青いくもと白いそら
想い出 † きのう † あした
『私が流す涙は あなたを幸せにできますか?』
在りもしない夢ならば 最初から崩れるはずもなく ただただ朝日が昇る空の間を 果てぬ涙で飾るだけ
『朱く染まったこの腕じゃ もうあなたを抱けないの』
どれだけ時が動いても どれだけ人が流れても ほおをつたう雫は止まらずに いつしか深い泉の底へ沈んでいった
『愛しい人に気づかれなくて それでも王子を愛してた 私は人魚姫じゃいられない』
大海を統べる魚たちが 何と共にゆくかは知らないが あなたとともにゆけないならば 私は憂いを泳ぐ魚になろう
|