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さみしさの周波数/乙一
2003年01月05日(日)
スニーカー文庫よりの短編集。

「未来予報 あした、晴れればいい。」
これは好きです。伝わってくるものが好き。最初読んだときは泣いてしまったし。
客観的に見ても、まとまっててわかりやすくていいと思います。

「手を握る泥棒の物語」
これは嫌いではないけど…ちょっと無理があるような。
でも、ラストが説明しすぎてないという点で、前の話より好きな人もいるかなと思います。

「フィルムの中の少女」
ちょっとホラーなんだけど、読後感が割とさわやかです。

「失はれた物語」
文庫のための書き下ろし。おもしろかった!
事故で右腕以外の感覚を失った男性の話です。設定はともかくとして、描き方がすごいよかったです。奥さんがピアノを腕の上で弾くんです。
男性の視点のみで語られるんだけど、彼の決心のところではやっぱり泣かされました。こういう感情は実はただの自己満足だと思うけど…それでもやっぱりね。


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