71歳になる姉が老いの手すさびにセーターを編んでくれた。亡母は手芸のたしなみがなかったのでこども時代のわたしはいつもできあいの服だった。寒くなって莫大小(メリヤス)のシャツは着せられたけれどセーターのようなものは編んでもらえなかった。小学校時代クラスの中に暖かそうな毛糸のセーターやジャケツを着ている友達がうらやましかったものだ。長じてそういうものを着る機会はあったがたいていは既製品で手編みのものはなかった。私のために姉が編み始めたというのは去年の暮れだったがようやく編みあがってきのう届いた。