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夏が来れば思い出す…?
2001年08月19日(日)
夏休みの宿題と言うといろいろあるけど、読書感想文というのが、あるよねえ。
私はあれがとても苦手だった。読書感想文に限らず、私は学校で書かされる文(作文に限らず)がほんとに苦手だった。今、これだけたくさん日記やらなにやらを書いているけど。
私には何を求められているのかがわからない…というか、求められているものを書けないというか…。いまだにそういう作文は苦手だ。国語の成績はよかったし、文章書くのは好きなんだけどね。そういえば、原稿用紙1枚だけで提出して呆れられたことがあったな(笑)(なめた小学生だった)

読書感想文…。今、ここに書き続けているものは、全然読書感想文ではないよね(笑) そんなものを書く気もないし。(今の私にならちょっとはそれらしきものが書けるのかな?と思うこともあるけど、面倒だからやらない)
私は、ほんとに本に関しての感想を書くのが苦手なんだろうなと思う。書くのがそれほど好きだとも思えない。ライブレポを書くのなら、好きなんだけどね。
それでも、それらしきものを書こうとしている。それは、私は本を読むのは好きだからだ。好きなものは主張したいからだ。

私は、レビューを読むのはとても好きだ。そして、そういったものを読んで、実際にそれを読んでみようかな、と思うこともよくある。だから、私もそういうものが書きたいと思う。でも、苦手なんだー。
自分が、どういうレビューを読むとその本を読んでみたくなるかというのは、ひとつはわかっている。具体的なシーンをあげられて、それがすごく印象的だと読んでみたくなる。…というのはわかっているんだけど、毎回毎回ワンシーンをあげてるんじゃ芸がないしねー。…誰も私に芸は求めていないかもしれないけど(笑)

この人の読む本はどれもおもしろそうだ。私も読んでみたい。
そう思わせるような感想を書きたい。昔からずっと思っていたこと。だから、別に読書感想文なんてうまくなくてよかったんだ。
でも、今現在、全然そんなのを書けてる気がしない。そして、今はそういうのを書こうという努力もしていない。ただ、本は読んでいるので感想を書き付けるのを消化しているだけだ。

話はちょっと飛ぶけれど、「才能」という言葉がある。某所のテーマ日記で、「あなたにとって才能とは?」というテーマの時があった。その時にいろいろ考えて、結局書かなかったんだけど。
才能って、1割は、他人が決める。客観的な評価によって、才能があるなしって決められる。
でも、あとの9割は、自分がそれを続けられるかどうか、才能がないと言われても思っても、やめられなくて努力し続けられるかどうかなんだと思う。それができて初めて、あとの1割にたどり着ける。

ここの感想も、日記も、レポも、私は書き続けてみせる。
…って、いきなり何言い出すんだー。

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「バガボンド 1〜6」(井上雄彦)を一気読み。
おもしろかった。まあ、おもしろいことはわかっていたけど。
最初の方は斬って斬って…って感じだったので単調だと思ったけど、だんだん深くなってくる。でも、これ連載で読むより一気に読む方がいいと思うな…。
あと、やっぱり絵にうなる。昔BSマンガ夜話で、絵は確かにうまいけど一枚絵で動きがないって言われてた。それは確かになるほど止まってるなーと思うんだけど、それを超えてすごいと思わせる迫力がある。私は実はあまり絵は堪能しない人なんだけど(マンガ家にとってはヤな読者だろうな…)、流石にじっくり絵を見てしまう。カラーの扉絵とか、粗い線なのに、それがかえって味があって、ほんとにすごい。
話は、武蔵の成長の過程が主題になってる。強いヤツと闘いたい…って、それはじゃんぷやろーって思うけど(笑)、それがどうしてなのか、根本的なことも描かれていておもしろい。
原作は吉川英治の「宮本武蔵」。ちょっと読んでみたい気もするけど、長そうだしなあ。何も知らない状態で井上版武蔵の行く末を見守っていきたい気もするので、マンガが終わったら読もうかな、と言っておこう(笑)

3巻の見返しに載っている作者の言葉。
読んで得する漫画(料理がわかるとか経済がわかるとか)は人気があるようだけど、この漫画は「得」しません。ただの娯楽です。
と書かれている。確か、テレビでもそんなことを言っていた。
自分のやっていることをそういう風に言えるっていうのは、すごくかっこいいなあと思う。
自然と共に生きることがいちばん偉く正しいことなのかもしれないけど、私も、なんの役にもたたないことが何よりも大事な人間です。


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