ニャンでも日記



深夜のエレベーター

2004年04月09日(金)




偶々、帰宅が遅くなって
深夜のエレベーターに乗り合わせ

息せき切って飛び込んだ個室の中で
僕の背中を注視するかのような
女性の息つかい

居合わせた女性が思うように
居合わせた僕も思う

これが広い体育館だったら、どうだろう
これが広い運動場だったら、どうだろう
これがお見合いの席だったら、どうだろう
これが異常者と同じ席だったら、どうだろう
とてつもない想像が胸をよぎる

たかが数分にも満たない窮屈な
箱部屋の動きの中で
気まずい時間がゆっくりと秒を刻み

こんなに狭い空間の中で
見知らぬ男女の
たった二人だけに残された
空白の時間が
続いてるような錯覚を覚える

まさに映画(死刑台のエレベーター)に
取り残された感じの
奇妙な符号にはっとする


死刑台のエレベーター

2004年04月07日(水)

モーリス・ロネ、ジャンヌ・モローが主演する
(死刑台のエレベーター)という映画を見た。
密会する男女が女の主人を殺し、完全犯罪を目論む。
殺人現場に残してきたものを取りに戻り、その後
エレベーターの電源が切れ閉じ込められることから
完全犯罪が解れてゆく過程が心を打つ。
古い映画ではあるが妙に心に残る映画ではあった。


渋田川の芝桜

2004年04月06日(火)




会社の伊勢原営業所に出かけた折、途中の芝桜を少しばかり撮影して来た。
芝桜は昭和45年頃に地元の人が渋田川の土手に植えたのが始まりで、その後付近の人達が加わり今ではすっかり有名になったようである。


ただ、ひたすらに

2004年04月02日(金)

ただ,ひたすらに
歩いて来た
前を見てるだけで
歩いて来た
わき目も振らず
必死に歩いて来た

遥か遠くに
見えそうで
見えない峠があって
それを目指して
ただ、ひたすらに歩いて来た
時折はゆっくりと
時折は駆け足で
歩いて来た

何時まで経っても
峠は遥かに遠いよ
何時まで経っても
前には誰もいない
まして
後ろから
誰も僕を抜かないよ

ただ、ひたすら歩き
峠を越えようとの熱意だけで
むなしく時が流れた

あれから10有余年

いつしか
追憶の羨望が涙で掠れ
想い出の断片が忘却の淵に落ちてゆく

そして
思いもしない今日という日に
はっきりと
峠が目の前に見えて来た現実

霞が取れた稜線が目前に現われ
僕はそこに向かって更に足をせかせた
そして
やっとの思いで峠の頂上に達して
僕は目を見張った

眼下に恐ろしく遠くまで
続く一直線の道があって
誰も見えない

ああ、いったい
どうすればいいのだろう

また、ひたすらに歩けと言うのではないよね
下り坂だから
歩きやすいと言うのではないよね
誰にも逢わずに
ひとりぼっちで
ただ、ひたすらに歩けと言うのではないよね

不安が急に襲ってきて
誰か背後から
ついて来てくれるような気配を
待ってるだけの日々

疲れ果てた身体をおもむろに
ひねりながら
振り向けば
峠道の遥か上から
見据えるような西陽の温もり

暑い
暑いよ
もうー
こんな日々の繰り返しは止してくれ

そろそろ
曲がり道があって

そこから
急に
想い出の
あの人が
出て来ても
いいのじゃないか











神田川

2004年04月01日(木)




最寄の青葉台駅より田園都市線に乗り渋谷にでた。そしてJRに乗り換え
高田馬場駅へ。そこから、徒歩で早稲田大学へ行った。そこから、すぐ
近くの都電荒川線に乗車、、、電車の窓から見えた神田川の桜に誘われ
すぐに下車。川沿いに桜並木が結構、続いている。毎年、見慣れている
桜並木だが所を変えてみると違った趣に興を覚える。


都の西北〜♪ 

2004年03月30日(火)




早稲田大学を訪問した。時期柄、学生の姿は見かけるが少ない。
もうすぐ入学式だからだ。女子学生が外塀に○×愛好会の部員
募集の看板を取り付けていた。
なんか、僕も学生時代のことを思い出した。これが青春、昔も
今もその様子に変わりはない。


エンジン停止

2004年03月25日(木)

久しぶりにバスに乗った。
赤信号で停車するごとにエンジンを切っている。
これは公害を少しでも防止する意味合いのようだけど
なんか、可笑しい。エンジンを始動したり止めたり
運転手さんも大変だろうが乗客にとっても始動音が
なんか余計に聞こえて煩わしい。
こんなこと全ての車がやれば交通渋滞がひどくなる
だろう。
どこか、ちぐはぐな感じがした。


借りてきたDVDより

2004年03月24日(水)

メッセージ・イン・ア・ボットル

     完全な円を描く人生もあれば
     予想も理解もできない形の人生もある
     この旅で失ったものが−
     人生で何が尊いかを教えてくれた
     愛も又、最高の輝きをくれた

主演 ケビン・コスナー、ロビン・ライト・ペン、ポール・ニューマン

物語はテリーサ役の女優、ロビン・ライト・ペンが渚で手紙の入った瓶を拾うことから始まる。
まるで、一方通行のE-mailで知った彼を探すことから意外な展開を迎える。最愛の妻をなかなか忘れられない瓶の手紙の主・ギャレット・ブレイク(ケビン・コスナー)との出逢いと別れを切々と描いている。脇役のポール・ニューマンが扮するギャレットの父役も捨てがたい魅力となっている。 悲しい結末で終わる映画だが画面に上記の詩が流れる。この詩の訴える画像を見ていると涙せずにはいられなかった。

 


茜空

2004年03月23日(火)




テラスから垣間見える丹沢の稜線が

茜色に染まり始めると

物干し竿のワイシャツが

凍えそうな感じで夕風にたなびく

私はやおらテラスに出て

昨日したように

洗濯物をせっせと取り込み始める

まだ、、

乾いていない肌着の冷たさに

一日の時の早さを感じることの繰り返し

ふと

私は今していることが

昨日と何も変わっていないことに

苦笑を覚え始める


城山かたくりの里

2004年03月21日(日)

城山町のカタクリの花を見に出かけてきた。少し寒かったので
全部咲いてはいなかったが、二枚の葉の間から茎を伸ばし、そ
の先に俯き加減に可憐に咲いていた。

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