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言の葉
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2004年07月05日(月) 届かぬ想い-12


それから半年ほどたったある冬の日
ボクは初めて彼女と二人で
町中に遊びにでかけた

コトのきっかけは
彼女からの一言だった
「ねえ、今週の日曜日って忙しい?」
忙しいはずもない
彼女の誘いを断るわけもない
ボクは昔からそうだったんだ

彼女は街のデパートで開催されている
人形展が見たいって言う
もちろん異存などなく
すぐに賛成したいボクだったけど
なんとなく心の底を見透かされるのがイヤで
さりげなさを装いながら
彼女の提案に賛同したんだ

駅を待ち合わせをすると
彼女はいつも学校に着てくる
明るいグレイのコートを着ていた
当時の学生で
こんな素敵な感じの色のコートを着ている子は
ほとんどいなくて
ボクはそのセンスにもいつもやられていたんだけど



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二人で歩きながら話すっていうのは
実は初めてだったんだ

学校の教室
夜の長電話
ともにごく限られた
そして閉鎖された空間

この日はじめて
ボクたちの関係に
新たな外気が繋がったのを感じたんだ


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