明治38年27歳だった永井荷風はアメリカ滞在中生活費かせぎのために知人のつてでワシントン日本公使館の小使いとして4ケ月は働いた。ここでの生活経験をもとにして海外勤務の外交官の生活ぶりを知りフランス大使館に勤務する男の自堕落な生活を描いた「放蕩」という小説を書いたら「官憲侮辱の咎」で発禁処分を受ける。明治42年の話。外務省というのはこういう歴史があるのだ。