井ノ本的
 written by 井ノ本R
 
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2003年11月24日(月) 現代呪術の構造

井ノ本だと。

デートコースペンタゴンロイヤルガーデン(DCPRG)のアルバムを買ってきました。
秋はCD買い控えてたのでこれからモリモリ買うだす。

DCPRGはいいですねい。
変態テナーサックス奏者菊池成孔率いるなんつうかアッパーなバンドです。
生演奏でゴアみたいなの。
渋さ知ラズみたいな泥臭い人間臭い感じじゃなくて、すごい頭で緻密に考えて考えまくってキレちゃった(でも目は笑ってない)みたいな。
でも気持ちいいんですよねー反復するリズムとかが。
ティポグラフィカ(という変拍子スコアバンド)もそうなんですけど、気持ち悪いのがクセになって最後はたまらんくなるような感じが菊池さんの音楽を聴いているといつもあるなあと思います。
やっぱ変態インテリって感じ。
スパンクハッピーっていうユニットもやってるんですけど、ポップなようでいてぜんぜんポップじゃない。
なんか気味が悪いんですよやくざがさわやかにスカッシュとかやってるような気色の悪さ。
実際音そのものがやっぱり変態以下略
そこがいいんですけども。

そんな菊池さんですが、菊池ワークスを聴いていると環境ってたいせつだなーと思います。
菊池さんのお兄さんは作家の菊池秀行氏。
秀行氏は売れっ子です。
売れっ子だからお金はあります。
でもご本人あまりお金に頓着する方ではなかったようです。
で、弟に高い楽器でも何でも買ってあげていたそうです。
ねだられていたのかそんなバイトすんのめんどくせーだろ買ってやるよという感じだったのかは知りませんが、まあ秀行氏のおかげでいろいろ助かったらしいです。
菊池さんご本人の才能もさることながらなんつうかそういう環境っていいなーと思います。
経済的な話というよりも、やりたいんだったらやればいいじゃーんという雰囲気が。
抑圧的な環境をばねにしてがんばるひともいますがのびのびやらせるのもありですねえ。

しかし秀行エピソードを知って以来しばらくティポを聞いたりするたびに「このサックスは”吸血鬼ハンターD”のどのシーンの印税なんだろう」とか思ってしまってちょっと気が散ってしまったのも事実だったりそうじゃなかったり
菊池秀行は偉大だなあ
オチてないよ井ノ本さん!
ごめん猫

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