ花を開けんばかりの状態になっていた。僕はこの辛夷の花が非常に好きだ。木蓮と同じような気もするが違う花の木なのかどうか未だに知らない。


夕陽

2002年03月02日(土)

冠雪をいただいた尾根から
一日をかけて運びこまれた冷風が
陽の翳りゆくテラスを吹き抜けると
鉢植えの水仙やビオラが頭を垂れ
凍れゆく花びらをしぼみ始める

寒くなってきたね
茶子ちゃん、、風邪をひくよ
そろそろ、部屋に入ろうよ
りとちゃん、、、
また、、明日、テラスにだしてあげるからね

惜しむかのような仕草を見せる猫たちを
やさしく部屋に追い立てながら
私の一日は終わりをつげる


春日山城址に佇みて

2002年03月01日(金)

 風絶えた春日の山にて
 過ぎ去りし昔を思えば
 国を想い国に命を捧げた
 武将たちの面影が偲ばれる

 時よ あまりにも短すぎたではないか
 偲ぶ戦国の世と現世との隔たり
 ああ、月は天空に満ちて
 星は満天の夜空に輝くも
 日に夜に繰り返される輪廻一生の
 ほんのひと時でしかない

 今、春日山城址に佇みて
 謙信公の詩吟を謳歌する
 
       霜は軍営に満ちて 秋気清し
       数門の過雁 月三更
       越山併せ得たり 能州の景
       さもあらばあれ 
       家郷遠征を憶う  
           (上杉謙信)
この詩は、上杉謙信が能登の七尾城を陥れたときに、自分の配下の兵達を労うため、観月の宴を催し、その時、作ったと言われています。
戦に勝利した豪快な気分がよくでています。  私の最も好きな詩歌の一つです。

    三更  夜半の12時頃
    能州  能登の国
    越山  越後の山々
    家郷  故郷の人々 
             


わたらせ渓谷鉄道

2002年02月25日(月)

昨日は、気晴らしに温泉につかって来た。群馬県のわたらせ渓谷鉄道の水沼駅に隣接している温泉で構内から1時間に1本平均の電車が見える。3時間、500円だが、ほんとうの温泉で気分がいい。これで、駅舎の中の温泉につかるのは二度目である。最初は岩手県のほっと湯田駅であったが、この類の温泉は人情味があって何度も行きたくなる。


リンク友達への一通のメッセージ

2002年02月17日(日)

もう2月なんですね、、もう定年を迎えられるとか聞き及びました。お仕事をもうすぐ離れるなんてさびしいでしょう。でも順番だからしょうがない。人生って、しょうがないの繰り返しで過ごしてきているようですけれども、、ものの考え方で、、しょうがあるとも思えるはず、、。定年後も若々しさを心には持ち続けて下さい。福岡にはいずれ行きたいし、行くときは必ず連絡しますね。その時はぜひ、おいしい福岡の焼酎でも飲めたらいいな。


冬の夜明け

2002年02月14日(木)

凛と響き渡る目覚ましの音に

私はやおらベッドから抜け出し

寒々とした部屋の中でストーブのスイッチをひねる

寝室の外で催促するような愛猫の声が聞こえ

私はそそくさと扉を開き、愛猫たちに声をかける

おはよう、、りとちゃん

よく眠ったかい
 
おはよう、、茶子ちゃん

お腹へったのかい

やさしく朝の挨拶を繰り返してから

私はいつものように

猫たちといっしょになって

凍てついたテラスに降り立ち

東の空を見上げる

今日はいいことがあるかな

すてきな出来事に巡り逢うかな

祈るような気持ちで日の出を見ながら

私の一日は幕を開ける



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