<江夏が広島へ移籍と決まって、野村の部屋に報告を兼ねた挨拶に出向くと、彼女は「お金に目がくらんで野村を裏切るのね。それでも男?」と喰って掛かったそうで、流石の江夏も顔色を変えたという>(五味康祐「一刀斎プロ野球を斬る」・昭和53年)。文藝春秋80周年特別号(2月号)からの引用だが、この日のことを江夏は最近の週刊誌(現代)で「(サッチーに)灰皿を投げつけられた」と述懐している。