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春にして君を離れ/アガサ・クリスティー 2001年11月15日(木) 長いこと読み続けていた本が、ようやく読み終わりました。展開がなんの変哲もないんで、一気に読まなくても大丈夫だったのよね。これは、クリスティーの、ミステリではないお話。 バグダードに住む娘夫婦を見舞って、ロンドンに帰る途中、数日砂漠の宿泊所で足止めを食ってしまった女性。読む本もなくなり、彼女は過去のことを振り返り始める。しあわせだと思ってきたそれまでの人生、しかし…。 彼女は、「相手のためを思って」自分の考えを押し付ける。まわりの人間はそれで不幸になる。というお話。 でも、なんだよ気付かずにいられる人間が実はいちばんしあわせなんじゃないの?と言いたくなるような。こうはなりたくないと、みんな思うんだろうけど。 なんだかやるせないですね。 |
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