白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2004年03月04日(木) ひな祭り

 「雛飾りつゝふと命惜しきかな」
 上掲の句は星野立子女史の作。句集「春雷」(1969)による。50歳の作。女史は以後30年も生きた。
 宿痾を背負っているからついの日は日頃から覚悟しているつもりだが、それでもどこかにもっと長生きしたいという願望もかくせない。しかし従容として死を迎えるにはどういう心構えがいるのかわからないのがむずかしいところだ。


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